50 / 121
1章 スタートダッシュ
なーさんの防具を買おう
しおりを挟む
俺は、会計を終えて、ほくほく顔で言った。
「俺の分の装備も買ったし、次はなーさんの装備を買いに行くか」
「なぁ!」
なーさんの装備は、6階の従魔上防具フロアだったな。
6階か。
1階から行くなら、すごい遠い感じがあるけど、ここは、4階だからな。
1階に下りるよりも近いんだな。
そんなことを考えながら言った。
「じゃあ、次は6階だな!」
「なー」
俺達は、なーさんの装備を買うために、階段で6階まで上がっていった。
階段を上らずとも、上の階に行ける法補はないのかな。
この世界には、エレベーターとかエスカレーターみたいなものはないのかな。
ないんだろうな。
さすがにそこまでの便利品はないのかな。
あんなに、便利なギルドカードがあるのに?
何というか、便利なところと昔ながらのところが、ちぐはぐな感じがするよな。
これが、ダンジョンからの出土品に頼った結果なんだろうな。
そんなことを考えながら、階段を上っていった。
いろいろと考えているうちに、6階に着いた。
6階について、顔を上げると、4階と同じように、広いフロアが広がっていた。
やっぱり広いな。
何度見ても広いな。
そう思いながら言った。
「6階も変わらず広いな」
「なー」
この6階をどうやってまわろうかな。
俺が主導でまわった方が良いのかな。
それとも、なーさんを主導にしてまわった方が良いのかな。
どっちの方が良いんだろうな。
なーさんの装備だし、なーさんが納得してくれるものを買いたいからな。
なーさん主導で動いてもらうことにしよう。
俺は、なーさんの荷物持ちと、最終的な買う買わないの判断だけしようかな。
そのスタイルが、一番なーさんの意見を取り入れられるような気がするし。
悩んだ末、そう結論づけた俺は、なーさんに言った。
「基本的になーさんに任せるから、一緒に歩いてまわって、良さげなものがあったら教えてくれ」
「なー」
なーさんもこのスタイルで良いみたいだ。
よし、じゃあ、このスタイルで頑張っていくか。
なーさんがどうやってものを選ぶのか、なーさんがどんな順番でこのフロアを回るのかとか、気になることはいくつもあるな。
なーさんはどうやって買い物をするんだろうな。
俺はわくわくしながら、宣言した。
「じゃあ、なーさんの装備巡りスタート!」
「なぁー、なぁー」
アイズとともに、なーさんが俺の肩から飛び立った。
俺は買い物かごを手に取って、なーさんの後を追った。
俺はなーさんを追いかけて、商品を見ていく。
いろいろな種類のものがあるんだな。
4階は、物理で、後衛でとある程度決まった職業の人用の装備が大量に並んでいたけど、ここは全然違うな。
そもそも、元の種族が全然違う従魔達の装備が並んでいるのだ。
多様性というか、異様なぐらいの装備の種類。
姿形の全然違う装備がたくさんあってとても面白い。
なーさんは、真剣な表情で商品を見ている。
なーさんは、店内を飛ぶときは、俺と離れすぎず、速度を出しすぎず、高いところにいきすぎずと、いろいろ気を遣って飛んでいる。
ここまで気を利かせられるんだな。
なーさん賢すぎじゃない?
従魔は、人に迷惑をかけないようになっているのかな。
確かに、従魔が粗相をして、それが原因でもめ事になるとか、嫌だもんな。
そんなことになるのなら、従魔をもたないという人が増えるだろうな。
だから、粗相をしないように、人に迷惑をかけないように設定されているのかもな。
それに、迷惑をかけられる側でも嫌だよな。
人なら文句の1つもつけられるけど、他人の従魔に怒ってる光景とか、滑稽になってしまって、怒るに怒れないよな。
いろいろ考えた結果そういう風にしているのかも知れないな。
余計なことを考えながら、なーさんについて行ってフロアをまわっていった。
なーさんが真剣にじっくり選んでいった結果、思ったよりも時間はかかったけど、ちょうど1周回り終えることが出来た。
俺は達成感と共に言った。
「これで1周まわりきったかな」
「なぁー」
なーさんも満足げな表情をしている。
いや、今までの1周は、興味のあるもの良さそうなものを手当たり次第にかごに入れるターン。
ここからは、それらから、実際に買うものを決めるターンなんだけどな。
そこら辺のこときちんと分かっているのかな。
さすがに、今のままのかごの中身を全て買うことは出来ないんだけど。
さすがに破産してしまう。
俺は、強調しながら言った。
「じゃあ、かごに入れた商品を改めてみていくか」
「なー」
なーさんはもちろんだと言いたげな顔で鳴いた。
良かった、なーさんも底はきちんと分かっていたみたいだな。
ふぅ、じゃあ、早速見ていくか。
俺は、かごから1つ1つ取り出して詳細を見ては、かごの中に並べていった。
普通のゴーグル・鳥用
DEF:5
視野上昇:小
AGI上昇:1
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用のゴーグルで、視野を確保することができる。
副次的な効果で、移動速度が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の帽子・鳥用
DEF:6
衝突時衝撃軽減:小
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用の帽子で、攻撃を受けて木や地面に衝突したときに、その衝撃を緩和することができる。
剛的な守りの他に、柔的な守りも出来る防具。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通のヘルメット・鳥用
DEF:7
AGI低下:2
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用のヘルメットで、確実に頭部を守ることができる。
しかし、十分な守りと引き換えに、多少速度が低下してしまう。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通のヘルメットとゴーグルセット・鳥用
DEF:8
視野上昇:小
AGI低下:3
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用のゴーグルで、視野を確保することができる。
鳥用のヘルメットで十分な防御力を得ることができる。
しかしそれらの効果の代償に、速度が多少低下してしまう。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の赤い羽根
DEF:5
魔法攻撃ダメージ上昇:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
赤いワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、魔法攻撃力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の青い羽根
DEF:5
物理攻撃ダメージ上昇:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
青いワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、物理攻撃力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の黄色い羽根
DEF:5
魔法攻撃被ダメージ低下:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
黄色いワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、魔法防御力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の緑の羽根
DEF:5
物理攻撃被ダメージ低下:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
緑色のワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、物理防御力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
なーさんの方の防具は、装備枠をまたいだ装備は珍しかったな。
選んだものの中には1つもないし、そもそも、見かけることも少なかった。
なーさんが選んだものは、頭部系と羽系。
頭部系の方は、ゴーグルか、帽子か、ヘルメットか、ゴーグルアンドヘルメットか。
この4択になっている。
羽の方は、色とりどりの羽根4種類。
こっちも4択となっている。
なーさんは、どれを選ぶんだろうな。
俺的には、帽子と赤か青の羽根でいいと思うんだけど。
果たして、なーさんの判断は如何に。
そう思いながらなーさんに聞いた。
「どれが良い? 値段的にはどれでも大丈夫そうだけど」
「なー」
なーさんは、まず、赤い羽根を選んだ。
赤と言うことは、魔法ダメージだな。
なーさんは魔法ダメージの方を重視しているんだな。
初めて知った。
そういえば、値段の話をしていなかったな。
羽根の方の値段は、一律で6万。
頭部系は、ゴーグルが4万、帽子が、5万、ヘルメットが7万500で、2つセットが9万と、段々になっている。
俺は、頭部はどうするのか気になったので、なーさんに聞いた。
「まずはこれなんだな。他に欲しいものはあるか?」
「なー」
なーさんは、帽子を選んだ。
まぁ、AGIの低下は許容できなかったんだろうな。
そうなったときに、ゴーグルか帽子の2択になって、その2択でどう考えたかは分からないが、帽子に決めたんだろうな。
俺は、一応確認をした。
「これか。分かった。他はあるか?」
「なぁ、なぁー」
なーさんはこれだけで良いみたいだ。
そうか。
まぁ、そうだよな。
さすがにスペアも買ってと言われたら考えざるを得ないもんな。
そう思いながら、2つの商品を手に取って言った。
「この2つで良いのか。十分買える額だな。じゃあ、早速会計に持って行くか」
「なー」
ふと目に入った、かごの中にある選ばれなかった奴らを見て、冷静になった。
まずはこっちを戻してからだよな。
やりっぱなしは良くないもんな。
ちゃんと動かしたものは元の位置に戻してから次に進まないといけないよな。
これは、完全に俺の判断ミスだな。
反省反省。
そう思いながら訂正をした。
「いや、その前に、買わない奴らを元の場所に戻してからだな!」
「なー」
俺達は、早くお会計をしたいという一心で、選ばなかった奴らを戻していった。
これを自動的にやってくれる機能があってもいいんだけどな。
そう思いながらも頑張って元の位置に戻していった。
戻し終えると、そのままの勢いで会計に向かった。
6階フロアのレジに行くと、笑顔の店員さんが居た。
笑顔の店員さんは、4階の会計の時と同じ文言で話しかけてきた。
「お会計でしょうか? 何かお困りごとでしょうか?」
「会計をお願いします」
「会計ですね分かりました」
「お願いします」
「普通の帽子・鳥用が1点、普通の赤い羽根が1点ですね。11万Gになります。お支払いは、ギルドカードでしょうか?」
「そうです」
「それならば、こちらにかざしてください」
「お支払いが完了しました。こちら商品になります」
「ありがとうございます」
俺達は会計を終えて、商品をストレージに入れると、レジを離れた。
レジから離れ、階段の近くまで来たところで言った。
「2人分の防具を買ったな!」
「なー」
「この店で出来ることはもう終わったな」
「なぁー」
「とりあえず店から出るか」
「なぁー」
俺達は、そこから、6階分の階段を下った。
行きは、4階登ってさらにプラスで2階登ったから、そこまで登ったような気がしなかったけど、6階一気に降りると、この店のでかさを感じるな。
何でこんなにデカいんだろうな。
どんだけ金を持っているんだろうな。
そう思いながらもなんとか店の外まで出た。
店の外に出て、店にも道路にも邪魔にならない位置で立ち止まって言った。
「店を出るだけでも一苦労だったな」
「なー」
なーさんも同じように、疲れた表情をしている。
いや、なーさんは、基本的に俺の肩にとまっていただけじゃないか。
もしくは、頭の上に乗っていただけじゃないか。
多少は飛んでいるタイミングもあったけれど、疲れるようなことは何もしていないじゃないか。
俺は心からそう思った。
その思いをグッとこらえならが言った。
「ゲームとはいえ、6階分の階段って大変だな。おもに精神的に」
「なー、なぁ」
ここまでデカいとは思わなかったな。
最初に地図で商店と見たときは、店よりは大きいんだろうけど、まぁそこまででもないかなとか思っていたな。
全然そんなことはなかったな。
過去の自分を振り返りながら言った。
「デカい店も考え物だな」
「なぁー」
「そうだ、店から出たことだし、買った防具達を装備するか」
「なぁー!」
俺達は、購入した装備を装備していった。
なーさんは、羽にワンポイント、赤の差し色が入ってかっこよくなったな。
帽子も似合っている。
イケているんじゃないかな。
俺は、なーさんの装備を眺めた後、自分の装備を眺めて言った。
「良い感じの防具だな。つけてみると不思議と安心感がある」
「なぁ」
自分の装備の感想を言ったとに、なーさんの装備の感想も言った。
「なーさんも似合っているな」
「なぁ!」
「何というか、強そうになったな」
「なー、なぁ」
「後10万Gぐらい予算があるから、もう1店舗行けるな」
「なぁー」
「後行くとなると、アクセサリー屋か、スキルオーブやになるな」
「なー」
「なーさんはどっちがいいと思う?」
「な?」
「アクセサリー屋?」
「なぁ」
「スキルオーブ屋?」
「なぁ!」
なーさんは、スキルオーブ屋に行きたいらしい。
なーさんは、アクセサリー枠が1枠、スキル枠が3枠余っている。
より余っているスキル枠の方を選択したのかな。
そんなことを考えながら言った。
「スキルオーブ屋が良いと思うのか。確かに、アクセサリー系は、ミニクエストの報酬で手に入るけど、今のところ、ダンジョンからスキルオーブは出ていないもんな。そっちの方が良いのかもな」
「なー」
「じゃあ、スキルオーブ屋に行くか」
「なぁ」
「じゃあ、出発!」
「なぁー。なぁ!」
「俺の分の装備も買ったし、次はなーさんの装備を買いに行くか」
「なぁ!」
なーさんの装備は、6階の従魔上防具フロアだったな。
6階か。
1階から行くなら、すごい遠い感じがあるけど、ここは、4階だからな。
1階に下りるよりも近いんだな。
そんなことを考えながら言った。
「じゃあ、次は6階だな!」
「なー」
俺達は、なーさんの装備を買うために、階段で6階まで上がっていった。
階段を上らずとも、上の階に行ける法補はないのかな。
この世界には、エレベーターとかエスカレーターみたいなものはないのかな。
ないんだろうな。
さすがにそこまでの便利品はないのかな。
あんなに、便利なギルドカードがあるのに?
