療育で救われた母親の話

桜花

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第三章 想定外の妊娠

ポニョ誕生

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そーすけに1歳半検診のお知らせが届きました。

予定では出産直後。
無理~。

なので、1ヶ月後に変更してもらいました。


この頃、利用していたSNSでも1歳半検診の話題で持ち切りでした。

積み木は詰めるのか、指差しは出来るのか、発語はあるのか…。

正直、そーすけはどれもできませんでした。

でも、宇宙語のような言葉で、何かしらを伝えてはきていたし、私はそれを理解出来ていたから、特に問題はないと感じていました。

『個人差の範囲だろう』

そう、思っていました。

それは前述した通り、ネットで発育の不安を煽るような記事に躍らされない!と強く思っていたからです。

だから、そーすけは人よりゆっくりなだけだ、『個人差の範囲だ』と強く信じていました。


―――


出産に関しても、そーすけ第一主義で動きました。
1歳半差、という微妙な年の差、1歳差兄弟のように興味を示さないのか、2歳差兄弟のように敵視するのか、想像がつかなかったからです。

なので、入院中はそーすけの目の前で赤ちゃんを抱っこしないよう、身内に根回しを徹底しました。

いつ産まれてもそーすけが預けられるよう、産前から実家に帰っていました。

予定日超過で誘発分娩のため、翌日から入院…という夜に、陣痛が来ました。

夜、玄関でそーすけと別れる時、不安そうな目が忘れられません。

ひとりっ子最後のそーすけの目です。


―――


陣痛と誘発分娩のお陰で、4時間弱でポニョは産まれました。

どんなにお腹が大きくても、エコーで顔が見えても、かわいいと思えなかったポニョ…。

大きな声で泣いている姿を見て、初めて

『かわいい』

と思いました。それと同時に、

『私はこの子を殺そうとしていたのか』

と恐ろしく感じました。


『産んでよかった』


そう思えたことが、私にとってはとても良かったです。


現在も、ポニョに関して

『お前さえいなければ』

とか、恐ろしい考えはした事がありません。

(逆に、そーすけにはコノヤローって思うことたくさんありますけどね!)

本当に、ポニョのことは産んでよかったと思ってます。

あの時、産む決断をしてよかった。
堕ろさなくてよかった。

ポニョがいるから、そーすけも毎日楽しそうだし、もしもポニョがいなくて私とそーすけ2人きりだったら、もっと大変だったんじゃないかと思う時もある。


ポニョ、生まれてきてくれてありがとう。


あの時はごめんなさい。
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