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1章 スタートダッシュ
ダンジョンボアラッシュ
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俺は、入ってきた獣道から見て、左側、両方の獣道が見渡せ得る場所にある、周りの木よりも1回りも2回りも大きい木に登ることにした。
木登りなんてもう10年以上していない。
きちんと登れる物なのかな。
木登りのスキルを持っている訳でもないしな。
俺は少し不安になりながら木登りをしていった。
一番下の太い枝までは2mから3mある。
身長の倍ほどの高さを登っていかなければいけないのか。
大丈夫かな。
低いところにあるこぶのような物に手をかけたり、時には腰のナイフを木に突き立てたりして、それを起点にして登っていった。
現実よりも身体能力が上がっているので、思っていたよりも楽々登っていった。
気がつくと、一番下の枝よりも高い、5mぐらいの高さにある、下から3番目の枝まで登っていた。
視界が悪いので、俺の視界をさまだゲル細い枝を何本かサバイバルナイフで切った。
ある程度の視界を確保すると、ダンジョンボア達が帰ってくるのを待った。
あ、そうだ。
索敵してないわ。
何で忘れていたんだろう。
俺はそう思って、木の上から索敵をした。
「索敵」
そうつぶやくと、探知範囲ギリギリ、俺が入ってきた獣道の方向、200m先にダンジョンボアの反応があった。
もうそこまで来ているんだな。
後は、定期的に索敵をしながら、弓を引き待っていれば良いな。
俺は数十秒後にもう1度索敵をした。
「索敵」
すると、さっきまで200m先にいたダンジョンボアは、100m先まで近づいてきていた。
それとは別に、もう1つの方の獣道の方、180mぐらい先に2匹のダンジョンボアの反応があった。
とうとうこっちからも来たかぁ。
まぁ、とりあえず1匹1匹対処して行かないといけないから、まずは近い方からだな。
そう思っていると、俺が木下方の獣道にいるダンジョンボアが視界に入った。
ゆっくり確かな速度で近づいてきている。
警戒という警戒はしていないように見える。
よし、じゃあまずは1発。
そう思って、矢を放った。
その矢は運良く目に当たった。
230ダメージ
通常の攻撃の陪乗の威力が出た。
俺は思わず声がこぼれた。
「よし!」
これでダンジョンボアのHPはのこり6割弱。
目に攻撃を受けて、急にダンジョンボアは警戒しだした。
しかしどこから攻撃されているのか、想像も出来ていないのか、あたふたと周りを見回すように警戒をしている。
そこに俺は冷静にもう1射、矢を放った。
103ダメージ。
良い感じに矢は横っ腹に当たった。
少し距離があるからか、いつもより少しダメージが低いような気がする。
まぁ、このぐらいのダメージ減少で、安全を買えるのなら、かなり安いものだな。
これでダンジョンボアの残りHPは40割弱になった。
後2射だな。
そう思いながら次の矢を放つ。
104ダメージ
俺がその矢を横っ腹に当てたことで、ようやくダンジョンボアは、攻撃が来ている方向を理解したらしい。
こちらに向けて警戒していることが分かる。
そこに向かってさらに矢を放つ。
残念ながらその矢は外れてしまった。
俺はさらにもう1射、矢を放った。
106ダメージ
このダメージを受けて、ダンジョンボアは倒れた。
ふぅ、まずは1体撃破。
あと何体倒すことになるんだろうなぁ。
アナウンスが来た。
ダンジョンボアを討伐しました。
素材は、直接ストレージに入れられました。
獲得素材:猪肉×1
矢を4本回収しました。
経験値を得ました。
ここでアナウンスが流れるんだな。
まぁ、他にも索敵範囲に敵はいるけど、戦闘をしている訳じゃないか、ここで一区切りと言うことかな。
これは良いな。
矢を回収できる。
じゃあ、次の戦闘も頑張りますか。
俺は落ち着いて、索敵をしながら次の矢を引き絞った。
「索敵」
前の索敵で反応を見つけた2匹のダンジョンボアが、かなり近くまで来ていた。
と言うか、広場に入っていた。
それと、先ほど戦ったダンジョンボアがいた方の獣道にも3匹の反応があった。
これは、木に登っておいて良かったな。
