Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

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『ビッグラビット』周回終了!休憩から15戦目

 『ビッグラビット』周回修行の休憩がてら、雑談をした。
 俺がふわっと2人に話題を振る。

「10戦してどう?」

 まずは、絵オーズが答えた。

「だんだんタイムもよくなってきて楽しいわ」

 やっぱり、タイムアタックって楽しいよな!
 このまま行けば、10分切りも見えてくるんじゃないかな?

「10分切りたいな!」

「それ目指してこう!」

 俺の発言にコルドも乗ってきた。
 タイムアタック的な要素ってやっぱり楽しいよね。
 効率が少しよくなる以外のメリットはないけど、挑戦したくなるよね。
 まぁ、効率が上がるのは、特大のメリットか。

「コルドはどうなのよ? 楽しい?」

 今度は、ローズがコルドに話を振った。
 コルドはとても楽しげに答えた。

「スキルレベルがどんどん上がって行くのがいいな! 強くなって行ってる気がして、めっちゃ楽しいぞ!」

 俺はちょっとした愚痴をこぼした。

「いいなぁ。俺のスキルはあんまり上がってなくてよぉ」

 『器用貧乏』でLv.5まで上がっているせいで、気持ちよくレベルが上がるところを体験できなくなってるな。最初から1レベル1レベルが重い。
 愚痴をこぼした俺に、ローズが提案をしてくれた。

「そうなの? じゃあ、休憩開けたら、スキルレベル強化を主軸にする?」

 非常にうれしい提案だったので、俺は2つ返事で答えた。

「そうしてくれるのは、うれしいな」

「それがいいな!」

 コルドも乗ってきたので、休憩後の『ビッグラビット』戦は、スキル強化をメインにした戦闘になった。
 『投擲』とかを試してみようかな?
 後は、『生命変換』を使うために定期的に回復休憩を入れてみたりしようかな。
 この後、何のスキルをメインに強化しようか考えていると、今度はコルドに話を振られた。

「コルドは、10戦楽しかったか?」

 俺は、素直に感想を言った。

「楽しかったぞ。久しぶりにレベルも上がったし」

 しばらく雑談をして、気持ちを入れ替えた。
 そして再び、フレッシュな気持ちでウィンドウの前に戻ってきた。
 おのおのが今回強化するためにメインで使うスキルを言っていった。

「俺は今回、『投擲』をメインで使うぞ」

「俺は『ボクシング』だな!」

「私は、『魔力制御』を使うわ」

 全員が重点的に使うスキルがわかったところで、俺は、明るく宣言した。

「11戦目!」

「「11戦目!」」

 そう言いながら”はい”をタップして、戦闘が始まった。
 11戦目は、結果的にミスが出てしまった。
 まず、ローズの下がり具合が甘かった。
 俺は、『投擲』のために後ろ寄りに位置した。
 俺が下がったことで、前衛がコルドだけになり、前衛が薄くなってしまった。これもよくなかった。
 これらの配置的なミスがあった。
 それにより、一度だけ『ビッグラビット』がローズのところまで突っ込んできてしまった。
 コルドは間に合わない距離だった。
 ローズが被弾したら確実に一発アウトなため、ローズをかばうように俺が、ローズと『ビッグラビット』の間に入った。そして俺が1発大きく『ビッグラビット』からもらってしまった。
 『ビッグラビット』の攻撃を受けた俺のHPは半分以下になっていた。
 誰かが明確なミスをしたわけではないが、全体としてミスになってしまったな。
 記録としては、16分53秒11。まぁ、そんなもんだろう。
 『投擲』のスキルレベルもちゃんと上がっていた。

「今回の配置はよくなかったわね!」

「次から気をつけよう!」

「じゃあ、気を取り直して。俺は次は『生命変換』を使っていくぞ

「俺は、普通に行くぞ!」

「私も普通に行くわ!」

「12戦目!」

「「12戦目!」」

 気を取り直して、”はい”をタップして、12戦目が始まった。
 12戦目は順調に戦闘が進んだ。
 さっき大きなミスをしたためか、3人の間に緊張感が戻ってきた。ほどよい緊張感のおかげでミスをせずにすんだ。
 記録は、11分59秒00。スキルをあげることをメインにしたため、記録はあまり伸びなかった。
 まぁ、それは仕方がないよな。
 それのおかげで、『生命変換』のスキルレベルが上がった。
 ついでに、レベルも上がった。

