36 / 243
第36話 会議
しおりを挟む
天の岩戸にシンイチが閉じこもってから10日後。コボルト村では特に何か問題があるということはなかった。
なんだかんだでシンイチは子コボルトたちの子守をしているし、必要な物資もロコを通じて提供される。村長としての判断が急ぎ必要になるようなこともない。意見が聞きたい場合はロコを通じて聞いたら回答が返ってきた。
洞窟前広場に集まったマーカスたちは、シンイチの引きこもり対策会議を開いていた。
「このままでいいんじゃない?」
マーカスの腕に見事なサイズのおっぱいを押し当てながらカレンが言った。
「そうだよ。別に何もこまってないじゃない」
反対の腕にしがみつきながらエルザがほどよく膨らんだそれを押し当てる。
「そうはいうけど、少しは外の空気を吸って太陽の光を浴びないと健康を崩してしまうかもしれない」
ネフューがフィーネの銀髪を指の櫛でとかしながら言った。
「そうだよ。このままじゃ兄ちゃん病気になっちゃうよ!」
ヴィルがミモザとミッシールに耳をはむはむされながら言った。
「シンイチ、びょうき、なる、だめ」
ロコ以外の誰一人として、シンイチの怒りを正しくは理解していなかった。
ピーヒョロロロ。
すっきりと晴れた青空に鳥の声が響いた。
「……あれだよな。坊主が妙にいら立ってる理由って」
「だろうね」
「えっ、兄ちゃんが怒ってる理由わかるの?」
「しんいち、つがい、ほしい、いない」
「ロコも兄ちゃんもなんで怒ってるか分かってるの?」
コクリとロコはヴィルに向かって頷く。
「しんいち、こづくり、したい、けど、おんな、いない」
「あっ!」
ヴィルが「今わかった!」という表情をしてみんなの顔を眺める。
「「「はぁ……」」」
全員が同じタイミングでため息をついた。
「シンイチも年頃の年齢だしね。その気持ちはぼくもわからないではないよ」
「ちょっと……」
フィーネがネフューに抗議しようとするとネフューは彼女の頬に手を当てて、
「もし君と出会えてなかったら、ぼくの心は君の幻影に恋い焦がれて狂っていたさ」
「ネフュー……」
死ねっ!
「ん!? 何か言ったか?」
マーカスが尋ねると全員首を横に振る。近くで遊んでいる幼女(子コボルト)たちがわーきゃーと騒ぎながら遊んでいた。
「子どもの声じゃないの?」
「そうか」
「そうよ」
エルザの言葉を聞いてマーカスの意識は会議に戻った。
「坊主の問題ってのは要するに女ってことか。」
「そうだね」
「誰かが筆おろしをしてやれば解決するんじゃねーか」
女たちが一斉にマーカスから顔を背ける。
バキッ!
幼女(子コボルト)の一人が枝を真っ二つに折っていた。
「カレン、お前、シンイチを男にしてや……」
「ちょっと! わたしを何だと思ってるの!」
「お前、神官だろ? ミトラス神殿じゃ神官が参拝者の相手をしてるじゃねーか」
「あんな邪教と一緒にしないで! わたしはラーナリア正教の神官なの!」
「あぁ、悪かった。ただ悩める少年を救うのに力を貸して貰えるんじゃないかって思っただけだ。こんな綺麗な女神
様が初めての相手だったらさぞ幸せだろうってな」
立ち上がろうとしたカレンを自分の膝の上に引き寄せて、真剣なまなざしで彼女を口説いた後、マーカスはカレンの美しい胸元に口づけをする。
ボキッ!ボキッ!
幼女(子コボルト)の一人が太い枝を二本、真っ二つに折っていた。
マーカスがミモザの方を見ようとする前に彼女は言った。
「あたしも絶対、絶対、ぜーーーたっい! 嫌だからねっ! そりゃあの子にはここに居させてもらってるから恩を感じてないわけじゃないけど、それとこれとは別よ! 生理的に無理!」
それに続いて他の女たちが次々と所信を表明し始める。
「わたしも彼には恩があるし、それは返したいと思ってる。だが、わたしが自分の肌を許すのはこの世界が続く限りネフューだけだ」
「わたしもないかなー。イケメンだったら少し考えなくもないんだけど」
「ヴィルの子ども! ヴィルくんの子どもが欲しい! 」
「お前らまだガキの癖に……」
バキッ! ボキッ! バキバキバキッ!