もし木に登っていたかったら、この時点で詰んでいた気がする。
とりあえずはまず、広場にいる2匹を倒さなければいけない。
どう倒そうかな。
まぁ、1匹ずつ倒すのが良いよな。
そう思いながら、1匹に照準を合わせて、矢を放った。
112ダメージ
ようやく普段のダメージが出るようになったな。
やっぱりさっきの敵は、遠すぎたんだろうな。
そう思いながら、攻撃を受けて警戒をしているダンジョンボアに向かって矢を放った。
114ダメージ
2本目の矢が刺さったのを見て、攻撃を受けていないダンジョンボアの方も警戒を始めた。
2匹とも警戒を始めたなぁ。
まぁ、警戒を始めたところで、射撃の場所が分かったところで、攻撃されることがないから、気楽に出来るんだけどなぁ。
そう思いながら、さらに矢を放った。
113ダメージ
顔に当てるのはやっぱり難しいな。
どうしても、腹に当たってしまう。
腹が広いから狙いやすいというのもあるけど、正面を向かれていたとしても顔から外れて腹に当たることが多い。
この攻撃で攻撃を受けた方のダンジョンボアは攻撃を受けた方向を悟ったようで、こちらを向いて警戒をしている。
そこに矢を放つ。
231ダメージ
運良く目に当たった。
今回の戦闘は、目に当たりやすいのだろうか。
この攻撃で攻撃されてきた方のダンジョンボアが倒れた。
それにしても、モンスター達って、攻撃されたときに、立ち向かうことはあっても逃げるなんて事はないな。
何でなんだろう。
そこら辺がモンスターをモンスターたらしめているのだろうか。
動物とは違う生き物として、何かあるのかもしれないな。
そう思いながら放った矢は、少し右にそれてもう1匹の方のダンジョンボアには当たらなかった。
俺が矢を外している間に、俺が来た方の獣道から現れたダンジョンボア3匹が、広場に残っているダンジョンボアと合流した。
これで1対4かぁ。
1匹倒したはずなのに、戦況が悪化しているなぁ。
そう思いながら、矢を放つ。
117ダメージ。
とりあえず、元から広場にいる方のダンジョンボアに攻撃をした。
この攻撃で、新しく来た3匹のダンジョンボアも攻撃に対して警戒を始めた。
1匹倒しても、戦闘が終わった訳じゃないから、矢を回収されないんだな。
これは、かなり矢の消費を気をつけていかないと、数によってはかなり厳しい戦いになる可能性があるな。
大丈夫かな。
自分の身よりも、少しだけ、矢が心配になってきた。
矢筒にあるのは残り53本。
ストレージに入っているのは、170本。
こんだけあればさすがに大丈夫だろうけど、連続して戦力が投入されると矢の回収が出来ないから、少し不安になるな。
どうしたもんかなぁ。
矢の本数は残り合計で、223本。
5本で1匹倒すとしたら、44から45匹ぐらい。
さすがにそんなに戦わないだろう。
そう考えると、俺の心配は杞憂だったな。
そんなことを考えながら、さっき矢を外したダンジョンボアに向かってさらに矢を放つ。
112ダメージ
今度はちゃんと当たったみたいだな。
ダンジョンボアのHPはだいたい500ぐらい。
100を超えるダメージを出す続ければ、確定で5発。
もし、125を超えるダメージを出し続けられれば、確定で4発になる。
そう考えると、もう少しだけ強くなりたいなぁ。
後20ダメージ分ぐらい強くなりたいものだなぁ。
そんなことを考えながら同じダンジョンボアに向かって矢を放った。
109ダメージ
これで後2発かぁ。
1匹倒すまでが長いなぁ。
そんなことを考えていると、ダンジョンボア達は、突撃の構えをし出した。
もしかしてこの木に突撃してくるの?
俺は、突撃に警戒しながら矢を放つ。
107ダメージ。
俺がその矢を当てた直後、4匹のダンジョンボアが、俺の登っている木に向かって突進をしてきた。
ドンッドンッと突進の振動が伝わる。
突撃前に気づいて、きちんと着にしがみついていたので振り落とされずにすんだ。
ダンジョンボアはこうやって戦っていくんだな。
無抵抗でやられていくだけではないんだな。
突撃を終え、ぶつけた頭が痛いのか、クールタームに入ったダンジョンボア達に向けて矢を放った。
110ダメージ
その攻撃を受けて、満身創痍だったダンジョンボアの1体が倒れた。
これで後3匹だ。
そう希望を持っていると、新たに4匹のダンジョンボアが合流しだした。
えー、また増えるの?!
後何匹倒せば良いんだよ。
そう思いながら弓を引いて矢を放った。
215ダメージ
先ほど俺がいる木に突撃を仕掛けてきたダンジョンボアを狙って攻撃した矢は、少しそれて、新しく合流した4匹の内の1匹の目に当たった。
これは運が良い。
けど、これだけ合流されてしまったのはかなり運が悪い。
早く倒さないと次のダンジョンボアが来てしまう。
そう思い、必死になって矢を放つ。
205ダメージ
先ほどの運が良い攻撃で、目に当たったやつを狙って打つと、またそいつの目に当たった。
これでもそいつは満身創痍だ。
浮かれていると、新しく来た4匹が突撃の準備を始めた。
さっき突撃した方の3匹は、警戒しながら休憩タイミのようだ。
これ、波状攻撃になって、より大変な状況になっちゃったのかな。
その時初めて、危機感が出てきた
これはかなりやべぇ戦闘かもしれない。
とりあえず敵の頭数を減らすために、突撃の準備モーションに入った手負いのダンジョンボアに向かって、矢を放った。
115ダメージ
その攻撃でそいつは倒れた。
突撃をしてくるのは、3匹になった。
その気になれば突撃までもう1射で来たかもしれないが、ここは安全策をとって、事前に木につかまって、いつでも突撃が来ていいように準備をした。
踏ん張るために、木の幹にナイフを突き立てて、掴めるようにした。
そうしている内にダンジョンボアが突撃してきた。
ドンッドンッと木が揺れる。
俺は木にしがみついて耐える。
揺れが収まり、突撃モードから、ダンジョンボアが休憩兼警戒モードに移る。
俺は、安心しているのもつかの間、すぐに攻撃を再開した。
新しく来た方ではなく、クールタイムがそっちよりも早く終わるであろう、先にいた組に矢を放ち攻撃していく。
あれから、数十分の攻防があった。
ダンジョンボアは、あれから4匹組が13組も来た。
波状攻撃は、1番ひどいときには第4波まで出来ていた。
それを1匹ずつ丁寧に倒していった。
その間に、矢はどんどん減っていった。
ストレージから出してなんとか対応した結果、残りの矢は30本。
正直、運が良かった。
目や喉元、体の弱いところに当てて、ダメージを余分に稼がなかったら、とっくに矢は尽きていたことだろう。
最初のダンジョンボアも含めたら、58匹も倒したことになるのか。
よく、10本も矢が残ったものだな。
かなりの集中力を持って戦闘をしていたから、正直もうヘトヘトである。
まぁ、あれだけ集中していなければ、誤射も出て、急所にも当たらずで、半数も倒せなかっただろう。
と言うか、なんでこの広場ではこんだけのダンジョンボアが暮らしていたのだろう。
正直それほどまでデカい広場だとは思えない。
もしかしたら、他の広場、他の集落から援軍が来ていると言うことなのかな。
もう、よそから来ていないと言うことは、その援軍も枯らしたと言うことなのかな。
かなり頑張ったな。
と言うか、なんでこんな無茶をやらされているんだろうな。
そう思いながら、目の前にいる残りの敵を見て、気合いを入れ直した。
残りは、後4匹。
今突撃を終えたところで、もうしばらく突撃をしてくることはないんだろう。
4匹を30本で倒さなければいけない。
正直余裕だな。
今まで、あれだけ節約したおかげで、余裕を持って戦えそうだ。
ありがとう今までの俺。
ただ、集中力の方は、もうきれている。
完全にきれている。
と言うか、数分前からきれている気がする。
こいつらの1つ前の4匹の時には、誤射をしていたから、集中力が切れていたんだろうな。
そこだけは少し心配だな。
そう思いながら、矢を放つ。
119ダメージ
とりあえず、1射当てた。
この作業を後24回やれば終わるのだ。
頑張るぞ。
そう思いながら、さらに矢を放つ。
203ダメージ
今度は喉元に深めに刺さったみたいだ。
これは良い。
調子が良い。
そう思いながら打ち続けて、とうとう後3匹になった。
こいつらを倒したらもう終わりかぁ。
その油断の隙を突かれた。
ドンッドンッ。
気がつくと、ダンジョンボア達が木に突撃していた。
俺は気を抜いて普通に弓を構えていたため、木にしがみついておらず、木の揺れに耐えられず、木から落ちた。
15被ダメージ
幸い、足から落ちたため、ダメージは軽微だった。
