キメラスキルオンライン

百々 五十六

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1章 スタートダッシュ

冒険を始めよう!

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 冒険者になろうは終わったみたいだな。
 登録できたから終わりということかな。
 このチュートリアルはいったいいくつまであるんだろうな。
 そんなことを考えていると、次のチュートリアル用ウィンドウが出た。


 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その1 支援物資を確認しよう!》

 渡された支援物資の内容を確認しましょう。
 ストレージを開いて、支援物資を出現させましょう。
 渡された支援物資を確認し、配布された装備を装備しましょう。
 装備したら、メニューのステータスから、装備できていることを確認しまし
ょう。


 さっき、受付のお姉さんから受け取ったやつか。
 あのバックには何が入っているのか俺も気になっていたからちょうど良い
な。
 まぁ、ちょうどそう思うように出来ているんだろうけどな。
 そう思いながら、メニューを操作し、ストレージから、支援物資を出現させ
た。
 腕の中にさっきもらった支援物資という名のバックが出てきた。
 ずっしりとしている。
 ただ、見た目ほど重いという訳ではない。
 バックそのものに少しだけ重量プラスしたぐらいの重さしかない。
 何かを入れているような重さはないな。
 サイズとしては、肩にかけるバックとしては少し大きめのサイズ。
 動きを本格的に邪魔しそうなサイズではないが、これをかけながら行動する
と、ある程度は邪魔になるんじゃないかな。
 そんなサイズ感。
 まぁ、とりあえず開けてみるか。
 その前に、バックを肩にかけるか。
 そうしないと、出てきた物を手に持てないし。
 バックを開けると、みっちりと中身が詰まっていた。
 こんなに詰まっているようには見えないんだけどな。
 まぁ、魔法的な何かしらで軽くなっているんだろう。
 そう思いながらまずは、一番大きな弓を取り出した。


 初心者用サバイバルボウ

 ATK:3
 弓動作補正:中
 サバイバル動作補正:中
 装備枠:武器
 破壊不可

 装備条件1:サバイバル職
 装備条件2:スキル弓術を装備中

 新しく冒険者になった者に国から支給されるサバイバルボウ。
 初心者用に威力よりも使いやすさを重視したサバイバルボウ。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした武器。
 全ての弓を使用する冒険者が通る始まりの武器。

 ※サバイバルボウとは:サバイバルをしやすいように工夫のされた弓。


 サイズ感は、想像していた弓よりも少し小さいぐらい。
 ただ、弓の威力が心配になるほどのサイズではない。
 見た目で言うところは、飾り気がないことぐらいかな。
 初心者用の武器だからなのか、とてもシンプルな作りになっている。
 壊れたときに直しやすいようにシンプルな作りになっているのかもしれない
な。
 もしくは、潜在的な意識として、武器を飾る必要はないと思っているのかも
しれないな。
 動作に補正も入っているし、初心者用の武器なんだろう。
 これが俺の最初の相棒か。
 頼りになりそうだな。
 サバイバルボウを眺めていると、アナウンス用のウィンドウよりも少し小さ
いウィンドウが出現した。


 ”初心者用サバイバルボウ”を装備しますか? はい/いいえ


 ちょうど、どうやって装備すれば良いのか分からなかったところだからあり
がたいな。
 俺は迷わず”はい”を押した。
 すると、手に持っていたサバイバルボウが消え、左の腰につるされるように
して弓が装備された。
 これ、通行の妨げにならないかな。
 大丈夫なのかな。
 そう心配になるぐらい、前後に場所を取っている。
 と言うか、これ単純に動きの邪魔にならないか?
 そう思いながら体を振ったり軽く数歩歩いたりしてみる。
 うーんこれでは少し動きづらいか。
 少なくとも、すぐに弓を構える必要のない町中でする装備の仕方ではない
な。
 装備の仕方って変えられるのかな。
 腰の弓を持って背中に移動しようとすると、またウィンドウが出てきた。



 ”初心者用サバイバルボウ”の装備方法『腰装備型』を変更しますか?
 『変更先を選択』/いいえ


 俺は、『変更先を選択』を選んだ。
 変更先は、逆の腰、背中にかける、尻などがあった。
 俺は、一番邪魔にならなさそうな、背中にかけるを選択した。
 すると腰にあった弓が消え、背中にかけられた。
 これなら、人の邪魔にならないだろうし、俺の動きの邪魔にもならない。
 装備をすると、弓が落ちる不安がなくなるな。
 どんなに激しい動きをしてもそこにありそうな安心感がある。
 これでまず、弓が装備できたんだな。
 じゃあ、次行くか。
 そう思いながら、次はバックから矢筒を取り出した。


 初心者用矢筒

 矢専用ストレージ枠:2枠×30本
 使用済み矢回収率:70%
 重量軽減:小
 装備枠:サブバック
 破壊不可

 枠1:初心者用矢×30本
 枠2:空

 新しく冒険者になった者に国から支給される矢筒。
 初心者用に容量よりも使いやすさを重視した矢筒。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての弓を使用する冒険者が通る始まりの矢筒。


