【R18】性の目覚め、お相手は幼なじみ♂【完結】

桜花

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大学時代

ハタチの冬

成人式には行かなかった。
理由はひとつしかない。

春樹に会いたくないから。
いや、会わせる顔がないから、かな。
こんなに汚れきった自分を、もう見られたくはなかった。


―――


その晩。

電話が鳴った。
春樹からだ。
もちろん取らなかった。

どうせ成人式に行かなかったことをグチグチ言ってくるんだろ?僕は、たったそれだけでも心が揺さぶられてしまうんだよ、だから勘弁してくれ…。
部屋の隅で丸くなり、けたたましく鳴る着信音を無視し続けた。

だが何度も何度もかかってくる。
あまりにしつこいので、さすがの僕も着信拒否。
これでいい、これでいいんだ…。

布団にくるまり自分を落ち着かせる。
そして、やっぱりこんな時こそ…と例のセフレに電話をかけるためスマホを見ると、そこには一通のメール。


『ハタチは大人だ。大人なんてみんな汚れてるぞ、お前も大人だ、だから後ろめたく思うな』

『春樹も汚れたんだ?』

僕はわざと意地悪く返事を打った。

『俺のが先に汚れたこと、忘れたの?』

これは…どういう意味?
先にセックスしたから?でもそれはあくまで男女の普通の営みであって、汚れるとかじゃないと思うんだけど…。でも多分、その事を言ってるんだろうな。
でもごめん。悪いけど僕には響かないよ。

『それとこれとじゃ違うでしょ』

『尚也はゲイなの?』

2年前と同じ質問。
だから違うんだって…春樹のエロい顔見て興奮してただけで、別に男が好きな訳じゃ…?
そう、男が好きな訳じゃない。と思っていた。でも、最初女の子とセックスしようとして、できなかったじゃないか?
それで男のセフレに、しょっちゅう尻に突っ込まれてるんじゃないか?恋愛感情なんか無くたって、女とできなくても男とならセックスができている。

今の僕って、なんなんだろう…。

『違うよ、多分』

今回は曖昧にしか答えられなかった。

『じゃあ、男としてセックスしてみたいと思わない?』

…なんだよ、メールだからって攻めてくるなぁ。

『そりゃ、一度は組み敷いてみたいね』

僕の方も返信がだんだんと大胆になってきた。顔が見えないって、メールって、怖い。

『ほーん、尚也はまだ童貞か』

…しまったぁ~~~。
いつもネコなのバレたぁ~~~。
って、もう今更か。
好きな相手を組み敷いてみたいとは思うけど、ぶっちゃけ挿入したいかって言ったら、なんか違う。

この、好きな相手、を自然と春樹で考えちゃってるんだから、もう未練がましくて本当に!嫌になる。
春樹を上から眺めてみたいけど、入れたくはないな。春樹の処女は守りたい、永遠に。

『うるせぇ、ヤリチン』

まぁ…知らんけど。
自分でほった墓穴に腹が立って八つ当たり。僕ってつくづく最低だ。


『じゃあヤリチンからのお願いね?

俺とセックスしてみない?』


…は??
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