ただ、地面は、敵のフィールドだ。
バッチリ2匹のダンジョンボアと目が合った。
俺は、2匹のダンジョンボアと相対した。
2匹かぁ。
2匹と近接戦闘をしたことはないなぁ。
MAXは1匹だったなぁ。
俺が落ちたところは、少しだけダンジョンボアと距離のあるところだったので、今すぐ攻撃されると言うことはない。
ただ、突撃の射程範囲ではある。
どうしたもんか。
俺は、とりあえず今構えている弓で矢を放った。
210ダメージ
ダンジョンボアの1匹右目に刺さった。
これで4割強削れたけど、これからどうしようかな。
そう思いながら、俺は弓からサバイバルナイフに装備を切り替えた。
俺が弓を構え矢を放っている間に、2匹のダンジョンボアは突撃の準備を終えそろって突撃してきた。
対人だとこうやって面で攻撃してくるんだな。
このままだと、手負いの方のダンジョンボアの突進を受けることになる。
俺は、前にダンジョンボアと相対したときと同じ戦術をとった。
被ダメージを度外視にしてカウンターを狙う戦法。
ナイフを前に突き出して、突撃してきたときに良い場所に刺さるようにする。
俺がその調整をしている間に、距離を詰められた。
俺と手負いのダンジョンボアがぶつかり、俺は軽々と飛ばされる。
52被ダメージ
135ダメージ
良い感じに手負いの右目に刺さったみたいだ。
俺は宙を舞い、綺麗に着地を決める。
これで距離が出来た。
サバイバルナイフは、目に刺さったおかげで持って行かれずにすんだ。
これでもう1度同じ事をしようと思えばすることができる。
俺の残りHPは69、だいたい半分と言ったところかな。
俺が攻撃したダンジョンボアの方は、残りのHPは約4割。
矢を急所に当てれば1発そうでなくても、2発と言ったところかな。
俺は、着地してすぐに、装備をサバイバルナイフから弓に切り替え、手負いのダンジョンボアに向かって矢を放った。
203ダメージ
きちんと引き絞って冷静に攻撃できなかったから、少しダメージは低めだが、きちんと左目という急所に当てることが出来たので、無事倒すことが出来た。
残りは、HPが半分の俺と、綺麗な状態のダンジョンボア1匹。
どうやって戦っていこうかな。
とりあえず俺は、矢を放った。
112ダメージ
急所に当てることは出来なかったようだ。
だけど、きちんと当てることは出来た。
俺が矢を放つ間に突撃の準備を終えたダンジョンボアが突撃してくる。
俺には今これしか対抗手段がないんだよなぁ。
そう思いながら、またナイフを構える。
これ以外の近距離の防御手段、もしくは攻撃手段を持たないとダメだな。
つめられたときがきつすぎる。
それに、毎回生きた心地がしないんだよなぁ。
どうにかしなきゃダメだよこれは。
前回と同じようなダメージを受ければ、死なないはずだ。
今大事なのはいかにして反撃するかと、着地を綺麗に決めるかだ。
着地をミスってダメージを受けるとワンチャン死ぬかもしれない。
その緊張感もと、ダンジョンボアと激突した。
48被ダメージ
98ダメージ
急所には、あてられたみたいだけど、どうやら攻撃が浅かったようだ。
それなのに、ナイフはダンジョンボアに刺さって持って行かれてしまった。
まぁ、完璧ではないにしろ、上出来だったんじゃないかな。
無事着地も成功させることが出来たし。
そう思いながら、着地の瞬間から、装備を弓に切り替えた。
ナイフがないし、HPもない。
次に近づかれる前に倒しきるしかない。
緊張感を持って矢を放った。
120ダメージ
急所には当たらなかったが、これで後4割。
急所なら1発、それ以外なら2発。
ここで1発で仕留められなかった場合は、確実にダンジョンボアが突進してくる。
緊張で心臓がバクバクいっている。
そんな中、矢を放つ
114ダメージ
急所に当たらなかった。
これはやばい。
どうしよう死ぬ。
俺は突撃のモーションに入ったダンジョンボアを見ながらそう思った。
そう思いながらも弓を引き矢を放つ。
通常の射撃よりは、弱い矢が、ダンジョンボアに刺さる。
106ダメージ
あちらから勢いよく突っ込んできたことで、なんとか通常通りの威力になったみたいだ。
その攻撃を受けて、滑るようにして進みながらダンジョンボアが倒れていく。
そして、ダンジョンボアが完全に停止したのは、俺の目と鼻の先だった。
後少しでも判断が遅かったら、後少しでも弓を引き絞っていたら、やられていただろうな。
そう思いながら戦闘を終了させた。
俺は、目と鼻の先でダンジョンボアが止まると同時に、地面にへたり込んだ。
木登りなんてもう10年以上していない。
きちんと登れる物なのかな。
木登りのスキルを持っている訳でもないしな。
俺は少し不安になりながら木登りをしていった。
一番下の太い枝までは2mから3mある。
身長の倍ほどの高さを登っていかなければいけないのか。
大丈夫かな。
低いところにあるこぶのような物に手をかけたり、時には腰のナイフを木に突き立てたりして、それを起点にして登っていった。
現実よりも身体能力が上がっているので、思っていたよりも楽々登っていった。
気がつくと、一番下の枝よりも高い、5mぐらいの高さにある、下から3番目の枝まで登っていた。
視界が悪いので、俺の視界をさまだゲル細い枝を何本かサバイバルナイフで切った。
ある程度の視界を確保すると、ダンジョンボア達が帰ってくるのを待った。
あ、そうだ。
索敵してないわ。
何で忘れていたんだろう。
俺はそう思って、木の上から索敵をした。
「索敵」
そうつぶやくと、探知範囲ギリギリ、俺が入ってきた獣道の方向、200m先にダンジョンボアの反応があった。
もうそこまで来ているんだな。
後は、定期的に索敵をしながら、弓を引き待っていれば良いな。
俺は数十秒後にもう1度索敵をした。
「索敵」
すると、さっきまで200m先にいたダンジョンボアは、100m先まで近づいてきていた。
それとは別に、もう1つの方の獣道の方、180mぐらい先に2匹のダンジョンボアの反応があった。
とうとうこっちからも来たかぁ。
まぁ、とりあえず1匹1匹対処して行かないといけないから、まずは近い方からだな。
そう思っていると、俺が木下方の獣道にいるダンジョンボアが視界に入った。
ゆっくり確かな速度で近づいてきている。
警戒という警戒はしていないように見える。
よし、じゃあまずは1発。
そう思って、矢を放った。
その矢は運良く目に当たった。
230ダメージ
通常の攻撃の陪乗の威力が出た。
俺は思わず声がこぼれた。
「よし!」
これでダンジョンボアのHPはのこり6割弱。
目に攻撃を受けて、急にダンジョンボアは警戒しだした。
しかしどこから攻撃されているのか、想像も出来ていないのか、あたふたと周りを見回すように警戒をしている。
そこに俺は冷静にもう1射、矢を放った。
103ダメージ。
良い感じに矢は横っ腹に当たった。
少し距離があるからか、いつもより少しダメージが低いような気がする。
まぁ、このぐらいのダメージ減少で、安全を買えるのなら、かなり安いものだな。
これでダンジョンボアの残りHPは40割弱になった。
後2射だな。
そう思いながら次の矢を放つ。
104ダメージ
俺がその矢を横っ腹に当てたことで、ようやくダンジョンボアは、攻撃が来ている方向を理解したらしい。
こちらに向けて警戒していることが分かる。
そこに向かってさらに矢を放つ。
残念ながらその矢は外れてしまった。
俺はさらにもう1射、矢を放った。
106ダメージ
このダメージを受けて、ダンジョンボアは倒れた。
ふぅ、まずは1体撃破。
あと何体倒すことになるんだろうなぁ。
アナウンスが来た。
ダンジョンボアを討伐しました。
素材は、直接ストレージに入れられました。
獲得素材:猪肉×1
矢を4本回収しました。
経験値を得ました。
ここでアナウンスが流れるんだな。
まぁ、他にも索敵範囲に敵はいるけど、戦闘をしている訳じゃないか、ここで一区切りと言うことかな。
これは良いな。
矢を回収できる。
じゃあ、次の戦闘も頑張りますか。
俺は落ち着いて、索敵をしながら次の矢を引き絞った。
「索敵」
前の索敵で反応を見つけた2匹のダンジョンボアが、かなり近くまで来ていた。
と言うか、広場に入っていた。
それと、先ほど戦ったダンジョンボアがいた方の獣道にも3匹の反応があった。
これは、木に登っておいて良かったな。
もし木に登っていたかったら、この時点で詰んでいた気がする。
とりあえずはまず、広場にいる2匹を倒さなければいけない。