 へぇ、簡易的なストーレジみたいな役割をするんだな。
 これはありがたいな。
 本来のストレージを圧迫せずに矢を持てるのか。
 それに、既に矢が入っているのもありがたいな。
 こっちのストレージは、メニューの方のストレージのどこか分からない空間
に保管する方法とは違って、矢が取り出しやすいように、既に矢筒の中にある
のが良いな。
 これなら戦闘時にすぐに取り出せるな。
 使用済みの矢の回収率は、矢筒に付いているんだな。
 矢の方に付いているのかと思っていたから意外だったな。
 回収率が100%の矢筒があったら1本の矢で無限に撃てると言うことかな?
 夢が広がるな。
 ちり合えず装備するか。
 そう思ったタイミングで、ウィンドウが出た。


 ”初心者用矢筒”を装備しますか? はい/いいえ


 俺はそこでもちろん”はい”を押した。
 すると、背中の、弓よりも背中側にかかる形で装備された。
 この場所なら邪魔にならないし良いか。
 よし、次行こう、次!
 そう思いながら今度は、初心者用防具セットを取り出した

 初心者用防具セット

 初心者用の防具をまとめたセット。
 これ1つで装備枠をある程度埋めることができる。
 内容物:初心者用レザーメット、初心者用レザーアーマー、初心者用ズボ
ン、初心者用手袋、初心者用靴


 初心者用レザーメット

 DEF:3
 装備枠:頭部
 破壊不可

 新しく冒険者になった者に国から支給されるレザーメット。
 初心者用に防御よりも使いやすさを重視したレザーメット。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりのレザーメット。


 初心者用レザーアーマー

 DEF:3
 装備枠:上半身具
 破壊不可

 新しく冒険者になった者に国から支給されるレザーアーマー。
 初心者用に防御よりも使いやすさを重視したレザーアーマー。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりのレザーアーマー。


 初心者用ズボン

 DEF:3
 装備枠:下半身具
 破壊不可

 新しく冒険者になった者に国から支給されるズボン。
 初心者用に防御よりも使いやすさを重視したズボン。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりのズボン。


 初心者用手袋

 DEF:3
 装備枠:手具
 破壊不可

 新しく冒険者になった者に国から支給される手袋。
 初心者用に防御よりも使いやすさを重視した手袋。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりの手袋。


 初心者用靴

 DEF:3
 装備枠:靴
 破壊不可

 新しく冒険者になった者に国から支給される靴。
 初心者用に防御よりも使いやすさを重視した靴。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての軽鎧を使用する冒険者が通る始まりの靴。


 防具は5つか。
 これを装備すれば、もう冒険者だな。
 そんなことを考えていると、ウィンドウが現れた。


 初心者用防具セットを装備しますか?
 はい/いいえ

 装備する場合、今装備している、ただの服、ただのズボン、ただの靴は装備
解除されます。


 俺は迷わず”はい”を押した。
 すると、一瞬で今まで着ていた衣服が消え、防具達が装備された。
 着心地は良い。
 苦しいところもない。
 サイズがあっていないところもなさそうだ。
 動きの邪魔になりそうなところもない。
 これはかなり良い装備なんじゃないかな。
 安心感もあるし、装備して良かったな。
 だけど、なんというか、全身が茶色いな。
 見た目をこだわる人だと、早めに脱初心者装備をしたくなるのかな。
 俺は、そこまで見た目にこだわる訳でもないから良いけど。
 見せる相手もいないし。
 少しだけネガティブな方向に行きそうになったので、気持ちを切り替えて、
次のナイフを取り出した。


 初心者用サバイバルナイフ

 ATK:1
 サバイバル動作補正:中
 装備枠:サブ武器
 破壊不可

 装備条件:サバイバル職

 新しく冒険者になった者に国から支給されるサバイバルナイフ。
 初心者用に威力よりも使いやすさを重視したサバイバルナイフ。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした武器。
 全てのサバイバル職の冒険者が通る始まりの武器。
 攻撃用というよりは、邪魔な枝を切ったり、即席の小物を作ったりするため
などのサバイバルに活用するようの武器。


 ※サバイバルナイフとは:サバイバルをしやすいように工夫のされたナイ
フ。


 サバイバルナイフか。
 これを持つと一気にサバイバルって感じがしてくるな。
 というか、このバックの容量どうなっているんだろうな。
 弓一式に、防具一式、ナイフもとりだして、まだ中身が入っている。
 もしかしたら、矢筒みたいなストレージになっているのかな。
 そんなことを考えながら、次のサバイバルセットを取り出した。


 サバイバルセット

 ダンジョンの中などでサバイバルを行うためのセット一覧。
 非戦闘時にのみ使用することができる。


 サバイバルセットの詳細を見たタイミングで、アナウンス用のウィンドウが
出た。


 スキル、『簡易鑑定』がレベルアップしました。


 スキルがレベルアップしたみたいだ。
 支援物資とかの詳細を見ていたことが影響したのかな。
 まぁ、これは置いておいて、サバイバルセットの方だな。
 中身の説明はないんだな。
 さらに展開しますか? って表示が出たけど、ここで広げたら周りの迷惑に
なりそうだし止めておくか。
 そう思い、そっとストレージに入れた。
 後は何か入っていたかな?
 そう思いバックを見ると、バックが詳細を表示できるようになっていた。

 初心者用バック

 バック用ストレージ:10枠×50個
 重量軽減:中
 装備枠:バック


 新しく冒険者になった者に国から支給されるバック。
 初心者用に容量よりも使いやすさを重視したバック。
 初心者冒険者を助けるために研究され尽くした装備。
 全ての冒険者が通る始まりの装備。


 これもアイテムだったんだな。
 重量軽減が付いていたから、あんだけの物が入っていても重く感じなかった
んだな。
 それと、ストレージ枠があったから、弓とかでかい物まで入っていたんだ
な。
 そう思いながら、ウィンドウを操作して、既に肩にかけていた、バックを装
備した。
 支援物資を装備をし終えると、チュートリアル用のウィンドウが出現した。


 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その2 依頼を選ぼう!》

 依頼を選びましょう。
 選びの選び方2つあります。
 1つは、依頼板から自分で依頼を探す方法。
 もう1つは、受付に行き、受付の人と一緒に選ぶ方法。
 どちらの方法をとってもかまわないので、依頼を選んでみましょう。


 どっちの方法で選ぼうか。
 うーん、初めてだし、人に聞いて選んだ方が良いかもしれないな。
 自分で依頼を選べるような経験も積んでいないし、人に頼るのって大切だよ
な。
 そう思いながら、先ほどと同じ受付の列に並んだ。
 先ほどは何人も並んでいたけど、今は1列あたり1人2人しか並んでいない。
 ログインの流れも落ち着いてきたのかな。
 そんなことを考えているとすぐに俺の番になった。

「どのようなご用件でしょうか?」

 俺は、前回ほど焦ることもなく答える。

「依頼を選びに来ました」

「依頼選びですね、分かりました。えっと、それならまず、ギルドカードの提
示をお願いします」

 俺は、ストレージからギルドカードを出し、受付のお姉さんに渡す。

「お願いします」

「えっと、ギルドランクは1で、未だ依頼を受けたことがないと。あ、今日が
登録日なんですね。えっと、そんな新人の方におすすめな依頼が1つありま
す」

 そんなに簡単に絞れるんだな。
 1つに絞るということはそれがかなりおすすめということなんだろう。
 どんな依頼なのかな?
 気になったので受付のお姉さんに質問してみた。

「どんな依頼ですか?」

「この、ダンジョンラビットの討伐と、ダンジョン草の採取をあわせた、初心
者の方用の依頼です。推奨ランクは1です。期限は今日中。条件は、初依頼の
冒険者のみとなっています」

 へぇ、じゃあチュートリアル用の依頼って事か。
 だからおすすめしてきたんだな。
 今だけと言われるとやりたくなってしまうな。
 それに、チュートリアル的にもこれを受けた方がスムーズに進むんだろう
な。
 そんなことを考えながら聞いた。

「今しか受けられない依頼なんですね。報酬はどうなっているんですか?」

「報酬の方は、1000Gと、SPの書(小)です。討伐依頼なので、ダンジョンラビ
ットの素材は、ご自身で換金していただいてかまいません」

 SPの書か。
 SPって基本的にはレベルアップかスキル、SPの書でしかあげられないんだよ
な。
 そう考えると、貴重な物なんだろうな。
 初心者がこの依頼を受けてくれるよう露骨に餌を吊り下げているんだろう
な。
 俺は1つ気になったことがあったので聞いてみた。

「討伐を証明するのってどうすればいいんですか?」

「ギルドカードに表示される討伐記録を参照しますので、ギルドカードをスト
レージか何かに入れて戦闘していただければ、大丈夫です」

 へぇ、討伐証明部位みたいなのを取ってこなくていいんだな。
 ギルドカードをストレージに入れて戦闘をすれば良いだけなのか。
 簡単だな。
 初心者向けって感じがするな。
 俺は、その場で決めた。

「それならその依頼でお願いします」

「はい、それではこの依頼を受理しました。初の冒険頑張ってください」

 そう言いながらギルドカードを返された。
 ギルドカードには、依頼中1/1と表記されていた。
 初めての依頼だな。
 ダンジョンか、わくわくしてきたな。
 受付を離れて端に移動すると、次のウィンドウが現れた。


 《チュートリアル》《その3 冒険を始めよう!》《その3 依頼を受けよ
う!》は既に達成されています。


 どうやら俺は、2つの指示を同時にクリアしてしまったようだな。












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