45 / 96
南洋紀行
南洋紀行 2. 錯綜する思惑
しおりを挟む
大船の屋形で、扈成がからかうように、李俊へ言った。
「竜姫は、見事な女であったろう、李俊」
「扈成殿が忘れられぬと言ったのが解る、綺麗な姫であった」
「そうであろう、そうであろう」
そう言って、扈成は、女達の部屋へと入っていった。洗衣院から逃がした女達の内で何人かは、結果としては、扈成の側室となっていた。
そんな様子を苦々しげに見ながら、李俊は、
「傍の男は、凄かったな、倭国きっての丈夫であろうな」
身の丈で七丈となれば、梁山泊でも巨躯で通る。あの丈夫は、黒旋風のような力強さと、林教導(豹子頭)のような凄みを持っていた。
「しかし、梁山泊を知っておった、かなり詳しいようじゃ。油断はならぬ」
李俊は、出洞蛟や翻江蜃のことまで知っていたことに警戒していたが、倭国の者達にとっては、まぁ御伽噺で聞いていた、梁山泊の英雄達が実在して、様々な英雄譚を金国から逃げてきた者達に話を聞いて、集めた本や舞曲が白拍子や版元によって、様々な形で捌かれているとは、知る由もなかった。
「ほぉ、梁山泊とは懐かしいな」
燕青と子供を抱いた師師が、岳飛の子供達と一緒にやってきた。起きた事の確認に来たようだ。
「燕青。倭国の海まで来ておったようじゃ、すまぬな」
「ははは、李俊、あの嵐を生き残ったのだ構わんさ。俺は、師師や子等と一緒ならば良い。それに」
燕青は、師師が抱く子等を撫でながら、言い繋いだ。
「扈成殿には悪いが、倭国に来て良かったとも思っている。金国となった土地で暮らすのも嫌だが、岳飛殿を謀殺する様な宋国にも行きたくは無いからな」
「ま、それは、俺も賛成だな、燕青」
二人がそんな意思を交わしていると、
「李俊殿、燕青殿。俺は、父や兄の無実を晴らしたいのです」
岳霖が必死で縋るように叫ぶ、それを抑えるように李俊は、
「岳霖殿、宋国へ戻れば、無実を晴らせぬまま殺されるのは、その方達だぞ」
「そんなッ。扈成将軍は、甥の趙成式殿下と玉璽があれば、立太子となって父の無念を晴らせると」
詰め寄る岳霖へ、冷や水をあびせてきた娘がいた。
「趙成式殿が、誠に立太子されればですわね、兄様」
「安娘。将軍の言葉だぞ」
「はッ。父様も将軍でしたよ。兄様。悪臣の秦檜が、そのようなことを許すとは思いませぬが、どうやって秦檜を倒すのです」
あれやこれやとかしましく騒ぎが続くのでありました。議が議を呼んで、評定は百家迷走し、議決できずというのは、このことでございます。
あれやこれや、言い合いを始める兄妹を置いて、李俊は、甲板へと出て行った。
甲板に出ると、倭船を見張っていた出洞蛟からの報告が入ります。
「大兄貴。造るに手間がかかる、白漆喰が、倭国では量を造れます。あの船は、白漆喰で造られた船と見ました。近寄ってこんのは、あまり知られたく無いようです」
「見事よな。白漆喰が大量に使えるなら、この李俊も造ってみたい船よな。近寄ってこないのも判る。だが、帆が小さいな」
「奴等が乗ってたのは、話に聞いた本物のミヅチだぜ、大兄貴。船を曳いているのもミヅチじゃねぇかって思う」
「ミヅチか、凄いものだ。大量に使うことができるなら、海の戦は根本が変わるぞ」
「乗ってみてぇなぁ、大兄貴」
「俺もだよ。出洞蛟童威」
そこへ、女官が一人やってきた。
「こちらでしたか。李俊様」
「閻月媚か、どうした」
「いえ、そろそろ、夕餉の支度をせねばと、李俊殿へ聞いて参れと」
本来は、一年分の食料を積んで出たはずだが、扈成が洗衣院から助け出した女達と毎日のように宴となり、食料が半年分がなくなっていた。そのことから宴を取りやめたのは、李俊の指示であった。閻月媚は、元は、皇帝の妃嬪であったが、金国に拉致されて、洗衣院から助け出された際に、李俊に惚れこんでいた。
