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5章 竜が見る夢
90話 俺は嫌いじゃないぜ?
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馬車を出発させ、ルナと一緒に御者席にいると不機嫌な顔をしたシュナイダーがやってくる。
「代われ、姫様のご命令だ」
「いや、別に無理に御者ぐらいしなくてもいいですよ?」
と俺が言うが頑として聞かないシュナイダーに後ろに引っ張られる。
後頭部を打ったように見せた俺が痛がる素振りを見せると嬉しそうに鼻で笑うと御者席に残されたルナに楽しそうに話しかけた。
よし、予定通り
シュナイダーにばれないように口許に笑みを浮かべ、ルナに片手で謝るようにすると一瞬だけ目を向けて頷かれる。
つまり、シュナイダーが御者をするように仕組まれていた。馬車に乗る前にクリミア王女から美紅と話をする為にシュナイダーを自分の傍から引き剥がしたいと頼まれた。
同じ馬車で聞かれないようにするなら端と端は当然、シュナイダーも話などをして聞こえ難い状況を作る必要があった。
そこで俺が姦計を講じた。
クリミア王女の命令で御者を命じて、隣にルナを置いておけばペラペラと話して後ろに注意がいかないと睨んだ。
「私はエコ帝国の由緒正しい生まれで……」
「へぇ、凄いの」
適当に相槌を打たれてるだけなのにえらく嬉しそうなシュナイダーを見て俺は思う。
ちぇよれーす、シュナイダーぱいせん!
本当にチョロ過ぎて同じ男として憐れみすら感じるレベルであった。
ルナは適当に相槌を打ってるだけだから暗闇に潜む気配に意識を向ける余裕があるようで時折、チラチラと辺りを見渡している。
シュナイダーの意識を完全にルナに向ける事に成功したと判断した俺が後方で向き合う美紅とクリミア王女に頷いてみせた。
俺に頷き返したクリミア王女は早速とばかりに美紅に話しかける。
「まずは美紅を人身御供にするという政策を止められなかった事をお詫びします」
「いえ……あれだけの声があるなか難しかったと思いますので……」
ペコリと目を閉じて目礼するように頭を下げたクリミア王女に「頭を上げてください」と困った様子の美紅が助けて欲しそうに見られるが今はさすがに介入出来るタイミングではないので困った表情で頬を掻いて誤魔化した。
以前、美紅に聞いた話とコルシアンさんがエコ帝国の貴族を嫌う言動から考えて、大半の貴族は美紅を政治利用で人身御供にする事に賛成していたのだろうと俺でもなんとなく理解出来る。
ゆっくりを目を開いたクリミア王女が美紅を見つめて言う。
「しかし、良く結界から出る事が出来ましたね? やはり勇者としての力ですか?」
「いいえ、私はそこから脱出するような気概はありませんでした。ですが、トオル君とルナさんが私をそこから連れ出してくれました」
それを聞いたクリミア王女が俺をキッと睨んでくる。
「美紅を結界の中から救ってくれた事は感謝します。しかし、魔神復活の危機だったのですよ!」
「待ってください、クリミア王女……」
「いや、いい。俺から伝えるよ。確かに魔神の復活の後押しをする結果になるかもしれないと理解しつつ、俺は結界内に入った。勿論、結果論だと重々理解しているが行って良かったと思ってますよ」
美少女、しかも勝ち気な瞳をする子に睨まれると怖いな……と思いつつも俺は言い切る。
俺の言葉に怪訝そうに眉を寄せるクリミア王女に美紅が言う。
「トオル君達が来なければ、既に結界内に入り込んでた魔神の加護を受けし者に封印を解除されてたからです」
「――ッ!」
俺はあの似非紳士を思い出しながら結構危ない橋を渡ったよな、と他人事のように嘆息する。
驚いたクリミア王女は美紅に詳細を求めるがその場にいたのが俺とルナだけだったので詳しくは話せないと言われて俺が続きを促される。
