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高校時代
18歳
高一の、あの夏から2年が経った。
僕らは共に18歳になっていた。
あの後も、春樹はいつも通り振舞っていた。
自分が言い出した負い目もあったかのかもしれない。
僕の、内に秘めた想いまでは気付かなかったのかもしれない。
だからこそ、無かったことにしたかったのかな。
しかしあの日以来、僕の部屋で抜くことは減ったかもしれない。
中学時代のように、毎日毎日一緒にいた訳ではない。
…でもまぁ、週一はあったかな?
実は春樹には新しい彼女がいたのかもしれないし。
でも何も言ってこないので、僕もあえて何も聞かなかった。
いつも通り、隣に並んで、春樹の顔を盗み見、呻き声に耳をすませていた。
そんな僕らが18歳になってやりたかったこと。
それは…。
アダルトコーナーに堂々と入り、AVやその他諸々を物色すること。
ほんと、バカバカしいとは思うけど、やっと解禁された夢の世界だからね、僕も密かに、かなり楽しみにしていた。
カーテンをくぐったその先は、1畳程の狭い空間で、壁一面にズラリと並んだAVに囲まれた異質な世界。
見渡す限り、肌色だ。すごい。
春樹はやはり、色白で可愛らしい女優さんを探して、目を輝かせている。
…ブレないなぁ。
僕としては女優さんにはあまり興味はないのだけど、やはりやっと立ち入った場所ということで、多少なりとも興奮していた。
そして、僕は見つけてしまった。
それは、狭い空間の中の、ほんの一角で。まるで隠れるようにひっそり置かれていた。
男同士が、絡み合うパッケージ。
そしてその隣には、見たことの無い、使い道の分からないグッズの数々。
僕の目線は自然とそちらへ向いていった。
…今日はダメだ。また、1人で来よう。
「春樹、どれにするか決めた?」
「やばい、10本じゃ収まらない!」
「いくら割引だからって、10本は多すぎでしょ」
「尚也はどれにすんの?10本借りないなら俺のあふれた分も一緒に借りてよぉ!」
「やだよ!自分の分は自分で何とかしてよ」
「なんだよケチ~。尚也のむっつり~」
「…うっさいなぁ」
春樹はむくれて、どの10本にするか厳選し始めた。
その隙に、僕はまた例の一角に目をやる。
…別に、男が好きな訳ではない。
それは身に染みて分かったことだ。
でも…。
『春樹とセックスするにはどうすればいいのか』
という考えが頭をよぎり、そっちの世界への興味がどんどん膨らんでいった。
この日は帰宅早々、僕の部屋へ直行し、何本も立て続けにAVを見て、しこたま抜いた。
こんな風に部屋に来るのも、久しぶりかもしれない。
念願のアダルトコーナーに入った興奮も相まってのことだろう。自分チョイスのAVに、春樹はいつも以上に張り切っていた。
手のひらが擦れる音がかすかに聞こえる。
「う、はぁ…」
と小さい声が漏れている。
固く目を閉じ、歯を食いしばり、必死に快楽の波を逃そうとしている。
僕の大好きな、春樹の表情…。
僕は相変わらず春樹を横目に、春樹をオカズに右手を動かし、吐息を漏らす。
…2年前、あんなことがあったのに、春樹は嫌じゃないのかな。
僕のこと、気持ち悪くないのかな。
隣でこんな、無防備に丸出しにして…またしゃぶられても、文句言えないよ…?
まぁ、僕もヘタレなんでできないけど。
もしかしたら、それだけ春樹に信用されてるのかも、と思うと、僕はもう決して悪ふざけはできない。
だから何年経っても、春樹の横顔と吐息と呻き声をオカズに、抜き合ってるフリを続けるしかないんだ。
あの日のことは、思い出として胸に秘めなければ…。
僕は固く目を瞑った。
春樹の呻き声を聞きながら、あの日の春樹の温もり、鼓動、口元を思い浮かべ、汚い欲望を勢いよく吐き出した。
―――
その夜。
まだ熱を持て余していた僕は、男同士でのセックスについて調べていた。
『春樹とセックスするにはどうしたらいいのか』
そればかりが頭の中を駆け巡っていた。
…どうやら、キレイに洗った尻の穴を使うらしい。本番で使う前に、穴を拡張する器具もあるらしいことが分かった。
あの一角にあったグッズはそれだったのか…?
