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eスポーツ部誕生
32 チュートリアル17
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「正式にはUltimate ability略して『ウルト』。『R』のキーで発動する最強のスキルで、ゲームの勝敗を左右するほど強力なんだ。真紀さんも、さっき使ったでしょ」
「あぁ、海賊が使ったマシンガンみたいなヤツね。確かに凄かったね。このチャンピオンならどうなるの?」
「マスター・イーのウルトはスピードが上がって、攻撃力が増すんだ」
「えー、それだけ? 意外に地味ね」
「まぁ、見ててよ。後で使うから。とりあえずトップレーンのタワーを一本いただきますか」
マスター・イーはトップレーンを突き進み、敵のタワーを目指した。
「ミニマップには、ミッドに一名、ボットに二名表示されているでしょ。後一人がどこにいる分からない。ジャングルにいるはずだけどそれがトップ側か、ボット側か分からない」
「ミニマップには映らないの?」
「ミニオン、チャンピオン、タワーの視界内にいないとミニマップに映らないからね」
「それじゃ、敵の陣地内のどこかにいるかもしれないよね?」
「その可能性はあるけど、トップ側のジャングルにいて、タワーの守りに入られると面倒だし、さっき倒したチャンピオンがリスポーンして二対一の対戦は避けたいなぁ」
速人がそう言っているうちに敵タワーの近辺までたどり着いた。ミニオンが向かってくるのは見えるがチャンピオンの姿は無い。
「しめた。今のうちにタワーを壊します」
近づいてきたミニオンに対し、スキル『アルファストライク』を発動した。高速攻撃で次々とミニオンを撃破した。タワーの守りはがら空きとなり、味方ミニオンと共にタワーへの攻撃を開始した。
「この調子なら、敵チャンピオンがリスポーンしてくるまでにタワーを破壊することがでできそう」
そう言った時だった。突如、ジャングルから新たな敵チャンピオンが出現し、タワーの守りに入った。
「まずいな、やはりトップ側ジャングルに居たか」
「トップレーンにいた味方のチャンピオンは来てくれないの?」
「もうそろそろリスポーンしてもよい頃だけど、必ずしもトップに来てくれるとは限らないんだよね。人間がやってれば助けを呼べるけど、何せAIだから。どうなるかは機械次第。だから最悪、一対二の不利な戦いになってしまう」
「でも、味方チャンピオンが来てくれるかもしれないんでしょ?」
「来てくれる可能性は高いけど、作戦と言うものは、自分にとって都合の良い状態を前提にしてはいけないんだ。常に最悪の状態も考慮しておく。そうしておけば、どのような状況になっても対応できるからね」
『タワーから引きずり出すか? それとも、ウルトで一気に勝負をかけるか?』速人が次の一手を考えていた時、前方から敵ミニオンが迫ってくるのが見えた。
その後ろには、ボットレーンで倒した敵チャンピオンがいた。
「あーぁ、最悪のパターンだ……」
「あぁ、海賊が使ったマシンガンみたいなヤツね。確かに凄かったね。このチャンピオンならどうなるの?」
「マスター・イーのウルトはスピードが上がって、攻撃力が増すんだ」
「えー、それだけ? 意外に地味ね」
「まぁ、見ててよ。後で使うから。とりあえずトップレーンのタワーを一本いただきますか」
マスター・イーはトップレーンを突き進み、敵のタワーを目指した。
「ミニマップには、ミッドに一名、ボットに二名表示されているでしょ。後一人がどこにいる分からない。ジャングルにいるはずだけどそれがトップ側か、ボット側か分からない」
「ミニマップには映らないの?」
「ミニオン、チャンピオン、タワーの視界内にいないとミニマップに映らないからね」
「それじゃ、敵の陣地内のどこかにいるかもしれないよね?」
「その可能性はあるけど、トップ側のジャングルにいて、タワーの守りに入られると面倒だし、さっき倒したチャンピオンがリスポーンして二対一の対戦は避けたいなぁ」
速人がそう言っているうちに敵タワーの近辺までたどり着いた。ミニオンが向かってくるのは見えるがチャンピオンの姿は無い。
「しめた。今のうちにタワーを壊します」
近づいてきたミニオンに対し、スキル『アルファストライク』を発動した。高速攻撃で次々とミニオンを撃破した。タワーの守りはがら空きとなり、味方ミニオンと共にタワーへの攻撃を開始した。
「この調子なら、敵チャンピオンがリスポーンしてくるまでにタワーを破壊することがでできそう」
そう言った時だった。突如、ジャングルから新たな敵チャンピオンが出現し、タワーの守りに入った。
「まずいな、やはりトップ側ジャングルに居たか」
「トップレーンにいた味方のチャンピオンは来てくれないの?」
「もうそろそろリスポーンしてもよい頃だけど、必ずしもトップに来てくれるとは限らないんだよね。人間がやってれば助けを呼べるけど、何せAIだから。どうなるかは機械次第。だから最悪、一対二の不利な戦いになってしまう」
「でも、味方チャンピオンが来てくれるかもしれないんでしょ?」
「来てくれる可能性は高いけど、作戦と言うものは、自分にとって都合の良い状態を前提にしてはいけないんだ。常に最悪の状態も考慮しておく。そうしておけば、どのような状況になっても対応できるからね」
『タワーから引きずり出すか? それとも、ウルトで一気に勝負をかけるか?』速人が次の一手を考えていた時、前方から敵ミニオンが迫ってくるのが見えた。
その後ろには、ボットレーンで倒した敵チャンピオンがいた。
「あーぁ、最悪のパターンだ……」
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