Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

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4人で『ビックボスゴブリン』戦 さらにもう1戦

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「えっと、26分58秒34!」

 俺がそう言うと、3人はおぉっと盛り上がった。
 3人にとっても盛り上がるような記録だったのだろう。
 まぁ、前回の戦闘よりも3分も早いのだ。
 3分。
 同じメンバーで戦闘しているのに、3分も削れるってすごいことだよな。
 しかも、何か修行を挟んだりせず、続けてやって、3分も削れるのは、作戦が良かったからだと思う。
 シルさんのお手柄だな。
 ナイス作戦だ。
 コルドは、とてもうれしそうに、興奮したように言った。

「最速記録だな!」

 コルドは、最速記録を更新できたことがよほどうれしいらしい。
 まぁ、俺もかなりうれしいけどな。
 記録更新ってうれしいよな。
 今までの最高記録が、俺達の記録だとしても、更新できるのは、うれしいことだよな。
 自分たちの記録を超えていくこともうれしいし、公な記録を超えられたこともうれしい。
 ダブルでうれしいよな。
 今後も積極的に狙っていきたな。
 ローズは、しみじみ言った。

「記録更新ね」

 ローズもかなり、心動かされているみたいだ。
 記録更新は、ただただ、記録を塗り替えられたことだけがうれしいわけではない。
 1回の戦闘の時間が短くなればなるほど、より多く戦闘をすることができるのだ。
 45分程度かかっていた、昨日の記録では、3時間で4回『ビックボスゴブリン』を倒せる。
 今の26分ならば、3時間で、6回も『ビックボスゴブリン』を倒せるのだ。
 3時間で、2回分の多く倒せるようになったのだ。
 成長を感じるな。
 そして、同じ時間でより多くの経験値を得られるのだなと感じる。
 前回の30分から、今回の26分の更新もそうだ。
 前回の30分のペースなら、10回『ビックボスゴブリン』を倒すのに、300分かかっていた。
 それが、今の26分ペースなら、10回『ビックボスゴブリン』を倒すのに、260分しかかからない。
 40分も違うのだ。
 40分もあれば、さらに1体倒すことができる。そしてそれでも時間が余るのだ。
 3分違うだけでも、こんだけ違うのだ。
 記録更新すると言うことは、より効率が良くなっていくと言うことだ。
 その面でも、大変うれしいことだ。
 行進できるなら、1分でも1秒でも記録を更新したい。
 ペースが1秒でも上がれば、ちりつもでいつか大きな差になるのだから。
 そんなことを考えていると、シルさんが、とてもうれしそうに言った。

「3分以上の更新だね」

 みんなとても喜んでいる。
 記録更新の喜びを前面にだしている。
 3人の時の記録更新よりも、4人の時の記録更新の方がかなりうれしいな。
 3人で喜びを分かち合うよりも4人で分かち合ったときの方がかなり喜びが増えているような気がする。
 いやぁ、めでたい。かなりめでたい。
 そう思いながら、俺は言った。

「もう1回やったら、もっと良いタイムになりそうだな」

 今回で3分も更新できたのだ。
 今回と同じように戦えば、3分とまでは行かなくても、1分前後ぐらいは、頑張れば行くんじゃないだろうか。
 慣れで動きが良くなれば、それぐらい改善されるんじゃないだろうか。
 俺は、そう考えながら、3人の反応を探った。
 3人とも頷いている。
 俺の意見に同意をしていると言うことだろう。
 3人とも、もう1回やりたいという気持ちがどこかにあるのだろう。
 それは、今回うまく行かなかったからもう1回やりたいと言うよりは、戦闘が楽しかった、結果が出るのが楽しいから、もう1回やりたいと言うことなんだろう。
 ローズが楽しそうに言った。

「そうね。より動きが極まりそうね」

 初めてやった、前衛に突っ込む動きがもう少しうまくなれば、もっと良いタイムが出ると思う。
 まぁ、でも、慣れることで集中力が落ちて、逆に失敗してしまう場合もある。
 『ビックラビット』周回の時も、1回大きなミスをして、かなりのタイムロスをしたことがあったな。
 1歩間違えたらそういうことにもなりかねないけど、もう1回やりたいな。
 まだまだ集中力は途切れていないみたいだし。
 シルさんもかなり乗り気で言った。