結界内で起こった事を感情を含めずに淡々と告げていく。
だが、どうしても納得したくないのか鼻の上に皺を作り顔を顰める。
うーん、どうも俺が、いや、美紅以外の活躍があって現状がある事を容認したくないという感じみたいだ。
この王女様も何やら追い詰められてる様子があるからな……
気を取り直したクリミア王女が美紅に詰め寄り、両手を取り手で包むようにして話しかける。
「確かに結果はあの2人に助けられた形にはなってますが、美紅は立ち上がったはずです。何故なら貴方は人々を先導する勇者なのですから!」
「……ごめんなさい。先程も言いましたがそんな気概はありません。魔神が復活したとしても私はきっとあの結界の中で引き籠っていました」
美紅の言葉を「ウソ、ウソですよね?」と声を震わせるが美紅は黙って俯くのを見たクリミア王女は俺に強い視線をぶつける。
「だいたい、貴方は魔神の加護を受けし者がいなかったとして、貴方が入った事で魔神の一部が復活した場合、討伐、もしくは、再封印出来るアテがあったのですか!」
どうもクリミア王女は自分がする事に美紅がいると有利になるから協力を欲してたようだが、煮え切らない理由を俺だと判断して感情をぶつけてきているようだ。
どうしてだろう? 最初に会った時の印象とも少し違うし、今も感情的になってるのが分かるから嫌な子だと思える条件は揃っているのに俺は……
可哀想な子だな、と思ってしまう。
俺はぶつけられる感情に感情で対抗せずに思っている事だけを告げる。
「俺がそうしたかったからとしか言えません」
俺の言葉にクリミア王女は口をワナワナさせる。
1人、冷静な対応をするのが逆に怒りを誘ったようで暗い表情になったクリミア王女は言ってくる。
「そうしたかった? 私だって魔神を討伐しようと立ち上がってます。エコ帝国のやり方では本当の意味では平和にならない。結界の維持にも限界がきてました、実際に破られてましたが、魔神の復活は阻止されたとして、魔神の加護を受けし者達に勝てるのですか!?」
そうか……エコ帝国に反旗を翻すような事をしていると言ってたけど魔神に対抗する為だったんだな。
確かにコルシアンさんも美紅を結界の触媒にするのは他国へのポーズって言い切ってたし。
「では、クリミア王女はエコ帝国を打倒して、魔神に勝てる確証があっての今の行動ですか?」
「くっ、し、質問を質問で返すのは失礼です」
悔しそうに顔を顰めるクリミア王女の様子から勝算を考えての行動ではないようだ。
なるほど……だから俺はクリミア王女を嫌いになれなかったんだな。
自分が正しいと思う事を長いモノに巻かれてなかった事にしたくなかった。青いと言えばそれまでだが、俺は嫌いになれない。
俺は好意的な笑みを浮かべてクリミア王女に笑いかける。
「俺もクリミア王女と一緒ですよ。出来る、出来ないではなく、やると決めた。それだけです」
クリミア王女は悔しそうに下唇を強く噛み締める。
拳を握り締め過ぎて手が白くなるのを美紅がソッと手を上に置き、我に返った様子のクリミア王女に苦笑いをしながら握り締めている指を解いていく。
「気持ちは少し分かります。時々、トオル君のそういう所が眩しく感じる事がありますから……トオル君はトオル君です」
「美紅……もし、私が魔神の加護を受けし者を倒したとして……貴方は私の傍に居てくれましたか?」
一瞬、クリミア王女の指を解く手が止まったがゆっくり再開した美紅であったが何も語らない。
多分、クリミア王女が求める解答が出来ないと思い、嘘を吐くのが下手な美紅は黙る事を選択したのであろう。
クリミア王女も俺と同じ結論に達したようで辛そうに俯き、「そうですか……」と呟いて2人共黙りこんでしまった。
俺は溜息を吐きながら空を眺める。
やりきれねぇーな
もしも、という可能性を考え始めた俺は被り振る。
その可能性を考えるという事は美紅を連れ出した事を後悔しているようにも取れてしまうと気付いた為である。