幼女が太い枝を掴んでは蹴り、別の枝を掴んでは蹴って、次々と枝を折っていた。
「お、おい、ケンカでもしてんのか?」
心配になったマーカスが声を掛ける。
「ふんっ!」
何故かプンプンしている幼女が洞窟に向かうと、その後を五人の幼女(子コボルト)がトコトコと付いて洞窟の奥へと消えていった。
「な、何なんだ?」
「子どもだもん、ケンカなんていつものことでしょ」
「それよりも、シンイチのことだ。彼をこのままにしておくのはよくないよ」
幼女のことは放っておくことにして、その場にいる全員が再び会議に戻る。
洞窟の奥部屋では、6人の幼女がガツンと愛媛ミカンを美味しそうに食べていた。
「 ご褒美だよー」
「「「「「おいしー」」」」」
(魔力残存量が10%を切りました。【幼女化(セルフ)】が解除されます)
ボンッという音と共に煙が立ち上り、煙が消えたときにはシンイチの姿がそこにあった。
~ 奥部屋 ~
ひきこもり生活は時間を持て余す。その間に俺はスキルについて色々なことを試したりしていた。【幼女化(セルフ)】はその成果のひとつだった。
この【幼女化(セルフ)】は発動と維持に魔力を消費し、魔力が10%を切ると自動的に解除される。恐らくは自分自身をずっと幼女化してしまうリスクを回避するための制限だと思う。
ただ魔力回復薬とかで魔力を補給すれば、魔力が回復した分だけ時間を延長することはできるようだ。
俺は早速この【幼女化(セルフ)】を使い、幼女(子コボルト)の中に紛れ込んで外の様子を見に行くことにした。
そして、マーカスたちが会議を開いているところに出くわしたというわけだ。
そして今、俺の心はさっきボキボキと折った枝のように、真っ二つに折れていた。
「生理的に無理とか……アハハハ、泣くわ」
「シンイチ、ナイテル」
「シンイチ、ダイジョウブ?」
「ヨシヨシ、シンイチ、ヨシヨシ」
「ミカン、アゲル、コレ、タベル」
「ボクモ、ミカン、シンイチ、タベル」
幼女(子コボルト)たちの慰めがなかったら、俺は魔王となってこの村にいる全員を【幼女化(1年)】しているところだった。
畜生、あいつら相も変わらずいちゃつきやがって!
うらやましいな! 畜生!
俺の怒りポイントはそこだった。
なんだかんだでシンイチは子コボルトたちの子守をしているし、必要な物資もロコを通じて提供される。村長としての判断が急ぎ必要になるようなこともない。意見が聞きたい場合はロコを通じて聞いたら回答が返ってきた。
洞窟前広場に集まったマーカスたちは、シンイチの引きこもり対策会議を開いていた。
「このままでいいんじゃない?」
マーカスの腕に見事なサイズのおっぱいを押し当てながらカレンが言った。
「そうだよ。別に何もこまってないじゃない」
反対の腕にしがみつきながらエルザがほどよく膨らんだそれを押し当てる。
「そうはいうけど、少しは外の空気を吸って太陽の光を浴びないと健康を崩してしまうかもしれない」
ネフューがフィーネの銀髪を指の櫛でとかしながら言った。
「そうだよ。このままじゃ兄ちゃん病気になっちゃうよ!」
ヴィルがミモザとミッシールに耳をはむはむされながら言った。
「シンイチ、びょうき、なる、だめ」
ロコ以外の誰一人として、シンイチの怒りを正しくは理解していなかった。
ピーヒョロロロ。
すっきりと晴れた青空に鳥の声が響いた。
「……あれだよな。坊主が妙にいら立ってる理由って」
「だろうね」
「えっ、兄ちゃんが怒ってる理由わかるの?」
「しんいち、つがい、ほしい、いない」
「ロコも兄ちゃんもなんで怒ってるか分かってるの?」
コクリとロコはヴィルに向かって頷く。
「しんいち、こづくり、したい、けど、おんな、いない」
「あっ!」
ヴィルが「今わかった!」という表情をしてみんなの顔を眺める。
「「「はぁ……」」」
全員が同じタイミングでため息をついた。
「シンイチも年頃の年齢だしね。その気持ちはぼくもわからないではないよ」
「ちょっと……」
フィーネがネフューに抗議しようとするとネフューは彼女の頬に手を当てて、
「もし君と出会えてなかったら、ぼくの心は君の幻影に恋い焦がれて狂っていたさ」
「ネフュー……」
死ねっ!
「ん!? 何か言ったか?」
マーカスが尋ねると全員首を横に振る。近くで遊んでいる幼女(子コボルト)たちがわーきゃーと騒ぎながら遊んでいた。
「子どもの声じゃないの?」
「そうか」
「そうよ」
エルザの言葉を聞いてマーカスの意識は会議に戻った。
「坊主の問題ってのは要するに女ってことか。」
「そうだね」
「誰かが筆おろしをしてやれば解決するんじゃねーか」
女たちが一斉にマーカスから顔を背ける。
バキッ!
幼女(子コボルト)の一人が枝を真っ二つに折っていた。
「カレン、お前、シンイチを男にしてや……」
「ちょっと! わたしを何だと思ってるの!」
「お前、神官だろ? ミトラス神殿じゃ神官が参拝者の相手をしてるじゃねーか」
「あんな邪教と一緒にしないで! わたしはラーナリア正教の神官なの!」
「あぁ、悪かった。ただ悩める少年を救うのに力を貸して貰えるんじゃないかって思っただけだ。こんな綺麗な女神
様が初めての相手だったらさぞ幸せだろうってな」
立ち上がろうとしたカレンを自分の膝の上に引き寄せて、真剣なまなざしで彼女を口説いた後、マーカスはカレンの美しい胸元に口づけをする。
ボキッ!ボキッ!
幼女(子コボルト)の一人が太い枝を二本、真っ二つに折っていた。
マーカスがミモザの方を見ようとする前に彼女は言った。
「あたしも絶対、絶対、ぜーーーたっい! 嫌だからねっ! そりゃあの子にはここに居させてもらってるから恩を感じてないわけじゃないけど、それとこれとは別よ! 生理的に無理!」
それに続いて他の女たちが次々と所信を表明し始める。
「わたしも彼には恩があるし、それは返したいと思ってる。だが、わたしが自分の肌を許すのはこの世界が続く限りネフューだけだ」
「わたしもないかなー。イケメンだったら少し考えなくもないんだけど」
「ヴィルの子ども! ヴィルくんの子どもが欲しい! 」
「お前らまだガキの癖に……」
バキッ! ボキッ! バキバキバキッ!
幼女が太い枝を掴んでは蹴り、別の枝を掴んでは蹴って、次々と枝を折っていた。
「お、おい、ケンカでもしてんのか?」
心配になったマーカスが声を掛ける。
「ふんっ!」
何故かプンプンしている幼女が洞窟に向かうと、その後を五人の幼女(子コボルト)がトコトコと付いて洞窟の奥へと消えていった。
「な、何なんだ?」
「子どもだもん、ケンカなんていつものことでしょ」
「それよりも、シンイチのことだ。彼をこのままにしておくのはよくないよ」
幼女のことは放っておくことにして、その場にいる全員が再び会議に戻る。
洞窟の奥部屋では、6人の幼女がガツンと愛媛ミカンを美味しそうに食べていた。
「 ご褒美だよー」
「「「「「おいしー」」」」」
(魔力残存量が10%を切りました。【幼女化(セルフ)】が解除されます)
ボンッという音と共に煙が立ち上り、煙が消えたときにはシンイチの姿がそこにあった。
~ 奥部屋 ~
ひきこもり生活は時間を持て余す。その間に俺はスキルについて色々なことを試したりしていた。【幼女化(セルフ)】はその成果のひとつだった。
この【幼女化(セルフ)】は発動と維持に魔力を消費し、魔力が10%を切ると自動的に解除される。恐らくは自分自身をずっと幼女化してしまうリスクを回避するための制限だと思う。
ただ魔力回復薬とかで魔力を補給すれば、魔力が回復した分だけ時間を延長することはできるようだ。
俺は早速この【幼女化(セルフ)】を使い、幼女(子コボルト)の中に紛れ込んで外の様子を見に行くことにした。
そして、マーカスたちが会議を開いているところに出くわしたというわけだ。
そして今、俺の心はさっきボキボキと折った枝のように、真っ二つに折れていた。
「生理的に無理とか……アハハハ、泣くわ」
「シンイチ、ナイテル」
「シンイチ、ダイジョウブ?」
「ヨシヨシ、シンイチ、ヨシヨシ」
「ミカン、アゲル、コレ、タベル」
「ボクモ、ミカン、シンイチ、タベル」
幼女(子コボルト)たちの慰めがなかったら、俺は魔王となってこの村にいる全員を【幼女化(1年)】しているところだった。
畜生、あいつら相も変わらずいちゃつきやがって!
うらやましいな! 畜生!
俺の怒りポイントはそこだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる