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第232話 キモヲタ診療所(女性限定)
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~ キモヲタ邸 ~
深夜、キモヲタが眠りについていた部屋にこっそりとやってきたのは、シモン(婚約中だったが王国兵士を辞めたことが婚約相手の両親にバレてしまい婚約解消の危機を迎えつつある27歳)でした。
「旦那……キモヲタの旦那……起きてくだせぇ。そろそろ時間です」
「ぬっ、シモン殿でござったか。キーラたんとソフィアたんは?」
「昼の間、ソープランドを走り回ってましたんで、今は疲れてぐっすりとお休みになってますよ」
「デュフフ。それでは我が診療所の完成具合をば、じっくりと視察に参りますかな」
身を起こしたキモヲタは、音を立てないように注意しつつ、シモンと共にキモヲタ邸を抜け出していきました。
そのとき、布団を被って眠っていたキーラの犬耳が、
ピコンッ!
と動いたことに、二人が気づくことはありませんでした。
~ 娯楽施設 ~
建設中のソープランドは大きく分けて3つの施設で構成されていました。
具体的には、病院の機能を果たす治癒施設、温泉があり宿泊もできる保養施設、様々な娯楽が楽しめるレジャー施設です。
レジャー施設がある場所は、明確に二つの区画に分けられており、しかもソープランド内で、それぞれ南北に分離されています。
南側にあるのは、子ども連れの家族も楽しめるイベントやショッピングを楽しむことができる施設。
そしてもう一方の北側の施設は、夜になると魔鉱灯を使ったピンクや紫の看板が煌めくミニ歓楽街のようになっており、お子様は立ち入り禁止になっているのでした。
この北側の施設は、キモヲタの命名によってカブキタウンと呼ばれており、その管理は紅蝶会が取り仕切っています。
紅蝶会のマダム・バタフライは、ソープランドが完成すれば南橋の売春婦をすべて引き上げて、カブキタウン内で働けるようにすることを、キモヲタとの間で確約していました。
また未成年の売春については一切取りやめること。彼女たちの将来を見据えたうえで、なるべく陽の当たる場所で生きていける道を、ソープランド全体で用意していくことも、マダムはキモヲタと約束を交わしているのでした。
キモヲタとシモンが夜の魔鉱灯ネオンが煌めくカブキタウンに到着すると、入り口の前に、二人の美女を従えた優男が声をかけてきました。
「おっ、キモヲタの旦那! お待ちしておりました」
金髪の優男の名前はルーク。北西区紅蝶会を預かっている若頭でした。ソフィアに虐待を働いていたことに激怒したキモヲタによって、お尻が24時間痒くなる地獄を味わった男です。
ちなみにこのとき、キモヲタの【お尻痒くな~る】に苦しめられた北西区紅蝶会の輩たちの痒みの継続時間は平均14時間でした。
優男のニコラウスが平均より10時間オーバーだったのは、二人の美女を侍らせていたことが原因。つまり【お尻痒くな~る】を発する際に、キモヲタのリア爆追加ダメージが入ったせいでした。
そんな金髪優男も、マフィアの抗争で致命傷を受けたマダム・バタフライをキモヲタが助けて以降は、キモヲタのことを慕うようになっていたのでした。
「これはニコニコ殿! 我輩が来たでござるよ!」
「旦那の診療所は、いつでも始められるよう準備万端整えてます。スタッフの方も、うちのキレイどころを用意してますから、きっと旦那にも気に入ってもらえると思いますよ」
キモヲタの診療所。
それはカブキタウンの一角にひっそりと作られた小さな地下空間でした。
地下に降りる階段は、大人なお店の間に挟まれるようにあって、普通に歩いているだけでは見逃してしまうほど目立ちません。
ここにキモヲタが診療所を作ったことを知っているのは、仲間内ではエレナとシモンだけでした。
なぜこんなところに診療所を作ったのかと言えば、それはシンプルにキーラたちにその存在を隠しておきたかったからです。
キモヲタたちを診療所に案内しながら、優男が訊ねます。
「それにしても旦那。本当にこんな目立たない場所で良かったんですか。旦那のためなら、もっと豪華でもっと広い診療所を用意できますよ?」
「いやいや、目立たないことが大事なのでござる。我輩の身内でも、この診療所の存在を知っているのはここにいるシモン殿とエレナ殿だけでござる。この診療所の秘密は、くれぐれも守るようにして欲しいでござる」
「旦那がそう言うんなら、絶対に秘密は守って見せますよ」
キモヲタたちが入って行った診療所の扉には、次のようなプレートが掲げられていました。
『キモヲタ診療所(女性限定)』
プレートの下には少し小さな文字で、
『男性と子どもは治療施設に行ってください』
と書かれています。
キモヲタがこの診療所を設立した目的は「女性限定。キモヲタの目隠・耳栓なし」で、存分に【足ツボ治癒】を行なえる場所を確保するためなのでした。
受付など診療所を手伝うことになる三人のスタッフは全て女性。しかも、優男厳選の美女ばかり。
キモヲタの欲望が丸出しな診療所でしたが、何故かエレナはその必要性を認めて、キモヲタ資金からの支出にOKを出したのでした。
地下診療所に降りると、そこには美しい女性スタッフ三人がキモヲタたちを出迎えてくれました。
スタッフは、どことなくエレナとエルミアナに似た女性二人と、キーラと同じ犬耳族の女性一人。いずれもナイスバディの美女揃い。
「「「はじめまして、キモヲタ先生!」」」
彼女たちは挨拶するときに、その大きく開いた胸元を丁寧にキモヲタにモロ見せするのでした。
「むほぉ!」
思わず声を上げるキモヲタ。
「よよよ、よろしくオナシャスでござるよ。デュフコポー」
その鼻の下は完全に伸びきっていたのでした。
深夜、キモヲタが眠りについていた部屋にこっそりとやってきたのは、シモン(婚約中だったが王国兵士を辞めたことが婚約相手の両親にバレてしまい婚約解消の危機を迎えつつある27歳)でした。
「旦那……キモヲタの旦那……起きてくだせぇ。そろそろ時間です」
「ぬっ、シモン殿でござったか。キーラたんとソフィアたんは?」
「昼の間、ソープランドを走り回ってましたんで、今は疲れてぐっすりとお休みになってますよ」
「デュフフ。それでは我が診療所の完成具合をば、じっくりと視察に参りますかな」
身を起こしたキモヲタは、音を立てないように注意しつつ、シモンと共にキモヲタ邸を抜け出していきました。
そのとき、布団を被って眠っていたキーラの犬耳が、
ピコンッ!
