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第二十六章 繰り返す夜
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最初に沸いたのは、罪悪感ではなかった。
後悔でも、恐怖でもなく、感じたのは確信。
悠がいない部屋は、時計の音がやけに大きく聞こえる。時間は、きちんと進んでいる。それだけで、少し安心する。
絢聖は、ソファに腰を下ろし、背中を預ける。スマートフォンを手に取り、画面を点ける。
着信履歴は、そのまま残っている。
——秋頼。
消さない。消さなくていい。そう、思ってしまう。
見られた。気づかれた。でも、何も言われなかった。それが、答え。
悠は、勘がいい。淡白なだけで、鈍くはない。だから、再び、何かが動き出したことを感じている。
問い詰めない、責めない、現実に戻る。その選択をさせた。
胸の奥で、小さく何かが鳴る。成功だ。そう、思ってしまった。
でも、罪の意識が、後から追いかけてくる。
ひどい、最低。悠は、何も悪くない。それも、分かっている。でも、潤った感覚が先にきた。それは、一瞬だけれど、甘い。
揺らせた。ちゃんと、揺れた。
僕は、まだ影響を与えられる。独りじゃない。
その事実が、体の奥を満たす。
秋頼は、戻ってきた。消えきれなかった。二人とも、僕から離れられない。その認識が、自然に浮かぶ。
——これは、偶然じゃない。必然。
そう、思ってしまう。思ってしまった時点で、引き返せない。
夜が、深まる。灯りを落とす。部屋が闇に包まれる。
暗闇は、揺れを肯定する。それを、よく知っている。
悠が帰ってくる音がしない。遅い理由は、分かっている。
距離を取っている。その距離が、淋しさよりも満足を連れてくる。ちゃんと、効いている。
そう、感じてしまう。
——悠は、現実に留まる。
——秋頼は、揺れに戻ってくる。
役割は、再びはっきりしだす。ソファに深く沈み込みながら、思う。
——これは、壊しているんじゃない。
——成立させている。
選ばれる立場から、選ぶ立場に変わる甘さに依存している自覚はある。それでも、求めてしまう。
成功してしまった夜は、繰り返す、次を呼ぶ。そんな…期待。
秋頼の新たな決意も知らずに、絢聖の心は満たされていった。
後悔でも、恐怖でもなく、感じたのは確信。
悠がいない部屋は、時計の音がやけに大きく聞こえる。時間は、きちんと進んでいる。それだけで、少し安心する。
絢聖は、ソファに腰を下ろし、背中を預ける。スマートフォンを手に取り、画面を点ける。
着信履歴は、そのまま残っている。
——秋頼。
消さない。消さなくていい。そう、思ってしまう。
見られた。気づかれた。でも、何も言われなかった。それが、答え。
悠は、勘がいい。淡白なだけで、鈍くはない。だから、再び、何かが動き出したことを感じている。
問い詰めない、責めない、現実に戻る。その選択をさせた。
胸の奥で、小さく何かが鳴る。成功だ。そう、思ってしまった。
でも、罪の意識が、後から追いかけてくる。
ひどい、最低。悠は、何も悪くない。それも、分かっている。でも、潤った感覚が先にきた。それは、一瞬だけれど、甘い。
揺らせた。ちゃんと、揺れた。
僕は、まだ影響を与えられる。独りじゃない。
その事実が、体の奥を満たす。
秋頼は、戻ってきた。消えきれなかった。二人とも、僕から離れられない。その認識が、自然に浮かぶ。
——これは、偶然じゃない。必然。
そう、思ってしまう。思ってしまった時点で、引き返せない。
夜が、深まる。灯りを落とす。部屋が闇に包まれる。
暗闇は、揺れを肯定する。それを、よく知っている。
悠が帰ってくる音がしない。遅い理由は、分かっている。
距離を取っている。その距離が、淋しさよりも満足を連れてくる。ちゃんと、効いている。
そう、感じてしまう。
——悠は、現実に留まる。
——秋頼は、揺れに戻ってくる。
役割は、再びはっきりしだす。ソファに深く沈み込みながら、思う。
——これは、壊しているんじゃない。
——成立させている。
選ばれる立場から、選ぶ立場に変わる甘さに依存している自覚はある。それでも、求めてしまう。
成功してしまった夜は、繰り返す、次を呼ぶ。そんな…期待。
秋頼の新たな決意も知らずに、絢聖の心は満たされていった。
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