「それは、楽しみだね」

 それからしばらく、記録の話をした。
 そしてシルさんが唐突に言った。

「あ、レベル上がった」

 シルさん、またレベルが上がったのか。
 成長期?
 もしかして成長期なのか?
 もう大学生なのに?
 まぁ、俺達も最初のボス周回の時に何レベルか上がったし、まぁ、ない事もないか。
 コルドが軽い拍手をしながら言った。

「兄貴おめでとう! これで、Lv.11だな!」

 俺は、コルドの拍手に合わせて拍手をしながら、シルさんに言った。

「おめでとう」

 すると俺に続いてローズも拍手をしながら言った。

「おめでとう」

 拍手をされた、シルさんは少し照れくさそうにしていた。
 まぁ、拍手をされる機会なんてほとんどないよな。
 シルさんは照れくささが声色ににじみ出ている声で言った。

「こんなに早く上がるとは思ってなかったな」

 俺も思ってなかった。
 Lv.10を超えたあたりでガクッとレベルが上がらなくなるからなぁ。
 もう少しかかるかと思ってた。
 と言うことは、『ビックボスゴブリン』戦大体2回分の経験値で、Lv.10からLv.11に上がれると言うことだな。
 それだけ大量の経験値をもらえるって事か。
 やっぱりボス戦は偉大だな。
 ボス周回は偉大だな。
 そう思っていると、ローズが言った。

「ボス戦のおかげね」

 そうボス戦のおかげだと思う。
 雑魚敵をいくら倒すよりも、ボスを周回した方が効率が良い。
 それは、証明はしていないけれどなんとなく感覚として分かる。
 感覚で分かるぐらい効率が違う。
 そう思いながら言った。

「ボス戦の経験値ってすごいからな」

 そうかぁ、シルさんもLv.11かぁ。
 ギルドであったときには、まだLv.9だったのになぁ。
 成長って早いなぁ。
 そう思っている間に、コルドが言った。

「早く倒せれば、かなり効率的だよな!」

 まぁ、確かにそうだな。
 身の丈に合っていないボスを何時間もかけてた倒すよりかは、通常モンスターを倒した方が良いのかもしれないな。
 早さはやっぱり大事だな。
 ボスを倒すスピードがそのまま効率に直結するからな。
 俺がコルドの発言にうんうんと頷いていると、シルさんが言った。

「そうなんだね。一度に何回もボス戦をする機会がなかったから、今実感しているよ」

 まぁ、ボスの周回ってなかなかないよな。
 大量の通常モンスターを相手にすることはあっても、連続でボスを相手にするような状況ってなかなかないよな。
 特にゲームの序盤ってないよな。
 ボスラッシュみたいな連戦って、ゲームの終盤に出てくるようなことだもんな。
 コルドが、シルさんに向かって言った。

「このまますぐに追いつくかもな!」

 このまま一緒にボス戦を回っていたら、案外すぐに追いつかれそうだな。
 それぐらい今の俺達はレベルが上がりづらい。
 APOを始めてから倒した敵をもう1周倒してもレベルが上がらないんじゃないかってぐらい、最近はレベルが上がりづらくなっている。
 Lv.12から、Lv.13になるのにも1日かかったし。
 ここら辺に1つ壁があるのかな。
 この壁はどうやったら越えられるのかな?
 効率の良い敵が出てくるのかな?
 それとも、効率を上げるアイテムか何かが出てくるのかな?
 それともただひたすらに努力かな?
 そのパートだとしたら、かなり早くない?
 まだ、Lv.13だよ。
 何レベルまであるのかは分からないけれど、多分まだ序盤でしょ?
 ローズはちゃんと考えながら言った。

「そうね。十分あり得ると思うわ」

 俺は、少し強引に話の流れを曲げて言った。

「じゃあ、もう1戦やる? 時間もあるし」

 コルドが食いつくように言った。

「良いね! やろう!」

 ほとんど食い気味だったな。
 それだけまだまだやりたいと言うことなんだろう。
 精神的な疲労はあるけどそれ以上に楽しいからな。
 俺もまだまだやりたいもん。
 シルさんも、やる気が前面に出た声色で言った。

「うん。僕もやりたいな」

 ローズもそれに続いて、メラメラとやる気を前面に出した声色で言った。

「私もやりたいわ。シルさんに負けていられないもの」

 全会一致だな。
 よし、じゃあ、もう1戦やることに決定だな。
 異論はないようだし。
 俺は改めていった。

「じゃあ、もう1戦やることで決定だな」

 コルドは声を上げてガッツポーズをした。

「よし!」






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