「今日は、いつも通りだ。贅沢は許さん。後、銅銭と金の用意をしておけ、食料が買えるやも知れぬ」
「それは、ありがとうございます。太皇后孔令則様に申し上げて参ります」
「太皇后?」
「はい。扈成様が、そうお呼びするようにと」
「面倒だな。閻月媚、お前は、先に着いた島で俺と暮らすでも良いか」
「あの島は、何もありませんでしたが、平穏で暖かな島でございます。わたしには十分でございます」
「他の者は、どうか」
「半数は、島での暮らしで満足しましょう、開封へは戻れず、故郷も金国の領土なれば帰る家もありませぬ。南の宋へ戻っても、洗衣院で男に身体を開いてきた暮らしが、この身体から消えることはありませぬ」
哀しそうな、閻月媚を抱いてギュっとすると、李俊は、
「わかった。おそらくは、分れることになろう。女達には、選ぶように伝えておくが良い」
「大兄貴ッ」
「ここで、分かれるぞ。扈成に付き合うのはゴメンだ」
「わかりました。女達には伝えてまいります。あたしは、お傍にいてもよろしいのでしょうか」
「あぁ、月媚は、誰にも渡さん」
李俊とキスを交わして、閻月媚は、屋形へと戻っていった。それを確認して、出洞蛟は、
「しかし、大兄貴。あいつらは船がありやせんぜ」
「あいつらには、倭国の船に乗せて湊に送ってもらえば良いさ、倭国の船には俺も乗って見たいが、どうかな」
そこへ、燕青が一人やってきて言った。
「扈成に、この船をやれば良いのではないかな。李俊」
「燕青。お前も島で良いのか」
「子供もいるからな、あまり無茶をしたくない」
「俺の手下が五十、扈成の手下百か。無理に付き合うのは、厳しいな」
「あまり、無理をするなよ李俊。岳飛殿は、良き好漢であったからな、せめて娘御達は助けてやりたい」
「それは、まぁな」
李俊とて、岳飛が良き好漢であったことは、わかっていた。故にこそ、岳飛が子の願いと、金国への意趣返しとして、此度の作戦に参加したのである。宋江の兄貴からは、逃げるだけで助けることができなかった。宋江の兄貴が、皇帝に心酔し死ぬだろうことも、理解できた。だからこそ、行きたいと願う者、逃げたいと願う者を助けたい。
それは、梁山泊に集い闘った者達すべての思いだったように思う。「替天行道」「忠義双全」を掲げた思いは、李俊にとっても熱き想い滾らせる言葉だった。皇帝のためにではなく、虐げられた者、困っている者を助けるためならば、俺は命を賭けて戦える。
梁山泊に集った者としての意地と誇りこそが、李俊を支えていた。俺に従って、梁山泊に集ってくれた、出洞蛟、翻江蜃、彼らを護るためにも、俺は宋江に従って、死が待っている開封へ行くことはできなかった。俺たちは、海賊だ。兄貴達ならばともかく、小奇麗なだけの官僚共や奸臣に従うなんぞ反吐がでる。
扈成は、悪い奴じゃないが、自分が偉くなったような気分になっているのが気に入らねぇ。俺は、扈成の子分じゃねぇ。
一羽の鷺が、舞い降りてきた。
「どうした。ん、これは」
足に文が結ばれていた。文を解くと、鷺は飛び去って行った。
『替天行道 忠義双全』
『凌振、流亡者倭国、倭国的貴族』
倭国へ凌振が、亡命して、貴族となった旨が描かれていた。
李俊は、出洞蛟に向かって、
「凌振が倭国へ亡命したそうだ」
「大砲屋かぁ、元気だと良いな、無事だったんだ大兄貴」
「兄弟が生きてたんだ。めでたいな。童猛に行って、酒一樽追加して来い。呑むぞ」
「判った。行ってくる」
童猛は、李俊の命令で、手下を率いて、倉庫の警備にあたっていた。
「ありがとうよ」
その言葉が、理解できたように、飛び立っていった。
「倭国の鷺は、言葉を理解できるのかもしれんな」
そんなことを思いながら、飛び去って船に向かう鷺の姿を追っかけていた。
