62 / 243
第62話 秘密基地
しおりを挟む
コボルト村の洞窟から少し山を登って50mほど獣道を辿った場所に、俺の秘密基地がある。じっくり一人で静かに考え事をしたいときの場所だと強く強く言っているので誰も来ない。
マーカスやネフューは何となく察しているのだろう、俺を放っておいてくれる。ヴィルも俺が嫌がることをすることはない。女性陣はそもそも近寄りたくもないはずだ。
最大の問題は、何にでも興味津々の幼女(いろいろ)の行動だ。こればっかりは制御ができないので、秘密基地にいるときは索敵レーダーを常に視界に表示している。
俺は秘密基地に取り付けた小さな乾電池式のLED読書灯を点ける。ココロチンには低省力監視モードに入ってもらって、今やこの秘密基地には俺しかいない。
「ヌフフ」
地面の土を払うと、帝都指定ゴミ袋に入った異世界の秘宝が顔を出した。俺は泥が掛からないように丁寧に袋から取り出す。視線を動かさずにティッシュが抜き取れる位置にティッシュボックスを調整した後、俺はいよいよ秘宝「もんもんキャット先生の『ふわとろ鬼っ娘』最新刊」を開いた。
「おー、この絵柄、このセリフ回し、至宝! 至宝! まさに至宝!」
俺の鼻息が凄すぎて、ティッシュボックスから出ているティッシュがフルフルと揺れる。一通り読み終えると、俺はまた最初のページから何度も何度も読み返した。
いよいよ高ぶってきた俺は、今日のおかずページを見つける!
「ここだ!」
「どこですか!?」
「ほはぁぁわぁぁあゎ!?」
しまった。興奮し過ぎて、熱中し過ぎて、索敵マップに注意を払うのをすっかり忘れていた。そいえば街に出ていたステファンとライラには秘密基地のことを話していなかった!
「ら、らららら、ライラぁぁ!?」
「は、はい!」
バサッ。
ライラの足元に異世界の秘宝が落ちる。
この秘宝の表紙は、巨乳の女の子が素っ裸でR18な行為をしているそれはもう見事な一枚絵であった。
ライラはそれをさっと拾い上げて俺の方に差し出した。俺も反射的に手を伸ばす。
「あっ!」
俺の指先がライラに振れた瞬間、弾かれたようにライラはその手を引っ込めた。
「ご、ごめん」
「ごめんなさい!」
俺は自分がライラに嫌われていることを思い出し、内心では思い切り凹みんでいたが、頑張って謝罪した。どうせ俺の身体からは女が忌避する体臭でも出てるんだろ。
「俺なんかに触られるのいやだったよね。ほんとごめん」
よし、もう女はきっぱり諦めてイリアくんと結ばれよう。
「嫌じゃない! 嫌なわけないです! わたしが汚いだけなんです!」
イリアくんとなら幸せになれそうな気がする。今度、会ったら結婚を申し込もう!
「えっ、汚い?」
俺の問いかけにライラがコクコクと頷く。あっ、もしかして俺が嫌われているわけではない? なんかイリアくんとはまだ友達のままでいいかもしれない。
「トイレで手を洗ってないとか?」
「もっと汚いんです」
ライラは両手を前に組み顔を伏せたまま頭を横に振って否定する。これ以上、聞かない方がいい気がする。地雷がそこら中に埋まっているような。
だがライラの顔に浮かぶ暗い表情を見ると俺は尋ねずにはいられなかった。
「いったい何が汚いの? ティッシュならここに……」
「わたしの全部が汚いんです! 穢れてるんです!」
「誰がそんなこと言ったんだ! 殴り飛ばしてやる!」
突然、怒鳴って言ったライラの言葉に、俺も反射的に怒鳴り返してしまった。ライラは顔を覆い声を上げて泣き出してしまった。
やってしまった……やっぱり地雷だった。
「わたしが……わたしが……汚いんです……」
「誰かがライラのことを汚いって言ったのか?」
俺は女性に通用するかもしれない唯一のスキル【頭なでなで】を使って、ライラの頭を優しくなでながら聞いた。
「いいえ」
「じゃぁ、どうしてそんなこと言うのさ。ライラは綺麗であっても汚いなんてことはないよ。絶対に」
ライラの涙は止まることなく嗚咽が続く。
「わたしは……わたしは汚い。醜くて、汚くて、穢れて、傷があって、片目がなくて、汚い、醜い奴隷なんです」
状況はよくわからないが、ライラが自分自身を殺す勢いの自己嫌悪に陥っているらしいことだけはわかった。
「もう一度聞くけど、それを誰かに言われたの?」
ライラは首を振る。
「じゃあ、なんでそんこと言うのさ、ライラは綺麗だよ? 凄く美人で可愛いくて……汚いとか穢れてるとか、そんなこと全くないんだけどなぁ」
「わたしは汚い! 醜い!」
ライラが叫ぶ!
