ベスティエンⅡ

熒閂

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#07:Corkscrew romance

Tiger has an impossible dream 01 ✤

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 ――気持ちいい? 気持ちいいって何? 私道端で寝てんじゃないの? だって居酒屋出たところまでしか記憶ない。
 いやいや待て待て。ナイこともナイ。何となく覚えてることもあるし、飛んでる部分もある。
 え⁉ 記憶ないってヤバイ!

 仁南ニナは目を開けるとほぼ同時に布団から飛び起きた。

「って、布団⁉ 何で布団っ? 私ベッド派!」

 何故だか分からないが仁南は一晩敷き布団で眠っていた。自宅ならば天蓋付きベッドで目を覚ましたはずだ。バッバッと機敏な動きで周囲を見回したところ、何処をどう見ても見覚えのない和室。そして、何処をどう見ても一晩明けて朝になっている。障子から太陽の光が透けている。

(ちょっと待って。ちょっと待って。ちょっと待って。落ち着け、落ち着くのよ小嶺コミネ仁南ニナ

 仁南は額を押さえ、自分の置かれた情況を整理しながら朧気な昨夜の記憶を復元しようと試みた。起き抜けの頭は回転が悪く、しかも昨夜しこたま飲んだだけあって記憶は断片的だ。

(ここはニュータイプの和風テイストラブホ……とかじゃない多分。服は着てる、下着も着けてる、ゴムやティッシュの残骸もないみたいだし……ヤってない多分、ヨシ! ……ていうかもしもよ、もしもの場合、相手は誰⁉)

 意識的に冷静になろうと努めている間も同時に焦燥が押し寄せてきて額からはダラダラと汗が流れてくる。昨夜の相手がブサイクABだったらと想像するとゾッとした。記憶が危うくなるほど酔ってはいても、プライドと審美眼には自信がある自分がそのような愚行を犯すはずがないと信じたいのだが。

「じゃあここは一体どこなのよ⁉」

「小嶺」

 不意に男の声が聞こえ、仁南はビクゥッと肩を跳ね上げた。声は障子のほうから聞こえた。障子には背の高い人影が映っていた。

「開けてもええか」

(あ、この声)

 障子がスッと開くと予想どおり虎宗タケムネが姿を現し、仁南はホッとした。
 しかしながら、次の瞬間には凄まじい勢いで疑問の波がやってきた。

(ホッとするて何! 何で天然記念物でホッとするのよ! ブサイクABならダメだけど天然記念物とならいいって思ってるってこと⁉ 冗談じゃないわよ! いいわけないでしょ! だぁーっ、くそぅ小嶺コミネ仁南ニナ一生の不覚!)

「風呂沸いとるけど入るか? 多分上がる頃には朝飯もでけるで」

 虎宗は相変わらずの無表情で淡々と用件だけを述べた。
 仁南は掛け布団を握り締め、虎宗の顔をじっと見詰めた。仁南と優に十数秒は視線を合わせても、やはり虎宗は表情をピクリとも変えなかった。

「ねぇ、ここって……?」

「俺んちや」

「あぁそう。天然記念物の家なんだ……て、ウソ⁉ 何でこの私が天然記念物の家に一泊ぅ~っ⁉」

 仁南は豆鉄砲を食らった鳩のような顔で頭を抱えた。

「小嶺、昨夜のこと何も覚えてへんのか。……まァ、忘れとっても別にええか」

「よくない!」

 仁南は布団の上にぼすっと拳を落とした。再び虎宗を見上げ、真剣な面持ちで見詰めたあと、ゴクッと生唾を嚥下した。

「私、アンタと…………ヤッちゃった?」

「それだけはない」

 虎宗がキッパリと断言したのち、和室に暫しの沈黙が訪れた。
 仁南から続く言葉は出てこず、虎宗はもう話は恙なく終了したのだと判断して障子を閉めようと手を掛けた。仁南は虎宗を引き留めるように慌てて口を開いた。

「そ、そんな言い方ないでしょ!」

 意外な言葉を投げ返され、虎宗はやや驚いて仁南を見た。虎宗としては仁南を気遣ってなるべく無関心を装ったのに(装わなくても無表情なのだが)、そのような食い下がり方をされるとは思ってもみなかった。

「いくら何でもフツーそこまで冷静に言い切る⁉ それとも何よッ? 私はアンタがちょっともヤル気になんないほどのドブスだって言いたいのッ?」

「そんなこと一言も言うてへん」

「その態度は同じ意味だって言ってんの!」

「据え膳か。飲みすぎて前後不覚の美人が目の前にいてたら取り敢えずヤっとかな失礼か」

「アンタなんてこっちから願い下げよ!」

「言うてること支離滅裂や。まだ酒が残ってんのか小嶺」

 虎宗は足許に向けて「ふー」と深い溜息を吐いた。

「大体アンタはッ……」

 仁南ははたと何かに気づいて黙りこんだ。そして脳内で虎宗の言葉を反芻検証する。

(アレ? 今コイツ何て言ったっけ? 今もしかして「美人」て言わなかった? 私のこと「美人」って……言ったわよね。確かに言ったわ。この私が賛辞を聞き間違えるはずないもの)

 仁南にとって「美人だね」とか「可愛いね」とかは言われ慣れた台詞。仁南自身、己の容姿が他より優れていることは自覚している。それなのにまた心臓がドキッと高鳴るのは何故。

(現金すぎるわ……私。ちょっと危ないところを助けてもらったからってこんな簡単にときめいて)

 仁南は眉間に皺を寄せてキッと睨むような目付きで虎宗を見た。虎宗は動じず仁南を見返した。
 虎宗の顔面の造形は、大志朗タイシローばりの色男とまではいかなくとも、よくよく観察してみれば、鼻梁が通りハッキリとした顔立ちをしているとは思う。太いと指摘した眉毛も、見方を変えれば凛々しいと思えなくもない。友人たちが騒ぎ立てるのも頷ける。

「……ちょっとメガネ外してみてくれない?」

「あかん」

 唐突に仁南に依頼されたにも拘わらず、虎宗の返事は早かった。

「何で? メガネ外すくらいいいじゃない、ケチ」

「ケチちゃう。コレ外したら何も見えへん」

「見えないってどれくらい?」

「眼鏡かけてへん時は知り合いと擦れ違っても分かれへん。デコが付くくらいに顔近づけな人相は分かれへんな」

 それを聞き、仁南は「あ」と声を上げて虎宗を指差す。

「じゃあこの前大学で私に分からないって言ったのって……」

「顔見えへんかったさかいな。スマンかったな」

 ドキン。
 これぐらいで喜ぶなんて馬鹿みたいだと自分でも思った。あのようなことくらいで恋に落ちるなど、もっと馬鹿げている。しかし、心臓は高鳴っている。脳味噌から発せられる指令を無視して、臓器は馬鹿が付くくらい正直に反応している。
 仁南は無表情な虎宗の顔を視界の中央に固定して必死に鼓動の理由を探した。数多くの賛美を日常的に獲得し、自身を美しいと自負し、そう見えるように努力も怠っていないつもり。そのような自分が馬鹿な人間であるはずがない。単純な人間であるはずがない。今はいろいろなことに錯乱して混乱して見失ってしまっているだけ。落ち着いて考えれば、心臓が高鳴っている妥当な理由が見つけられるはず。

「小嶺。俺そろそろ朝飯作らなあかんさかい――」

「あーっ! ていうか何で私を呼び捨て? 馴れ馴れしい! 天然記念物のクセに!」

 小嶺は虎宗を指差して甲高い声を上げた。
 もう面と向かって何度もその名称で呼ばれたから、虎宗は特段腹は立てなかった。ただ、朝からひとりで騒いでいる仁南のテンションには流石に呆れた。

「お前が小嶺でええ言うたんや、昨日」

「昨日?」

「覚えてへんなら、無理に思い出さんでもええ」

 ――「オイ、ほんまに大丈夫なんか? 小嶺……サン」

「小嶺でいい……」――




(あ、言ったかも……じゃなくて言った。確実に自分で言っちゃってるよ、私)

