Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

文字の大きさ
92 / 418

『クランの町フラッグ』観光 家具屋へGO

 俺は、ベンチに座り、満たされた腹をさすりながら話した。

「この後、どこ行く?」

 2人の満腹感からか、空を見上げながら会話に参加した。
 俺たちの間には、食後特有の緩い空気が流れている、

「どこか行きたい場所ある?!」

 わずかな沈黙の後、ローズが強めに主張した。

「私は、家具屋に行きたいわ!」

「この町に家具屋ってあるのか?」

「屋台の店主に聞いたら、あるっていってたわ」

 屋台でそんなこと聞いてたのか。
 さすがローズ、コミュ力が高いな。
 いや、俺も屋台の事情を聞いてたし、そんなものなのか?
 まぁ、そんなものなんだろう。
 食後だからか、あまり頭が働いてない感覚がある。

「そうなんだな!」

「家具屋か面白そうだな」

「俺も良いと思うぞ!」

 完全に家具屋に行く流れだなぁ。
 まぁ、家具屋は俺も行きたかったし。
 家具屋かぁ。
 買った家具って、その場で渡されるのかな?
 その場合、家具って、ストレージに入るのかな?
 それとも後日配送される感じなのかな?
 どっちなんだろう?
 まぁ、店員さんに聞いてみれば良いか。

「場所的には、どの辺りにあるんだ?」

「屋台で私の後ろに並んでいた人も居たし、そこまでは店主に聞けなかったわ」

 あぁ、確かにそれなら聞けないよな。
 後ろの人たちとか、店主に迷惑をかけてまで聞く話でもないよな。

「そうなのか」

「どうしような?!」

「道行く人に聞きましょう」

 ある程度食休みもすんだ俺たちは、ベンチから起き上がった。
 体を起こすと気持ちも切り替わり、ほんわかした雰囲気から、切り替わった。
 それから、ローズについて行く形で、町の人に声をかけた。
 ローズは、優しそうな、おばさまに声をかけた。

「こんにちは~」

 ローズは、困ってますという雰囲気を出しながら、通りすがりのおばさまに声をかけた。
 ローズの声の感じから察したのか、おばさまは心配しながら返してくれた。

「こんにちは。どうしたのかしら?」

 また、困ったなぁという感じの声色で、ローズがおばさまに聞く。

「あの、この町の家具屋の場所ってわかりますか?」

 おばさまも丁寧に返してくれた。

「何カ所かありますけど、どの家具屋でしょうか?」

 そこからは、ローズは明るくなり、普通の口調で、おばさまと会話をしていった。

「何カ所もあるんですね。それなら、おすすめの家具屋の場所を教えてください」

「それなら、ここの通りをまっすぐ北に行ったところにある家具屋がおすすめですね。多分ここからの道中なら、間に別の家具屋が挟まることはないと思うますので、この道をまっすぐ行ったときに最初に見える家具屋がおすすめですよ」

 ローズとおばさまは、これから何時間でも世間話で時間を潰すんじゃないかという雰囲気があった。
 でも、ローズはここで感謝を伝えて会話を切り上げた。

「そうなんですね。教えていただきありがとうございます」

「こちらこそ」

 おばさまは、そう言って去って行った。
 ありがとう見知らぬおばさま。見知らぬ俺たちのために時間を割いてくれてありがとう。
 そう思いながら、おばさまを目で見送った。
 おばさまは、屋台の方に消えていった。
 さすがローズだな。
 通りすがりの人に話しかけて、あんなに会話をするなんて俺には無理だな。
 おばさまが完全に去ってから、俺たちは話し出した。

「ここの通りを北にまっすぐだって」

「わかりやすいな!」

「道中の各店に注意してないと、見落としそうだな」

「早速行きましょう」

 俺たちは、おばさまの言葉に従って、大樹の広場から南北に続いている道を北に進んだ。
 俺たちは、キョロキョロと家具屋を探しながら進んだ。
 家具屋を探しながらも雑談もしていた。

「メンバーを誘い終わったら、クランでやりたいこととかあるか?」

 コルドが、やりたいことを想像しているのか、かなり楽しげに言った。

「俺は、まずはさっきの屋台をみんなで回りたいな!」

「確かにそれはやりたいわね」

「毎日でもやりたいな」

 俺とローズは、コルドの意見を完全に肯定した。
 だって、やりたくない要素がないから。
 屋台を楽しく回るなんて、毎日やりたいもん。
 今度は、ローズが楽しげに語った。

「私は、ギルドのルールとか方針とかを決める会議みたいなのをやってみたいな」

 あぁ、確かにな。
 俺たち3人だけの今とは、違って、ちゃんと意思疎通を図るためにも、そういうのが大切だよな。
 それに、ルールとか方針をちゃんと決めていないしな。
 俺たちだけで決めるのは難しいし、入ってくれる人に期待だな。
 俺は、ローズの意見に強く頷きながら言った。

「確かにそれはやらなきゃだな」

「意見が食い違っても面白いな!」

 俺は、2人のやりたいことを聞いてふと思ったことがあったのでそのまま言った。

「2人とも、集まったらすぐに達成できそうなことだな」

「じゃあ、そういうオクツは何がやりたいんだ?!」

 コルドにそう切り返された。
 やりたいことかぁ。
 何だろうなぁ。
 うーん……
 強いて言うならこれかな。

「俺は、普段俺たち3人がやっているような、適度におしゃべりしながらいろんなことを楽しんだり、チャレンジしたりするのをクランの仲間と一緒にやりたいかな」

「良いことだが、それこそ、真っ先にクリアできそうなことじゃない」

「そうだそうだ!」

 コルドとローズがブーイングのまねごとをして俺に抗議する。
 俺は、ちょっとだけすねながら言った。

「まぁ、すぐに思いつくのがそれだったんだから仕方ないだろ」

 すぐにこの話は流れ、クランでやりたいことに、話が戻っていった。
 今度は、ローズが「はいはい」と手を上げていった。

「私は、あれやりたいわ。みんなでピクニック的なことしたいわ」

 ピクニックか。楽しそうだな。
 だけど、全くゲームっぽくないな。

「ゲームの中でやりたいことだとは思えないな」

「でも、それを楽しくできるのが、APOの魅力だよな!」

「じゃあ、2人は他にはないの?」

 もう1巡回ってきた。
 コルドがぱっと思いついたような顔をした。
 そのままコルドが話し始めた。
 コルドの話を聞きながら、やりたいことを考えておこう。

「俺は、みんなでボス戦したいな! 3人だと会話がなくても元々ある程度連携がとれていて、スムーズに戦えるけど、そうじゃなくて、クランの面々と声を掛け合いながら連携してデカい敵と戦いたいな!」

「それも楽しそうだな」

「良いと思うわ」

 コルドのやりたいことへの感想が終わったタイミングでそのまま話し始めた。
 今度は、コルドが話している間から考えたこともあって、スムーズに意見を出すことができた。

「俺は、俺たちが取ってきた素材で、クランの仲間に何か装備を作ってもらうのをしたいな。それで強化されて、より強い敵に挑む。また新しい素材で、装備を作ってもらってのサイクルをやってみたいな」

「それも良いわね」

「良いと思うぞ!」

 それからしばらく、雑談をしながら店を探していた。
 いつの間にか雑談がメインになっていたような気がするけど、それは多分気のせいだと思う。そう思いたい。
 探し始めてから、5分、10分経った頃、ローズが家具屋を見つけた。

「あれじゃないかしら?」

 そう言いながら、ローズが指を差しか家具屋は、歴史を感じさせる出で立ちの、どっしりとした感じの家具屋だった。
 家具に関する知識が全くないから、並んでいる家具が、欧風家具とか、そういうどこの家具かは全くわからないけど、かなりよさげな家具が並んでいることはわかる。
 外から見えるだけでも、よさげな家具がいくつも並んでいることがわかる。
 これはかなり期待できるぞ。

「多分あれだな!」

「良い店の予感がするな」

 そう言って俺たちは、家具屋に向かった。

感想 2

あなたにおすすめの小説

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。

branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位> <カクヨム週間総合ランキング最高3位> <小説家になろうVRゲーム日間・週間1位> 現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。 目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。 モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。 ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。 テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。 そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が―― 「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!? 癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中! 本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ! ▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。 ▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕! カクヨムで先行配信してます!

最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした

水の入ったペットボトル
SF
 これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。 ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。 βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?  そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。  この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜

グリゴリ
ファンタジー
 木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。  SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。  祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。  恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。  蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。  そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。  隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。

ミックスブラッドオンライン・リメイク

マルルン
ファンタジー
 ある日、幼馴染の琴音に『大学進学資金』の獲得にと勧められたのは、何と懸賞金付きのVRMMOの限定サーバへの参加だった。名前は『ミックスブラッドオンライン』と言って、混血がテーマの一風変わったシステムのゲームらしい。賞金の額は3億円と破格だが、ゲーム内には癖の強い振るい落としイベント&エリアが満載らしい。  たかがゲームにそんな賞金を懸ける新社長も変わっているが、俺の目的はどちらかと言えば沸点の低い幼馴染のご機嫌取り。そんな俺たちを待ち構えるのは、架空世界で巻き起こる破天荒な冒険の数々だった――。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。 ─────── 自筆です。 アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。