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初めてのキス 2
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少し抱き合ったまま時間がたった。
颯人が茉莉の腕の中で動く。
その動きに茉莉は、ハッとして覗くと颯人が苦しそうにしていた。
「ごめん!」
慌てて身体を離した。
「平気…」
颯人は鼻を押さえていた。
「鼻が真っ赤だ」
そう言うと、颯人は遠慮がちに言った。
「…鼻が、潰れそうだった」
「だ、大丈夫か?」
きつく抱きしめすぎたらしい。
慌てて両手で颯人の頬に触れた。
「鼻、痛いか?」
「大丈夫」
颯人は鼻を擦りながら答えた。
「その…」
聞きづらいが聞くしかない。
「颯人、俺とのキスは嫌じゃなかったか?」
「…嫌じゃ、ないよ」
ほっとした。
今の所『やっぱり無理!!』は、ないらしい。
「要先生、週二で教えて?」
上目遣いで颯人に言われて、さっき言っていた『週一でいいよね』とはもう言えなかった。
「本当に?…無理していないか?」
ここで、あくまでも態度は大人の対応をした。
「無理じゃない」
その言葉に、心の中ではガッツポーズをする。
(あぁ、駄目な大人だな)
「じゃあ、今度は…金曜日にでもするか?今と同じ時間でここで待ち合わせ」
「うん」
こうして、少しずつのレッスンが始まった。
颯人が茉莉の腕の中で動く。
その動きに茉莉は、ハッとして覗くと颯人が苦しそうにしていた。
「ごめん!」
慌てて身体を離した。
「平気…」
颯人は鼻を押さえていた。
「鼻が真っ赤だ」
そう言うと、颯人は遠慮がちに言った。
「…鼻が、潰れそうだった」
「だ、大丈夫か?」
きつく抱きしめすぎたらしい。
慌てて両手で颯人の頬に触れた。
「鼻、痛いか?」
「大丈夫」
颯人は鼻を擦りながら答えた。
「その…」
聞きづらいが聞くしかない。
「颯人、俺とのキスは嫌じゃなかったか?」
「…嫌じゃ、ないよ」
ほっとした。
今の所『やっぱり無理!!』は、ないらしい。
「要先生、週二で教えて?」
上目遣いで颯人に言われて、さっき言っていた『週一でいいよね』とはもう言えなかった。
「本当に?…無理していないか?」
ここで、あくまでも態度は大人の対応をした。
「無理じゃない」
その言葉に、心の中ではガッツポーズをする。
(あぁ、駄目な大人だな)
「じゃあ、今度は…金曜日にでもするか?今と同じ時間でここで待ち合わせ」
「うん」
こうして、少しずつのレッスンが始まった。
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