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1章 四苦八苦する異世界生活
11話 勤労の辛さと何かが違う
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「トール、サボんな――! 1つずつ運んでたら日が暮れるぞ! それぐらいなら3つ運べ」
俺は中身は小麦と思われる2~30kはあろうかと袋を1つずつ運んでて怒られる。
殺す気で無茶言ってんなぁ――――!!
と叫べたらどれだけ良いかと思うが、周りを見渡すと5つは同時に運んでいる人しか見当たらない。
剛の者は両肩に4つずつ積んで運ぶ者がいるから、俺が貧弱なの? と思わなくもないが、絶対コイツ等がおかしい!
俺は気合いを入れて3つ持とうとしたが持ち上がらず、腰砕けになりながら2つずつを必死に運ぶ。
汗だくになりながら、2時間かけて、ちなみに昼飯抜きで働いたから、もう倒れそうだ。
用意が終えたとザックさんがスワンさんを呼びに建物の中に入っていく。
すぐ折り返すように2人、いや、メイドのメルさんも連れた3人が店から出てくる。
そこに山のように積まれたモノを見て満足そうに頷くスワンさんはメルさんに「チェックだ」と伝えると、トテトテと荷物を一周すると「問題ありません」と告げられると満足そうに頷く。
あれだけのモノを一周ザッと見ただけで分かるのか?
と思っているのはどうやら俺だけのようである。
「やはり、君の商会に頼んで良かったよ、早くて助かる。カトリーヌぅ!!」
そう叫ぶスワンさんを見て、まだどこかに隠れてるのかと俺はキョロキョロするとドッスンという音に驚いてそちらを見るとスワンさんの後ろにデカイ、いや、デブ鳥? が現れる。
真っ白の羽毛に覆われ、顔の横には左右に一房ずつのドリルを思わせる髪? 羽毛? があり、ふてぶてしい三白眼の愛嬌も感じさせないモノがそこにいた。
あれ? どっかで見た事あるような……ゲーム? 野菜をあげたら物を預かってくれる的な?
「きゃぁ――! 可愛い鳥さんなの~!」
ネコまっしぐらと言わんばかりにカトリーヌの腹に飛び込み、羽毛に埋もれるルナがいた。
違う作業をしてたはずだか、音でなのか、たまたま見てたのかは分からないが衝動のままに行動したようだが、あのデブ鳥を見て、可愛いというのはやはりルナが女の子だからだろうか……
カトリーヌも短い羽根でルナを包むような仕草をするが、ちなみに届いてない。だが、目を細めて優しげに笑み? を浮かべている。
「ええーい! やめんか、貧乏が移る!!」
ルナを引き抜いてカトリーヌを守るように立ち塞がるスワンさん。
ぞんざいな扱いをされたルナを見て、ガテン系の方達に剣呑な雰囲気が漂うが、客だからと耐えているようだ。
当のルナは目を白黒させているだけだが……スワンさん、後ろ後ろ! カトリーヌの目もヤバい事になってるよ!
スワンさんを見るカトリーヌの目がゴミを見るように見つめたと思ったら、唾をスワンさんの頭に目掛けて吐き出し命中させる。
しかし、それに堪えた様子を見せるどころか、笑みを浮かべたスワンさんが髪を掻き上げる。
「見たかね? 本当に懐いている相手にはこうするのだよ、カトリーヌは! 私以外にしないからねっ!」
絶対懐くどころか嫌われてるからね?
高らかに笑うスワンさんはメイドのメルさんを見つめる。
「良し、荷物も積み終えたようだから帰るぞ!」
えっ? 嘘、と思って振り返ると山のようにあった荷物が忽然と消えていた。
「あれ? 荷物は?」
「ああ……理屈は分からんがあのカトリーヌというのが見るだけで収納できるという不思議鳥らしい」
俺の疑問にザックさんが頭が痛そうにしながら説明してくれる。
その不思議鳥ことカトリーヌの頭頂部にメルさんが装備される。
「では、またの機会もよろしく頼む」
笑みを浮かべて手を上げるスワンさんの襟首を嫌そうに咥えたカトリーヌはノソノソという歩き方をしてこの場を去っていく。
度肝を抜かれた俺はその姿が見えなくなるまで見つめ、ザックさんに相談しようと思ってた事を思い出す。
「そうだ、ザックさん。スワンさんにチップだと言って金貨渡されたんだけど、間違いじゃないかと確認しても受け取れ、と言われたんだけどどうしよう?」
ポケットから金貨を出しながら説明すると、ヤレヤレと呟いて溜息を零すザックさん。
「大方、間違ったけど認めるのが格好が悪いから押し通したんだろ? 本人がいい、と言ってるんだ。貰っとけ」
そう言うと一仕事終えたとばかりにガテン系の方達と一緒に建物に戻り始める。
俺もザックさんの後ろを歩いているとザックさんが扉のノブに手をかけて振り返る。
「トールもご苦労だった。そろそろ帰って……」
そう言いながらノブを捻って中を見る。
「……片付けが済んだら俺の所に金を貰いに来い。いいな?」
「……はい、了解しました。ただ、もうルナがここに働きに来ても俺は同行しませんので……」
「まあ、そう言うな。みんながお前を待っている……」
ルナにより生み出された散々たる光景に俺は涙した。
▼
ザックさんの商会から帰った俺達、いや俺だけは疲れ切った顔をしてカウンターに突っ伏していた。
ルナはミランダが出したオレンジジュースにご満悦に本人談、労働の後のオレンジジュースは格別だそうである。
何度、現実を見せてやろうかと思ったがその度にザックさんを始め、ガテン系の方々の妨害を受けて教える事ができなかった。
もういいけどねっ! 二度といかないから!
決してツンデレでもフラグでもないと俺は断言する。
だが、実現できるかどうかは別問題であった。
俺は、もう嫌だ、寝たいと思いながらも今日の報酬の銀貨1枚をミランダに手渡す。
「とりあえず、銀貨1枚分の宿賃」
「はいはい、ちゃんと預かったわ。ところでどうする? だいぶ疲れてるようだけど?」
一瞬、何の事か分からなかった俺であったが、すぐに思い出す。
「ああっ! 魔法! 覚える、覚えたい!!」
勢い良く立ち上がり、隣でオレンジジュースを飲んでたルナが咽る。
堰き込んで苦しそうな顔を向けてくるルナを無視してミランダに詰め寄る。
「まずは何をしたらいい?」
「言っといてアレなのだけど、仕込みがもうちょっとかかりそうなのよ。ルナちゃん、トールに魔力を流して感じさせる事をしてあげてくれないかしら?」
「それぐらいならできるけど……」
口の周りに飛んだオレンジジュースを拭いながら恨めしそうに相変わらず見つめてくる。
どうやら、オレンジジュースを台無しにされてお冠のようである。
「頑張ってくれたら夕食にデザート付けちゃう」
「やるっ! 頑張ってやるのぉ!」
目を輝かしたルナが挙手して意気込みをアピールする。
なんて現金な子なのだろうか……色々、心配になるな。
急にやる気を出したルナに襟首を掴まれると裏庭へと引きずられていく。
「こっちも終わったらすぐに行くから、頑張ってね」
ミランダのウィンク付きの投げキッスを送られて俺は必死に身を捻った。
裏庭に連れて行かれた俺はルナに地面に胡坐を掻いて座れ、と指示され、素直に座る。
座った俺の後ろに廻り込んだルナは俺の肩に両手を置く。
「これから魔力を送るの。決して抵抗しないようにして、体から無駄な力を抜くの、分かった?」
「お、おう、分かった」
俺がそう答えるとルナは目を瞑り、瞑想するように呼吸を静かにしていく・
すると、ルナが手を置く所からムズ痒さを感じたと思ったら温かい何かが流れ込むような感覚に襲われる。
その温かいモノが血管を通る血液のように全身を巡り、最後は下腹の辺りでグルグルと廻るイメージが伝わってくる。
マンガで見た、太極拳や気を操る系の話で良く見る感じに俺の中を巡る。
「なんだ? 温かいモノがお腹でグルグル廻ってる感じは?」
「うそっ! もうその感覚を掴んだの? さすがに早過ぎるの」
俺が本当だ、と告げても嘘臭そうに見つめられた。
「じゃ、手を離すからその流れを維持してみるの。流れが理解できるならその方向に動くように意識すればできるの」
手を離された俺は送られる温かいモノが途絶えるのを感じる。
まだ勢いがある流れるモノを止めないように動け、と念じると再び動き始める。
「本当なの……徹って、もしかしたら魔法に才能があるのかもしれないの」
本当に驚いているらしいルナを見て、俺はドヤ顔をしてみせた。
俺は中身は小麦と思われる2~30kはあろうかと袋を1つずつ運んでて怒られる。
殺す気で無茶言ってんなぁ――――!!
