俺が神様から授かった能力で地球滅亡しかけてます。

Mine

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7.神様が冷たいんですけど

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カラスになった俺は、神様のもとへ帰った。

「神様~」

「なんじゃ?」

 景色をぼーっと眺めていた神様が振り返る。
 俺は、

「人間に戻る!」

と言い、元の姿へ戻った。

「見てきたぜ」

「そうじゃったか」

「やばかった」

「そりゃそうじゃ」

 あれ?なんか素っ気なくね?

「足ない死体もいたし」

「そーか」

「俺吐いちゃったし」

「へぇ」

「家つけなかったし」

「ほぉ」

「今10分くらいで戻って来ちゃったし」

「はぁ」

「…」

「…」

 ぜっったい適当すぎるだろ!!!

「神様、アップルパイ」

 俺は適当に言った。

「へぇ、それはすごいな」

 ……!!
 アップルパイに、「へぇ、それはすごいな」は無いだろう!
 俺おこだよ!まじ、俺おこだから!
 冷たいし、目もあわしてくれない神様に怒りを覚えつつ、何か違和感を感じる。
 神様の表情…なんか寂しそう?



「おい神様!!」

 俺はそばにあった小石を投げた。
 神様の頭に当たったが、何も反応しない。

「おい神様っ!!!」

 今度はさっきのより大きめの小石を投げる。
 すると…

「いたっっ!!こ、小石!?おい、何するんじゃ!!!」

「か、神様が反応したーーー!!おい、何があったんだよ」

 俺は相談にのってやる、というようにため息をつき続ける神様の近くまで行って、肩に手を置いた。

「話してみろよ…」

 神様は話すか迷ったのかソワソワしはじめたが、諦めたのか話しだした。
 まぁ確かに話さなかったとしても俺は話すまでこの手を置き続けたが。

「実はじゃな、さっき水晶玉のところへ行ったんじゃが…」

 これは面白い光景だ。
 俺が神様の相談に乗ってる…。
 こんなの一生見れねぇな!すげえ。

 神様が大切な相談をしている時に俺はこんな変なことを考えていた。



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