【R18】性の目覚め、お相手は幼なじみ♂【完結】

桜花

文字の大きさ
12 / 20
高校時代

18歳

高一の、あの夏から2年が経った。
僕らは共に18歳になっていた。

あの後も、春樹はいつも通り振舞っていた。
自分が言い出した負い目もあったかのかもしれない。
僕の、内に秘めた想いまでは気付かなかったのかもしれない。
だからこそ、無かったことにしたかったのかな。


しかしあの日以来、僕の部屋で抜くことは減ったかもしれない。
中学時代のように、毎日毎日一緒にいた訳ではない。

…でもまぁ、週一はあったかな?

実は春樹には新しい彼女がいたのかもしれないし。
でも何も言ってこないので、僕もあえて何も聞かなかった。

いつも通り、隣に並んで、春樹の顔を盗み見、呻き声に耳をすませていた。


そんな僕らが18歳になってやりたかったこと。
それは…。
アダルトコーナーに堂々と入り、AVやその他諸々を物色すること。
ほんと、バカバカしいとは思うけど、やっと解禁された夢の世界だからね、僕も密かに、かなり楽しみにしていた。


カーテンをくぐったその先は、1畳程の狭い空間で、壁一面にズラリと並んだAVに囲まれた異質な世界。
見渡す限り、肌色だ。すごい。

春樹はやはり、色白で可愛らしい女優さんを探して、目を輝かせている。
…ブレないなぁ。

僕としては女優さんにはあまり興味はないのだけど、やはりやっと立ち入った場所ということで、多少なりとも興奮していた。

そして、僕は見つけてしまった。
それは、狭い空間の中の、ほんの一角で。まるで隠れるようにひっそり置かれていた。

男同士が、絡み合うパッケージ。
そしてその隣には、見たことの無い、使い道の分からないグッズの数々。
僕の目線は自然とそちらへ向いていった。

…今日はダメだ。また、1人で来よう。


「春樹、どれにするか決めた?」

「やばい、10本じゃ収まらない!」

「いくら割引だからって、10本は多すぎでしょ」

「尚也はどれにすんの?10本借りないなら俺のあふれた分も一緒に借りてよぉ!」

「やだよ!自分の分は自分で何とかしてよ」

「なんだよケチ~。尚也のむっつり~」

「…うっさいなぁ」

春樹はむくれて、どの10本にするか厳選し始めた。
その隙に、僕はまた例の一角に目をやる。
…別に、男が好きな訳ではない。
それは身に染みて分かったことだ。
でも…。


『春樹とセックスするにはどうすればいいのか』


という考えが頭をよぎり、そっちの世界への興味がどんどん膨らんでいった。


この日は帰宅早々、僕の部屋へ直行し、何本も立て続けにAVを見て、しこたま抜いた。
こんな風に部屋に来るのも、久しぶりかもしれない。

念願のアダルトコーナーに入った興奮も相まってのことだろう。自分チョイスのAVに、春樹はいつも以上に張り切っていた。

手のひらが擦れる音がかすかに聞こえる。
「う、はぁ…」
と小さい声が漏れている。
固く目を閉じ、歯を食いしばり、必死に快楽の波を逃そうとしている。

僕の大好きな、春樹の表情…。

僕は相変わらず春樹を横目に、春樹をオカズに右手を動かし、吐息を漏らす。


…2年前、あんなことがあったのに、春樹は嫌じゃないのかな。
僕のこと、気持ち悪くないのかな。
隣でこんな、無防備に丸出しにして…またしゃぶられても、文句言えないよ…?

まぁ、僕もヘタレなんでできないけど。

もしかしたら、それだけ春樹に信用されてるのかも、と思うと、僕はもう決して悪ふざけはできない。

だから何年経っても、春樹の横顔と吐息と呻き声をオカズに、抜き合ってるフリを続けるしかないんだ。

あの日のことは、思い出として胸に秘めなければ…。

僕は固く目を瞑った。
春樹の呻き声を聞きながら、あの日の春樹の温もり、鼓動、口元を思い浮かべ、汚い欲望を勢いよく吐き出した。


―――


その夜。
まだ熱を持て余していた僕は、男同士でのセックスについて調べていた。
『春樹とセックスするにはどうしたらいいのか』
そればかりが頭の中を駆け巡っていた。

…どうやら、キレイに洗った尻の穴を使うらしい。本番で使う前に、穴を拡張する器具もあるらしいことが分かった。

あの一角にあったグッズはそれだったのか…?

僕はいてもたってもいられず、昼間春樹と訪れた店へと走っていた。この目で確かめなければ。
胸の高鳴りがおさまらない。これは走っているからなのか、興奮からなのか。

店に着くと、一度落ち着くために自販機でカルピスを買った。深い意味はない。ただ、カルピスが好きなだけ。決して、春樹のことを考えてるからとかそんなんじゃない。

…と、思う。

飲みなれたカルピスで心を落ち着かせ、もう一度あのカーテンの中へ。

幸い、他に人はいなかった。
僕は昼間気になっていた一角をじっくり観察する。やっぱり、男同士のAVと、そのための道具だった。
モザイクがあるとはいえ、パッケージを見る限り、お尻に刺さっているのは明確に分かった。

僕は後学のために1本…1番春樹に似ている男性が出ているAVを手にして店を出た。昼間、春樹と一緒にいた時よりも確実に興奮している。心臓が飛び出してきそう。

大丈夫、これはただの知的好奇心であって、僕はゲイではない。
春樹に似てるんじゃなくて、この人が1番イケメンだし、見るならキレイな人がいいに決まってる。

そう言い聞かせながら、また走って家に戻った。


部屋には僕1人。
男同士のセックスについてはなんとなく把握した。後は、この目で確かめるだけ…。

ドキドキしながら再生ボタンを押す。
女優の甲高く小うるさい嬌声とは違い、そのイケメン男優は、低く静かな呻き声で、体をビクビクさせながら感じていた。

もうひとつ驚いたのは、乳首が異様に敏感なこと。

僕自身、乳首を触ってもくすぐったいだけで、特になんとも思わないが、この人は乳首を舐められるだけで体がビクビク震えて、悶えていた。
乳首の刺激と合わせて握りこまれると、それはもうAV女優と変わらず、快楽に狂う獣になっていた。

いざ挿入になると、まずはたっぷりのローションを使って、お尻に指が数本入れられていた。ぐっちょぐっちょと音を立てて掻き回されるそれは、女性のアソコを濡らす時とほとんど変わらない気がした。
なぜなら、入れられている方がとても気持ちよさそうに喘いでいるから。

後学のために見始めただけなのに、いつの間にか僕のモノは立ち上がり始めていた。そして、今までにない、お尻がムズムズする感覚に襲われていた。

お尻に出し入れされる太い肉棒、肌と肌がぶつかり合う激しい音、荒い息遣いと低い嬌声…。
初めてAVを見た時と同じくらい、いやそれ以上に僕は興奮していたと思う。知らぬ間に僕の手は下へ伸びて、鼻息荒く懸命に擦り上げていた。
お尻に感じる、ムズムズ感を紛らわすかのように…。

佳境に差し掛かると、お尻に入れられている方の股間にも手が伸ばされ、抜き差しされながら、同時に擦られていた。すると低い嬌声は叫び声となり、白く濁った液体をぶちまけていた。そして抜き出されたお尻からも、白濁液を垂れ流していた…。

ちなみに、擦り上げた僕の先端からも、白濁液は勢いよく吹き出していた。


これが、男同士のセックス…。
いや、これが全てではないだろう。何本もAVを見てきたのだから分かる、1本で全てを判断してはいけないことくらい。

でも…。
なんて刺激的で、衝撃的な映像だったことか。あれが僕で、あれが春樹で…そんなことを考えたら、残像だけでまた勃ってしまいそうなほど。そして、残像だけでお尻がまたムズムズしてしまうほど…。


僕はまた、春樹に隠し事が増えてしまった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。