105 / 121
幕話
新人類(プレイヤー)が現れる直前キメラスキルオンライン内の世界各地の反応 ※会話だけ回
しおりを挟む
《整地にて》
「神託が下りました」
「新人類が、この世界に降り立ったそうです」
「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」
「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」
「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」
「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」
「「「「「うぉおおおおお」」」」」
「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」
「「「「「「うぉおおお」」」」」
「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」
「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」
「彼らはこの世界を変えてくれるでしょうか?」
「変えてくれることを願いましょう」
「そうですね。神様が使わしてくださったのです。何かしら成果を上げてくれるはずですよね」
「世界が変わっていくのだとしたら、それに我らが置いて行かれないようにしないとですね」
「そうですね。変わっていく世界で、埋もれていかないようにしないといけませんね」
「じゃあ、もう1度祈りに行きましょうか」
「そうしましょう。新人類が来ることを願って」
《ダンジョンの最奥にて》
「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」
「新人類の歓迎のために、ダンジョンの出力を表層と上層あたりだけ上げておくか」
「新人類よ。楽しみにしている。派手に暴れて、私を楽しませてくれ」
「クックックックックック……」
《とある国の謁見の間にて》
「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」
「そうかそうか」
「めでたいことですね」
「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」
「よきことですね」
「そうだ。ギルドの方に言って、何か新人類を歓迎するようなイベントを開かせられないか?」
「出来ると思いますが、そこまでする必要がありましょうか?」
「この国のために働いてくれる人々が来たのだ、歓迎してやるのが礼儀というものだ。それに、これは、恩赦でもなければ、ただの歓迎の宴ではない。これは投資なんだよ」
「国王がそう言うのなら、そうなのでしょう。すぐに、ギルドに指示を出しましょう」
「頼むぞ」
「ははぁ」
「新人類か」
「この国はどうなっていくのだろうな」
「新人類がもたらした変化を生かすも殺すも、わし次第だな」
「ここから難しい舵取りになりそうだな」
「さすがに、この舵取りをまだ若い息子に任せる訳にはいかないな」
「もう少しだけ、王として頑張るとするか」
「明るい未来を息子達に残していくためだ。頑張るか」
《とあるギルドのギルド長室にて》
「ギルド長! ダンジョンの活性化を確認しました!」
「新しい人類が来るという忙しい時期に、ダンジョンの活性化だと?! 事務的に忙しいところに、実働的に忙しい者を重ねるなよ!」
「文句を言っていてもどうしようもありません。どうやって対処しましょう」
「ダンジョンの活性化は、どんな活性化なんだ?!」
「観測できている範囲ですと、表層を中心とした活性化です。表層から上層にかけて、モンスターの数が通常の倍程度に増えているようです」
「表層から上層か。上級の冒険者を動かすような案件じゃないな。よし、じゃあ、それの対処を新しい人類の冒険者にやらせよう」
「良いんですか? 新しく来る人類って戦闘に関しては初心者なんじゃなかってでしたっけ?」
「それなら、ランク制限で、冒険者ランク5以上とかにしておけ」
「分かりました、そのように調整します」
「ギルド長! 本部より連絡です!」
「どうした?!」
「ダンジョンの活性化を新人類強化に使用せよということです」
「そうか、本部の連中も同じようなことを考えるんだな」
「ということは、ギルド長は既に、ダンジョン活性化の活用方法を考えていたのですか?」
「あぁ、そうだな」
「さすがギルド長ですね。ただ、申し訳ないんですけど、本部からイベントクエストのパッケージごと来ているので、独自のを取りやめて、こちらにあわせるようにしてください」
「そうか、さすが本部だな。仕事が速い。じゃあ、さっき言っていたのは取りやめだ。本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」
「分かりました」
「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」
「はい」
「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」
「「はい!」」
「待ってろ新人類!」
「神託が下りました」
「新人類が、この世界に降り立ったそうです」
「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」
「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」
「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」
「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」
「「「「「うぉおおおおお」」」」」
「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」
「「「「「「うぉおおお」」」」」
「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」
「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」
「彼らはこの世界を変えてくれるでしょうか?」
「変えてくれることを願いましょう」
「そうですね。神様が使わしてくださったのです。何かしら成果を上げてくれるはずですよね」
「世界が変わっていくのだとしたら、それに我らが置いて行かれないようにしないとですね」
「そうですね。変わっていく世界で、埋もれていかないようにしないといけませんね」
「じゃあ、もう1度祈りに行きましょうか」
「そうしましょう。新人類が来ることを願って」
《ダンジョンの最奥にて》
「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」
「新人類の歓迎のために、ダンジョンの出力を表層と上層あたりだけ上げておくか」
「新人類よ。楽しみにしている。派手に暴れて、私を楽しませてくれ」
「クックックックックック……」
《とある国の謁見の間にて》
「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」
「そうかそうか」
「めでたいことですね」
「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」
「よきことですね」
「そうだ。ギルドの方に言って、何か新人類を歓迎するようなイベントを開かせられないか?」
「出来ると思いますが、そこまでする必要がありましょうか?」
「この国のために働いてくれる人々が来たのだ、歓迎してやるのが礼儀というものだ。それに、これは、恩赦でもなければ、ただの歓迎の宴ではない。これは投資なんだよ」
「国王がそう言うのなら、そうなのでしょう。すぐに、ギルドに指示を出しましょう」
「頼むぞ」
「ははぁ」
「新人類か」
「この国はどうなっていくのだろうな」
「新人類がもたらした変化を生かすも殺すも、わし次第だな」
「ここから難しい舵取りになりそうだな」
「さすがに、この舵取りをまだ若い息子に任せる訳にはいかないな」
「もう少しだけ、王として頑張るとするか」
「明るい未来を息子達に残していくためだ。頑張るか」
《とあるギルドのギルド長室にて》
「ギルド長! ダンジョンの活性化を確認しました!」
「新しい人類が来るという忙しい時期に、ダンジョンの活性化だと?! 事務的に忙しいところに、実働的に忙しい者を重ねるなよ!」
「文句を言っていてもどうしようもありません。どうやって対処しましょう」
「ダンジョンの活性化は、どんな活性化なんだ?!」
「観測できている範囲ですと、表層を中心とした活性化です。表層から上層にかけて、モンスターの数が通常の倍程度に増えているようです」
「表層から上層か。上級の冒険者を動かすような案件じゃないな。よし、じゃあ、それの対処を新しい人類の冒険者にやらせよう」
「良いんですか? 新しく来る人類って戦闘に関しては初心者なんじゃなかってでしたっけ?」
「それなら、ランク制限で、冒険者ランク5以上とかにしておけ」
「分かりました、そのように調整します」
「ギルド長! 本部より連絡です!」
「どうした?!」
「ダンジョンの活性化を新人類強化に使用せよということです」
「そうか、本部の連中も同じようなことを考えるんだな」
「ということは、ギルド長は既に、ダンジョン活性化の活用方法を考えていたのですか?」
「あぁ、そうだな」
「さすがギルド長ですね。ただ、申し訳ないんですけど、本部からイベントクエストのパッケージごと来ているので、独自のを取りやめて、こちらにあわせるようにしてください」
「そうか、さすが本部だな。仕事が速い。じゃあ、さっき言っていたのは取りやめだ。本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」
「分かりました」
「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」
「はい」
「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」
「「はい!」」
「待ってろ新人類!」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。
結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
10秒あれば充分だった
詩森さよ(さよ吉)
ファンタジー
俺、黒瀬透は親友たちと彼女とともに異世界へクラス召喚に遭ってしまった。
どうやら俺たちを利用しようという悪い方の召喚のようだ。
だが彼らは俺たちのステータスを見て……。
小説家になろう、アルファポリス(敬称略)にも掲載。
筆者は体調不良のため、コメントなどを受けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる