琉球お爺いの綺談

Ittoh

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時の奔流

歴史を遡行するのは難しい08 共有財産の強制的な確立が、日本征覇である。

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 契りは、縄文から連なる、絶対性をもった契約である
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 中世って何ですか?西欧の例に習い、古代ローマ帝国を古代とした。

 古代の日本が確立するのは、疫病と災害からの防衛にあり、神社の格付けから、手水や禊による衛生管理は、精進と潔斎を組み入れる形となった。災害や飢餓から「まつろう民」を護るため、食料や耕地を共有財産化し、秩序の確立を図った。「まつろわぬ民」は征伐し、「まつろう民」の下に組み入れていきます。

 日本征覇は、一天万乗の大君が下で「まつろう民」を「大御宝おおみたから」とすることにあった。

 崇神陛下から神功陛下の流れは、日本征覇への道であり、彦坐王、四道将軍、ヤマトタケルは、征覇を担当した将軍ということになります。相対的に軍事力を強化し、圧倒的な軍事力を確立するのもまた、崇神陛下から神功陛下までの流れとなります。

 初期の征覇事業は、血に塗られた抗争であり、暗殺や騙し討ちも当たり前のように実行されています。時が流れる中で、土木治水事業による墾田開発、開発した墾田の収受による食料生産体制の確立。米加工食品、ほしいいによる、保存食量開発による、兵粮の確保。食料の備蓄と増産による、余剰人口の拡大による、兵数の増大。

 ヤマトタケルより後の時代は、万単位の兵を動員し、兵粮を確保し、長期遠征と動員兵数によって、戦わずして勝利する時代に変化します。

 神功陛下の時代は、日本征覇の確立期となり、敵に十倍する万単位の兵を動員し、兵粮を確保し、輸送手段を確立した。課題としては、万単位で兵を動員可能であったが、剣や鎧といった武装の確保は難しく、兵の大半は石礫と棒による武装となる。戦争の繰り返しに寄って、兵は経験値を得て、戦闘能力は上昇していく。指揮官級は、豪族たちを中心として、徒手格闘技能や剣技能を持った、戦闘巧者によって構成されていた。





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 日本征覇を遂行する、日本軍の戦時体制は、神功陛下の御代に頂点を迎える。
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 神功陛下以降、応神陛下から武烈陛下までは、平和と安寧の中で、血族同士による、内部抗争が激化していくこととなります。日本の場合、古代が確立し中世が始まるのは、天平を冠する時代です。西欧のローマ帝国とは異なり、日本は2020年以降も継続していますので、日ノ本は今も古代が継続していると、解釈することも可能です。

 平和と安寧の中で、善悪の区別は、先例を基本として、整理が進んでいくこととなる。

 縄文期に相互扶助を目的として確立した、血縁の契り・仕合・損得勘定による取引、善悪を区別する、先例の根本となる。

 相互扶助を根幹として、ことわりが確立された。
 ・血縁の契りは、男女の情愛を基本とした、ことわりである。
 ・仕合は、勝負事であり、勝ち負けを規定する、ことわりである。
 ・損得勘定は、商取引による、妥協を規定する、ことわりである。

 善悪とは、ことわりを護ることを善とし、ことわりを破ることを悪とする。ことわりを破ることで、殺されたとしても、仕方ない話と言うことになる。
 血族の契りを破ることは、ことわりを破る悪となる。昔話にもあるように、男女間で交わした誓いを破れば、神々の怒りを招き祟りが起きる。ことわりそのものに善悪は無く、ことわりを破った結果によって、祟りが生じるモノなのである。
 仕合には、殺し合いとしての決闘も含まれていて、両者が納得した上で、仕合での殺しは、悪とはされないことになる。勝負事は、すべて仕合の対象となり、勝敗が生死を分かつ結果となるのも、仕合という在り方である。仕合に勝てば「仕合せ」となり、幸福がもたらされるが、負ければ「仕合せ」を失う結果となる。
 損得勘定は、商取引の妥協で在り、両者の合意によることわりが、契約という形となる。両者合意の商取引を護るのは「善」とし、商取引の合意を破ることを「悪」とし、合意を破ったモノには祟りが下る。

 一万年を超える「縄文」の時が築いた、日ノ本の在り様であり、法以前の法という形である。互いの合意の上で命を賭けて、殺し合うこともまた、ことわりの中では、殺人とはみなされない。「戦争」という殺し合いには法が無いが、互いの合意形成が「仕合」前提となっている。ヤマトタケルの伝承には、暗殺や騙し討ちのような行為があっても、行為そのものを悪とは定義されていない。弱きモノと強きモノが戦う場合、強きモノのルールで戦っては、弱気モノの勝ち目は無いから、ルールそのものを変質させる必要がある。ヤマトタケルが、女装して、熊襲を騙し討ちすることは、戦そのものにルールが無い以上は、悪しき事とはされていない。だからこそ、騙し討ちも記載され、正当に評価される行為となっている。

 神功陛下の御代に続く、応神陛下と仁徳陛下の時代に、土木治水事業の最盛期を迎え、日ノ本は平和安寧の時を迎える。
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