「それだけは絶対に後悔してないさ」
俺の呟きは誰にも拾われる事もなく、相変わらず流され続けているのに意気揚々とルナに自慢話するシュナイダーの話し声と虫の鳴き声が俺の耳の鼓膜を揺らした。
「代われ、姫様のご命令だ」
「いや、別に無理に御者ぐらいしなくてもいいですよ?」
と俺が言うが頑として聞かないシュナイダーに後ろに引っ張られる。
後頭部を打ったように見せた俺が痛がる素振りを見せると嬉しそうに鼻で笑うと御者席に残されたルナに楽しそうに話しかけた。
よし、予定通り
シュナイダーにばれないように口許に笑みを浮かべ、ルナに片手で謝るようにすると一瞬だけ目を向けて頷かれる。
つまり、シュナイダーが御者をするように仕組まれていた。馬車に乗る前にクリミア王女から美紅と話をする為にシュナイダーを自分の傍から引き剥がしたいと頼まれた。
同じ馬車で聞かれないようにするなら端と端は当然、シュナイダーも話などをして聞こえ難い状況を作る必要があった。
そこで俺が姦計を講じた。
クリミア王女の命令で御者を命じて、隣にルナを置いておけばペラペラと話して後ろに注意がいかないと睨んだ。
「私はエコ帝国の由緒正しい生まれで……」
「へぇ、凄いの」
適当に相槌を打たれてるだけなのにえらく嬉しそうなシュナイダーを見て俺は思う。
ちぇよれーす、シュナイダーぱいせん!
本当にチョロ過ぎて同じ男として憐れみすら感じるレベルであった。
ルナは適当に相槌を打ってるだけだから暗闇に潜む気配に意識を向ける余裕があるようで時折、チラチラと辺りを見渡している。
シュナイダーの意識を完全にルナに向ける事に成功したと判断した俺が後方で向き合う美紅とクリミア王女に頷いてみせた。
俺に頷き返したクリミア王女は早速とばかりに美紅に話しかける。
「まずは美紅を人身御供にするという政策を止められなかった事をお詫びします」
「いえ……あれだけの声があるなか難しかったと思いますので……」
ペコリと目を閉じて目礼するように頭を下げたクリミア王女に「頭を上げてください」と困った様子の美紅が助けて欲しそうに見られるが今はさすがに介入出来るタイミングではないので困った表情で頬を掻いて誤魔化した。
以前、美紅に聞いた話とコルシアンさんがエコ帝国の貴族を嫌う言動から考えて、大半の貴族は美紅を政治利用で人身御供にする事に賛成していたのだろうと俺でもなんとなく理解出来る。
ゆっくりを目を開いたクリミア王女が美紅を見つめて言う。
「しかし、良く結界から出る事が出来ましたね? やはり勇者としての力ですか?」
「いいえ、私はそこから脱出するような気概はありませんでした。ですが、トオル君とルナさんが私をそこから連れ出してくれました」
それを聞いたクリミア王女が俺をキッと睨んでくる。
「美紅を結界の中から救ってくれた事は感謝します。しかし、魔神復活の危機だったのですよ!」
「待ってください、クリミア王女……」
「いや、いい。俺から伝えるよ。確かに魔神の復活の後押しをする結果になるかもしれないと理解しつつ、俺は結界内に入った。勿論、結果論だと重々理解しているが行って良かったと思ってますよ」
美少女、しかも勝ち気な瞳をする子に睨まれると怖いな……と思いつつも俺は言い切る。
俺の言葉に怪訝そうに眉を寄せるクリミア王女に美紅が言う。
「トオル君達が来なければ、既に結界内に入り込んでた魔神の加護を受けし者に封印を解除されてたからです」
「――ッ!」
俺はあの似非紳士を思い出しながら結構危ない橋を渡ったよな、と他人事のように嘆息する。
驚いたクリミア王女は美紅に詳細を求めるがその場にいたのが俺とルナだけだったので詳しくは話せないと言われて俺が続きを促される。
結界内で起こった事を感情を含めずに淡々と告げていく。
だが、どうしても納得したくないのか鼻の上に皺を作り顔を顰める。
うーん、どうも俺が、いや、美紅以外の活躍があって現状がある事を容認したくないという感じみたいだ。
この王女様も何やら追い詰められてる様子があるからな……
気を取り直したクリミア王女が美紅に詰め寄り、両手を取り手で包むようにして話しかける。
「確かに結果はあの2人に助けられた形にはなってますが、美紅は立ち上がったはずです。何故なら貴方は人々を先導する勇者なのですから!」
「……ごめんなさい。先程も言いましたがそんな気概はありません。魔神が復活したとしても私はきっとあの結界の中で引き籠っていました」
美紅の言葉を「ウソ、ウソですよね?」と声を震わせるが美紅は黙って俯くのを見たクリミア王女は俺に強い視線をぶつける。
「だいたい、貴方は魔神の加護を受けし者がいなかったとして、貴方が入った事で魔神の一部が復活した場合、討伐、もしくは、再封印出来るアテがあったのですか!」
どうもクリミア王女は自分がする事に美紅がいると有利になるから協力を欲してたようだが、煮え切らない理由を俺だと判断して感情をぶつけてきているようだ。
どうしてだろう? 最初に会った時の印象とも少し違うし、今も感情的になってるのが分かるから嫌な子だと思える条件は揃っているのに俺は……
可哀想な子だな、と思ってしまう。
俺はぶつけられる感情に感情で対抗せずに思っている事だけを告げる。
「俺がそうしたかったからとしか言えません」
俺の言葉にクリミア王女は口をワナワナさせる。
1人、冷静な対応をするのが逆に怒りを誘ったようで暗い表情になったクリミア王女は言ってくる。
「そうしたかった? 私だって魔神を討伐しようと立ち上がってます。エコ帝国のやり方では本当の意味では平和にならない。結界の維持にも限界がきてました、実際に破られてましたが、魔神の復活は阻止されたとして、魔神の加護を受けし者達に勝てるのですか!?」
そうか……エコ帝国に反旗を翻すような事をしていると言ってたけど魔神に対抗する為だったんだな。
確かにコルシアンさんも美紅を結界の触媒にするのは他国へのポーズって言い切ってたし。
「では、クリミア王女はエコ帝国を打倒して、魔神に勝てる確証があっての今の行動ですか?」
「くっ、し、質問を質問で返すのは失礼です」
悔しそうに顔を顰めるクリミア王女の様子から勝算を考えての行動ではないようだ。
なるほど……だから俺はクリミア王女を嫌いになれなかったんだな。
自分が正しいと思う事を長いモノに巻かれてなかった事にしたくなかった。青いと言えばそれまでだが、俺は嫌いになれない。
俺は好意的な笑みを浮かべてクリミア王女に笑いかける。
「俺もクリミア王女と一緒ですよ。出来る、出来ないではなく、やると決めた。それだけです」
クリミア王女は悔しそうに下唇を強く噛み締める。
拳を握り締め過ぎて手が白くなるのを美紅がソッと手を上に置き、我に返った様子のクリミア王女に苦笑いをしながら握り締めている指を解いていく。
「気持ちは少し分かります。時々、トオル君のそういう所が眩しく感じる事がありますから……トオル君はトオル君です」
「美紅……もし、私が魔神の加護を受けし者を倒したとして……貴方は私の傍に居てくれましたか?」
一瞬、クリミア王女の指を解く手が止まったがゆっくり再開した美紅であったが何も語らない。
多分、クリミア王女が求める解答が出来ないと思い、嘘を吐くのが下手な美紅は黙る事を選択したのであろう。
クリミア王女も俺と同じ結論に達したようで辛そうに俯き、「そうですか……」と呟いて2人共黙りこんでしまった。
俺は溜息を吐きながら空を眺める。
やりきれねぇーな
もしも、という可能性を考え始めた俺は被り振る。
その可能性を考えるという事は美紅を連れ出した事を後悔しているようにも取れてしまうと気付いた為である。
「それだけは絶対に後悔してないさ」
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