どう倒そうかな。
まぁ、1匹ずつ倒すのが良いよな。
そう思いながら、1匹に照準を合わせて、矢を放った。
112ダメージ
ようやく普段のダメージが出るようになったな。
やっぱりさっきの敵は、遠すぎたんだろうな。
そう思いながら、攻撃を受けて警戒をしているダンジョンボアに向かって矢を放った。
114ダメージ
2本目の矢が刺さったのを見て、攻撃を受けていないダンジョンボアの方も警戒を始めた。
2匹とも警戒を始めたなぁ。
まぁ、警戒を始めたところで、射撃の場所が分かったところで、攻撃されることがないから、気楽に出来るんだけどなぁ。
そう思いながら、さらに矢を放った。
113ダメージ
顔に当てるのはやっぱり難しいな。
どうしても、腹に当たってしまう。
腹が広いから狙いやすいというのもあるけど、正面を向かれていたとしても顔から外れて腹に当たることが多い。
この攻撃で攻撃を受けた方のダンジョンボアは攻撃を受けた方向を悟ったようで、こちらを向いて警戒をしている。
そこに矢を放つ。
231ダメージ
運良く目に当たった。
今回の戦闘は、目に当たりやすいのだろうか。
この攻撃で攻撃されてきた方のダンジョンボアが倒れた。
それにしても、モンスター達って、攻撃されたときに、立ち向かうことはあっても逃げるなんて事はないな。
何でなんだろう。
そこら辺がモンスターをモンスターたらしめているのだろうか。
動物とは違う生き物として、何かあるのかもしれないな。
そう思いながら放った矢は、少し右にそれてもう1匹の方のダンジョンボアには当たらなかった。
俺が矢を外している間に、俺が来た方の獣道から現れたダンジョンボア3匹が、広場に残っているダンジョンボアと合流した。
これで1対4かぁ。
1匹倒したはずなのに、戦況が悪化しているなぁ。
そう思いながら、矢を放つ。
117ダメージ。
とりあえず、元から広場にいる方のダンジョンボアに攻撃をした。
この攻撃で、新しく来た3匹のダンジョンボアも攻撃に対して警戒を始めた。
1匹倒しても、戦闘が終わった訳じゃないから、矢を回収されないんだな。
これは、かなり矢の消費を気をつけていかないと、数によってはかなり厳しい戦いになる可能性があるな。
大丈夫かな。
自分の身よりも、少しだけ、矢が心配になってきた。
矢筒にあるのは残り53本。
ストレージに入っているのは、170本。
こんだけあればさすがに大丈夫だろうけど、連続して戦力が投入されると矢の回収が出来ないから、少し不安になるな。
どうしたもんかなぁ。
矢の本数は残り合計で、223本。
5本で1匹倒すとしたら、44から45匹ぐらい。
さすがにそんなに戦わないだろう。
そう考えると、俺の心配は杞憂だったな。
そんなことを考えながら、さっき矢を外したダンジョンボアに向かってさらに矢を放つ。
112ダメージ
今度はちゃんと当たったみたいだな。
ダンジョンボアのHPはだいたい500ぐらい。
100を超えるダメージを出す続ければ、確定で5発。
もし、125を超えるダメージを出し続けられれば、確定で4発になる。
そう考えると、もう少しだけ強くなりたいなぁ。
後20ダメージ分ぐらい強くなりたいものだなぁ。
そんなことを考えながら同じダンジョンボアに向かって矢を放った。
109ダメージ
これで後2発かぁ。
1匹倒すまでが長いなぁ。
そんなことを考えていると、ダンジョンボア達は、突撃の構えをし出した。
もしかしてこの木に突撃してくるの?
俺は、突撃に警戒しながら矢を放つ。
107ダメージ。
俺がその矢を当てた直後、4匹のダンジョンボアが、俺の登っている木に向かって突進をしてきた。
ドンッドンッと突進の振動が伝わる。
突撃前に気づいて、きちんと着にしがみついていたので振り落とされずにすんだ。
ダンジョンボアはこうやって戦っていくんだな。
無抵抗でやられていくだけではないんだな。
突撃を終え、ぶつけた頭が痛いのか、クールタームに入ったダンジョンボア達に向けて矢を放った。
110ダメージ
その攻撃を受けて、満身創痍だったダンジョンボアの1体が倒れた。
これで後3匹だ。
そう希望を持っていると、新たに4匹のダンジョンボアが合流しだした。
えー、また増えるの?!