「奴隷のときは、何度も何度も男に犯されました! 毎回毎回、犯された後には吐いて吐いて吐いて汚物にまみれてました! ゴブリンに犯されました! ゴブリンに右目を短剣で切られ、えぐられ、食べられました! ほらっ!」
ライラが前髪を上げ右目の義眼を取り出し、傷を俺に見せるように開く。
「わたしは汚い! 醜いんです!」
ライラが絶叫する。
「ライラは綺麗だっつってんだろぉぉがぁぁぁぁ!」
俺はその倍の声を上げて絶叫した。
「初めてみたときのライラは綺麗だった! ゴブリン共から生き延びたライラはもっと綺麗だった! コボルト村にやってきたときのライラは、もっともっともっと綺麗だった! それからずっとライラは綺麗だった! お前が俺のことを嫌って避けても、ライラは綺麗だった! いいか、おまえは」
ここで俺は息切れしてしまった。肝心なセリフはため息を吐くように――
「俺の一番綺麗なんだよ」
しかも意味不明なセリフになってしもた。
ライラがポカンと俺の顔を見上げたまま固まっていた。
俺はライラの少し開いた唇に目が釘付けになっていた。吸い寄せられるように顔を近づけるがライラは動かない。俺はそのままライラの唇に唇を重ねる。
「えっ!」
ビクンッ! とライラの身体が震える。
「あっ、ご、ごめん、嫌だったよね。ごめ……」
ドンッ!
俺は押し倒されていた。
「嫌なんかじゃありません。そんなこと絶対ない! 永遠にない!」
「んぐっ!」
ライラが俺の唇を奪い、ライラの下が俺の口の中であばれ、顔中を舐め回す。俺はライラを押し返し、ライラにされたのと同じことを仕返しにする。
またライラが仕返しをしたので、また俺もお返しをする。仕返しが繰り返される度、その衝動はより激しいものとなって行った。
こうして――
初めて女と結ばれた男と、
初めて愛する男と結ばれた女は、
その喜びと快楽に我を忘れ、いつまでもお互いを貪り続けた。
マーカスやネフューは何となく察しているのだろう、俺を放っておいてくれる。ヴィルも俺が嫌がることをすることはない。女性陣はそもそも近寄りたくもないはずだ。
最大の問題は、何にでも興味津々の幼女(いろいろ)の行動だ。こればっかりは制御ができないので、秘密基地にいるときは索敵レーダーを常に視界に表示している。
俺は秘密基地に取り付けた小さな乾電池式のLED読書灯を点ける。ココロチンには低省力監視モードに入ってもらって、今やこの秘密基地には俺しかいない。
「ヌフフ」
地面の土を払うと、帝都指定ゴミ袋に入った異世界の秘宝が顔を出した。俺は泥が掛からないように丁寧に袋から取り出す。視線を動かさずにティッシュが抜き取れる位置にティッシュボックスを調整した後、俺はいよいよ秘宝「もんもんキャット先生の『ふわとろ鬼っ娘』最新刊」を開いた。
「おー、この絵柄、このセリフ回し、至宝! 至宝! まさに至宝!」
俺の鼻息が凄すぎて、ティッシュボックスから出ているティッシュがフルフルと揺れる。一通り読み終えると、俺はまた最初のページから何度も何度も読み返した。
いよいよ高ぶってきた俺は、今日のおかずページを見つける!
「ここだ!」
「どこですか!?」
「ほはぁぁわぁぁあゎ!?」
しまった。興奮し過ぎて、熱中し過ぎて、索敵マップに注意を払うのをすっかり忘れていた。そいえば街に出ていたステファンとライラには秘密基地のことを話していなかった!
「ら、らららら、ライラぁぁ!?」
「は、はい!」
バサッ。
ライラの足元に異世界の秘宝が落ちる。
この秘宝の表紙は、巨乳の女の子が素っ裸でR18な行為をしているそれはもう見事な一枚絵であった。
ライラはそれをさっと拾い上げて俺の方に差し出した。俺も反射的に手を伸ばす。
「あっ!」
俺の指先がライラに振れた瞬間、弾かれたようにライラはその手を引っ込めた。
「ご、ごめん」
「ごめんなさい!」
俺は自分がライラに嫌われていることを思い出し、内心では思い切り凹みんでいたが、頑張って謝罪した。どうせ俺の身体からは女が忌避する体臭でも出てるんだろ。
「俺なんかに触られるのいやだったよね。ほんとごめん」
よし、もう女はきっぱり諦めてイリアくんと結ばれよう。
「嫌じゃない! 嫌なわけないです! わたしが汚いだけなんです!」
イリアくんとなら幸せになれそうな気がする。今度、会ったら結婚を申し込もう!