僕はいてもたってもいられず、昼間春樹と訪れた店へと走っていた。この目で確かめなければ。
胸の高鳴りがおさまらない。これは走っているからなのか、興奮からなのか。
店に着くと、一度落ち着くために自販機でカルピスを買った。深い意味はない。ただ、カルピスが好きなだけ。決して、春樹のことを考えてるからとかそんなんじゃない。
…と、思う。
飲みなれたカルピスで心を落ち着かせ、もう一度あのカーテンの中へ。
幸い、他に人はいなかった。
僕は昼間気になっていた一角をじっくり観察する。やっぱり、男同士のAVと、そのための道具だった。
モザイクがあるとはいえ、パッケージを見る限り、お尻に刺さっているのは明確に分かった。
僕は後学のために1本…1番春樹に似ている男性が出ているAVを手にして店を出た。昼間、春樹と一緒にいた時よりも確実に興奮している。心臓が飛び出してきそう。
大丈夫、これはただの知的好奇心であって、僕はゲイではない。
春樹に似てるんじゃなくて、この人が1番イケメンだし、見るならキレイな人がいいに決まってる。
そう言い聞かせながら、また走って家に戻った。
部屋には僕1人。
男同士のセックスについてはなんとなく把握した。後は、この目で確かめるだけ…。
ドキドキしながら再生ボタンを押す。
女優の甲高く小うるさい嬌声とは違い、そのイケメン男優は、低く静かな呻き声で、体をビクビクさせながら感じていた。
もうひとつ驚いたのは、乳首が異様に敏感なこと。
僕自身、乳首を触ってもくすぐったいだけで、特になんとも思わないが、この人は乳首を舐められるだけで体がビクビク震えて、悶えていた。
乳首の刺激と合わせて握りこまれると、それはもうAV女優と変わらず、快楽に狂う獣になっていた。
いざ挿入になると、まずはたっぷりのローションを使って、お尻に指が数本入れられていた。ぐっちょぐっちょと音を立てて掻き回されるそれは、女性のアソコを濡らす時とほとんど変わらない気がした。
なぜなら、入れられている方がとても気持ちよさそうに喘いでいるから。
後学のために見始めただけなのに、いつの間にか僕のモノは立ち上がり始めていた。そして、今までにない、お尻がムズムズする感覚に襲われていた。
お尻に出し入れされる太い肉棒、肌と肌がぶつかり合う激しい音、荒い息遣いと低い嬌声…。
初めてAVを見た時と同じくらい、いやそれ以上に僕は興奮していたと思う。知らぬ間に僕の手は下へ伸びて、鼻息荒く懸命に擦り上げていた。
お尻に感じる、ムズムズ感を紛らわすかのように…。
佳境に差し掛かると、お尻に入れられている方の股間にも手が伸ばされ、抜き差しされながら、同時に擦られていた。すると低い嬌声は叫び声となり、白く濁った液体をぶちまけていた。そして抜き出されたお尻からも、白濁液を垂れ流していた…。
ちなみに、擦り上げた僕の先端からも、白濁液は勢いよく吹き出していた。
これが、男同士のセックス…。
いや、これが全てではないだろう。何本もAVを見てきたのだから分かる、1本で全てを判断してはいけないことくらい。
でも…。
なんて刺激的で、衝撃的な映像だったことか。あれが僕で、あれが春樹で…そんなことを考えたら、残像だけでまた勃ってしまいそうなほど。そして、残像だけでお尻がまたムズムズしてしまうほど…。
僕はまた、春樹に隠し事が増えてしまった。
僕らは共に18歳になっていた。
あの後も、春樹はいつも通り振舞っていた。
自分が言い出した負い目もあったかのかもしれない。
僕の、内に秘めた想いまでは気付かなかったのかもしれない。
だからこそ、無かったことにしたかったのかな。
しかしあの日以来、僕の部屋で抜くことは減ったかもしれない。
中学時代のように、毎日毎日一緒にいた訳ではない。
…でもまぁ、週一はあったかな?
実は春樹には新しい彼女がいたのかもしれないし。
でも何も言ってこないので、僕もあえて何も聞かなかった。
いつも通り、隣に並んで、春樹の顔を盗み見、呻き声に耳をすませていた。
そんな僕らが18歳になってやりたかったこと。
それは…。
アダルトコーナーに堂々と入り、AVやその他諸々を物色すること。
ほんと、バカバカしいとは思うけど、やっと解禁された夢の世界だからね、僕も密かに、かなり楽しみにしていた。
カーテンをくぐったその先は、1畳程の狭い空間で、壁一面にズラリと並んだAVに囲まれた異質な世界。
見渡す限り、肌色だ。すごい。
春樹はやはり、色白で可愛らしい女優さんを探して、目を輝かせている。
…ブレないなぁ。
僕としては女優さんにはあまり興味はないのだけど、やはりやっと立ち入った場所ということで、多少なりとも興奮していた。
そして、僕は見つけてしまった。
それは、狭い空間の中の、ほんの一角で。まるで隠れるようにひっそり置かれていた。
男同士が、絡み合うパッケージ。
そしてその隣には、見たことの無い、使い道の分からないグッズの数々。
僕の目線は自然とそちらへ向いていった。
…今日はダメだ。また、1人で来よう。
「春樹、どれにするか決めた?」
「やばい、10本じゃ収まらない!」
「いくら割引だからって、10本は多すぎでしょ」
「尚也はどれにすんの?10本借りないなら俺のあふれた分も一緒に借りてよぉ!」
「やだよ!自分の分は自分で何とかしてよ」
「なんだよケチ~。尚也のむっつり~」
「…うっさいなぁ」
春樹はむくれて、どの10本にするか厳選し始めた。
その隙に、僕はまた例の一角に目をやる。
…別に、男が好きな訳ではない。
それは身に染みて分かったことだ。
でも…。
『春樹とセックスするにはどうすればいいのか』
という考えが頭をよぎり、そっちの世界への興味がどんどん膨らんでいった。
この日は帰宅早々、僕の部屋へ直行し、何本も立て続けにAVを見て、しこたま抜いた。
こんな風に部屋に来るのも、久しぶりかもしれない。
念願のアダルトコーナーに入った興奮も相まってのことだろう。自分チョイスのAVに、春樹はいつも以上に張り切っていた。
手のひらが擦れる音がかすかに聞こえる。
「う、はぁ…」
と小さい声が漏れている。
固く目を閉じ、歯を食いしばり、必死に快楽の波を逃そうとしている。
僕の大好きな、春樹の表情…。
僕は相変わらず春樹を横目に、春樹をオカズに右手を動かし、吐息を漏らす。
…2年前、あんなことがあったのに、春樹は嫌じゃないのかな。
僕のこと、気持ち悪くないのかな。
隣でこんな、無防備に丸出しにして…またしゃぶられても、文句言えないよ…?
まぁ、僕もヘタレなんでできないけど。
もしかしたら、それだけ春樹に信用されてるのかも、と思うと、僕はもう決して悪ふざけはできない。
だから何年経っても、春樹の横顔と吐息と呻き声をオカズに、抜き合ってるフリを続けるしかないんだ。
あの日のことは、思い出として胸に秘めなければ…。
僕は固く目を瞑った。
春樹の呻き声を聞きながら、あの日の春樹の温もり、鼓動、口元を思い浮かべ、汚い欲望を勢いよく吐き出した。
―――
その夜。
まだ熱を持て余していた僕は、男同士でのセックスについて調べていた。
『春樹とセックスするにはどうしたらいいのか』
そればかりが頭の中を駆け巡っていた。
…どうやら、キレイに洗った尻の穴を使うらしい。本番で使う前に、穴を拡張する器具もあるらしいことが分かった。
あの一角にあったグッズはそれだったのか…?