と叫べたらどれだけ良いかと思うが、周りを見渡すと5つは同時に運んでいる人しか見当たらない。
剛の者は両肩に4つずつ積んで運ぶ者がいるから、俺が貧弱なの? と思わなくもないが、絶対コイツ等がおかしい!
俺は気合いを入れて3つ持とうとしたが持ち上がらず、腰砕けになりながら2つずつを必死に運ぶ。
汗だくになりながら、2時間かけて、ちなみに昼飯抜きで働いたから、もう倒れそうだ。
用意が終えたとザックさんがスワンさんを呼びに建物の中に入っていく。
すぐ折り返すように2人、いや、メイドのメルさんも連れた3人が店から出てくる。
そこに山のように積まれたモノを見て満足そうに頷くスワンさんはメルさんに「チェックだ」と伝えると、トテトテと荷物を一周すると「問題ありません」と告げられると満足そうに頷く。
あれだけのモノを一周ザッと見ただけで分かるのか?
と思っているのはどうやら俺だけのようである。
「やはり、君の商会に頼んで良かったよ、早くて助かる。カトリーヌぅ!!」
そう叫ぶスワンさんを見て、まだどこかに隠れてるのかと俺はキョロキョロするとドッスンという音に驚いてそちらを見るとスワンさんの後ろにデカイ、いや、デブ鳥? が現れる。
真っ白の羽毛に覆われ、顔の横には左右に一房ずつのドリルを思わせる髪? 羽毛? があり、ふてぶてしい三白眼の愛嬌も感じさせないモノがそこにいた。
あれ? どっかで見た事あるような……ゲーム? 野菜をあげたら物を預かってくれる的な?
「きゃぁ――! 可愛い鳥さんなの~!」
ネコまっしぐらと言わんばかりにカトリーヌの腹に飛び込み、羽毛に埋もれるルナがいた。
違う作業をしてたはずだか、音でなのか、たまたま見てたのかは分からないが衝動のままに行動したようだが、あのデブ鳥を見て、可愛いというのはやはりルナが女の子だからだろうか……
カトリーヌも短い羽根でルナを包むような仕草をするが、ちなみに届いてない。だが、目を細めて優しげに笑み? を浮かべている。
「ええーい! やめんか、貧乏が移る!!」
ルナを引き抜いてカトリーヌを守るように立ち塞がるスワンさん。
ぞんざいな扱いをされたルナを見て、ガテン系の方達に剣呑な雰囲気が漂うが、客だからと耐えているようだ。
当のルナは目を白黒させているだけだが……スワンさん、後ろ後ろ! カトリーヌの目もヤバい事になってるよ!
スワンさんを見るカトリーヌの目がゴミを見るように見つめたと思ったら、唾をスワンさんの頭に目掛けて吐き出し命中させる。
しかし、それに堪えた様子を見せるどころか、笑みを浮かべたスワンさんが髪を掻き上げる。
「見たかね? 本当に懐いている相手にはこうするのだよ、カトリーヌは! 私以外にしないからねっ!」
絶対懐くどころか嫌われてるからね?
高らかに笑うスワンさんはメイドのメルさんを見つめる。
「良し、荷物も積み終えたようだから帰るぞ!」
えっ? 嘘、と思って振り返ると山のようにあった荷物が忽然と消えていた。
「あれ? 荷物は?」
「ああ……理屈は分からんがあのカトリーヌというのが見るだけで収納できるという不思議鳥らしい」
俺の疑問にザックさんが頭が痛そうにしながら説明してくれる。
その不思議鳥ことカトリーヌの頭頂部にメルさんが装備される。
「では、またの機会もよろしく頼む」
笑みを浮かべて手を上げるスワンさんの襟首を嫌そうに咥えたカトリーヌはノソノソという歩き方をしてこの場を去っていく。
度肝を抜かれた俺はその姿が見えなくなるまで見つめ、ザックさんに相談しようと思ってた事を思い出す。
「そうだ、ザックさん。スワンさんにチップだと言って金貨渡されたんだけど、間違いじゃないかと確認しても受け取れ、と言われたんだけどどうしよう?」
ポケットから金貨を出しながら説明すると、ヤレヤレと呟いて溜息を零すザックさん。
「大方、間違ったけど認めるのが格好が悪いから押し通したんだろ? 本人がいい、と言ってるんだ。貰っとけ」
そう言うと一仕事終えたとばかりにガテン系の方達と一緒に建物に戻り始める。
俺もザックさんの後ろを歩いているとザックさんが扉のノブに手をかけて振り返る。
「トールもご苦労だった。そろそろ帰って……」
そう言いながらノブを捻って中を見る。
「……片付けが済んだら俺の所に金を貰いに来い。いいな?」
「……はい、了解しました。ただ、もうルナがここに働きに来ても俺は同行しませんので……」
「まあ、そう言うな。みんながお前を待っている……」
ルナにより生み出された散々たる光景に俺は涙した。
▼
ザックさんの商会から帰った俺達、いや俺だけは疲れ切った顔をしてカウンターに突っ伏していた。
ルナはミランダが出したオレンジジュースにご満悦に本人談、労働の後のオレンジジュースは格別だそうである。
何度、現実を見せてやろうかと思ったがその度にザックさんを始め、ガテン系の方々の妨害を受けて教える事ができなかった。
もういいけどねっ! 二度といかないから!
決してツンデレでもフラグでもないと俺は断言する。
だが、実現できるかどうかは別問題であった。
俺は、もう嫌だ、寝たいと思いながらも今日の報酬の銀貨1枚をミランダに手渡す。
「とりあえず、銀貨1枚分の宿賃」
「はいはい、ちゃんと預かったわ。ところでどうする? だいぶ疲れてるようだけど?」
一瞬、何の事か分からなかった俺であったが、すぐに思い出す。
「ああっ! 魔法! 覚える、覚えたい!!」
勢い良く立ち上がり、隣でオレンジジュースを飲んでたルナが咽る。
堰き込んで苦しそうな顔を向けてくるルナを無視してミランダに詰め寄る。
「まずは何をしたらいい?」
「言っといてアレなのだけど、仕込みがもうちょっとかかりそうなのよ。ルナちゃん、トールに魔力を流して感じさせる事をしてあげてくれないかしら?」
「それぐらいならできるけど……」
口の周りに飛んだオレンジジュースを拭いながら恨めしそうに相変わらず見つめてくる。
どうやら、オレンジジュースを台無しにされてお冠のようである。
「頑張ってくれたら夕食にデザート付けちゃう」
「やるっ! 頑張ってやるのぉ!」
目を輝かしたルナが挙手して意気込みをアピールする。
なんて現金な子なのだろうか……色々、心配になるな。
急にやる気を出したルナに襟首を掴まれると裏庭へと引きずられていく。
「こっちも終わったらすぐに行くから、頑張ってね」
ミランダのウィンク付きの投げキッスを送られて俺は必死に身を捻った。
裏庭に連れて行かれた俺はルナに地面に胡坐を掻いて座れ、と指示され、素直に座る。
座った俺の後ろに廻り込んだルナは俺の肩に両手を置く。
「これから魔力を送るの。決して抵抗しないようにして、体から無駄な力を抜くの、分かった?」
「お、おう、分かった」
俺がそう答えるとルナは目を瞑り、瞑想するように呼吸を静かにしていく・
すると、ルナが手を置く所からムズ痒さを感じたと思ったら温かい何かが流れ込むような感覚に襲われる。
その温かいモノが血管を通る血液のように全身を巡り、最後は下腹の辺りでグルグルと廻るイメージが伝わってくる。
マンガで見た、太極拳や気を操る系の話で良く見る感じに俺の中を巡る。
「なんだ? 温かいモノがお腹でグルグル廻ってる感じは?」
「うそっ! もうその感覚を掴んだの? さすがに早過ぎるの」
俺が本当だ、と告げても嘘臭そうに見つめられた。
「じゃ、手を離すからその流れを維持してみるの。流れが理解できるならその方向に動くように意識すればできるの」
手を離された俺は送られる温かいモノが途絶えるのを感じる。
まだ勢いがある流れるモノを止めないように動け、と念じると再び動き始める。
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本当に驚いているらしいルナを見て、俺はドヤ顔をしてみせた。
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