「えっ、汚い?」
俺の問いかけにライラがコクコクと頷く。あっ、もしかして俺が嫌われているわけではない? なんかイリアくんとはまだ友達のままでいいかもしれない。
「トイレで手を洗ってないとか?」
「もっと汚いんです」
ライラは両手を前に組み顔を伏せたまま頭を横に振って否定する。これ以上、聞かない方がいい気がする。地雷がそこら中に埋まっているような。
だがライラの顔に浮かぶ暗い表情を見ると俺は尋ねずにはいられなかった。
「いったい何が汚いの? ティッシュならここに……」
「わたしの全部が汚いんです! 穢れてるんです!」
「誰がそんなこと言ったんだ! 殴り飛ばしてやる!」
突然、怒鳴って言ったライラの言葉に、俺も反射的に怒鳴り返してしまった。ライラは顔を覆い声を上げて泣き出してしまった。
やってしまった……やっぱり地雷だった。
「わたしが……わたしが……汚いんです……」
「誰かがライラのことを汚いって言ったのか?」
俺は女性に通用するかもしれない唯一のスキル【頭なでなで】を使って、ライラの頭を優しくなでながら聞いた。
「いいえ」
「じゃぁ、どうしてそんなこと言うのさ。ライラは綺麗であっても汚いなんてことはないよ。絶対に」
ライラの涙は止まることなく嗚咽が続く。
「わたしは……わたしは汚い。醜くて、汚くて、穢れて、傷があって、片目がなくて、汚い、醜い奴隷なんです」
状況はよくわからないが、ライラが自分自身を殺す勢いの自己嫌悪に陥っているらしいことだけはわかった。
「もう一度聞くけど、それを誰かに言われたの?」
ライラは首を振る。
「じゃあ、なんでそんこと言うのさ、ライラは綺麗だよ? 凄く美人で可愛いくて……汚いとか穢れてるとか、そんなこと全くないんだけどなぁ」
「わたしは汚い! 醜い!」
ライラが叫ぶ!
「奴隷のときは、何度も何度も男に犯されました! 毎回毎回、犯された後には吐いて吐いて吐いて汚物にまみれてました! ゴブリンに犯されました! ゴブリンに右目を短剣で切られ、えぐられ、食べられました! ほらっ!」
ライラが前髪を上げ右目の義眼を取り出し、傷を俺に見せるように開く。
「わたしは汚い! 醜いんです!」
ライラが絶叫する。
「ライラは綺麗だっつってんだろぉぉがぁぁぁぁ!」
俺はその倍の声を上げて絶叫した。
「初めてみたときのライラは綺麗だった! ゴブリン共から生き延びたライラはもっと綺麗だった! コボルト村にやってきたときのライラは、もっともっともっと綺麗だった! それからずっとライラは綺麗だった! お前が俺のことを嫌って避けても、ライラは綺麗だった! いいか、おまえは」
ここで俺は息切れしてしまった。肝心なセリフはため息を吐くように――
「俺の一番綺麗なんだよ」
しかも意味不明なセリフになってしもた。
ライラがポカンと俺の顔を見上げたまま固まっていた。
俺はライラの少し開いた唇に目が釘付けになっていた。吸い寄せられるように顔を近づけるがライラは動かない。俺はそのままライラの唇に唇を重ねる。
「えっ!」
ビクンッ! とライラの身体が震える。
「あっ、ご、ごめん、嫌だったよね。ごめ……」
ドンッ!
俺は押し倒されていた。
「嫌なんかじゃありません。そんなこと絶対ない! 永遠にない!」
「んぐっ!」
ライラが俺の唇を奪い、ライラの下が俺の口の中であばれ、顔中を舐め回す。俺はライラを押し返し、ライラにされたのと同じことを仕返しにする。
またライラが仕返しをしたので、また俺もお返しをする。仕返しが繰り返される度、その衝動はより激しいものとなって行った。
こうして――
初めて女と結ばれた男と、
初めて愛する男と結ばれた女は、
その喜びと快楽に我を忘れ、いつまでもお互いを貪り続けた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる