Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

文字の大きさ
59 / 418

3日目の朝

 今日は、 気合いを入れて早起きをした。
 8時間近く睡眠時間をとったから、コンディションはバッチリだ。
 6時前に起きて、すぐに眠い目をこすりながら顔を洗い、歯磨きをした。そこで完全に覚醒した。
 母も父も妹も、まだすやすや寝ていたので、1人先に朝食をとった。
 家族の睡眠の邪魔をしないように、なるべく静かな朝食にした。食パンにはジャムを塗り、サラダにはドレッシングをかけ、アイスコーヒーを添えて食べた。
 栄養を補給した俺は、部屋に戻ってきた。
 朝のルーティーンを終えた頃には、7時近くになっていた。
 そして、俺は、APOにログインした。

 時刻は6時50分。
 早朝の始まりの町は、日の出がすんでいた。
 噴水の前は、人はまばらで、NPCは多く活動していた。
 プレーヤーは、機能に比べてまだまだ少ないようだ。
 早朝のゲームというのは、深夜帯と比べて民度がいいことが多い。
 APOも穏やかで、よい雰囲気が漂っていた。
 それに、早朝特有の澄んだ空気まで再現されていた。

 今日は明確な目標があるから、気を引き締めていこう!
 今日は絶対、『ビッグボスゴブリン』を倒すぞ!
 俺はとりあえず、自分のステータスを確認した。
 7つのスキルが、レベル上限になっていた。
 7つすべて『ステータスアップ』系のスキルだ。
 俺は迷わず7つすべてのスキルを昇華した。
 『器用貧乏』スキルの効果で、昇華によりリセットされたスキルレベルが、5まで上がった。
 『器用貧乏』でスキルレベルが上がったことにより、昇華前の補正値と同じだけ、ステータスの補正がかかった。
 これはありがたいな。
 スキルを昇華したときの、一時的な弱体化を和らげてくれるのは大変ありがたいなぁ。
 めっちゃいいスキルをとったな!

 SPが15もあるから、何か新しいスキルでもとろうかな?
 『ステータスアップ』系は全部とったし、同じような『ステータス%アップ』系は、SPだととれないしなぁ。
 何がいいかな?
 そろそろ、能力値・消費値強化系以外にも手を出した方がいいのかな?
 単体わざとか。必殺技みたいなやつとか。
 そう思いながら、SPのスキル一覧を眺める。

 この『ノックバック』ってスキル面白そうだな。
 この『攻撃範囲拡大』ってスキルも面白そうだな。
 こっちの『HP自然回復』ってスキルは、前見たときはスキル一覧になかったけど、最近追加されたのかな?
 よくみたら、前見たときはなかったスキルがいくつか追加されていた。
 運営が随時スキル一覧を更新しているのかな?
 それとも、俺の行動によって、スキル一覧のスキルが解放されていってるのかな?
 どっちなんだろう?

 うーん……どのスキルをとろうかな?
 これからどういう方針で育成していくのかによるんだよなぁ。
 攻撃の量を増やしていくのか。
 それとも、一撃の威力、火力を上げていくのか。
 それとも、攻撃の種類を増やしていくのか。
 何でも屋になるのか。
 どれがいいかな?

 コルドは、攻撃の量と、一撃の威力、火力の両立みたいなビルドになると思うんだよなぁ。
 『連鎖』を使うときには、攻撃の数で、『連打』を使うときには、一撃に集約した威力で戦っていくと思うんだよなぁ
 ローズは、一撃の威力と攻撃の種類の両立みたいなビルドになると思うんだよなぁ。
 ローズのことだし、1つの属性に絞らず、いろんな属性の魔法を使う魔術師になりそう。
 魔法は、物理に比べて威力が高めだし、属性がいろいろあって、攻撃の種類も増えるんだろうなぁ。

 パーティーのバランスとしては、俺がどんなビルドだとしても、安定しそうなんだよなぁ。
 だから、かなり自由に方針を決められるんだけど、自由って難しいんだよなぁ。
 やりたいことができるけど、どうしよう。
 俺は何がやりたいのかな。
 この世界を楽しみたいな。
 魔法も、剣も両方やっていきたいなぁ。
 魔法と剣の二刀流とかかっこいいな!
 どっちかのサブじゃなくて両方メインになれるような育成がしていきたいなぁ。
 それって難しそうだよなぁ。
 どっちの威力、火力も必要だし。
 頑張るかぁ。
 攻撃の量と、攻撃の種類は、魔法と剣の両方をメインにするなら、おのずと解決していくだろうから、今回の強化は、威力メインかな。
 まぁ、結局、一撃の威力も、攻撃の量も、攻撃の種類も、何でも屋も、全部をやるオールラウンダーになりたいなぁ。
 欲張りすぎかな?

 その中で今回は、一撃の威力をメインに考えよう。
 一撃の威力を上げるようなスキル。
 何がいいかな?
 今持ってるスキルだと、一撃の威力を上げる系のスキルは、『チャージ』『突進』『脳筋化』『生命変換』の4つかな。
 ここに新たにスキルを加えるとしたら、何がいいかな?
 俺は再び、スキル一覧を眺めだした。

 この『貫通』ってスキルいいな。
 俺の低い攻撃でも、VITを貫通すれば、結構な威力になるんじゃないかな?
 よし! とりあえず、『貫通』は取ろう!
 俺は、SPを消費して『貫通』スキルを取った。
 貫通スキルの詳細は、こんな感じ。


『貫通』Lv./Lv.50 クールタイム10分
Lv.×1%の確率で、防御を貫通してダメージを与える。

 確率だから、安定はしないけど、VITを貫通してくれれば、俺だって『ビッグボスゴブリン』にそこそこのダメージを与えられるはずだ。
 後は何かいいスキルないかな?
 俺は、スキル一覧を凝視した。
 うーん……
 スキル一覧を凝視していると、後ろから急に声をかけられた。
 俺は驚いて体をビクッとさせてしまった。

「やぁ、オクツ! そんな思い詰めた顔してどうしたの?」

 声のした方に振り返ると、けんけんぱさんがそこにいた。
 声でなんとなくわかっていたけど、どうやら俺は、けんけんぱさんに声をかけられていたらしい。
 俺は深呼吸をしてから、返事をした。

「おはようございます! けんけんぱさん! 次取るスキルを何にしようか考えてて!」

「そうだったのか! 確か、オクツって、剣も魔法も使うんだろ? 選択肢が多くて大変そうだね!」

 俺は、ちゃんとけんけんぱさんの方に向き直り言った。

「そうなんですよ! 選べるスキルが多いから悩んじゃって! けんけんぱさんはどうしてここに?」

「俺は、今ログインしてきたところだよ! ログインとログアウトは噴水の前でやるのが癖なんだよね」

 そんな癖があったんだ。
 へぇ。

「そうなんですね! けんけんぱさんは今日は何をするんですか?」

「今日は、武器を作りつつ、ガチャを回そうかな! 今日こそは勝ち越してやる!」

 どうやら、けんけんぱさんはガチャにとりつかれてしまったようだ。
 こっちの声は聞こえなさそうだな。
 どうやら、けんけんぱさんは自分の世界に入ってしまったみたいだ。
 メラメラと闘志を燃やしながら拳を握りしめるけんけんぱさんを見て、そうおもった。
 ガチャにはまると大変そうだな。
 俺はほどほどにしよう!
 自分の世界から帰ってきた、けんけんぱさんが聞く。

「オクツ君は今日は何をするの?」

「今日は、北にいる『ビッグボスゴブリン』にリベンジしようと思ってます! 昨日の夜に戦ったら、いいところまでは行ったんですけど、邪魔が入って負けちゃったので、今日は邪魔が入っても勝てるぐらい強くなってから、リベンジです!」

「へぇ、もう北にチャレンジしてるんだね。もうちょっと時間がかかるものかと思ってたよ! あ、たしか、君たちが最初の『ビッグラビット』の討伐者だっけ? それなら納得だ」

 どこからその情報が回ったんだろう?
 まぁ、たぶんミヤネさんからだろうけど。
 けんけんぱさんは懐から何かを取り出し、ニヤニヤしながら言った。

「昨日の夜、剣と刀以外に新しい武器を作ったんだけど、見てみない?」

感想 2

あなたにおすすめの小説

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。

branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位> <カクヨム週間総合ランキング最高3位> <小説家になろうVRゲーム日間・週間1位> 現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。 目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。 モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。 ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。 テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。 そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が―― 「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!? 癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中! 本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ! ▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。 ▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕! カクヨムで先行配信してます!

最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした

水の入ったペットボトル
SF
 これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。 ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。 βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?  そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。  この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜

グリゴリ
ファンタジー
 木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。  SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。  祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。  恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。  蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。  そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。  隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。

ミックスブラッドオンライン・リメイク

マルルン
ファンタジー
 ある日、幼馴染の琴音に『大学進学資金』の獲得にと勧められたのは、何と懸賞金付きのVRMMOの限定サーバへの参加だった。名前は『ミックスブラッドオンライン』と言って、混血がテーマの一風変わったシステムのゲームらしい。賞金の額は3億円と破格だが、ゲーム内には癖の強い振るい落としイベント&エリアが満載らしい。  たかがゲームにそんな賞金を懸ける新社長も変わっているが、俺の目的はどちらかと言えば沸点の低い幼馴染のご機嫌取り。そんな俺たちを待ち構えるのは、架空世界で巻き起こる破天荒な冒険の数々だった――。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。 ─────── 自筆です。 アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。