何というか、便利なところと昔ながらのところが、ちぐはぐな感じがするよな。
これが、ダンジョンからの出土品に頼った結果なんだろうな。
そんなことを考えながら、階段を上っていった。
いろいろと考えているうちに、6階に着いた。
6階について、顔を上げると、4階と同じように、広いフロアが広がっていた。
やっぱり広いな。
何度見ても広いな。
そう思いながら言った。
「6階も変わらず広いな」
「なー」
この6階をどうやってまわろうかな。
俺が主導でまわった方が良いのかな。
それとも、なーさんを主導にしてまわった方が良いのかな。
どっちの方が良いんだろうな。
なーさんの装備だし、なーさんが納得してくれるものを買いたいからな。
なーさん主導で動いてもらうことにしよう。
俺は、なーさんの荷物持ちと、最終的な買う買わないの判断だけしようかな。
そのスタイルが、一番なーさんの意見を取り入れられるような気がするし。
悩んだ末、そう結論づけた俺は、なーさんに言った。
「基本的になーさんに任せるから、一緒に歩いてまわって、良さげなものがあったら教えてくれ」
「なー」
なーさんもこのスタイルで良いみたいだ。
よし、じゃあ、このスタイルで頑張っていくか。
なーさんがどうやってものを選ぶのか、なーさんがどんな順番でこのフロアを回るのかとか、気になることはいくつもあるな。
なーさんはどうやって買い物をするんだろうな。
俺はわくわくしながら、宣言した。
「じゃあ、なーさんの装備巡りスタート!」
「なぁー、なぁー」
アイズとともに、なーさんが俺の肩から飛び立った。
俺は買い物かごを手に取って、なーさんの後を追った。
俺はなーさんを追いかけて、商品を見ていく。
いろいろな種類のものがあるんだな。
4階は、物理で、後衛でとある程度決まった職業の人用の装備が大量に並んでいたけど、ここは全然違うな。
そもそも、元の種族が全然違う従魔達の装備が並んでいるのだ。
多様性というか、異様なぐらいの装備の種類。
姿形の全然違う装備がたくさんあってとても面白い。
なーさんは、真剣な表情で商品を見ている。
なーさんは、店内を飛ぶときは、俺と離れすぎず、速度を出しすぎず、高いところにいきすぎずと、いろいろ気を遣って飛んでいる。
ここまで気を利かせられるんだな。
なーさん賢すぎじゃない?
従魔は、人に迷惑をかけないようになっているのかな。
確かに、従魔が粗相をして、それが原因でもめ事になるとか、嫌だもんな。
そんなことになるのなら、従魔をもたないという人が増えるだろうな。
だから、粗相をしないように、人に迷惑をかけないように設定されているのかもな。
それに、迷惑をかけられる側でも嫌だよな。
人なら文句の1つもつけられるけど、他人の従魔に怒ってる光景とか、滑稽になってしまって、怒るに怒れないよな。
いろいろ考えた結果そういう風にしているのかも知れないな。
余計なことを考えながら、なーさんについて行ってフロアをまわっていった。
なーさんが真剣にじっくり選んでいった結果、思ったよりも時間はかかったけど、ちょうど1周回り終えることが出来た。
俺は達成感と共に言った。
「これで1周まわりきったかな」
「なぁー」
なーさんも満足げな表情をしている。
いや、今までの1周は、興味のあるもの良さそうなものを手当たり次第にかごに入れるターン。
ここからは、それらから、実際に買うものを決めるターンなんだけどな。
そこら辺のこときちんと分かっているのかな。
さすがに、今のままのかごの中身を全て買うことは出来ないんだけど。
さすがに破産してしまう。
俺は、強調しながら言った。
「じゃあ、かごに入れた商品を改めてみていくか」
「なー」
なーさんはもちろんだと言いたげな顔で鳴いた。
良かった、なーさんも底はきちんと分かっていたみたいだな。
ふぅ、じゃあ、早速見ていくか。
俺は、かごから1つ1つ取り出して詳細を見ては、かごの中に並べていった。
普通のゴーグル・鳥用
DEF:5
視野上昇:小
AGI上昇:1
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用のゴーグルで、視野を確保することができる。
副次的な効果で、移動速度が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の帽子・鳥用
DEF:6
衝突時衝撃軽減:小
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用の帽子で、攻撃を受けて木や地面に衝突したときに、その衝撃を緩和することができる。
剛的な守りの他に、柔的な守りも出来る防具。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通のヘルメット・鳥用
DEF:7
AGI低下:2
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用のヘルメットで、確実に頭部を守ることができる。
しかし、十分な守りと引き換えに、多少速度が低下してしまう。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通のヘルメットとゴーグルセット・鳥用
DEF:8
視野上昇:小
AGI低下:3
装備枠:頭部
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥用のゴーグルで、視野を確保することができる。
鳥用のヘルメットで十分な防御力を得ることができる。
しかしそれらの効果の代償に、速度が多少低下してしまう。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の赤い羽根
DEF:5
魔法攻撃ダメージ上昇:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
赤いワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、魔法攻撃力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の青い羽根
DEF:5
物理攻撃ダメージ上昇:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
青いワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、物理攻撃力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の黄色い羽根
DEF:5
魔法攻撃被ダメージ低下:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
黄色いワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、魔法防御力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
普通の緑の羽根
DEF:5
物理攻撃被ダメージ低下:5%
装備枠:羽
鳥系のモンスターが使用する防具。
鳥の羽に1つ羽根を追加する形で装備する。
緑色のワンポイントが羽根に追加される。
それにより、防御力とは別に、物理防御力が上昇する。
従魔を助けるために研究され尽くした防具。
なーさんの方の防具は、装備枠をまたいだ装備は珍しかったな。
選んだものの中には1つもないし、そもそも、見かけることも少なかった。
なーさんが選んだものは、頭部系と羽系。
頭部系の方は、ゴーグルか、帽子か、ヘルメットか、ゴーグルアンドヘルメットか。
この4択になっている。
羽の方は、色とりどりの羽根4種類。
こっちも4択となっている。
なーさんは、どれを選ぶんだろうな。
俺的には、帽子と赤か青の羽根でいいと思うんだけど。
果たして、なーさんの判断は如何に。
そう思いながらなーさんに聞いた。
