琉球お爺いの綺談

Ittoh

文字の大きさ
148 / 525
森の破壊、命の破壊

森の破壊、命の破壊05 日本人は、人の許容範囲が広い

しおりを挟む
<<<<<>>>>>
 自分を殺す相手を、許容することから、日本人であることは始まる。
<<<<<>>>>>





 ロボットが、日本で大きく発展したのは、理解しやすい以上に当たり前である。日本人は、本質として、「いのち」の認識範囲が広い。しかしながら、日本人は二律背反の矛盾を抱えて、「いのち」への対応を図る。

 「いのち」の対象範囲は、家畜や動物だけでなく、魚や草木、虫や石ころに至るまで、広範囲に渡っている。つまりは、欧米で言う「ベジタリアン」と日本での「ベジタリアン」は、「いのち」の定義が異なる。植物も「いのち」だけど、食わなきゃ死んじゃうから、「血を流す生き物を食べないベジタリアン」という認識である。つまりは、「いのち」の範囲が、とっても広いのが日本なのだろう。

 第四次産業革命で、ロボット産業が、メインの一つに挙げられている。しかしながら、ロボットに対する日本人の反応としては、二律背反的な反応を示している。極めて日本人らしい、「総論賛成、各論反対」である。「総じて賛成だけど反対ね」という考え方は、日本人が、二律背反に陥った場合、常套手段として定着している。逆も真となっていて、「総論反対、各論賛成も」また、常套手段なのである。

 ロボット工学は、学問と言う中で、「ロボット」という定義が存在しない工学として発達した。まぁ、学問の分野で、これほどにおかしな分野は無い。研究対象を定義できない、漠然としている対象だけど、日本だったら良いよね。そんなノリなのである。

 日本人は、ロボットが人間を殺すことを当たり前と考えてしまいう民族であるが、ロボットが自分の隣に存在することを許容する民族でもある。

 ロボットを許容すると共に、排除するのも、日本人の特徴なのだろう。

「人間の定義ができないのに、ロボットの定義ができるわけがない」

「人間の定義がこうだから、人間の傍でロボットを作っちゃダメね」

 自動運転技術も、本質としては「ロボット技術」である。

 自動運転で、人を傷つける可能性があるから、自動車保険の適応が難しくなり、自動車保険の対応ができるまで、自動運転技術を自動車へ搭載することができなかった。しかしながら、自動運転技術が始まり、自動車保険の対応ができた結果、自動運転は人殺しを許容するシステムとして、自動車に搭載されるようになった。当たり前であるが、自動運転装置に、人間と壁の違いを判断できないし、センサで捉えることのできなかった障害物には、ぶつかるのである。障害物が、人であるかモノであるかの判断は、自動運転装置にはできない。

 自動運転装置にできることは、センサで捉えることができた、「障害物」にぶつからずに止まることである。決して、人間にぶつからないということではない。

 だからこそ、自動運転装置を搭載するには、保険法の壁が発生したのである。






<<<<<>>>>>
 自動運転装置が、「人に危害を加えた場合」責任の所在はどこにあるか、結論、「自動運転装置」を搭載した“人”である。
<<<<<>>>>>
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...