療育で救われた母親の話

桜花

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第三章 想定外の妊娠

家族会議

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妊娠発覚後、すぐに旦那と話し合いをした。

もう1人育てる自信が無いこと、堕ろすなら一刻も早く堕ろしたいこと、負の感情全てをぶちまけました。

育てる自信が無い理由の1つに、旦那が育児参加してくれないことも挙げました。

だから、この状況のままなら無理、と。


なんだろう…この時のことはあまり覚えていないのですが、旦那は私の意見を尊重して、お腹の子は堕ろす、という結論に達しました。


そして、このことは2人だけの秘密、両家の両親にも誰にも言わない、と約束をしました。

(でも今書いてますね。)


中絶の相談をするために、早めに婦人科へ行きました。
この時ばかりは旦那も一緒に。
そーすけは、併設の託児所にはお願いしたので、旦那と2人きりです。

名前を呼ばれ、診察室に入ろうとしましたが、旦那の入室は断られました。


この時のこと、すごく恨んでる。
絶対に忘れない。


入室すると、物腰柔らかな先生から「事情は聞いている」「とりあえずエコー見てみよう」と言われ、診察台に上ります。


そこに写ったのは、前回は無かった動く胎児でした。
心拍が聞こえるのです。


確かに、生きているのです。


診察台から下りてまた診察室へ戻り、エコー写真を貰いました。

多分、中絶の資料も貰ったんだと思います。

でも、私の頭からは、あの力強い心音が頭から離れませんでした。

そして、ここに旦那が同席できないことにとても腹が立ちました。

私は中絶を希望してるのに、これではまるで、産む方向に引っ張ってるではないか、と。

あんな風に1人で心音聞かされて、決意が揺らぐに決まってるじゃないか。

今でもこの時のやり方は酷すぎると感じています。
そりゃ、先生は1人でも多く子供を産ませたいのかもしれないけと、悩んでる母親1人に更に追い打ちをかけるような行為。

旦那に同席してほしかった。


この後、待合室で旦那と再び家族会議です。

中絶の説明をほぼされなかったこと、エコー写真を見せながら、心音を聞かされたことを伝えました。


「こんな風に心音聞かされたら堕ろせなくなるやん…」


先生の思惑通り、私は中絶することが出来なくなり、産むしかなくなった…と絶望しました。


あの心音を旦那にも聞いてほしかった。
そして一緒に苦しんでほしかった。
苦しかったのは、やっぱり私1人だけだった。


待合室で泣きながら産む決意をし、旦那には

「今まで通りの対応じゃ足りないからな!」

「私ばっかりつらいのなんて絶対に許さないからな!」

と、一緒に戦うように約束取り付けました。

(それなのにあまり戦力にならなかったのはまた後のお話…)


そして、私たちは第二子を受け入れることを決めたのです。
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