「竜姫は、見事な女であったろう、李俊」
「扈成殿が忘れられぬと言ったのが解る、綺麗な姫であった」
「そうであろう、そうであろう」
そう言って、扈成は、女達の部屋へと入っていった。洗衣院から逃がした女達の内で何人かは、結果としては、扈成の側室となっていた。
そんな様子を苦々しげに見ながら、李俊は、
「傍の男は、凄かったな、倭国きっての丈夫であろうな」
身の丈で七丈となれば、梁山泊でも巨躯で通る。あの丈夫は、黒旋風のような力強さと、林教導(豹子頭)のような凄みを持っていた。
「しかし、梁山泊を知っておった、かなり詳しいようじゃ。油断はならぬ」
李俊は、出洞蛟や翻江蜃のことまで知っていたことに警戒していたが、倭国の者達にとっては、まぁ御伽噺で聞いていた、梁山泊の英雄達が実在して、様々な英雄譚を金国から逃げてきた者達に話を聞いて、集めた本や舞曲が白拍子や版元によって、様々な形で捌かれているとは、知る由もなかった。
「ほぉ、梁山泊とは懐かしいな」
燕青と子供を抱いた師師が、岳飛の子供達と一緒にやってきた。起きた事の確認に来たようだ。
「燕青。倭国の海まで来ておったようじゃ、すまぬな」
「ははは、李俊、あの嵐を生き残ったのだ構わんさ。俺は、師師や子等と一緒ならば良い。それに」
燕青は、師師が抱く子等を撫でながら、言い繋いだ。
「扈成殿には悪いが、倭国に来て良かったとも思っている。金国となった土地で暮らすのも嫌だが、岳飛殿を謀殺する様な宋国にも行きたくは無いからな」
「ま、それは、俺も賛成だな、燕青」
二人がそんな意思を交わしていると、
「李俊殿、燕青殿。俺は、父や兄の無実を晴らしたいのです」
岳霖が必死で縋るように叫ぶ、それを抑えるように李俊は、
「岳霖殿、宋国へ戻れば、無実を晴らせぬまま殺されるのは、その方達だぞ」
「そんなッ。扈成将軍は、甥の趙成式殿下と玉璽があれば、立太子となって父の無念を晴らせると」
詰め寄る岳霖へ、冷や水をあびせてきた娘がいた。
「趙成式殿が、誠に立太子されればですわね、兄様」
「安娘。将軍の言葉だぞ」
「はッ。父様も将軍でしたよ。兄様。悪臣の秦檜が、そのようなことを許すとは思いませぬが、どうやって秦檜を倒すのです」
あれやこれやとかしましく騒ぎが続くのでありました。議が議を呼んで、評定は百家迷走し、議決できずというのは、このことでございます。
あれやこれや、言い合いを始める兄妹を置いて、李俊は、甲板へと出て行った。
甲板に出ると、倭船を見張っていた出洞蛟からの報告が入ります。
「大兄貴。造るに手間がかかる、白漆喰が、倭国では量を造れます。あの船は、白漆喰で造られた船と見ました。近寄ってこんのは、あまり知られたく無いようです」
「見事よな。白漆喰が大量に使えるなら、この李俊も造ってみたい船よな。近寄ってこないのも判る。だが、帆が小さいな」
「奴等が乗ってたのは、話に聞いた本物のミヅチだぜ、大兄貴。船を曳いているのもミヅチじゃねぇかって思う」
「ミヅチか、凄いものだ。大量に使うことができるなら、海の戦は根本が変わるぞ」
「乗ってみてぇなぁ、大兄貴」
「俺もだよ。出洞蛟童威」
そこへ、女官が一人やってきた。
「こちらでしたか。李俊様」
「閻月媚か、どうした」
「いえ、そろそろ、夕餉の支度をせねばと、李俊殿へ聞いて参れと」
本来は、一年分の食料を積んで出たはずだが、扈成が洗衣院から助け出した女達と毎日のように宴となり、食料が半年分がなくなっていた。そのことから宴を取りやめたのは、李俊の指示であった。閻月媚は、元は、皇帝の妃嬪であったが、金国に拉致されて、洗衣院から助け出された際に、李俊に惚れこんでいた。
「今日は、いつも通りだ。贅沢は許さん。後、銅銭と金の用意をしておけ、食料が買えるやも知れぬ」
