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第227話 悪魔勇者セイジューを倒したときに現れたもの
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ドルネア公の見送りに、森の奥にある平地へやってきたキモヲタ。
ヴィルミカーラに二人で話がしたいと引っ張られて、ドルネア公とラミア女子たちから離れた場所に移動するのでした。
ドルネア公にチラリと視線を向けてみれば、二人の妻やラミア女子たちに囲まれてご満悦の様子。
(相変わらず師匠はうらやまけしからんでござる。我輩もアッチの方が……)
と考えたところで、ヴィルミカーラの青い瞳がスッと細められ、キモヲタをまっすぐに見つめてきました。
「だ、大事なは、話をするとい、言った。ち、乳なんかよりず、ずっと大事な話」
射抜くようなヴィルミカーラの氷の視線に、キモヲタの背筋が思わずピンと伸びました。
キモヲタの内心の変化を感じ取ったヴィルミカーラが、落ち着いた声でゆっくりと話し始めます。
「まず最初に一番大事なことを訊ねる。キモヲタは帝国から来たんだよね? 元の世界に帰りたい?」
その話し方は、これまでのヴィルミカーラのつっかえるような話し方ではなく、流暢な口調になっていました。
「もしキモヲタが帝国に戻りたいのであれば、護衛艦フワデラは貴方を守って必ず帝国へ帰還させる。私は、護衛艦フワデラの艦長である高津大佐の命令で、キモヲタの意志を確認するために、カザン王国に来たの」
「えっと? どういうことでござるか?」
「うん。理解してもらうために、まずはこの世界の現状について話す。この世界はいま滅亡の危機に瀕している」
「な、なんだってー!……でござる」
「そう言うと思った。でも、これは本当に本当の話なの」
ヴィルミカーラの黒く艶やかな髪が、風に吹かれて横に流れます。顔に掛かる髪をよけるその仕草に見とれてしまうキモヲタ。ふとヴィルミカーラの瞳と目が合うと、彼女の感情が自分の中へ流れ込んでくるような気がしたのでした。
その感情は、不安と恐れ、そしてキモヲタを本当に心配している気持ち。
キモヲタはふざけるのをやめて、真剣にヴィルミカーラに向き直りました。
「詳しく教えてくだされ」
「あれを見て……」
ヴィルミカーラが頭上に広がる青空に向って腕を振り上げました。
そこにはまるで貼り付いているかのように浮かぶ黒い空の亀裂があって、彼女はそれを指さしていました。
「あの裂け目は、護衛艦フワデラが悪魔勇者セイジューを倒したときに現れたもの」
「なんと!? ずっと気になってはいたでござるが、あの裂け目は一体なんなのでござる。今のお話からするとあまり良いものとも思えんでござるが」
キモヲタの問いに対して、ヴィルミカーラは静かに首を横に振りました。
「わからない。私たちはあれを次元創と呼んでいる。それとフワーデが、アレを放置していると、たくさんの妖異がこの世界になだれ込んでくると言ってる」
フワーデという言葉をどこかで見聞きしたことがあるような気がしましたが、キモヲタは思い出すことができませんでした。
ヴィルミカーラの話によると――
この異世界には悪魔勇者が二人いて、護衛艦フワデラは彼らを倒すために異世界から召喚されているようでした。
護衛艦フワデラは、悪魔勇者の一人であるセイジュー皇帝を既に倒していました。現在は、もう一人の悪魔勇者を捜すために、古大陸ゴンドワルナを調査しているとのことでした。
その悪魔勇者は、この世界に破滅をもたらす恐ろしい妖異を呼び込もうとしているらしく、それに呼応するかのように、世界各地で妖異や混沌の従が蠢いているのでした。
護衛艦フワデラは皇帝セイジューを倒したことで、彼らをこの異世界に送り込んだ天上界とのコンタクトに成功。天上界との交渉の結果、もう一人の悪魔勇者を倒せば、護衛艦フワデラと全乗組員を元の世界に戻してもらう約束が交わされているようでした。
護衛艦フワデラの高津艦長は、この帰還の際に、帝国から転移・転生してきた人々を一緒に連れて戻ろうと考えているとのこと。
「悪魔勇者討伐後は、帝国への帰還を希望する転移者・転生者は、護衛艦フワデラと一緒に帰ることができる。もちろんこの世界に残りたいのであればそれで構わない。キモヲタはどうしたい?」
「わ、我輩でござるか? う、うーむ……」
「今すぐ答えを出さなくていい。いずれにせよ、悪魔勇者を倒した後に、もう一度どうしたいか訊くから、そのときまでに考えておいて」
「了解でござる」
「あと、護衛艦フワデラの姉妹艦ヴィルミアーシェがこの世界に残る。そのときは、グレイベア地下帝国のタヌァカ皇帝が、この世界に残った転移者や転生者を守る」
「タヌァカ皇帝……その方も、帝国の方でござるか?」
「キモヲタと同じ元帝国の人。他の転移者や転生者にも言ってるけど、もし困ったことがあれば、グレイベア地下帝国を頼るといい。タヌァカ皇帝には、この世界に残った帝国人を守るという役目と共に、護衛艦ヴィルミアーシェが託された」
ヴィルミカーラの目をまっすぐに見つめていたキモヲタ。スッと視線を外して、そらに浮かぶ次元創に目を向けます。
この異世界に他の転生者がいることを知ったときから、悪魔勇者のような魔王的存在や転生者たちのやらかしについてある程度は想像していました。
「あの空の切れ目から、ものごっつい化け物が溢れ出てくるでござるのか……」
しかし実際に話を聞いてみると、その予想の遥か斜め上を行っていたのでした。
ババババババババッ!
物思いに沈みかけたキモヲタの耳に、なんとなく聞いたことのある音が入ってきます。
ババババババババッ! ババババババババッ!
その音が段々と近づいてきたかと思うと、突然、森の奥から大きなヘリコプターが飛び出してきました。
「はわぁ!? ヘ、ヘリ!?」
「そう。帝国海軍の哨戒ヘリコプターSH-60L。SH-60Kの機体を再設計し、搭載システムの更新・強化を図ったものであり、八菱重工業と帝国国防省によって開発された最新機。私たちが悪魔勇者を倒した後、これでキモヲタを迎えに来る」
ババババババババッ! ババババババババッ!
激しい騒音と爆風、何よりあまりにも予想外の状況に呆然と立ちつくすキモヲタ。
固まったキモヲタの手を取って、ヴィルミカーラとドルネア公爵がキモヲタに別れを告げ、そのままヘリに乗り込んでいきました。
ババババババババッ! ババババババババッ!
キモヲタのフリーズ状態が解除されたのは、飛び立ったヘリが豆粒ほどの大きさになる頃。
ミケーネ(金髪碧眼青体。Dカップ)に思い切り頬をつねられて、ようやく我を取り戻したときでした。
ヴィルミカーラに二人で話がしたいと引っ張られて、ドルネア公とラミア女子たちから離れた場所に移動するのでした。
ドルネア公にチラリと視線を向けてみれば、二人の妻やラミア女子たちに囲まれてご満悦の様子。
(相変わらず師匠はうらやまけしからんでござる。我輩もアッチの方が……)
と考えたところで、ヴィルミカーラの青い瞳がスッと細められ、キモヲタをまっすぐに見つめてきました。
「だ、大事なは、話をするとい、言った。ち、乳なんかよりず、ずっと大事な話」
射抜くようなヴィルミカーラの氷の視線に、キモヲタの背筋が思わずピンと伸びました。
キモヲタの内心の変化を感じ取ったヴィルミカーラが、落ち着いた声でゆっくりと話し始めます。
「まず最初に一番大事なことを訊ねる。キモヲタは帝国から来たんだよね? 元の世界に帰りたい?」
その話し方は、これまでのヴィルミカーラのつっかえるような話し方ではなく、流暢な口調になっていました。
「もしキモヲタが帝国に戻りたいのであれば、護衛艦フワデラは貴方を守って必ず帝国へ帰還させる。私は、護衛艦フワデラの艦長である高津大佐の命令で、キモヲタの意志を確認するために、カザン王国に来たの」
「えっと? どういうことでござるか?」
「うん。理解してもらうために、まずはこの世界の現状について話す。この世界はいま滅亡の危機に瀕している」
「な、なんだってー!……でござる」
「そう言うと思った。でも、これは本当に本当の話なの」
ヴィルミカーラの黒く艶やかな髪が、風に吹かれて横に流れます。顔に掛かる髪をよけるその仕草に見とれてしまうキモヲタ。ふとヴィルミカーラの瞳と目が合うと、彼女の感情が自分の中へ流れ込んでくるような気がしたのでした。
その感情は、不安と恐れ、そしてキモヲタを本当に心配している気持ち。
キモヲタはふざけるのをやめて、真剣にヴィルミカーラに向き直りました。
「詳しく教えてくだされ」
「あれを見て……」
ヴィルミカーラが頭上に広がる青空に向って腕を振り上げました。
そこにはまるで貼り付いているかのように浮かぶ黒い空の亀裂があって、彼女はそれを指さしていました。
「あの裂け目は、護衛艦フワデラが悪魔勇者セイジューを倒したときに現れたもの」
「なんと!? ずっと気になってはいたでござるが、あの裂け目は一体なんなのでござる。今のお話からするとあまり良いものとも思えんでござるが」
キモヲタの問いに対して、ヴィルミカーラは静かに首を横に振りました。
「わからない。私たちはあれを次元創と呼んでいる。それとフワーデが、アレを放置していると、たくさんの妖異がこの世界になだれ込んでくると言ってる」
フワーデという言葉をどこかで見聞きしたことがあるような気がしましたが、キモヲタは思い出すことができませんでした。
ヴィルミカーラの話によると――
この異世界には悪魔勇者が二人いて、護衛艦フワデラは彼らを倒すために異世界から召喚されているようでした。
護衛艦フワデラは、悪魔勇者の一人であるセイジュー皇帝を既に倒していました。現在は、もう一人の悪魔勇者を捜すために、古大陸ゴンドワルナを調査しているとのことでした。
その悪魔勇者は、この世界に破滅をもたらす恐ろしい妖異を呼び込もうとしているらしく、それに呼応するかのように、世界各地で妖異や混沌の従が蠢いているのでした。
護衛艦フワデラは皇帝セイジューを倒したことで、彼らをこの異世界に送り込んだ天上界とのコンタクトに成功。天上界との交渉の結果、もう一人の悪魔勇者を倒せば、護衛艦フワデラと全乗組員を元の世界に戻してもらう約束が交わされているようでした。
護衛艦フワデラの高津艦長は、この帰還の際に、帝国から転移・転生してきた人々を一緒に連れて戻ろうと考えているとのこと。
「悪魔勇者討伐後は、帝国への帰還を希望する転移者・転生者は、護衛艦フワデラと一緒に帰ることができる。もちろんこの世界に残りたいのであればそれで構わない。キモヲタはどうしたい?」
「わ、我輩でござるか? う、うーむ……」
「今すぐ答えを出さなくていい。いずれにせよ、悪魔勇者を倒した後に、もう一度どうしたいか訊くから、そのときまでに考えておいて」
「了解でござる」
「あと、護衛艦フワデラの姉妹艦ヴィルミアーシェがこの世界に残る。そのときは、グレイベア地下帝国のタヌァカ皇帝が、この世界に残った転移者や転生者を守る」
「タヌァカ皇帝……その方も、帝国の方でござるか?」
「キモヲタと同じ元帝国の人。他の転移者や転生者にも言ってるけど、もし困ったことがあれば、グレイベア地下帝国を頼るといい。タヌァカ皇帝には、この世界に残った帝国人を守るという役目と共に、護衛艦ヴィルミアーシェが託された」
ヴィルミカーラの目をまっすぐに見つめていたキモヲタ。スッと視線を外して、そらに浮かぶ次元創に目を向けます。
この異世界に他の転生者がいることを知ったときから、悪魔勇者のような魔王的存在や転生者たちのやらかしについてある程度は想像していました。
「あの空の切れ目から、ものごっつい化け物が溢れ出てくるでござるのか……」
しかし実際に話を聞いてみると、その予想の遥か斜め上を行っていたのでした。
ババババババババッ!
物思いに沈みかけたキモヲタの耳に、なんとなく聞いたことのある音が入ってきます。
ババババババババッ! ババババババババッ!
その音が段々と近づいてきたかと思うと、突然、森の奥から大きなヘリコプターが飛び出してきました。
「はわぁ!? ヘ、ヘリ!?」
「そう。帝国海軍の哨戒ヘリコプターSH-60L。SH-60Kの機体を再設計し、搭載システムの更新・強化を図ったものであり、八菱重工業と帝国国防省によって開発された最新機。私たちが悪魔勇者を倒した後、これでキモヲタを迎えに来る」
ババババババババッ! ババババババババッ!
激しい騒音と爆風、何よりあまりにも予想外の状況に呆然と立ちつくすキモヲタ。
固まったキモヲタの手を取って、ヴィルミカーラとドルネア公爵がキモヲタに別れを告げ、そのままヘリに乗り込んでいきました。
ババババババババッ! ババババババババッ!
キモヲタのフリーズ状態が解除されたのは、飛び立ったヘリが豆粒ほどの大きさになる頃。
ミケーネ(金髪碧眼青体。Dカップ)に思い切り頬をつねられて、ようやく我を取り戻したときでした。
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