後何匹倒せば良いんだよ。
そう思いながら弓を引いて矢を放った。
215ダメージ
先ほど俺がいる木に突撃を仕掛けてきたダンジョンボアを狙って攻撃した矢は、少しそれて、新しく合流した4匹の内の1匹の目に当たった。
これは運が良い。
けど、これだけ合流されてしまったのはかなり運が悪い。
早く倒さないと次のダンジョンボアが来てしまう。
そう思い、必死になって矢を放つ。
205ダメージ
先ほどの運が良い攻撃で、目に当たったやつを狙って打つと、またそいつの目に当たった。
これでもそいつは満身創痍だ。
浮かれていると、新しく来た4匹が突撃の準備を始めた。
さっき突撃した方の3匹は、警戒しながら休憩タイミのようだ。
これ、波状攻撃になって、より大変な状況になっちゃったのかな。
その時初めて、危機感が出てきた
これはかなりやべぇ戦闘かもしれない。
とりあえず敵の頭数を減らすために、突撃の準備モーションに入った手負いのダンジョンボアに向かって、矢を放った。
115ダメージ
その攻撃でそいつは倒れた。
突撃をしてくるのは、3匹になった。
その気になれば突撃までもう1射で来たかもしれないが、ここは安全策をとって、事前に木につかまって、いつでも突撃が来ていいように準備をした。
踏ん張るために、木の幹にナイフを突き立てて、掴めるようにした。
そうしている内にダンジョンボアが突撃してきた。
ドンッドンッと木が揺れる。
俺は木にしがみついて耐える。
揺れが収まり、突撃モードから、ダンジョンボアが休憩兼警戒モードに移る。
俺は、安心しているのもつかの間、すぐに攻撃を再開した。
新しく来た方ではなく、クールタイムがそっちよりも早く終わるであろう、先にいた組に矢を放ち攻撃していく。
あれから、数十分の攻防があった。
ダンジョンボアは、あれから4匹組が13組も来た。
波状攻撃は、1番ひどいときには第4波まで出来ていた。
それを1匹ずつ丁寧に倒していった。
その間に、矢はどんどん減っていった。
ストレージから出してなんとか対応した結果、残りの矢は30本。
正直、運が良かった。
目や喉元、体の弱いところに当てて、ダメージを余分に稼がなかったら、とっくに矢は尽きていたことだろう。
最初のダンジョンボアも含めたら、58匹も倒したことになるのか。
よく、10本も矢が残ったものだな。
かなりの集中力を持って戦闘をしていたから、正直もうヘトヘトである。
まぁ、あれだけ集中していなければ、誤射も出て、急所にも当たらずで、半数も倒せなかっただろう。
と言うか、なんでこの広場ではこんだけのダンジョンボアが暮らしていたのだろう。
正直それほどまでデカい広場だとは思えない。
もしかしたら、他の広場、他の集落から援軍が来ていると言うことなのかな。
もう、よそから来ていないと言うことは、その援軍も枯らしたと言うことなのかな。
かなり頑張ったな。
と言うか、なんでこんな無茶をやらされているんだろうな。
そう思いながら、目の前にいる残りの敵を見て、気合いを入れ直した。
残りは、後4匹。
今突撃を終えたところで、もうしばらく突撃をしてくることはないんだろう。
4匹を30本で倒さなければいけない。
正直余裕だな。
今まで、あれだけ節約したおかげで、余裕を持って戦えそうだ。
ありがとう今までの俺。
ただ、集中力の方は、もうきれている。
完全にきれている。
と言うか、数分前からきれている気がする。
こいつらの1つ前の4匹の時には、誤射をしていたから、集中力が切れていたんだろうな。
そこだけは少し心配だな。
そう思いながら、矢を放つ。
119ダメージ
とりあえず、1射当てた。
この作業を後24回やれば終わるのだ。
頑張るぞ。
そう思いながら、さらに矢を放つ。
203ダメージ
今度は喉元に深めに刺さったみたいだ。
これは良い。
調子が良い。
そう思いながら打ち続けて、とうとう後3匹になった。
こいつらを倒したらもう終わりかぁ。
その油断の隙を突かれた。
ドンッドンッ。
気がつくと、ダンジョンボア達が木に突撃していた。
俺は気を抜いて普通に弓を構えていたため、木にしがみついておらず、木の揺れに耐えられず、木から落ちた。
15被ダメージ
幸い、足から落ちたため、ダメージは軽微だった。
ただ、地面は、敵のフィールドだ。
バッチリ2匹のダンジョンボアと目が合った。
俺は、2匹のダンジョンボアと相対した。
2匹かぁ。
2匹と近接戦闘をしたことはないなぁ。
MAXは1匹だったなぁ。
俺が落ちたところは、少しだけダンジョンボアと距離のあるところだったので、今すぐ攻撃されると言うことはない。
ただ、突撃の射程範囲ではある。
どうしたもんか。
俺は、とりあえず今構えている弓で矢を放った。
210ダメージ
ダンジョンボアの1匹右目に刺さった。
これで4割強削れたけど、これからどうしようかな。
そう思いながら、俺は弓からサバイバルナイフに装備を切り替えた。
俺が弓を構え矢を放っている間に、2匹のダンジョンボアは突撃の準備を終えそろって突撃してきた。
対人だとこうやって面で攻撃してくるんだな。
このままだと、手負いの方のダンジョンボアの突進を受けることになる。
俺は、前にダンジョンボアと相対したときと同じ戦術をとった。
被ダメージを度外視にしてカウンターを狙う戦法。
ナイフを前に突き出して、突撃してきたときに良い場所に刺さるようにする。
俺がその調整をしている間に、距離を詰められた。
俺と手負いのダンジョンボアがぶつかり、俺は軽々と飛ばされる。
52被ダメージ
135ダメージ
良い感じに手負いの右目に刺さったみたいだ。
俺は宙を舞い、綺麗に着地を決める。
これで距離が出来た。
サバイバルナイフは、目に刺さったおかげで持って行かれずにすんだ。
これでもう1度同じ事をしようと思えばすることができる。
俺の残りHPは69、だいたい半分と言ったところかな。
俺が攻撃したダンジョンボアの方は、残りのHPは約4割。
矢を急所に当てれば1発そうでなくても、2発と言ったところかな。
俺は、着地してすぐに、装備をサバイバルナイフから弓に切り替え、手負いのダンジョンボアに向かって矢を放った。
203ダメージ
きちんと引き絞って冷静に攻撃できなかったから、少しダメージは低めだが、きちんと左目という急所に当てることが出来たので、無事倒すことが出来た。
残りは、HPが半分の俺と、綺麗な状態のダンジョンボア1匹。
どうやって戦っていこうかな。
とりあえず俺は、矢を放った。
112ダメージ
急所に当てることは出来なかったようだ。
だけど、きちんと当てることは出来た。
俺が矢を放つ間に突撃の準備を終えたダンジョンボアが突撃してくる。
俺には今これしか対抗手段がないんだよなぁ。
そう思いながら、またナイフを構える。
これ以外の近距離の防御手段、もしくは攻撃手段を持たないとダメだな。
つめられたときがきつすぎる。
それに、毎回生きた心地がしないんだよなぁ。
どうにかしなきゃダメだよこれは。
前回と同じようなダメージを受ければ、死なないはずだ。
今大事なのはいかにして反撃するかと、着地を綺麗に決めるかだ。
着地をミスってダメージを受けるとワンチャン死ぬかもしれない。
その緊張感もと、ダンジョンボアと激突した。
48被ダメージ
98ダメージ
急所には、あてられたみたいだけど、どうやら攻撃が浅かったようだ。
それなのに、ナイフはダンジョンボアに刺さって持って行かれてしまった。
まぁ、完璧ではないにしろ、上出来だったんじゃないかな。
無事着地も成功させることが出来たし。
そう思いながら、着地の瞬間から、装備を弓に切り替えた。
ナイフがないし、HPもない。
次に近づかれる前に倒しきるしかない。
緊張感を持って矢を放った。
120ダメージ
急所には当たらなかったが、これで後4割。
急所なら1発、それ以外なら2発。
ここで1発で仕留められなかった場合は、確実にダンジョンボアが突進してくる。
緊張で心臓がバクバクいっている。
そんな中、矢を放つ
114ダメージ
急所に当たらなかった。
これはやばい。
どうしよう死ぬ。
俺は突撃のモーションに入ったダンジョンボアを見ながらそう思った。
そう思いながらも弓を引き矢を放つ。
通常の射撃よりは、弱い矢が、ダンジョンボアに刺さる。
106ダメージ
あちらから勢いよく突っ込んできたことで、なんとか通常通りの威力になったみたいだ。
その攻撃を受けて、滑るようにして進みながらダンジョンボアが倒れていく。
そして、ダンジョンボアが完全に停止したのは、俺の目と鼻の先だった。
後少しでも判断が遅かったら、後少しでも弓を引き絞っていたら、やられていただろうな。
そう思いながら戦闘を終了させた。
俺は、目と鼻の先でダンジョンボアが止まると同時に、地面にへたり込んだ。
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