異空間から始まる40歳の冒険

ホー助

文字の大きさ
31 / 58

初ダンジョン

しおりを挟む
今日はアンナとギルドから出ている定期馬車に乗ってダンジョンに向かっている。


よくラノベでケツが痛くなると書いてあったが、あれは正しい。


ダンジョンに到着する前に俺の体力がゴリゴリ削られていく。


馬車の中では他の冒険者達の話を寝たふりをしながら収集する。


このダンジョンにやってくる冒険者は初心者用ダンジョンというだけあって殆どがレベル5前後の駆け出しのようだ。


ただ俺たちのように2人だけという事はなくだいたい4~6人程度のパーティーを組んでいる。


そして今向かっているダンジョンだと駆け出しパーティーで5日程で攻略できるようだ。


ただこの世界にマジクックバックなるマサトの異空間と同じ様に、なんでも詰め込めるカバンはあるが、とても高価なため駆け出し冒険者が持っているはずもなく、自分達で持てる限界まできたら攻略途中でも引き上げるのが一般的のようだ。


普通に考えれば稼ぎに来ているのに、稼ぎを捨てて攻略をメインに考える人はそう居ないだろう。


そんな事を考えていると馬車はダンジョン前に到着した。


ダンジョン前では商人達が露店を開いており、ポーションやちょっとした武器などを販売していた。


どれも現地価格なのかちよっと高めの設定になっていた。


マサト達には必要ないが、素材を詰め込む為の手押し車や馬車のレンタルもあったりしたのは驚いた。


「馬車まであるのか…。
確かにガッツリ稼ぐなら必要だな。」


「ご主人様には必要ないじゃないか。
さぁ、ダンジョンに入ろう。」


アンナが待ちきれないとばかりに尻尾をブンブン振りながら急かしてくる。


やはりちょっと戦闘狂なところがあるな…。



洞窟の中を50メーターほど進むと急に視界が明るくなる。


「これは転移…?」


先程まで薄暗い洞窟で歩いていたのだか目の前には広大な森が広がっていた。


「これがダンジョンなのか…。」


ギルドで事前に下調べしていたものの実際に体験してみると驚きの声しか出ない。


他の冒険者達は気にもとめた様子もなく森の中へ散っていった。


「アンナ凄いなこれ。
ただあんまりキョロキョロしてると、おのぼりさんみたいだから先に進もう。」


暫く歩くと他の冒険者パーティーがゴブリンと戦っていた。


遠くから連携などを見学する。


基本的には他のパーティーが戦っている最中に横やりは入れないようしないと、後で揉める原因になりそうだからだ。


「凄いな、あのパーティー魔法を使っている…。」


マサトは魔法が使えないので羨ましくもあった。


「さて、戦闘も終わったみたいだし先に進もう。」



腰掛けていた岩から腰を上げると戦闘を終えたパーティーがこちらに歩いてくる。


「おい、オッサン!
さっきこっちを覗いてただろう。
なんか用か?それとも盗賊か?」


ロングソードを持った青年が凄んでくる。


「盗賊ではないよ。
すまないね、俺とこの獣人の子は駆け出しの冒険者なんだ。
他の冒険者のチームプレイを参考にできればと思い見学さてもらってたんだ。
気を悪くさせたなら謝るよ。」


「そうなのか…。
その歳で駆け出し冒険者なんて冗談なのか?
マジならやめとけ死ぬだけだぞ。」


主人をバカにされるもアンナは状況を踏まえ黙っていてくれた。


「忠告ありごとう。
でも俺達も生活の為に稼がないといけないからね。」


意外に優しい青年だなと思ったが、いわゆるこれがツンデレってやつなのかと思ってしまい別れ際に笑いを堪えるのが辛かった。




それから10分程でファーストアタックがあった。


「ご主人様、前方にゴブリン2匹がいる。
1匹ずつやろう。」


今日はアンナには経験値1.5倍を付けてある。
裏異世界への渦を、他の冒険者に見られては困るので長い持続時間があるものを選択した。


アンナは軽々とゴブリンの攻撃をかわし、胸に剣を突き刺す。

新たに始めた二刀流でも問題ないようだ。


それと引き換えに俺の方はゴブリン1匹に苦戦している。


アンナはマサトの練習の為、手は出さず見守っている。


数分後やっと倒す事が出来た。


「ふぅー、前みたいに命の危険を感じる程ではなくなったけど、まだまだ倒すのに苦労するな…。」


「ご主人様お疲れ。
ほら水でも飲めよ。」


アンナが水筒を渡してくる。


「あー、俺も強くなりたいなぁー。」


「まぁそう焦るな。
私が強くなれたのはご主人様のおかけだ。
私がサポートしていくからコツコツ頑張っていこう。」


アンナはいいやつだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について

マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。 クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

処理中です...