硝煙にキスを

罪架風理。

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▼プロローグ▼

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「――クライマックスには早すぎる」
 瓦礫のなかから這い出て壁を背に座って一言。瓦礫の寝心地は最悪だったけど、座り心地も最悪。
「幸運の女神様も愛想が尽きたのかしら。私に飽きるなんて贅沢な神様ね」
 ポケットから出したケースには煙草が一本。やれやれだ。デート中だというのに。
 ――遠くから聴こえる、人のものではない声。この世のものとは思えない蠢く何かが、どす黒いコールタールを撒き散らしながら悲鳴を上げていた。
「良いドレスね。私にはないセンスをしている」
 煙を燻らせながら身を起こし、銃を構えて放つのはため息。
「クライマックスには早すぎるよ、スコット――」
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