僕はいてもたってもいられず、昼間春樹と訪れた店へと走っていた。この目で確かめなければ。
胸の高鳴りがおさまらない。これは走っているからなのか、興奮からなのか。
店に着くと、一度落ち着くために自販機でカルピスを買った。深い意味はない。ただ、カルピスが好きなだけ。決して、春樹のことを考えてるからとかそんなんじゃない。
…と、思う。
飲みなれたカルピスで心を落ち着かせ、もう一度あのカーテンの中へ。
幸い、他に人はいなかった。
僕は昼間気になっていた一角をじっくり観察する。やっぱり、男同士のAVと、そのための道具だった。
モザイクがあるとはいえ、パッケージを見る限り、お尻に刺さっているのは明確に分かった。
僕は後学のために1本…1番春樹に似ている男性が出ているAVを手にして店を出た。昼間、春樹と一緒にいた時よりも確実に興奮している。心臓が飛び出してきそう。
大丈夫、これはただの知的好奇心であって、僕はゲイではない。
春樹に似てるんじゃなくて、この人が1番イケメンだし、見るならキレイな人がいいに決まってる。
そう言い聞かせながら、また走って家に戻った。
部屋には僕1人。
男同士のセックスについてはなんとなく把握した。後は、この目で確かめるだけ…。
ドキドキしながら再生ボタンを押す。
女優の甲高く小うるさい嬌声とは違い、そのイケメン男優は、低く静かな呻き声で、体をビクビクさせながら感じていた。
もうひとつ驚いたのは、乳首が異様に敏感なこと。
僕自身、乳首を触ってもくすぐったいだけで、特になんとも思わないが、この人は乳首を舐められるだけで体がビクビク震えて、悶えていた。
乳首の刺激と合わせて握りこまれると、それはもうAV女優と変わらず、快楽に狂う獣になっていた。
いざ挿入になると、まずはたっぷりのローションを使って、お尻に指が数本入れられていた。ぐっちょぐっちょと音を立てて掻き回されるそれは、女性のアソコを濡らす時とほとんど変わらない気がした。
なぜなら、入れられている方がとても気持ちよさそうに喘いでいるから。
後学のために見始めただけなのに、いつの間にか僕のモノは立ち上がり始めていた。そして、今までにない、お尻がムズムズする感覚に襲われていた。
お尻に出し入れされる太い肉棒、肌と肌がぶつかり合う激しい音、荒い息遣いと低い嬌声…。
初めてAVを見た時と同じくらい、いやそれ以上に僕は興奮していたと思う。知らぬ間に僕の手は下へ伸びて、鼻息荒く懸命に擦り上げていた。
お尻に感じる、ムズムズ感を紛らわすかのように…。
佳境に差し掛かると、お尻に入れられている方の股間にも手が伸ばされ、抜き差しされながら、同時に擦られていた。すると低い嬌声は叫び声となり、白く濁った液体をぶちまけていた。そして抜き出されたお尻からも、白濁液を垂れ流していた…。
ちなみに、擦り上げた僕の先端からも、白濁液は勢いよく吹き出していた。
これが、男同士のセックス…。
いや、これが全てではないだろう。何本もAVを見てきたのだから分かる、1本で全てを判断してはいけないことくらい。
でも…。
なんて刺激的で、衝撃的な映像だったことか。あれが僕で、あれが春樹で…そんなことを考えたら、残像だけでまた勃ってしまいそうなほど。そして、残像だけでお尻がまたムズムズしてしまうほど…。
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