 それを思い出すと脳内で記憶が連鎖反応を起こし、虫食い状態だった記憶の穴が塞り、昨日の一連の流れを一気に思い出した。そして、自分は呆れるくらいに軽薄で無責任に無計画だったのだと自覚した。さらには偶然虎宗が通りかからなかったケースを想定すると不覚にも涙が出そうになった。仁南は、赤の他人であるはずの虎宗に危機から救われた。
 能登ノト虎宗タケムネは、通りすがりにたかだかゼミナールの顔見知り程度の女を身を挺して助けてしまうような男。その上、恩を着せず礼を欲さず知らん顔をするような男。
無感動で愛想が無くて堅実で古臭くて、天然記念物並みに絶滅危惧種。

「き、昨日は助けてくれて……ありがとう……」

 仁南からそう言われても仁南の予想どおり、虎宗は無表情で「ああ」と言っただけだった。

「能登クン。ジェットコースター理論って知ってる? もしくは吊り橋効果とも言う……」

「?」

 虎宗は無表情だが、自分の言わんとしていることが伝わっていないということは、反応の薄さから仁南にも判断ができた。煩いくらいにドクドクと早い心音を聞きながら、仁南は虎宗の顔から足元へ目を落とした。

「極限状態にある男女は、危険信号のドキドキと恋愛感情のドキドキを混同しちゃうとか、生命が危機に晒されると本能的に遺伝子を残そうとして恋が芽生えやすいっていう……ヤツ」

 そこまで仁南に説明されてようやく虎宗はピンと来て「ああ」と小さな声で相槌を打った。

「勘違いやろ」

 仁南は「え?」と顔を上げた。

「脳味噌がミスって、惚れるはずのない奴に惚れるっちゅう話やろソレ」

(アレ? そうだっけ? そんな話だったかしら)

 仁南はやや目を丸くしてポカンとした。その顔を見て虎宗は首を傾げた。

「何や、さっきからよう変な顔しとるけど、二日酔いか?」

(吊り橋効果は勘違いの恋……。私はそんな話がしたかったんだっけ? 何故このタイミングでそんな話を思い出したのかしら? そもそも何故そんな話を能登君にしてるの? 分からない。もう自分が分からない)

 虎宗がしばし待っても埴輪状態の仁南からは応答がなかった。先ほどから朝食の支度を気にしている虎宗は、溜息を吐いて障子に手をかけた。

「早よ風呂浴びて酒抜けや」

 そう言い残して虎宗はパンッと障子を閉じた。




  § § §




 仁南が来客用の部屋から出てきたところ、丁度虎宗に見つかった。虎宗から脱衣所まで案内され、着替えとしてTシャツとジャージを渡され、手際よく細々と説明を受けた。無表情で淡々と説明をするので旅館の接客係かと思ったくらいだ。
 仁南は朝風呂を浴び、メイクを落としたスッピン状態で台所を覗いた。虎宗が此方に背を向けて台所に立っていた。ふと足を停めて眺めてしまった。虎宗の長身には流し台は低すぎるし、その体格の良さでは少々手狭に見えるのに、不思議と違和感が無かった。虎宗はこの空間に風景のように溶けこんでいた。

「朝飯」

 虎宗は仁南へ背を向けたまま向いたまま声を発し、不意を突かれた仁南はビクッと肩を撥ねさせた。

(何! コイツ仙人? チラッともこっち見てないのに)

「食うか? 大したモンちゃうけど」

「う、うん……」

 仁南はバツが悪そうに髪の毛を指にくるくると巻きつけながら、廊下から台所へと足を踏み入れた。木の柱に背中で凭りかかり、虎宗の後ろ姿を観察した。

「意外だった」

「何がや」

「わざわざクレンジングやらスキンケアやら用意してくれるなんて、天然記念物のくせに気が利くじゃない。女のコよく泊めるの?」

 仁南は脱衣所で虎宗から着替えと一緒にお泊まりセットを手渡されたときには吃驚して言及することもできなかった。
 仁南が対人関係に於いてイニシアティブをとろうとしてしまうのは最早癖だった。世話になっておきながら偉そうな言い方しかできず、しまったと思った。さりげなく礼を言いたかっただけなのに。
 しかしながら、虎宗はそのようなことはまったく気にしていない様子だった。仁南に背を向けたままとにかく忙しなく手先を動かしている。

「大志朗や。昨日小嶺を家に泊めるて電話したら、使うかもしれへんさかいコンビニで買うといたれて」

「なーんだ、伯耆君か。じゃあ意外じゃない」

 自分の可愛げの無さを虎宗が受け流してくれて、仁南は内心ホッとした。

「能登君が今そうやって料理してるのは意外」

 そうか、とだけ虎宗から返ってきた。
 仁南は台所の入り口のところの太い柱に背中を委ねたまま、虎宗の後ろ姿をボーッと眺めた。正直、このようなところで何をしているのだろうと考えてしまわないではないが、規則正しくトントントンと包丁とまな板が打ちつけ合う音が、意識を曖昧にさせた。実に虎宗には不自然さが微塵もなかった。調理をする手付きも慣れているなと思った。

「料理、よくするの?」

「ああ。お手伝いさんが休みん時は大体俺が作ってるで」

 仁南は自分の手に目を落とした。手入れが行き届き、罅割れやあかぎれひとつない細くて白い指。自画自賛がしたいのではない。これは家事や炊事に縁が無い証拠であり、虎宗に対して何となく後ろめたくなった。

「……ゴメンね、手伝えなくて。料理は授業以外でやったことがないの」

「別にええ」

 大きな背中の向こう側から微かに「ハハッ」と笑い声が聞こえた気がして、仁南は虎宗へ視線を引き戻した。そう言えば、虎宗の笑顔など見たことがない。ちゃんと会話をするのもこれが初めてだ。

「あのガッコに通うとるんは大抵お嬢かボンボンや。小嶺みたいなお嬢が料理なんかようせんのも当たり前や」

「お嬢様ですなんて自分から名乗ったことないと思うけど」

 仁南がそう言い返すと、また笑い声が聞こえてきて、少しドキッとした。いつも無表情な虎宗から反応が返ってくることを単純に喜んでいる自分がいる。声を聞いたり話をしたりするだけで嬉しくなるなんて、まるで初恋をしている少女のよう。

「見てたら分かるで」

「私はお嬢様っぽい?」

「まあな。小嶺は毎日綺麗なカッコして、髪も手もピカピカしとるさかいな」

(いっ、意外に見られてるっ⁉ そんなことで喜ぶな私っ)

 仁南は自分を落ち着ける為に小さくコホッと咳払いをした。

「そう言う能登クンはお坊ちゃまじゃないの? こんなに立派なおうちに住んでるクセに」

「……確かにこの家は立派やな。せやけど俺はこの家ほど立派なモンちゃう」

「?」

 仁南は不思議そうに首を傾げた。ようやく虎宗が振り返って仁南と目が合った。虎宗はフライパンを片手に食卓テーブルを指差した。

「ソコ、座っとき。朝飯でけたら運ぶの手伝ってくれ。メシでける頃んなったら親っさんが来はるはずや」

「親っさん……?」

 聞き慣れない単語に仁南は眉を顰め、虎宗に指示されたとおり素直にストンと椅子に座った。此処は彼の陣地で、自分は招かれざる客人。しかも昨夜から迷惑をかけっぱなし世話になりっぱなし。逆らう気なんて毛頭ない。
 仁南は食卓テーブルに頬杖を突き、毛先を指に絡みつける手遊びをしながら虎宗を眺めた。

(コイツは天然記念物。私とは真逆の人間。それなのに、家に泊めてもらってお風呂借りて朝ご飯までご馳走になろうとしてるなんておかしいわよね。しかも天然記念物の手料理って、私は何してるんだろう……。何かが、間違えてる気がする。ホントはこんな距離に近づいちゃいけなかったんじゃないかしら。男友だちは多いほうだし、これまでそれなりに男と付き合ってきたし、人並みの経験も積んでるのに、何でコイツにだけこんな気分になるんだろう。あ、経験積んでるから頭がやめときなさいって信号出してるのか。……やめとくって、何を)
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