カゴの中のツバサ

九十九光

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#6-6

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させた少し古い木の明るさを融合させた、日本らしくない内装だった。
 その中でカナコが立ち止まり、棚とコルクボードを有効活用して生み出されたコーナーに視線を向けた。ツバサもそちらに目を向けると、大量の金属製のネックレスが飾られていた。そのどれもが、首にかけるために動物の皮を使った紐を持っており、それを使って金属でできた飾りの部分を吊り下げている。その飾りも、牛や三日月を模したものや、円や四角形をいくつか組み合わせて作られた幾何学模様など、バラエティに富んだデザインを用意していた。
「これならお母さんにバレないでしょ?」
 その光景に見とれていたツバサに、カナコが自慢気に笑いかけた。
 ツバサの瞳が、ここに来てから一番の輝きを見せた。
「好きなの一つ選んでいいよ。」
「……。カナコお姉ちゃんが選んでよ。」
「え? あたしが選ぶの? じゃあ……。」
 不意を突かれながらも、商品のほうに向き直ったカナコは、ツバサに似合いそうなネックレスを探し始めた。責任重大な仕事をいきなり任されたカナコは、時間をかけてネックレス一つ一つを吟味する。そんなカナコの少し困った顔を、ツバサは彼女の右側から見上げていた。リップクリームか何かで艶を出したように見える口元がかすかに笑っており、この状況に悩まされながらも楽しんでいる様子を伝えてきていた。
 そして五分ほど経ったところで、カナコは一つのネックレスを選び抜いた。
「これはどう? ちょっとかけてみてよ。」
 そう言ってカナコは、一つのネックレスをツバサに差し出した。
 鈍い銀色の、鉄本来の色をそのまま使った、鳥の羽を模した量産品のネックレスだった。それ以外には特に説明するような目立った特徴はなく、シンプルイズベストを体現したデザインをしている。着飾るという経験のないツバサには、これくらい地味な装飾品から始めるのは悪くはなかった。
 試しにツバサがネックレスをかけ、試着用の小さな鏡で自分の様子を確認した。上半身の胸までの高さしか映っておらず、客観的に見た服装はおしゃれに気を使っていないことが、ツバサには改めて理解できた。そこに紐の長さを調節し、ネックレスの飾りが鏡の中に映るように調節してみる。来るべき高さまで吊り上がったネックレスは、それだけでツバサを作り変えた。飾りは店内の照明を反射させて鈍く光り、ツバサのために生まれたアクセントと
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