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その後の話
後日譚① 凋落した者
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小雨が降る夜の王都カイロネス。
どこにでもある酒場の、どこにでもある裏路地に、男が壁に寄りかかって座っていた。
ボロボロになった冒険者服に、冷たい雨が降り掛かる。
服よりずっとボロボロになった顔は、あちこちが腫れあがっていた。
口の中の血と一緒に、折れた歯を吐き出すと、ガイノスはくぐもった笑い声をあげる。
「ククッ。まったく、ざまぁねぇな」
ガイノスの冒険者パーティ「ダンジョンシーカー」は、アラン辺境伯によって辺境から追放された。
王都に戻るまでの間、パーティはお互い罵り合い、いがみ合い続けた。
魔法使いのリリア、神官のコルト、エルフのシルヴィ。
その誰もがガイノスにありったけの侮蔑をぶつけて去って行った。
その後、ギルドでの評価も評判も最悪だった。
ダンジョンシーカーからアランを追放して以降、何度もクエストを失敗してるガイノスに対するギルドの対応は冷たかった。
クエストの失敗もそうだが、これまでのガイノスの態度が傲慢に過ぎて、怨みを買っていたことも大きいだろう。
とうとうギルドからCランクへの降格が言い渡された。
「 F ランクからやり直してはいかが? もしくは冒険者を辞められては?」
冷たく言い放つ受付嬢の言葉が、まだガイノスの耳に残っている。
去って行った仲間に腹が立ち、ギルドの対応に腹が立ち、受付嬢の態度に腹が立ち、何よりみじめな自分に腹が立って、ガイノスは酒場でやけ酒をした。
その結果が、これだった。
アランに対してはもう何の感情も持っていない。
というか考えたくない。アランの傍にいた銀髪の女のことを思い出してしまうから。
そいつは、ガイノスたちを肥料にすると言った。
その目は冗談でも脅しでもない、淡々とやってしまう人外の目をしていた。
あんな化け物を従えているアランに関わるなど、こちらから願い下げだった。
俺の何が悪かったのか。
どこで躓いてしまったのか。
つらつらと考えているとガイノスの目に、夜の小雨が降り注がれる。
それは涙のように、彼の頬を伝って落ちて行った。
――――――
―――
―
「おじさん、おじさん」
どこからか子どもの声が聞こえてくる。
「おじさん、そんなところで寝てると風邪をひいてしまいますよ」
呼びかける声に気づいたガイノスが、声の主に目を向けると、そこには小さな女の子が立っていた。
歳の頃は、 7 ~ 8 歳といったところか。
後ろにまとめ上げた銀色の髪は、毛先から半分が黄色と赤に染められている。
背中には彼女が使うには大き過ぎる剣を背負っている。
鞘の形から片刃の剣のように見えた。
少女は、オレンジ色の瞳でガイノスを見つめると、不思議そうな顔をして訊ねる。
「おじさんは、どうしてこんなところで寝ているのですか?」
「さぁな。俺にもわかんねーよ」
「お顔を怪我されているようですが、おくすり要ります?」
ちょこんと首を傾けて少女はガイノスを見る。
「要らん。これくらい、冒険者にとっちゃかすり傷でもねーしな。ゲホッ」
途中で血が喉に絡まって吐き出してしまう。
子ども相手に格好もつけられないのかと、ガイノスは泣きそうになった。
「おじさん、冒険者なのですか? よかったら私とパーティを組みませんか?」
「はあぁ!? なんでおめぇみてぇなガキんちょと、俺がパーティ組まなきゃなんねーんだよ。俺様はなぁ……」
Aランク間近のBランク冒険者なんだ……と言いかけて、ガイノスはそのまま黙り込んでしまった。