「あ、レベル上がった!」

 俺は、BPを振り分けつつ、2人に言った。

「いいなぁ!」

 コルドはうらやましがった。
 ローズは、もう少しでレベルアップだと喜んでいる。

「よかったわね! オクツが上がったってことは、レベルアップまでもうすぐなのね!」

 BPを振りつつウィンドウのところに戻ってくるのは忘れない。

「重点的にあげたいスキルはあるか?」

「ないぞ! 普通にやってたら上がるやつばっかりだからな!」

「私もそうだわ」

「じゃあ、俺のあげたかったスキルも上げ終わったし、最速を目指してみないか?」

「「いい(わ)ね!」」

「BP振り終わったから、再開するぞ! 目指せ最速! 13戦目!」

「「13戦目!」」

 ”はい”を押して戦闘が始まった。
 13戦目は、12戦目とは違った緊張感があった。
 12戦目の緊張感は、さっきミスをしたのだから、今回はミスをしないぞという緊張感。今回13戦目の緊張感は、最高のパフォーマンスで最速をたたき出すぞと言う緊張感。
 よい緊張感の中戦った結果は、記録9分59秒89。ギリギリで10分を切ることに成功した。
 クリティカルや、俺の『貫通』の出もよくて、好タイムを出すことができた。
 すごく達成感があるな。
 達成感で満たされていると、コルドが楽しそうに言った。

「レベルアップしたぞ!」

「よかったな!」

「私も、次あたりでレベルアップかしらね」

 コルドはささっと、BPを振り終えたみたいだ。

「BP振り終わったぞ!」

「じゃあ、より速いタイムを目指して! 14戦目!」

「「14戦目!」」

 今日14度目の”はい”をタップし戦闘が始まった。
 14戦目もテンポよく、調子よく進んでいった。
 だけれど、クリティカルなどの運に左右される部分の出が、13戦目に比べて悪く、最速記録は出せなかった。
 14戦目の記録は、10分13秒02。
 十分な記録だけれど、記録更新ができなかったのはちょっと悔しいな。
 なんとなく記録を狙いに行くのではなく、きちんと明言してから狙いに行くと、作業感が薄まってより楽しくなるな!
 そんなことを考えていると、とてもうれしそうな声で、ローズが叫んだ。

「レベルが上がったわ!」

「これで、全員Lv.12だな」

「それにしても、レベルが上がりづらくなったな!」

 確かにそうだな。
 Lv.10を超えたあたりから、1レベルを上げるのにめちゃくちゃ苦労するようになったな。

「BP振り分け終わったわ」

 ウィンドウの前に立った俺は、2人に聞いた。

「スキルレベルの上がりはどんな感じ?」

「使うやつは大体あげ終わったぞ!」

「私もそんな感じよ」

 2人とも、いい感じにスキルレベルが上がってきたらしい。
 俺のは、『器用貧乏』のおかげで、最初からある程度使えるレベルになってるから、大丈夫だ。
 俺は2人に提案をした。

「レベルも上がりづらくなってるし、本来の目的のスキルレベルも上がってきたなら、そろそろこの『ビッグラビット』周回修行を終わりにするか?」

「いいぞ! けど、終わるなら、切りよく15にしようぜ!」

「私もそれでいいわ!」

 そうなると、これで最後だな。
 気合い入れていくかぁ。
 俺はいつもより5割増しで声を出していった。

「じゃあ、最終戦! 気合い入れていくぞ! 15戦目!」

「「15戦目!」」

 今日最後の”はい”を押して、戦闘が始まった。
 15戦目は、クリティカルが出ないみたいな展開でもなく、クリティカルがいっぱい出る運がよいみたいな展開でもなく、至って普通に進んでいった。これと言って大きなミスもなければ、大きな成功もない普通の戦闘だった。
 15戦目の記録は10分30秒23。
 速いには速いが、最速と言うほどでもなかった。
 ちょっと微妙な結果だなぁ。
 でっかい失敗をしたり、最速記録を出したりしたら、いい締めになったのにな。
 俺は、この閉めでもいいけど、いい感じに閉めるために、もう1戦するかどうかを2人に聞いてみた。

「どうする? もうちょっとやるか?」

「15で区切りがいいし、今、町に戻ればちょうどお昼ぐらいだし、終了でいいと思うわ」

「俺もそれでいいぞ! 結構スキルレベルとかも上がったし!」

 2人がこれでいいというならいいかぁ。
 じゃあ、始まりも町に戻るか。

「じゃあ、始まりの町に帰るか」

「そうだな!」

「そうね」





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