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「え、いいの、香澄ちゃん!」
すごく喜んでくれるツバサくんにも
違和感を感じた。
あれ、
彼女にやってもらいたいんじゃないの?
分からない。
「マネージャーの仕事だよ」
とだけ言ったけど、
ツバサくんのこの感じ、気になる。
てっきり、彼女にやってもらうと、
突っぱねるかと思ったのに。
ボタンの取れている箇所の説明を
はじめた。
本当に、
ボタンをつけてもらいたかっただけとか?
まさかね。
動揺する私を工藤くんは更に惑わせた。
「え、いいなぁ、そんな個人的な事をしてくれるマネージャーいるんだ。それは勘違いしちゃうな、俺の事好きなのって」
俺の事好きなのって、とこで、
うっとりするような笑顔で見つめられた。
息ができない。
なんなの、この感じ。
こんなの、好きにならない訳がない。
工藤くんが笑って話してくれるなんて。
あの工藤くんが。
もしかして、私、特別なんじゃないかな。
少し期待した。
そんな自分を隠すように
「あなたのボタンをつけたい子は、
山ほどいるんじゃない?」
素っ気なく応えた。
まだ、心臓がドキドキいっている。
だけど、工藤くんは
サラッと手のひらを返した。
「そうだね。
だけど、ナナが付けてくれるからさ。
誰にもさせないんだ。」
途端に勘違いをした自分が
恥ずかしくなる。
なによ、やっぱり、なぁなさん。
みんなで、なぁなさんばっか特別。
笑ってその場は取り繕ったけど、
私たちの背中を見送る彼女の前で、
わざと、ツバサくんにくっついた。
わざと、肩や腕に触れた。
見せつけるように。
あの子、嫌い!
ツバサくんの事が好きなんでしょ。
だってそういう目で見てた。
なのに、なんで、
工藤くんとイチャイチャするの?
私も一瞬、惑わされたから、
工藤くんの魅力は分かる。
だけど、両方欲しいなんて虫が良すぎる。
ツバサくんは渡さない!
もう、とことん、邪魔をすると決めた。
意地悪でもいい。
思い知って欲しい。
目の前でイチャイチャするのを
見せつけられるツバサくんの気持ちを。
試合が始まり、彼女も3塁側の応援席に座った。
ツバサくんがスリーアウトをとるたびに
2人で目を合わせ喜んでいる。
許せない!
わざと邪魔をするように間に入った。
ハイタッチをしてぎゅっと手を握った。
見た?今の。
彼女を見ると少し青ざめている。
思い知ってよ、奪うからね。
性格悪い、私。
でも、あなたがいけないんだよ、私、
諦めようと思ってたのに。
ツバサくんがいるのに、
他の子にも気を許すから。
ツバサくんの特別で、
あの工藤くんさえもあの子だけ特別!
突然、
カキーンと空高くボールが飛んで行った。
ツバサくんの頭上を遥か高く越えて。
その瞬間に試合は終わった。
ツバサくんは肩を落とし、
他の部員も悔しい表情をしている。
桜高には勝ちたいとみんな頑張っていたから。
あんなに作戦を立てて、
練習メニューも変えて。
部員たちの辛さが伝わってきた。
私、何してたんだろう。
みんなの大事な試合なのに。
あんな子の事なんて考えずに、
全力で応援すれば良かった。
後悔が体中を駆け巡る。、
ツバサくんが肩を落としマウンドから
降りてきた。
その姿に今までの努力が重なり、
余計に辛くなった。
私が泣いたらいけないのは分かってる。
1番辛いのは彼らだ。
でも、ごめんなさい、涙が止まらない。
そんな私を部員たちは慰めてくれた。
ツバサくんも寄り添ってくれた。
「ありがとう、泣いてくれて。嬉しい」
そう言ってくれた。
なんで泣いてくれてありがとうなのか、
よく分からず、涙が乾いた時だ。
工藤くんと彼女が近づいてきた。
すごく喜んでくれるツバサくんにも
違和感を感じた。
あれ、
彼女にやってもらいたいんじゃないの?