ガイノスが黙り込んでしまったのを「検討している」と捉えたのか、少女は自己紹介を始めた。
「わたしの名前は小鉢といいます。お父さんは鬼人族で、お母さんは美人族です。いまむしゃしゅぎょーの旅にでています。ここにあるダンジョンを攻略することが、むしゃしゅぎょーの条件のひとつなのですが、ギルドで『子どもだけでは駄目』って言われました。大人の冒険者のひとがいっしょじゃなきゃダンジョンに入れないそうです」
一気にまくしたてる少女。
鬼人族という言葉を聞いたガイノスは、少女の頭に目を向ける。
銀髪のせいで目立たないが、そこには確かに小さな白い角があった。
ガイノスは鬼人族が戦っているところを見たことがある。
その膂力と強靭さは、岩トロルやサイクロプスともガチで殴り合うほど凄まじいものだった。
つまり、この少女を見た目通りの子どもと侮ると痛い目に合う。
そうガイノスは警戒する。
「というわけで、大人で冒険者のおじさんと一緒にパーティを組んで、ダンジョン攻略しようと思います。よろしくお願いします」
そう言ってペコリと頭を下げる少女を見て、ガイノスは久しぶりに吹き出した。
皮肉でもなく、自嘲でもなく、ただ楽しくて笑ったのはいつ以来のことだろう。
おかげで、頭のなかでもやもやしていたものが、吹っ切れた気がした。
ガイノスは腰を上げると、少女に向き直る。
「……美人族って、どんな母ちゃんだよ。親の顔が見てみてぇな」
そう言ってガイノスは少女に手を差し出した。
「オーケー。嬢ちゃんのむしゃしゅぎょーに付き合ってやるよ。俺はガイノス。 B ……じゃなく、Cランク冒険者だ」
「小鉢です! どうぞよろしくお願いします、ガイノスおじさん!」
「お、おじさんはやめろ! ガイノスでいい!」
「ガイノスさん!」
こうしてガイノスは小鉢と名乗る不思議な少女とパーティを組むことになった。
この後、二人がどのようにしてダンジョンを攻略し、
ガイノスがその後、どのように変わっていったのかは、
またいつかどこかのお話。
~ おしまい ~
どこにでもある酒場の、どこにでもある裏路地に、男が壁に寄りかかって座っていた。
ボロボロになった冒険者服に、冷たい雨が降り掛かる。
服よりずっとボロボロになった顔は、あちこちが腫れあがっていた。
口の中の血と一緒に、折れた歯を吐き出すと、ガイノスはくぐもった笑い声をあげる。
「ククッ。まったく、ざまぁねぇな」
ガイノスの冒険者パーティ「ダンジョンシーカー」は、アラン辺境伯によって辺境から追放された。
王都に戻るまでの間、パーティはお互い罵り合い、いがみ合い続けた。
魔法使いのリリア、神官のコルト、エルフのシルヴィ。
その誰もがガイノスにありったけの侮蔑をぶつけて去って行った。
その後、ギルドでの評価も評判も最悪だった。
ダンジョンシーカーからアランを追放して以降、何度もクエストを失敗してるガイノスに対するギルドの対応は冷たかった。
クエストの失敗もそうだが、これまでのガイノスの態度が傲慢に過ぎて、怨みを買っていたことも大きいだろう。
とうとうギルドからCランクへの降格が言い渡された。
「 F ランクからやり直してはいかが? もしくは冒険者を辞められては?」
冷たく言い放つ受付嬢の言葉が、まだガイノスの耳に残っている。
去って行った仲間に腹が立ち、ギルドの対応に腹が立ち、受付嬢の態度に腹が立ち、何よりみじめな自分に腹が立って、ガイノスは酒場でやけ酒をした。
その結果が、これだった。
アランに対してはもう何の感情も持っていない。
というか考えたくない。アランの傍にいた銀髪の女のことを思い出してしまうから。
そいつは、ガイノスたちを肥料にすると言った。
その目は冗談でも脅しでもない、淡々とやってしまう人外の目をしていた。
あんな化け物を従えているアランに関わるなど、こちらから願い下げだった。
俺の何が悪かったのか。
どこで躓いてしまったのか。
つらつらと考えているとガイノスの目に、夜の小雨が降り注がれる。
それは涙のように、彼の頬を伝って落ちて行った。
――――――
―――
―
「おじさん、おじさん」
どこからか子どもの声が聞こえてくる。
「おじさん、そんなところで寝てると風邪をひいてしまいますよ」
呼びかける声に気づいたガイノスが、声の主に目を向けると、そこには小さな女の子が立っていた。
歳の頃は、 7 ~ 8 歳といったところか。
後ろにまとめ上げた銀色の髪は、毛先から半分が黄色と赤に染められている。
背中には彼女が使うには大き過ぎる剣を背負っている。
鞘の形から片刃の剣のように見えた。
少女は、オレンジ色の瞳でガイノスを見つめると、不思議そうな顔をして訊ねる。
「おじさんは、どうしてこんなところで寝ているのですか?」
「さぁな。俺にもわかんねーよ」
「お顔を怪我されているようですが、おくすり要ります?」
ちょこんと首を傾けて少女はガイノスを見る。
「要らん。これくらい、冒険者にとっちゃかすり傷でもねーしな。ゲホッ」
途中で血が喉に絡まって吐き出してしまう。
子ども相手に格好もつけられないのかと、ガイノスは泣きそうになった。
「おじさん、冒険者なのですか? よかったら私とパーティを組みませんか?」
「はあぁ!? なんでおめぇみてぇなガキんちょと、俺がパーティ組まなきゃなんねーんだよ。俺様はなぁ……」
Aランク間近のBランク冒険者なんだ……と言いかけて、ガイノスはそのまま黙り込んでしまった。
ガイノスが黙り込んでしまったのを「検討している」と捉えたのか、少女は自己紹介を始めた。
「わたしの名前は小鉢といいます。お父さんは鬼人族で、お母さんは美人族です。いまむしゃしゅぎょーの旅にでています。ここにあるダンジョンを攻略することが、むしゃしゅぎょーの条件のひとつなのですが、ギルドで『子どもだけでは駄目』って言われました。大人の冒険者のひとがいっしょじゃなきゃダンジョンに入れないそうです」
一気にまくしたてる少女。
鬼人族という言葉を聞いたガイノスは、少女の頭に目を向ける。
銀髪のせいで目立たないが、そこには確かに小さな白い角があった。
ガイノスは鬼人族が戦っているところを見たことがある。
その膂力と強靭さは、岩トロルやサイクロプスともガチで殴り合うほど凄まじいものだった。
つまり、この少女を見た目通りの子どもと侮ると痛い目に合う。
そうガイノスは警戒する。
「というわけで、大人で冒険者のおじさんと一緒にパーティを組んで、ダンジョン攻略しようと思います。よろしくお願いします」
そう言ってペコリと頭を下げる少女を見て、ガイノスは久しぶりに吹き出した。
皮肉でもなく、自嘲でもなく、ただ楽しくて笑ったのはいつ以来のことだろう。
おかげで、頭のなかでもやもやしていたものが、吹っ切れた気がした。
ガイノスは腰を上げると、少女に向き直る。
「……美人族って、どんな母ちゃんだよ。親の顔が見てみてぇな」
そう言ってガイノスは少女に手を差し出した。
「オーケー。嬢ちゃんのむしゃしゅぎょーに付き合ってやるよ。俺はガイノス。 B ……じゃなく、Cランク冒険者だ」
「小鉢です! どうぞよろしくお願いします、ガイノスおじさん!」
「お、おじさんはやめろ! ガイノスでいい!」
「ガイノスさん!」
こうしてガイノスは小鉢と名乗る不思議な少女とパーティを組むことになった。
この後、二人がどのようにしてダンジョンを攻略し、
ガイノスがその後、どのように変わっていったのかは、
またいつかどこかのお話。
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