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鮎の塩焼き
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「ご主人さまぁーーー!」
畑でハルナが呼んでいる。
「見てください!
トマトの苗から花が咲きました!」
マサトに満面の笑みで語りかける。
「白い花がキレイたね。
これが全部実になるんだよ。
実に雨が当たると実が破裂しちゃうから近いうちに雨が当たらないように簡易ビニールハウス作ろう。」
「水は必要ないんですか?
もちろん土に水は必要だよ。
収穫前には極力水をやらないようにすると甘く美味しいトマトになるんだよ。」
「流石にご主人様、何でも知ってますね!」
「いやいや、実家が兼業農家だったからね。」
「美味しいトマトになるといいなぁ。」
今日は狩り行かずのんびりと3人で好きな事をし、まったりと過ごしている。
我が家の食料事情もオークや猪、鹿などを結構狩れたので切迫はしていないし、人間休息も必要だ。
「おーい!ご主人様、川に魚が居るぞ。」
アンナが目をキラキラさせながら走ってきた。
この裏異空間だがモンスターは居ないが、虫や魚がいつの間にか居着いている。
「おっ、そうか。
じゃ後で釣りに行こう。
ハルナ、釣り糸と針を買っても大丈夫か?」
「ええ、ご主人様の魔力ですからご自由にされていいんですよ。
食料はなんとかなってますので。」
そう言われ早速釣り糸と針を注文する。
竿はまだ今の魔力では購入出来ないが木の棒くらいならいくらでも落ちているのでなんとでもなる。
「私も後でお弁当を持って行きますから、先にアンナとご主人様で行ってください。」
「そうか悪いな。」
そう言いアンナと川まで歩く。
歩くと言っても半径1キロしかない島なので直ぐなんだがな。
「ほれ、あそに泳いでいるだろご主人様。」
「あれか。
多分あれは鮎だな。
塩焼きにすると旨いぞ。」
「私も村では結構釣りをしてたからご主人様には負けないぞ。」
「そうか、じゃどっちが多く吊れるか競争だな。」
それから1時間後
何故だ、何故俺は一匹も釣れないのにアンナはあんなにいっぱい釣れているだ…。
温泉施設から持ってきた大きな桶に溢れんばかりの魚が入っていた。
獣人だと感性が鋭いとかあるのか…。
いや、ここは無心だ。
心を無にして俺は自然に溶け込むんだ。
「あら沢山取れましたね。
流石ご主人様です。」
「ハルナ、これは全部アンナが釣ったものだ…。」
「じゃぁご主人様のは?」
震える指で空の桶を指差す。
「これって……。」
「こ、こんな…日があってもいいじゃないですか。」
ハルナが引きつった顔で無理やり笑う。
やめてくれ余計に悲しくなってしまう。
アンナは釣りに十分満足したのか裸になって川で泳ぎだした。
アンナの裸はもう見慣れておりマサトはハルナが持ってきてくれた軽食をつまみながら、微笑ましく眺める。
それから30分粘るも全く釣れないため諦めて大の字になって昼寝をする。
アンナも泳ぎ疲れたのか横に来て同じように大の字で寝転ぶが服は着ようぜ…。
いつの間にか寝てしまっていたようで、起きるとハルナとアンナが釣った魚のはらわたを抜いて川で洗っていた。
アンナは流石に寒くなったのか服を着ていた。
「ご主人様起きましたね。
温泉旅館内に囲炉裏のある部屋があったじゃないですか。
晩御飯はあそこで鮎の串焼きにしましょう。」
裏異空間で平和な1日が過ぎていくのだった。
畑でハルナが呼んでいる。
「見てください!
トマトの苗から花が咲きました!」
マサトに満面の笑みで語りかける。
「白い花がキレイたね。
これが全部実になるんだよ。
実に雨が当たると実が破裂しちゃうから近いうちに雨が当たらないように簡易ビニールハウス作ろう。」
「水は必要ないんですか?
もちろん土に水は必要だよ。
収穫前には極力水をやらないようにすると甘く美味しいトマトになるんだよ。」
「流石にご主人様、何でも知ってますね!」
「いやいや、実家が兼業農家だったからね。」
「美味しいトマトになるといいなぁ。」
今日は狩り行かずのんびりと3人で好きな事をし、まったりと過ごしている。
我が家の食料事情もオークや猪、鹿などを結構狩れたので切迫はしていないし、人間休息も必要だ。
「おーい!ご主人様、川に魚が居るぞ。」
アンナが目をキラキラさせながら走ってきた。
この裏異空間だがモンスターは居ないが、虫や魚がいつの間にか居着いている。
「おっ、そうか。
じゃ後で釣りに行こう。
ハルナ、釣り糸と針を買っても大丈夫か?」
「ええ、ご主人様の魔力ですからご自由にされていいんですよ。
食料はなんとかなってますので。」
そう言われ早速釣り糸と針を注文する。
竿はまだ今の魔力では購入出来ないが木の棒くらいならいくらでも落ちているのでなんとでもなる。
「私も後でお弁当を持って行きますから、先にアンナとご主人様で行ってください。」
「そうか悪いな。」
そう言いアンナと川まで歩く。
歩くと言っても半径1キロしかない島なので直ぐなんだがな。
「ほれ、あそに泳いでいるだろご主人様。」
「あれか。
多分あれは鮎だな。
塩焼きにすると旨いぞ。」
「私も村では結構釣りをしてたからご主人様には負けないぞ。」
「そうか、じゃどっちが多く吊れるか競争だな。」
それから1時間後
何故だ、何故俺は一匹も釣れないのにアンナはあんなにいっぱい釣れているだ…。
温泉施設から持ってきた大きな桶に溢れんばかりの魚が入っていた。
獣人だと感性が鋭いとかあるのか…。
いや、ここは無心だ。
心を無にして俺は自然に溶け込むんだ。
「あら沢山取れましたね。
流石ご主人様です。」
「ハルナ、これは全部アンナが釣ったものだ…。」
「じゃぁご主人様のは?」
震える指で空の桶を指差す。
「これって……。」
「こ、こんな…日があってもいいじゃないですか。」
ハルナが引きつった顔で無理やり笑う。
やめてくれ余計に悲しくなってしまう。
アンナは釣りに十分満足したのか裸になって川で泳ぎだした。
アンナの裸はもう見慣れておりマサトはハルナが持ってきてくれた軽食をつまみながら、微笑ましく眺める。
それから30分粘るも全く釣れないため諦めて大の字になって昼寝をする。
アンナも泳ぎ疲れたのか横に来て同じように大の字で寝転ぶが服は着ようぜ…。
いつの間にか寝てしまっていたようで、起きるとハルナとアンナが釣った魚のはらわたを抜いて川で洗っていた。
アンナは流石に寒くなったのか服を着ていた。
「ご主人様起きましたね。
温泉旅館内に囲炉裏のある部屋があったじゃないですか。
晩御飯はあそこで鮎の串焼きにしましょう。」
裏異空間で平和な1日が過ぎていくのだった。
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