「どれが良い? 値段的にはどれでも大丈夫そうだけど」
「なー」
なーさんは、まず、赤い羽根を選んだ。
赤と言うことは、魔法ダメージだな。
なーさんは魔法ダメージの方を重視しているんだな。
初めて知った。
そういえば、値段の話をしていなかったな。
羽根の方の値段は、一律で6万。
頭部系は、ゴーグルが4万、帽子が、5万、ヘルメットが7万500で、2つセットが9万と、段々になっている。
俺は、頭部はどうするのか気になったので、なーさんに聞いた。
「まずはこれなんだな。他に欲しいものはあるか?」
「なー」
なーさんは、帽子を選んだ。
まぁ、AGIの低下は許容できなかったんだろうな。
そうなったときに、ゴーグルか帽子の2択になって、その2択でどう考えたかは分からないが、帽子に決めたんだろうな。
俺は、一応確認をした。
「これか。分かった。他はあるか?」
「なぁ、なぁー」
なーさんはこれだけで良いみたいだ。
そうか。
まぁ、そうだよな。
さすがにスペアも買ってと言われたら考えざるを得ないもんな。
そう思いながら、2つの商品を手に取って言った。
「この2つで良いのか。十分買える額だな。じゃあ、早速会計に持って行くか」
「なー」
ふと目に入った、かごの中にある選ばれなかった奴らを見て、冷静になった。
まずはこっちを戻してからだよな。
やりっぱなしは良くないもんな。
ちゃんと動かしたものは元の位置に戻してから次に進まないといけないよな。
これは、完全に俺の判断ミスだな。
反省反省。
そう思いながら訂正をした。
「いや、その前に、買わない奴らを元の場所に戻してからだな!」
「なー」
俺達は、早くお会計をしたいという一心で、選ばなかった奴らを戻していった。
これを自動的にやってくれる機能があってもいいんだけどな。
そう思いながらも頑張って元の位置に戻していった。
戻し終えると、そのままの勢いで会計に向かった。
6階フロアのレジに行くと、笑顔の店員さんが居た。
笑顔の店員さんは、4階の会計の時と同じ文言で話しかけてきた。
「お会計でしょうか? 何かお困りごとでしょうか?」
「会計をお願いします」
「会計ですね分かりました」
「お願いします」
「普通の帽子・鳥用が1点、普通の赤い羽根が1点ですね。11万Gになります。お支払いは、ギルドカードでしょうか?」
「そうです」
「それならば、こちらにかざしてください」
「お支払いが完了しました。こちら商品になります」
「ありがとうございます」
俺達は会計を終えて、商品をストレージに入れると、レジを離れた。
レジから離れ、階段の近くまで来たところで言った。
「2人分の防具を買ったな!」
「なー」
「この店で出来ることはもう終わったな」
「なぁー」
「とりあえず店から出るか」
「なぁー」
俺達は、そこから、6階分の階段を下った。
行きは、4階登ってさらにプラスで2階登ったから、そこまで登ったような気がしなかったけど、6階一気に降りると、この店のでかさを感じるな。
何でこんなにデカいんだろうな。
どんだけ金を持っているんだろうな。
そう思いながらもなんとか店の外まで出た。
店の外に出て、店にも道路にも邪魔にならない位置で立ち止まって言った。
「店を出るだけでも一苦労だったな」
「なー」
なーさんも同じように、疲れた表情をしている。
いや、なーさんは、基本的に俺の肩にとまっていただけじゃないか。
もしくは、頭の上に乗っていただけじゃないか。
多少は飛んでいるタイミングもあったけれど、疲れるようなことは何もしていないじゃないか。
俺は心からそう思った。
その思いをグッとこらえならが言った。
「ゲームとはいえ、6階分の階段って大変だな。おもに精神的に」
「なー、なぁ」
ここまでデカいとは思わなかったな。
最初に地図で商店と見たときは、店よりは大きいんだろうけど、まぁそこまででもないかなとか思っていたな。
全然そんなことはなかったな。
過去の自分を振り返りながら言った。
「デカい店も考え物だな」
「なぁー」
「そうだ、店から出たことだし、買った防具達を装備するか」
「なぁー!」
俺達は、購入した装備を装備していった。
なーさんは、羽にワンポイント、赤の差し色が入ってかっこよくなったな。
帽子も似合っている。
イケているんじゃないかな。
俺は、なーさんの装備を眺めた後、自分の装備を眺めて言った。
「良い感じの防具だな。つけてみると不思議と安心感がある」
「なぁ」
自分の装備の感想を言ったとに、なーさんの装備の感想も言った。
「なーさんも似合っているな」
「なぁ!」
「何というか、強そうになったな」
「なー、なぁ」
「後10万Gぐらい予算があるから、もう1店舗行けるな」
「なぁー」
「後行くとなると、アクセサリー屋か、スキルオーブやになるな」
「なー」
「なーさんはどっちがいいと思う?」
「な?」
「アクセサリー屋?」
「なぁ」
「スキルオーブ屋?」
「なぁ!」
なーさんは、スキルオーブ屋に行きたいらしい。
なーさんは、アクセサリー枠が1枠、スキル枠が3枠余っている。
より余っているスキル枠の方を選択したのかな。
そんなことを考えながら言った。
「スキルオーブ屋が良いと思うのか。確かに、アクセサリー系は、ミニクエストの報酬で手に入るけど、今のところ、ダンジョンからスキルオーブは出ていないもんな。そっちの方が良いのかもな」
「なー」
「じゃあ、スキルオーブ屋に行くか」
「なぁ」
「じゃあ、出発!」
「なぁー。なぁ!」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。
結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる