歴史小説 歴史以前の縄文文明

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日本の怖さ

日ノ本の怖さ 神武東征に始まり、全国制覇を成し遂げ、ヤマトは国の眞秀ばとなった

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日ノ本の恐さ 縄文を継承し、「漢字」を文字とした新たな民族が、ヤマト民族である。



  日ノ本は、縄文期を文明とした場合、古くは一万年以上の歳月を、日ノ本の自然と暮らす文明世界を築いていた。縄文期は、椎や栗といった樹木による農業が始まり、石器だけでなく土器を造り土偶を造り、定住化によって三内丸山遺跡のような集落が、日ノ本各地に造られていった。

 文明という表現をする場合、欧米では Civilization文明という形であり、古本州に広がる石器と土器の文化となります。日本の文化は、神州を中心とする「越」が始まりとなる古本州の文化圏、北海道を含め東日本に広がる蝦夷の文化圏、南西諸島を中心に広がる海民の文化圏、三つの文化圏を総称して縄文文明という形となります。

 縄文文明がヤマト文明という形に継承されるのは、山幸彦が「海民うみんちゅう」の豊玉姫を妻として、子供達には、里山の文化が生まれて、海幸彦が仕える形になります。この「古事記」に描かれる、海幸彦と山幸彦の話は、「山民やまんちゅう」と「海民うみんちゅう」が契りを交わし、「山里さとんちゅう」が生まれる話であります。おそらくはこの時、海幸彦という形で、「山民」と「海民」が「祀ろうモノ」となり、新たに生まれた「山里民やまとんちゅう」が、鬼界カルデラの噴火によって、日向ヒムカから筑紫ヤマトに住まい、東征して畿内ヤマトを創りあげた。

 東征によって、大規模な土木治水工事と共に、墾田開拓が推進され、食料生産量の拡大によって、人口が増大していったのである。

 崇神陛下の御代に、畿内ヤマトへの習合が進み、神々のフランチャイズ化が図られた。「祀ろわぬモノ」を征伐し、「祀ろうモノ」の形に習合し、畿内ヤマトを天朝とする格付に組み込むことで、神社の習合を進めていったのである。権現様や明神様のように、垂迹する前の神をボカすような形で、八百万の神々を習合させていったのである。

 四道将軍による、全国制覇への流れと、各地に国府を築き、国造を置いて、統治体制を確立し、八百万の神々を体系として組み上げて、各地の神々を習合させていった。

 各地に建てられた鎮守の神社は、そのまま「祀ろわぬモノ」の封印となり、「風土記」の中に昔話として組み入れられていった。各地で徐々に使われ始めていた、神代文字や刺青ハジチの紋様を封印するために、外来文字である「漢字」を国語として、国分寺という国家機関によって「祀ろう民」へ教育することで、封印を確かなモノとしていったのである。

 崇神陛下の御代に始まり、神功陛下の御代に完成した、日ノ本ヤマトという国は、北は蝦夷、南は薩摩を含めた西南の島嶼地域、東は常陸であり、西は壬那を含めた大国オオクニとなったのである。

大和ヤマトは 国のまほろば たたなづく 青垣山ごもれ る 大和ヤマトし 美しうるわし

 川端康成の心をうった、ヤマトタケルの歌に刻まれた言葉は、日ノ本の心として、心象風景に刻まれる形となった。「川辺に葦原、水田の瑞穂」、神武東征によって、日ノ本の原風景として刻まれて、壱千年の時をかけて、日ノ本「祀ろう民」の魂は、現代まで続く日ノ本の在り様として塗り替えていったのである。

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