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1章 スタートダッシュ
装備更新と称号合成
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俺は、アイテムの詳細を一通り見終えて、ふぅと一息ついた。
そして、ウィンドウから顔を上げて言った。
「詳細は見れたな」
「にゃ?」
「なぁ?」
「ランダム系は飛ばして、次は、今見たアイテム達で装備更新だな」
「にゃ!」
「なぁ」
「まずはバッグからだな」
「にゃ」
「な」
俺は、ストレージから、スタートダッシュバッグを選択した。
すると、ウィンドウには、『装備しますか? はい/いいえ』と表示された。
俺は迷わず”はい”を選択した。
すると、2つのバッグの詳細が表示され、一番下には、『装備を変更しますか? はい/いいえ』と書かれていた。
装備変更前
初心者用バック
バック用ストレージ:10枠×50個
重量軽減:中
装備枠:バック
新しく冒険者になった者に国から支給されるバック。
初心者用に容量よりも使いやすさを重視したバック。
初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
全ての冒険者が通る始まりの装備。
装備変更後
スタートダッシュバッグ
成長率増加(中)
バック用ストレージ:20枠×50個
重量軽減:中
装備枠:バック
良いスタートをきった冒険者が初心者を脱したような段階で使用するバック。
容量も大きく、成長率も高いバック。
良いスタートを切った冒険者が、そのままの良い流れで駆け上がっていくための装備。
ホップステップジャンプのステップを助けてくれる装備。
これがこうなるということなのかな。
こう見比べると、圧倒的だな。
変更しない理由がないな。
改めて2つの詳細を見比べた後、俺は迷わず”はい”を押した。
すると、また新しいウィンドウが出現した。
そこには、『バッグの内容物を引き継ぎますか? はい/いいえ』と表示されていた。
バッグの中身も引き継いでくれるのか、これはありがたいな。
今は特にストレージに開きの枠もないしな。
俺はそう思いながら、”はい”を選択した。
すると、肩にかけていた今までのバッグは消え、気づいたときには新たなバッグが肩に掛かっていた。
ストレージから装備を変更するとこうなるんだな。
よし、じゃあ次の装備行きますか。
次は靴だな。
靴でも、バッグと同じように、比較のウィンドウが出現した。
装備変更前
初心者用靴
DEF:3
装備枠:靴
破壊不可
新しく冒険者になった者に国から支給される靴。
初心者用に防御よりも使いやすさを重視した靴。
初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりの靴。
装備変更後
ダッシュシューズ
DEF:5
成長率増加(小)
移動速度上昇(中)
適応変形
装備枠:靴
耐久値:100/100
様々な事を駆け抜けていくために作られた靴。
防御力や耐久値はもちろん、成長力、移動の運力を重視した靴。
脱初心者~中級者になりたての冒険者が使うレベルの装備。
この靴を履いて、他の人と差をつけよう。
こっちも、かなりの変化だな。
防御力も上がるし、追加効果もあるし最高だな。
変えない理由がないな。
そう思いながら、靴を変更した。
後はアクセサリーだな。
今のアクセサリー枠は、5枠中3枠が埋まっていて2枠が空いている。
新しく手に入れてきたアクセサリーは2つだ。
ぴったり空き枠に入れることができる。
俺は上機嫌にアクセサリーをセットした。
アクセサリー枠はこんな感じになった。
追加装備
チームリング
付与バフ強化(小)
被付与強化(小)
パーティー内で、チームリングをつけている数に応じて、効果が高まる。
適応変化
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
同じ装備をする仲間の数だけ、バフが強化されるアクセサリー。
チームとして統一感をもつことで、強くなっていくアクセサリー。
適応変化で、誰がつけても、その人に会った形に変化することができる。
チームとして戦う、チームとして活動するためのアクセサリー。
ダッシュリング
成長率増加(小)
移動速度上昇(中)
適応変形
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
移動速度と成長速度を上げるアクセサリー。
移動速度と成長率に補正が入る。
装備車に適応してサイズが変化していくアクセサリー。
様々な事を駆け抜けていくためのリング
元から装備していたアクセサリー
石の意思
武器構えている時:移動速度90%低下、攻撃補正(中)、ダメージ増加10%
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
武器を構えると、石のように動けなくなるアクセサリー。
移動能力を大幅に失うかわりに、品質としては異常なほど強力な補正が入る。
石の意志を貫くと、大きな補正を受けられるアクセサリー。
石の意思の宿ったお守り
水切りの石
水中歩行:移動補正(小)
陸上時:水に濡れた衣服の乾燥力上昇(小)
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
川などを歩いて渡るときに、動きやすくしてくれるアクセサリー。
一部の地方では、渡河などに用いられる願掛けのアクセサリー。
効果はものによりまちまち。
とかの時は懐に1つ入れておくことをおすすめする。
元気玉
Lv.3.5
容量:0/250
一定量の疲労を込められる玉
Lv.3.5のため、人2人分と少しの疲労をため込むことができる。
ため込むことができるだけなので、その疲労はなくなる訳でないな。
そのため疲労回復のためには倍の時間がかかる。
次の玉系の装備が装備されるまで効果を発揮する。
次の玉系の装備が来たとき、きちんとため込んでいる疲労がない状態ならば、体に吸収される。
この時、元気玉に疲労を1でもため込んでいた場合は、新しい装備の方が体に吸収されてしまう。
良い眺めだな。
こんなに早く、5枠全てが埋まるとは思わなかったな。
これが埋まったことで、装備枠は全て埋まったんじゃないかな。
あぁ、武器枠が1つ空いているのか。
まぁ、そこは仕方がないな。
弓って2つはいらないもんな。
そんなことを考えながら言った。
「よし、これで装備更新は完了だな」
「にゃ?」
「な」
次にやることは何にしようかな。
選択肢としては、称号の合成に、ランダム枠の開封、後は、書系を使った数値の強化。
どれがいいかな。
やっぱり一番派手で楽しい称号の合成かな。
俺って、どうやら、称号コレクターらしいし。
そのぐらいのテンションで言った。
「次は、いっぱいもらった称号の合成でもやるか」
「にゃ!」
「なぁ!」
何の称号を合成していこうかな。
まぁ、とりあえず、町の順位報酬でもらった2つの称号は、ほとんど効果が同じだったから、これは合成しておいても良いな。
こういう系の称号って、合成したらどうなるんだろうな。
そんなことを考えながら、とりあえず、合成元の称号を確認した。
元称号
トリトンタウントップ500の冒険者
スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ500に入った者に対して贈られる称号。
この称号を持つ者は、スタートダッシュイベントで、トップ500に入る実力を見せた者である。
条件:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、個人ポイント順位(町)で500位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
効果:トリトンタウンの住民からの好感度が少し上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるかもしれない。
トリトンタウントップ300のパーティー
スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ300に入ったパーティーに参加していた者に対して贈られる称号。
この称号を持つ者が所属したパーティーは、スタートダッシュイベントで、トップ300に入る実力を見せたパーティーである。
条件:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、パーティーポイント順位(町)で300位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
効果:称号を獲得したときのパーティメンバーでいると、トリトンタウンの住民からの好感度が上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるはずだ。
うん、この2つの称号なら問題ないね。
効果もだいたい同じだし、良い感じのシナジーが出るんじゃないかな。
後は、戦闘用というよりは、町用として、1つにまとめた方が後々使いやすそうだからな。
そんなことを考えながら、合成をした。
するとこんな称号が出来た。
1.トリトンタウントップ500の冒険者で、トップ300のパーティーメンバー
スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ500に入った者で、トップ300に入ったパーティーに参加していた者に対して贈られる称号。
この称号を持つ者は、スタートダッシュイベントで、トップ500に入る実力と、トップ300に入るパーティーの一員である。
条件1:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、個人ポイント順位(町)で500位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
条件2:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、パーティーポイント順位(町)で300位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
条件3:『トリトンタウントップ500の冒険者』に『トリトンタウントップ300のパーティー』を加える形で合成をした。
効果1:トリトンタウンの住民からの好感度が上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるかもしれない。
効果2:称号を獲得したときのパーティメンバーでいると、よりトリトンタウンの住民からの好感度が上がる。尊敬の目を向けられる場合もある。
これは、これは、あまり混ざり合わなかったな。
名前もほとんどくっつけただけだし、中身に関してもそうだな。
効果はどちらも多少は上がっているみたいだけど、そもそも、定量的というか数値化された効果ではないから、比べづらいものがあるな。
まぁ、でも、良い称号が出来たんじゃないかな。
1次合成称号だし、町中で活動する予定がないから、今はつけないけど。
よし、じゃあ、気合いを入れてもう1つぐらいやっておこうかな。
なんてったって、元の称号が、後3つもあるのだから。
これは合成しない手はないよな。
そんなことを考えながら選んだ合成用の2つの称号を見る。
元称号
アロンとなーさんとにゃーさん
スタートダッシュイベントにパーティーで参加した者に与えられる称号。
この称号を持つ者は、ともにイベントを乗り越える仲間を手にしている。
条件:スタートダッシュイベントに参加し、パーティーで活動し参加賞を獲得する。
効果:この時のパーティーメンバー全員で、この称号または、この称号を合成した称号をセットした場合、全員の全てのステータスが10%上昇する。
称号コレクター
称号をたくさん解放したものに与えられる称号。
この称号を獲得した者は、たくさんの称号に触れている。
条件:ワールドで最初に称号を10種類解放する。
効果1:自身の称号の効果が15%アップさせる。
効果2:パーティーメンバーの称号の効果を10%アップさせる。
この2つ、案外良い感じなんじゃないかな。
2つとも%アップ系の称号だし。
それに、パーティー全体に強化が入るようなやつだしな。
これは、思っていたよりも相性が良いかもしれない。
こういう相性の良さそうな組み合わせが見つかるのは、運が良いからなのかな。
流れが良いのかな。
そんなことを考えながら合成をした。
するとこんな感じの称号が出来た。
1.称号コレクターパーティー【アロンとなーさんとにゃーさん】
スタートダッシュイベントにパーティーで参加した称号コレクターに与えられる称号。
この称号を持つ者は、ともにイベントを乗り越える仲間を手にし、たくさんの称号に触れた経験を持つ。
条件1:スタートダッシュイベントに参加し、パーティーで活動し参加賞を獲得する。
条件2:ワールドで最初に称号を10種類解放する。
条件3:『アロンとなーさんとにゃーさん』に『称号コレクター』を加える形で合成をした。
効果1:自身の称号の効果が15%アップさせる。
効果2:パーティーメンバーの称号の効果を15%アップさせる。
効果:スタートダッシュイベントに参加したときのパーティーメンバー全員で、この称号または、この称号を合成した称号または、この称号元である、称号『アロンとなーさんとにゃーさん』をセットした場合、全員の全てのステータスが15%上昇する。
これはかなり良い称号なんじゃないかな。
それぞれの%も上がっているし、どれかがどれかの邪魔をして、範囲とかを狭めているみたいなこともないし。
これはかなり成功の部類に入るんじゃないかな。
俺は誇るように胸を張って言った。
「良いのが出来た」
「にゃ」
「なぁ!」
今の俺は、1次称号を掛け合わせる、2次合成まですることができる。
ただ、今は止めておこうかな。
なんとなく、それぞれが、もっと良い組み合わせがありそうな気配を出しているから。
例えば、『1.砂漠・山の歩き方』なら、歩き方シリーズを固めて称号を作りたいし、『1.トリトンタウントップ500の冒険者で、トップ300のパーティーメンバー』なら、町中系の称号を掛け合わせたい、『1.称号コレクターパーティー【アロンとなーさんとにゃーさん】』なら、もっとこう全体に効果のありそうな称号を集めたいみたいに、なんとなく既にそれぞれにコンセプトが見えているので、それを壊すような無理やりの2次合成は止めておこうと思う。
そして、ウィンドウから顔を上げて言った。
「詳細は見れたな」
「にゃ?」
「なぁ?」
「ランダム系は飛ばして、次は、今見たアイテム達で装備更新だな」
「にゃ!」
「なぁ」
「まずはバッグからだな」
「にゃ」
「な」
俺は、ストレージから、スタートダッシュバッグを選択した。
すると、ウィンドウには、『装備しますか? はい/いいえ』と表示された。
俺は迷わず”はい”を選択した。
すると、2つのバッグの詳細が表示され、一番下には、『装備を変更しますか? はい/いいえ』と書かれていた。
装備変更前
初心者用バック
バック用ストレージ:10枠×50個
重量軽減:中
装備枠:バック
新しく冒険者になった者に国から支給されるバック。
初心者用に容量よりも使いやすさを重視したバック。
初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
全ての冒険者が通る始まりの装備。
装備変更後
スタートダッシュバッグ
成長率増加(中)
バック用ストレージ:20枠×50個
重量軽減:中
装備枠:バック
良いスタートをきった冒険者が初心者を脱したような段階で使用するバック。
容量も大きく、成長率も高いバック。
良いスタートを切った冒険者が、そのままの良い流れで駆け上がっていくための装備。
ホップステップジャンプのステップを助けてくれる装備。
これがこうなるということなのかな。
こう見比べると、圧倒的だな。
変更しない理由がないな。
改めて2つの詳細を見比べた後、俺は迷わず”はい”を押した。
すると、また新しいウィンドウが出現した。
そこには、『バッグの内容物を引き継ぎますか? はい/いいえ』と表示されていた。
バッグの中身も引き継いでくれるのか、これはありがたいな。
今は特にストレージに開きの枠もないしな。
俺はそう思いながら、”はい”を選択した。
すると、肩にかけていた今までのバッグは消え、気づいたときには新たなバッグが肩に掛かっていた。
ストレージから装備を変更するとこうなるんだな。
よし、じゃあ次の装備行きますか。
次は靴だな。
靴でも、バッグと同じように、比較のウィンドウが出現した。
装備変更前
初心者用靴
DEF:3
装備枠:靴
破壊不可
新しく冒険者になった者に国から支給される靴。
初心者用に防御よりも使いやすさを重視した靴。
初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりの靴。
装備変更後
ダッシュシューズ
DEF:5
成長率増加(小)
移動速度上昇(中)
適応変形
装備枠:靴
耐久値:100/100
様々な事を駆け抜けていくために作られた靴。
防御力や耐久値はもちろん、成長力、移動の運力を重視した靴。
脱初心者~中級者になりたての冒険者が使うレベルの装備。
この靴を履いて、他の人と差をつけよう。
こっちも、かなりの変化だな。
防御力も上がるし、追加効果もあるし最高だな。
変えない理由がないな。
そう思いながら、靴を変更した。
後はアクセサリーだな。
今のアクセサリー枠は、5枠中3枠が埋まっていて2枠が空いている。
新しく手に入れてきたアクセサリーは2つだ。
ぴったり空き枠に入れることができる。
俺は上機嫌にアクセサリーをセットした。
アクセサリー枠はこんな感じになった。
追加装備
チームリング
付与バフ強化(小)
被付与強化(小)
パーティー内で、チームリングをつけている数に応じて、効果が高まる。
適応変化
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
同じ装備をする仲間の数だけ、バフが強化されるアクセサリー。
チームとして統一感をもつことで、強くなっていくアクセサリー。
適応変化で、誰がつけても、その人に会った形に変化することができる。
チームとして戦う、チームとして活動するためのアクセサリー。
ダッシュリング
成長率増加(小)
移動速度上昇(中)
適応変形
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
移動速度と成長速度を上げるアクセサリー。
移動速度と成長率に補正が入る。
装備車に適応してサイズが変化していくアクセサリー。
様々な事を駆け抜けていくためのリング
元から装備していたアクセサリー
石の意思
武器構えている時:移動速度90%低下、攻撃補正(中)、ダメージ増加10%
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
武器を構えると、石のように動けなくなるアクセサリー。
移動能力を大幅に失うかわりに、品質としては異常なほど強力な補正が入る。
石の意志を貫くと、大きな補正を受けられるアクセサリー。
石の意思の宿ったお守り
水切りの石
水中歩行:移動補正(小)
陸上時:水に濡れた衣服の乾燥力上昇(小)
装備枠:アクセサリー
耐久値:100/100
川などを歩いて渡るときに、動きやすくしてくれるアクセサリー。
一部の地方では、渡河などに用いられる願掛けのアクセサリー。
効果はものによりまちまち。
とかの時は懐に1つ入れておくことをおすすめする。
元気玉
Lv.3.5
容量:0/250
一定量の疲労を込められる玉
Lv.3.5のため、人2人分と少しの疲労をため込むことができる。
ため込むことができるだけなので、その疲労はなくなる訳でないな。
そのため疲労回復のためには倍の時間がかかる。
次の玉系の装備が装備されるまで効果を発揮する。
次の玉系の装備が来たとき、きちんとため込んでいる疲労がない状態ならば、体に吸収される。
この時、元気玉に疲労を1でもため込んでいた場合は、新しい装備の方が体に吸収されてしまう。
良い眺めだな。
こんなに早く、5枠全てが埋まるとは思わなかったな。
これが埋まったことで、装備枠は全て埋まったんじゃないかな。
あぁ、武器枠が1つ空いているのか。
まぁ、そこは仕方がないな。
弓って2つはいらないもんな。
そんなことを考えながら言った。
「よし、これで装備更新は完了だな」
「にゃ?」
「な」
次にやることは何にしようかな。
選択肢としては、称号の合成に、ランダム枠の開封、後は、書系を使った数値の強化。
どれがいいかな。
やっぱり一番派手で楽しい称号の合成かな。
俺って、どうやら、称号コレクターらしいし。
そのぐらいのテンションで言った。
「次は、いっぱいもらった称号の合成でもやるか」
「にゃ!」
「なぁ!」
何の称号を合成していこうかな。
まぁ、とりあえず、町の順位報酬でもらった2つの称号は、ほとんど効果が同じだったから、これは合成しておいても良いな。
こういう系の称号って、合成したらどうなるんだろうな。
そんなことを考えながら、とりあえず、合成元の称号を確認した。
元称号
トリトンタウントップ500の冒険者
スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ500に入った者に対して贈られる称号。
この称号を持つ者は、スタートダッシュイベントで、トップ500に入る実力を見せた者である。
条件:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、個人ポイント順位(町)で500位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
効果:トリトンタウンの住民からの好感度が少し上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるかもしれない。
トリトンタウントップ300のパーティー
スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ300に入ったパーティーに参加していた者に対して贈られる称号。
この称号を持つ者が所属したパーティーは、スタートダッシュイベントで、トップ300に入る実力を見せたパーティーである。
条件:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、パーティーポイント順位(町)で300位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
効果:称号を獲得したときのパーティメンバーでいると、トリトンタウンの住民からの好感度が上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるはずだ。
うん、この2つの称号なら問題ないね。
効果もだいたい同じだし、良い感じのシナジーが出るんじゃないかな。
後は、戦闘用というよりは、町用として、1つにまとめた方が後々使いやすそうだからな。
そんなことを考えながら、合成をした。
するとこんな称号が出来た。
1.トリトンタウントップ500の冒険者で、トップ300のパーティーメンバー
スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ500に入った者で、トップ300に入ったパーティーに参加していた者に対して贈られる称号。
この称号を持つ者は、スタートダッシュイベントで、トップ500に入る実力と、トップ300に入るパーティーの一員である。
条件1:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、個人ポイント順位(町)で500位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
条件2:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、パーティーポイント順位(町)で300位以内の順位を取り、報酬を獲得する。
条件3:『トリトンタウントップ500の冒険者』に『トリトンタウントップ300のパーティー』を加える形で合成をした。
効果1:トリトンタウンの住民からの好感度が上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるかもしれない。
効果2:称号を獲得したときのパーティメンバーでいると、よりトリトンタウンの住民からの好感度が上がる。尊敬の目を向けられる場合もある。
これは、これは、あまり混ざり合わなかったな。
名前もほとんどくっつけただけだし、中身に関してもそうだな。
効果はどちらも多少は上がっているみたいだけど、そもそも、定量的というか数値化された効果ではないから、比べづらいものがあるな。
まぁ、でも、良い称号が出来たんじゃないかな。
1次合成称号だし、町中で活動する予定がないから、今はつけないけど。
よし、じゃあ、気合いを入れてもう1つぐらいやっておこうかな。
なんてったって、元の称号が、後3つもあるのだから。
これは合成しない手はないよな。
そんなことを考えながら選んだ合成用の2つの称号を見る。
元称号
アロンとなーさんとにゃーさん
スタートダッシュイベントにパーティーで参加した者に与えられる称号。
この称号を持つ者は、ともにイベントを乗り越える仲間を手にしている。
条件:スタートダッシュイベントに参加し、パーティーで活動し参加賞を獲得する。
効果:この時のパーティーメンバー全員で、この称号または、この称号を合成した称号をセットした場合、全員の全てのステータスが10%上昇する。
称号コレクター
称号をたくさん解放したものに与えられる称号。
この称号を獲得した者は、たくさんの称号に触れている。
条件:ワールドで最初に称号を10種類解放する。
効果1:自身の称号の効果が15%アップさせる。
効果2:パーティーメンバーの称号の効果を10%アップさせる。
この2つ、案外良い感じなんじゃないかな。
2つとも%アップ系の称号だし。
それに、パーティー全体に強化が入るようなやつだしな。
これは、思っていたよりも相性が良いかもしれない。
こういう相性の良さそうな組み合わせが見つかるのは、運が良いからなのかな。
流れが良いのかな。
そんなことを考えながら合成をした。
するとこんな感じの称号が出来た。
1.称号コレクターパーティー【アロンとなーさんとにゃーさん】
スタートダッシュイベントにパーティーで参加した称号コレクターに与えられる称号。
この称号を持つ者は、ともにイベントを乗り越える仲間を手にし、たくさんの称号に触れた経験を持つ。
条件1:スタートダッシュイベントに参加し、パーティーで活動し参加賞を獲得する。
条件2:ワールドで最初に称号を10種類解放する。
条件3:『アロンとなーさんとにゃーさん』に『称号コレクター』を加える形で合成をした。
効果1:自身の称号の効果が15%アップさせる。
効果2:パーティーメンバーの称号の効果を15%アップさせる。
効果:スタートダッシュイベントに参加したときのパーティーメンバー全員で、この称号または、この称号を合成した称号または、この称号元である、称号『アロンとなーさんとにゃーさん』をセットした場合、全員の全てのステータスが15%上昇する。
これはかなり良い称号なんじゃないかな。
それぞれの%も上がっているし、どれかがどれかの邪魔をして、範囲とかを狭めているみたいなこともないし。
これはかなり成功の部類に入るんじゃないかな。
俺は誇るように胸を張って言った。
「良いのが出来た」
「にゃ」
「なぁ!」
今の俺は、1次称号を掛け合わせる、2次合成まですることができる。
ただ、今は止めておこうかな。
なんとなく、それぞれが、もっと良い組み合わせがありそうな気配を出しているから。
例えば、『1.砂漠・山の歩き方』なら、歩き方シリーズを固めて称号を作りたいし、『1.トリトンタウントップ500の冒険者で、トップ300のパーティーメンバー』なら、町中系の称号を掛け合わせたい、『1.称号コレクターパーティー【アロンとなーさんとにゃーさん】』なら、もっとこう全体に効果のありそうな称号を集めたいみたいに、なんとなく既にそれぞれにコンセプトが見えているので、それを壊すような無理やりの2次合成は止めておこうと思う。
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世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
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