【R18】性の目覚め、お相手は幼なじみ♂【完結】

桜花

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高校時代

春樹の彼女

それはある日突然訪れた。

いつも通り僕の部屋に来た春樹だが、明らかに様子がおかしかった。

なぜかと言うと、AVを持ってきていない。
これは明らかにおかしい。

僕が持ってると思ってるのか?
いつも春樹が持参するから、僕は何も持ってないけど…。


「今日はどうしたの…?」

「んー?んー…」

「なんか悩んでる?だって今日手ブラじゃん!!」

「いや、そうじゃなくて…」

「じゃあ何?なんか変だよ…」

春樹は少し言いにくそうに、下を向いて頭を掻きながら…。


「彼女、できたんだ」


と頬を染めて呟いた。


―――


正直、それから先の記憶は何も無い。
春樹になんて声をかけたのか、僕がどんな顔をしたのか。

ただ、気付いた時には外は部屋は真っ暗で、春樹の姿も無かった。

春樹に彼女ができた。

別に、高一なら普通のことだろう。
特に、春樹なんかモテそうだし。


なのにどうしてだろう、喜んであげられない。
「おめでとう」って、多分言ってない。

確かに、春樹の秘密の姿で興奮していたことは認める。
もう、否定できない。

でも、それは恋とか、そういうんじゃないと思っていた。
だけど、めちゃくちゃ胸が締め付けられる。
キリキリ痛んで仕方がない。


彼女ができたから、もう僕の部屋には抜きに来ないかな。
だって…彼女と…セックスすればいい話…。


…春樹オスの顔を、僕以外の誰かが見るの?

あの、興奮して爛々と輝く強い眼差しを。
歯を食いしばって苦悶に歪むあの顔を。
目を瞑って快感に浸るあの顔を。
うっすら開いた色っぽい口元を。
低く呻く、あの声を。

僕がこっそり見ていたそれらを、堂々と正面から、しかも愛情を注がれながら、見ることができる人。

それが、『彼女』というポジションか。

僕が何年も何年も、バレないように細心の注意を払って得ていた、役得だと思っていた、特別だと思っていた。

僕しか知らない春樹の顔だと思っていた。

それを、『彼女』はいとも簡単に手に入れるのか。


そう思ったら、顔が熱くなって、もっと胸が痛くなった。

僕、春樹の彼女に嫉妬してるんだ…。
ただの、幼なじみの分際で。


そもそも、今までが異常だったんだ。
同じ部屋で、並んでAV見て、一緒に抜くなんて。

なんで気付かなかったんだろう…。


―――


数日後。

春樹はまた僕の部屋へやってきた。
もちろん手ぶらで。

今度は何やらウキウキしているようにも見えた。


「尚也っ、尚也っ!俺な…」

…なんだか嫌な予感がする。


「俺、お先に童貞卒業させて頂きましたぁ~!!」


―――


その晩。
僕はしばらくベットに仰向けになって、脱力していた。

目を瞑り、下から見上げる、オスの姿の春樹を想像した。


興奮して爛々と輝く強い眼差しを。
歯を食いしばって苦悶に歪むあの顔を。
目を瞑って快感に浸るあの顔を。
うっすら開いた色っぽい口元を。
低く呻く、あの声を。


僕が今まで見てきた春樹を脳裏に浮かべ、初めて1人で抜いてしまった。

春樹がいつもそうしていたように、まずは優しく握って、親指で先走りを先端に塗りたくって…。
一心不乱に扱き上げた。


白く濁った汚い欲望と共に、一筋の雫が枕を濡らした。
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