プログラムは、魔法の呪文

Ittoh

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プログラムは、魔法の呪文

Engine control unitからElectronic Control Unitへ

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 マイクロコンピューターの実働。
 若い人で、キャブレターや重ステという言葉を聞いたことのある人はいるだろうか。
 もう、「誰かキャブレターを知らないか」という時代になっているのだろう。自動車の「チョーク」を知っている人は、まだ居るのだろうか。

 現実的にマイクロコンピュータでなければならなかったのは、エンジンを電子制御するためのコンピュータだった。



 まぁ、ECUがECUであるように、コンピュータは、コンピュータである。



 汎用である必要はない。特定の機能を実現することを前提として、出来る限り小型で確実に動作するコンピュータ。これがコンピュータの始まりである。しかも、車載するという条件は非常に厳しいモノであった。
 125度以上が危険な半導体に対して、ガソリンエンジンと言うのは、爆発しているのだ、エンジン部で2000度以上、排気管でも千度近くあったりする。エンジンによって加熱される車体は、冷却システムを搭載していても、とっても熱い。

 ガソリンエンジン車は、昔、冷房は無くても暖房はあった。なんせ、とっても熱い熱源を抱えて走っているのだから当たり前である。

 さて、エアコンの全車搭載という時代になって、冷房が電気を食うのは理解できると思うが、暖房も電気を食うというのも理解できるだろうか。今の車は、ハイブリッドであっても、燃費向上のために、エンジンを動かさないことがあるのだ。

 今は昔、とっても熱い熱源が消えてしまった電気自動車は、冬場に快適な車内空間を実現するために、とっても電気を食うようになってしまったとさ。



 おそらくは今後、電気自動車が主流となっていくのだろうとは思う。

 電気自動車が主流となれば、自動車は、本当の意味で、Electronic Control Unitで動く車となるのだろう。
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