琉球お爺いの綺談

Ittoh

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未来編 歴史if?

21世紀が滅びの世紀となるか?

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 21世紀そのものは、グローバル化の進展による、世界政府への流れといった、そんな理想を夢見た世界に始まった。まぁ、そんな理想は、9.11の現実に砕かれた。

 しかしながら、20世紀のボリシェビキ政権が生まれ、崩壊するまで20世紀は、東西冷戦を含めて、非論理的な戦争の世界となっていった。ボリシェビキ政権の崩壊から、2000年サミット、インターネットという情報のスーパーハイウェイによる世界戦略、自由・平等・自律を目指した世界は、リアルが影響するサイバー世界の動乱によって、サイバー世界に階層化を創り出してしまった。

 21世紀の世界は、9.11の非対称戦争が開始され、札束による殴り合いといった、政治・経済にプロパガンダを含めた、世界最終戦争が始まってしまった。グローバル化社会が、酸性雨を対策し、オゾンフォール破壊を食い止めたら、地球温暖化が始まってしまうという、地球環境破壊のイタチごっこが、20世紀後半から始まってしまった。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/36138718/19131195
「2050年 日本は、日ノ本ではなくなった」

 結果的に21世紀の人類は、地球環境を破壊していって、人類は必死に抗うために、人間の権利と倫理を、喪っていった。戦争は、枷が外れれば激化して、戦術核兵器と一緒に使用された、電子破壊兵器の撃ち合いとなって、世界中のインフラ設備を破壊していった。
 人間の良心が、戦略核の使用には、躊躇したものの、戦術核の撃ち合いも数が増えれば、破壊される地球環境は、どうしようもなくなっていた。オゾン層の破壊から、紫外線の投射量が増大しながら、放射線を含んだ塵が空高く舞い上がって成層圏に達して、太陽から投射される紫外線を防いでいた。昼なお薄暗く、太陽が昇ってみえるのは、ぼんやりした明るい場所が、見えるだけで夜空に星も月も消え去って久しかった。

 アーコロジーから出れば、何時の間にか曇天が空を覆って、“黒い雨”が降り注いでいた。

 サイバネティクスが発展しなければ、人類の生存は不可能となり、サイバネティクスを発展させるために、人間の権利と倫理は守れなくなった。

 2100年代は、そんな世界に、なっていった。

 表向きの建前として、環境管理された閉鎖空間アーコロジーの中で、必死になって人間が働き生活していた。生きている人間の半数は、なんらかの形で、人権を奪われ倫理が喪失していた。自分の細胞から、幹細胞を抽出、動物の遺伝子と身体データを実装して増殖させて、人間が食べる合成食糧を造り上げる。人間の排泄物を集め、生活排水を自分の体内に貯めて、藻のような植物プランクトンを量産して、人間が食べる合成食糧として造り上げる。

 大地に大海、大気すらも、穢れに満ちて、人類を蝕んでいた。人間の心肺機能を強化改造して、大気の穢れを体内で析出させて放出、清浄な空気にして、アーコロジーの空間を満たしていく。人間の消化器官を強化改造して、アーコロジー外の汚濁を飲み、汚れを体内で析出させて放出、清浄な水にして、アーコロジーの浄水となっていた。穢れた大地の代わりは、人間の身体であり、合成食料を体内で生産して、排出物が合成食料となっていた。

 日本神話に、大宜津比売神オオゲツヒメが描かれていて、大宜津比売神オオゲツヒメに食事を求めた、素戔嗚スサノオが出された食事に不信を抱き、食事の様子を盗み見ると、鼻や口に尻から食材を産み、調理している大宜津比売神オオゲツヒメの姿を見て、斬り殺したという。

 少子高齢化で、人口減少が進む地では、移民が増加し、国内で紛争と軋轢が、拡大していった。人口爆発する地域では、新たな地を求め、奪うために、戦争を仕掛けていった。21世紀の戦争は、明日無くなるかもしれない食糧を、今日奪い合うための戦争となり、両者ともに食糧生産量を低下させて、餓死者があふれ出る戦争となる。理解できるだろうか、人口が爆発すれば、自国の民を食べさせるために、他国から食料を奪わなければならない。

 国家の崩壊は、自国民を飢えさせた結果であり、滅び逝く世界は、人権と倫理の維持を不可能としていった。食べることが可能な食料は減っていって、共食いする道だけが残されて、人間の良心や倫理観が建前として残りながら、現実としては破壊された世界が生まれたことになります。


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