Night Sky

九十九光

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you're never coming backー4

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 するとシャルルの前にワープゲートが現れる。そこから十二勇士がゆっくりと出てきて、遅れて穂花が走って出てきて遊大の足元で転がった。

「……! まずなんでお前が2人もいるのか教えろ!」

 遊大がシャルルに迫る。彼女はにこやかにしながらこう説明した。

「僕は忙しいんだ。体一つで7、80年の寿命じゃとてもやりたいことをすべてやりきるのは不可能。そこで僕は自分のユニゾンで、僕の分身となるアンドロイドを複数作ったのさ。ちなみにこのワープ装置も、ロイドも自作さ」

《シャルル 本名:野良竹輪 ユニゾン名:ニナ……非常に高い知能指数を持ち、未知の物質や現在の科学では再現不可能な機械を作成できる。ただし即興では作れない。》

「つまり、ここや千葉の貴様をとらえようが殺そうが、本人は別にいるから何ら影響はないと」

 立ち上がってライターを構える穂花がまとめる。シャルルはそれに、「作るのに時間がかかるから、できるだけやってほしくないけどね」と答えた。

 穂花は息を大きく吸うと、静かなドーム全体に聞こえるように叫んだ。

「今からここは戦場になる! 巻き込まれたくなければ警備員の誘導にしたがってすぐにドームから離れろ!」

 その言葉に会場はパニックになり、観客たちは我先にと出口へ走っていった。

「ふ、再火隊長! そんな言い方したらパニックになるのは当たり前じゃないですか! 兵士が巡回してる訳でもないのに!」

「わざとパニックにしたんだ。これに乗じれば群衆に紛れて逃げれるだろ」

 穂花は遊大に自分の策を説明する。遊大は一部白くなった翼を出して、群衆に飛び込もうとする。

「遠距離持ちと飛行ユニゾン持ち」

 シャルルが十二勇士に指示を出す。

 下から遊大に向かって銃弾、舌、水のカッターが飛んできて、正面にはローランとジラールが立ちふさがる。

「下からの攻撃は気合いでかわせ!」

 穂花がライターの炎を燃え上がらせて宙に舞う。そのまま回転し、炎の鞭で飛行ユニゾン持ちに攻撃する。

「ああっ! あっちいな、クソ女!」

 ジラールが半分溶けた歯車を見て叫ぶ。
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