Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

文字の大きさ
195 / 412

4人で『ビックボスゴブリン』戦 3回目の戦闘

しおりを挟む

 俺達は、戦闘の準備をしながら、再挑戦ウィンドウの前まで移動した。
 前回の戦闘終了地点が、再挑戦ウィンドウからあまり離れていなかったので、俺達はそこまで移動せずに済んだ。
 これも、逃げ回らずに突進したおかげなのかもな。
 そう思いながら、再挑戦ウィンドウの前まで来た。

”『ビックボスゴブリン』に再挑戦しますか?
 はい/いいえ

 ※このウィンドウは、既に『ビックボスゴブリン』を討伐した人にのみ表示されています。”

 再挑戦ウィンドウには前回と変わらない文言が書かれている。
 このウィンドウを見るのも2度目だな。
 俺は落ち着いていった。

「じゃあ、押すよ」

 3人は声をそろえていった。

「「「了解」」」

 俺は、3人の声を聞いてから、”はい”を押した。
 するとすぐに戦闘が開始された。
 今まで通り、様々なスキルが乗った初撃を『ビックボスゴブリン』に浴びせていく。
 今回は、初撃で3割を削ることができた。
 まぁ、戦闘継続可能な中での全力の一撃を打ったのだからそれぐらいはくらってもらいたいものだ。
 この初撃の威力も上がってきているなと思いながら、俺はゴブリン援軍が来るであろう方向に走り出した。
 俺が目的地についてすぐ、『ビックボスゴブリン』は咆吼をした。
 そして、俺の目の前に10匹のゴブリンの群れが出現した。
 俺はこれを、鉄球と魔術の合わせ技で完封した。
 タイムもかなり良いはずだ。
 タイムロスらしいタイムロスは、鉄球を1球外してしまった事ぐらいだ。
 それも数秒のロスでしかないはずだ。
 まだまだ挽回できるだろう。
 俺は、開戦前に立てた作戦通り、ゴブリンの援軍を倒した後もその場に残り次のゴブリン達を待った。
 ゴブリンの援軍を倒し終えてから、20秒前後で、再び咆吼が来た。
 初撃でより多くのHPを削れるようになったし、後はみんなの能力も上がっているから、より早く2回目の咆吼になったのだろう。
 咆吼が終われば、2回目のゴブリン援軍との戦いだ。
 ここをいかに早く終わらせるかが、タイムにかなり関わってくる。
 さっきのゴブリン援軍戦は、2回目の咆吼前なら最悪いつ終わっても良かった。
 早く倒して戦線復帰を目的としていなかったから。
 だけど今回のは、戦線復帰を目的としている。
 だから、いち早くこいつらを倒して、『ビックボスゴブリン』戦線に戻らなければいけない。
 俺がどれだけ『ビックボスゴブリン』に早く戻れるかがかなりタイムに関わってくるはずだ。
 ここは気合いを入れないとな。
 俺は気合いを入れて、20体のゴブリン達との戦闘をした。
 俺は持てる力全てをもって、全力で、20体のゴブリンと戦った。
 ダメージを気にせずどんどん前に出て剣を振った。
 MPを気にせずにどんどん魔法を放っていった。
 そして、減ったHPやMPはポーションでカバーした。
 コスパはあまり良くないだろうけど、これは記録に挑戦しているのだ。
 費用よりも早さを取るのだ。
 そう思いながら戦った。
 その甲斐あってか、前回よりも早く倒しきることができた。
 1日目の咆吼と2回目の咆吼の間に移動を挟まなかったおかげで、満足に準備ができたからかもしれないな。
 俺は、20体のゴブリンを倒し終えると、休むことなく、前線に向かって走った。
 走りながらMPポーションやHPポーションを飲んだ。
 割とHPが危ない水準まで来ていたことをそのとき知った。
 これからは、HP管理にも気を配らないとダメだな。
 そう思いながら走った。
 俺が戻ったときには、『ビックボスゴブリン』のHPは残り15%を切っていた。
 俺が戻ったときの残りのHP量的には、前回と変わらない。
 だけど、ここまでのタイムを考えると、かなりのタイム短縮になっているのだろう。俺の方も、3人の方も。
 4人体制になると、すぐに『ビックボスゴブリン』のHPは10%になり、咆吼準備に入った。
 それに合わせて俺達は下がった。
 下がって、咆吼を待った。
 咆吼が来て、それと同時に『ビックボスゴブリン』の周りに大量のゴブリンが現れた。
 俺達は前回と同じ作戦で、まずは前衛のゴブリンを対処した。
 前衛のゴブリンは、前回よりも改善された俺達の連携により、あれよあれよという間に数を減らしていった。
 そして、残ったのは後衛のゴブリンと、『ビックボスゴブリン』だけになった。
 ここからが、今回の目玉作戦その2だ。
 ちなみにその1は、俺が1回目の援軍の後に戻ろうとしないことだ。
 そんなことを考えながら、ローズとともに、『ダブル』と『ファイアストーム』を唱える。
 俺達は同時に唱え終わった。
 そして、声をそろえていった。

「「いく(わ)よ」」

 俺達の前に、4つの『ファイアストーム』が現れた。
 4つの『ファイアストーム』は、俺達が走るぐらいのスピードで、ゴブリン達の方に向かって進み出した。
 それに合わせて、俺とコルドがゴブリン達に突撃していく。
 俺とコルドは叫んだ。

「「突撃!」」

 俺達の姿は、ゴブリン達からは完全に隠れていたようだ。
 俺達にめがけて何か遠距離攻撃をしてくるようなゴブリンはいなかった。
 その分、楽に、そして早く前に進むことができた。
 一部のゴブリンが『ファイアストーム』を抑えるために攻撃をしていたけれど、それ以外で俺達の方に攻撃は1つも来なかった。
 ポーションの消耗もなく、攻撃によってやられるリスクもない。
 これはかなり良い作戦と言えるのではないだろうか?
 そう思いながら、ゴブリン達に向かって走った。
 そして、俺達より先に、俺達の前にあった『ファイアストーム』がゴブリン達と接敵した。
 『ファイアストーム』は何匹ものゴブリン達を巻き込んでいった。
 『ファイアストーム』により、隊列が乱れ、少しの混乱が起き、それに乗じて俺達も接敵した。
 さっきまで見えていなかった、俺達という敵が急に出てきたのだ。
 ゴブリン達は、『ファイアストーム』以上に俺達が懐に入ってきたことに驚いて混乱した。
 その隙に俺達は、暴れ回った。
 俺達の攻撃によって、ゴブリン達はどんどん数を減らしていった。
 混乱しているからか、抵抗は驚くほどなかった。
 結果的に、体感では前回よりかなり早く後衛のゴブリンを処理できたと思う。
 それに、前回よりもポーション類の消耗はかなり抑えられたと思う。
 エコだ。
 かなりコスパが良い。
 この作戦は、やっぱりかなり良い作戦だな。
 俺は改めてそう思った。
 よくこんな作戦を思いついたよな、あのときの俺。
 そんなことを考えながら、ゴブリン達を片付けていく。
 残ったのは、10%弱しかHPの残っていない『ビックボスゴブリン』だけ。
 こいつを倒せば、戦闘終了だ。
 そう尾身ながら、最終決戦に挑んだ。
 もちろん勝った。
 かなりあっさり勝った。
 いつも通りかなりあっさり勝った。
 やっぱり、最後の『ビックボスゴブリン』をもうちょっと強くした方がいいと思うんだよなぁ。
 何というか、拍子抜けというか。
 急にかみ応えがなくなったみたいな。
 そんな感じなんだよなぁ。
 どうでしょう運営様、最終援軍が全滅した後の『ビックボスゴブリン』をもう少し強くすると言うのは。
 やっぱり、終わり良ければ全てよしというし、もう少し終わりという物を意識して『ビックボスゴブリン』を強化するというのは。戦い甲斐のある敵にするためにも。
 戦闘終了した俺達は、そんなことを考えながら、地べたに座り込んだ。
 まぁ、最後は相変わらずの拍子抜けだったけど、それはそうとしてかなり疲れたな。精神的に。
 1つもミスをしないように、1秒でも良いタイムを出せるようにと頑張ったから、かなり精神的に疲れた。
 タイムアタックはやっぱり疲れるな。
 ノーミスフルコンボと表示され続けているような緊張感がある。
 シルさんが達成感のにじみ出た声色で言った。

「終わったね」









しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。

branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位> <カクヨム週間総合ランキング最高3位> <小説家になろうVRゲーム日間・週間1位> 現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。 目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。 モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。 ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。 テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。 そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が―― 「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!? 癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中! 本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ! ▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。 ▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕! カクヨムで先行配信してます!

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

​『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』

月神世一
SF
​【あらすじ】 ​「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」 ​ 坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。  かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。  背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。 ​ 目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。  鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。 ​ しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。  部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。 ​ (……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?) ​ 現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。  すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。  精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。 ​ これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。

処理中です...