「それは、ありがとうございます。太皇后孔令則様に申し上げて参ります」
「太皇后?」
「はい。扈成様が、そうお呼びするようにと」
「面倒だな。閻月媚、お前は、先に着いた島で俺と暮らすでも良いか」
「あの島は、何もありませんでしたが、平穏で暖かな島でございます。わたしには十分でございます」
「他の者は、どうか」
「半数は、島での暮らしで満足しましょう、開封へは戻れず、故郷も金国の領土なれば帰る家もありませぬ。南の宋へ戻っても、洗衣院で男に身体を開いてきた暮らしが、この身体から消えることはありませぬ」
哀しそうな、閻月媚を抱いてギュっとすると、李俊は、
「わかった。おそらくは、分れることになろう。女達には、選ぶように伝えておくが良い」
「大兄貴ッ」
「ここで、分かれるぞ。扈成に付き合うのはゴメンだ」
「わかりました。女達には伝えてまいります。あたしは、お傍にいてもよろしいのでしょうか」
「あぁ、月媚は、誰にも渡さん」
李俊とキスを交わして、閻月媚は、屋形へと戻っていった。それを確認して、出洞蛟は、
「しかし、大兄貴。あいつらは船がありやせんぜ」
「あいつらには、倭国の船に乗せて湊に送ってもらえば良いさ、倭国の船には俺も乗って見たいが、どうかな」
そこへ、燕青が一人やってきて言った。
「扈成に、この船をやれば良いのではないかな。李俊」
「燕青。お前も島で良いのか」
「子供もいるからな、あまり無茶をしたくない」
「俺の手下が五十、扈成の手下百か。無理に付き合うのは、厳しいな」
「あまり、無理をするなよ李俊。岳飛殿は、良き好漢であったからな、せめて娘御達は助けてやりたい」
「それは、まぁな」
李俊とて、岳飛が良き好漢であったことは、わかっていた。故にこそ、岳飛が子の願いと、金国への意趣返しとして、此度の作戦に参加したのである。宋江の兄貴からは、逃げるだけで助けることができなかった。宋江の兄貴が、皇帝に心酔し死ぬだろうことも、理解できた。だからこそ、行きたいと願う者、逃げたいと願う者を助けたい。
それは、梁山泊に集い闘った者達すべての思いだったように思う。「替天行道」「忠義双全」を掲げた思いは、李俊にとっても熱き想い滾らせる言葉だった。皇帝のためにではなく、虐げられた者、困っている者を助けるためならば、俺は命を賭けて戦える。
梁山泊に集った者としての意地と誇りこそが、李俊を支えていた。俺に従って、梁山泊に集ってくれた、出洞蛟、翻江蜃、彼らを護るためにも、俺は宋江に従って、死が待っている開封へ行くことはできなかった。俺たちは、海賊だ。兄貴達ならばともかく、小奇麗なだけの官僚共や奸臣に従うなんぞ反吐がでる。
扈成は、悪い奴じゃないが、自分が偉くなったような気分になっているのが気に入らねぇ。俺は、扈成の子分じゃねぇ。
一羽の鷺が、舞い降りてきた。
「どうした。ん、これは」
足に文が結ばれていた。文を解くと、鷺は飛び去って行った。
『替天行道 忠義双全』
『凌振、流亡者倭国、倭国的貴族』
倭国へ凌振が、亡命して、貴族となった旨が描かれていた。
李俊は、出洞蛟に向かって、
「凌振が倭国へ亡命したそうだ」
「大砲屋かぁ、元気だと良いな、無事だったんだ大兄貴」
「兄弟が生きてたんだ。めでたいな。童猛に行って、酒一樽追加して来い。呑むぞ」
「判った。行ってくる」
童猛は、李俊の命令で、手下を率いて、倉庫の警備にあたっていた。
「ありがとうよ」
その言葉が、理解できたように、飛び立っていった。
「倭国の鷺は、言葉を理解できるのかもしれんな」
そんなことを思いながら、飛び去って船に向かう鷺の姿を追っかけていた。
0
あなたにおすすめの小説
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる