カゴの中のツバサ

九十九光

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#4-3

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らにその尻の肉を両手で開き、赤みがかった排泄用の穴とその下にある女性器をレンズに収めておいた。この下の穴がどんな役目を果たすのかについては、ツバサも学校で学習済みのはずだった。だが異常な体の熱さを感じている彼には、その正体がまるで分らなかった。市販の豚肉のスライスに飴でも塗って艶出しした、まるで形になっていない生肉の花形の盛り付けのように見えてきた。食欲が湧いてくるはずはない。
 三枚目は、胸から上だけが見えるようにズームしたカナコの姿だった。彼女の左手は、親指を左乳房の乳頭を転がすように当てがいながら、残りの部位で胸の脂肪分を揉みしだいていた。四本の指は胸にしっかりと手形をつけており、静止画にもかかわらず今にも動き出しそうな躍動感のようなものをツバサは感じ取った。さらに画面上のカナコは、顔を上にして太い棒状の物体の先端を、ホットドッグでもほおばるようにして咥えていた。棒は不自然なほど濃淡なピンク色をしており、白い持ち手の部分は空いている彼女の右手に力強く握られていた。棒の一部分は安物のプラスチック製品のようにライトの光を反射して、一部が白くなっている。そして慎重に力加減を調節している左手と、少し乱暴な道具の扱い方をする右手が、ツバサに一層際立った妖しさを見せつけていた。
 四枚目は、再び正面を向いたカナコの姿だった。カナコは白い壁に背中を預けてベッド上に座り込み、両足をM字型に開いていた。左手は先程同様、飽きる様子もなく左胸を揉んでいる。二枚目で見せた女性器は、先ほどとは上下反対の状態で顔を出しており、その中には右手人差し指と中指が、第一関節あたりまで沈み込んでいる。ツバサから見てカナコの表情は、カメラを意識していない、疲れているような顔になっていた。半開きのだらしない口と目じりの下がった瞳が、眠そうな印象を与えてくる。それでいて、安心しているような、考え事で集中できていないような、不思議な表情にも見えてくる。少なくともツバサは、今まで女の人がこんな顔をしている瞬間を見たことがなかった。
 結局ツバサは四枚すべての画像を、時間をかけて舐めるように確認してしまった。我に返った時、これに対してどう対処すればいいのか皆目見当もつかなかった。
 胸は体育のマラソンの後のように大きく脈打ち、息はプールの授業でいじめっ子に無理やり顔を沈められた後のように激しく、顔は熱めのお湯に浸かった後のように熱く、下腹部には今まで経験したことのない、妙な重さのようなものを感じていた。このイレギュラーな状況への対処法を冷静になって考える余裕は、今の彼にはまったくなかった。
 その時だった。
『ゴメン! さっきの画像まちがえてツバサ君に送っちゃった! なにも見なかったこと
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