分からない。
「マネージャーの仕事だよ」
とだけ言ったけど、
ツバサくんのこの感じ、気になる。
てっきり、彼女にやってもらうと、
突っぱねるかと思ったのに。
ボタンの取れている箇所の説明を
はじめた。
本当に、
ボタンをつけてもらいたかっただけとか?
まさかね。
動揺する私を工藤くんは更に惑わせた。
「え、いいなぁ、そんな個人的な事をしてくれるマネージャーいるんだ。それは勘違いしちゃうな、俺の事好きなのって」
俺の事好きなのって、とこで、
うっとりするような笑顔で見つめられた。
息ができない。
なんなの、この感じ。
こんなの、好きにならない訳がない。
工藤くんが笑って話してくれるなんて。
あの工藤くんが。
もしかして、私、特別なんじゃないかな。
少し期待した。
そんな自分を隠すように
「あなたのボタンをつけたい子は、
山ほどいるんじゃない?」
素っ気なく応えた。
まだ、心臓がドキドキいっている。
だけど、工藤くんは
サラッと手のひらを返した。
「そうだね。
だけど、ナナが付けてくれるからさ。
誰にもさせないんだ。」
途端に勘違いをした自分が
恥ずかしくなる。
なによ、やっぱり、なぁなさん。
みんなで、なぁなさんばっか特別。
笑ってその場は取り繕ったけど、
私たちの背中を見送る彼女の前で、
わざと、ツバサくんにくっついた。
わざと、肩や腕に触れた。
見せつけるように。
あの子、嫌い!
ツバサくんの事が好きなんでしょ。
だってそういう目で見てた。
なのに、なんで、
工藤くんとイチャイチャするの?
私も一瞬、惑わされたから、
工藤くんの魅力は分かる。
だけど、両方欲しいなんて虫が良すぎる。
ツバサくんは渡さない!
もう、とことん、邪魔をすると決めた。
意地悪でもいい。
思い知って欲しい。
目の前でイチャイチャするのを
見せつけられるツバサくんの気持ちを。
試合が始まり、彼女も3塁側の応援席に座った。
ツバサくんがスリーアウトをとるたびに
2人で目を合わせ喜んでいる。
許せない!
わざと邪魔をするように間に入った。
ハイタッチをしてぎゅっと手を握った。
見た?今の。
彼女を見ると少し青ざめている。
思い知ってよ、奪うからね。
性格悪い、私。
でも、あなたがいけないんだよ、私、
諦めようと思ってたのに。
ツバサくんがいるのに、
他の子にも気を許すから。
ツバサくんの特別で、
あの工藤くんさえもあの子だけ特別!
突然、
カキーンと空高くボールが飛んで行った。
ツバサくんの頭上を遥か高く越えて。
その瞬間に試合は終わった。
ツバサくんは肩を落とし、
他の部員も悔しい表情をしている。
桜高には勝ちたいとみんな頑張っていたから。
あんなに作戦を立てて、
練習メニューも変えて。
部員たちの辛さが伝わってきた。
私、何してたんだろう。
みんなの大事な試合なのに。
あんな子の事なんて考えずに、
全力で応援すれば良かった。
後悔が体中を駆け巡る。、
ツバサくんが肩を落としマウンドから
降りてきた。
その姿に今までの努力が重なり、
余計に辛くなった。
私が泣いたらいけないのは分かってる。
1番辛いのは彼らだ。
でも、ごめんなさい、涙が止まらない。
そんな私を部員たちは慰めてくれた。
ツバサくんも寄り添ってくれた。
「ありがとう、泣いてくれて。嬉しい」
そう言ってくれた。
なんで泣いてくれてありがとうなのか、
よく分からず、涙が乾いた時だ。
工藤くんと彼女が近づいてきた。
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