と動いたことに、二人が気づくことはありませんでした。
~ 娯楽施設 ~
建設中のソープランドは大きく分けて3つの施設で構成されていました。
具体的には、病院の機能を果たす治癒施設、温泉があり宿泊もできる保養施設、様々な娯楽が楽しめるレジャー施設です。
レジャー施設がある場所は、明確に二つの区画に分けられており、しかもソープランド内で、それぞれ南北に分離されています。
南側にあるのは、子ども連れの家族も楽しめるイベントやショッピングを楽しむことができる施設。
そしてもう一方の北側の施設は、夜になると魔鉱灯を使ったピンクや紫の看板が煌めくミニ歓楽街のようになっており、お子様は立ち入り禁止になっているのでした。
この北側の施設は、キモヲタの命名によってカブキタウンと呼ばれており、その管理は紅蝶会が取り仕切っています。
紅蝶会のマダム・バタフライは、ソープランドが完成すれば南橋の売春婦をすべて引き上げて、カブキタウン内で働けるようにすることを、キモヲタとの間で確約していました。
また未成年の売春については一切取りやめること。彼女たちの将来を見据えたうえで、なるべく陽の当たる場所で生きていける道を、ソープランド全体で用意していくことも、マダムはキモヲタと約束を交わしているのでした。
キモヲタとシモンが夜の魔鉱灯ネオンが煌めくカブキタウンに到着すると、入り口の前に、二人の美女を従えた優男が声をかけてきました。
「おっ、キモヲタの旦那! お待ちしておりました」
金髪の優男の名前はルーク。北西区紅蝶会を預かっている若頭でした。ソフィアに虐待を働いていたことに激怒したキモヲタによって、お尻が24時間痒くなる地獄を味わった男です。
ちなみにこのとき、キモヲタの【お尻痒くな~る】に苦しめられた北西区紅蝶会の輩たちの痒みの継続時間は平均14時間でした。
優男のニコラウスが平均より10時間オーバーだったのは、二人の美女を侍らせていたことが原因。つまり【お尻痒くな~る】を発する際に、キモヲタのリア爆追加ダメージが入ったせいでした。
そんな金髪優男も、マフィアの抗争で致命傷を受けたマダム・バタフライをキモヲタが助けて以降は、キモヲタのことを慕うようになっていたのでした。
「これはニコニコ殿! 我輩が来たでござるよ!」
「旦那の診療所は、いつでも始められるよう準備万端整えてます。スタッフの方も、うちのキレイどころを用意してますから、きっと旦那にも気に入ってもらえると思いますよ」
キモヲタの診療所。
それはカブキタウンの一角にひっそりと作られた小さな地下空間でした。
地下に降りる階段は、大人なお店の間に挟まれるようにあって、普通に歩いているだけでは見逃してしまうほど目立ちません。
ここにキモヲタが診療所を作ったことを知っているのは、仲間内ではエレナとシモンだけでした。
なぜこんなところに診療所を作ったのかと言えば、それはシンプルにキーラたちにその存在を隠しておきたかったからです。
キモヲタたちを診療所に案内しながら、優男が訊ねます。
「それにしても旦那。本当にこんな目立たない場所で良かったんですか。旦那のためなら、もっと豪華でもっと広い診療所を用意できますよ?」
「いやいや、目立たないことが大事なのでござる。我輩の身内でも、この診療所の存在を知っているのはここにいるシモン殿とエレナ殿だけでござる。この診療所の秘密は、くれぐれも守るようにして欲しいでござる」
「旦那がそう言うんなら、絶対に秘密は守って見せますよ」
キモヲタたちが入って行った診療所の扉には、次のようなプレートが掲げられていました。
『キモヲタ診療所(女性限定)』
プレートの下には少し小さな文字で、
『男性と子どもは治療施設に行ってください』
と書かれています。
キモヲタがこの診療所を設立した目的は「女性限定。キモヲタの目隠・耳栓なし」で、存分に【足ツボ治癒】を行なえる場所を確保するためなのでした。
受付など診療所を手伝うことになる三人のスタッフは全て女性。しかも、優男厳選の美女ばかり。
キモヲタの欲望が丸出しな診療所でしたが、何故かエレナはその必要性を認めて、キモヲタ資金からの支出にOKを出したのでした。
地下診療所に降りると、そこには美しい女性スタッフ三人がキモヲタたちを出迎えてくれました。
スタッフは、どことなくエレナとエルミアナに似た女性二人と、キーラと同じ犬耳族の女性一人。いずれもナイスバディの美女揃い。
「「「はじめまして、キモヲタ先生!」」」
彼女たちは挨拶するときに、その大きく開いた胸元を丁寧にキモヲタにモロ見せするのでした。
「むほぉ!」
思わず声を上げるキモヲタ。
「よよよ、よろしくオナシャスでござるよ。デュフコポー」
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