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6.俺が見たもの
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まだ、街は燃えているが、好奇心から神様に俺はこう言った。
「ちょっと街探検してくるわ」
「探検じゃと?…まだ街は燃えており、危険じゃが…それに…」
神様がそう言うと思って俺は自分に小声で能力を使った。
「なんじゃそれは…?」
能力をかけた俺の体が青く光る。
「フッ…これは火に当たっても大丈夫な耐性だ。じゃあこれで行ってくるからな!」
俺は神様に背を向け、「俺はジャンプ力が高くなる!」と言い、さくの外へ飛び降りた。
「とりあえず…俺の家へ向かってみるか…」
家は崩壊し、道にまで瓦礫が転がってしまっている。
さらに少しぶつかったりするだけでパラパラと破片が落ちてくる。
いつ瓦礫が崩れるかわからない。
俺は道の瓦礫の隙間を慎重に進んでいった。
そして次の角を曲がったとき、予想もしないものが目に入ってきた。
「ーーっっ!!?」
仰天してしまった俺は腰が抜け、座り込んだ。
そこにあったものは瓦礫に挟まれた人間の死体だった。
初めてそれを見てしまった俺は、急に胃液が込み上げてきてその気持ち悪さに嘔吐した。
「ゔっ…ぅあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」
あれだけの戦いを見たのだ。
人間の死体があるに決まってる。
そして、ここへ来た時覚悟もしていた。
…でも本物を目のあたりにすると…俺には耐えられなかった。
…それでも俺は涙が出ていなかった。
「くそ、くそぉ…」
俺はやっとのことで立ち上がり、ふらふらと逆の方向へ進む。
この先、もっとたくさんの死体に出会うはずだ…。
俺はそれを見ても精神状態を保つことが出来るのか…?
心臓がバクバク暴れる。…怖い…。
「…っ!?」
足元を見ていなかった俺は何かに足を取られ、前に転んだ。
地面にぶつけた膝に鈍い痛みを感じる。
「いったたた…な、なんだよ………っつ!!?」
俺の足元を見ると1本の手が伸びていた。
「たす…け………て…」
手の先には男がいた…血まみれだが…気はある。
…だが
「…うぁああ」
俺はその男をおいて駆け出した。
その男には右足が関節から無かったのだ。
そのグロさにまた吐き気が蘇ってくる。
走っている間も人間の死体のようなものがちらほら視界に入った。
「も、戻ろう…俺にはこの場所は無理だ」
俺はカラスに変身し、この場所をあとにした。
「ちょっと街探検してくるわ」
「探検じゃと?…まだ街は燃えており、危険じゃが…それに…」
神様がそう言うと思って俺は自分に小声で能力を使った。
「なんじゃそれは…?」
能力をかけた俺の体が青く光る。
「フッ…これは火に当たっても大丈夫な耐性だ。じゃあこれで行ってくるからな!」
俺は神様に背を向け、「俺はジャンプ力が高くなる!」と言い、さくの外へ飛び降りた。
「とりあえず…俺の家へ向かってみるか…」
家は崩壊し、道にまで瓦礫が転がってしまっている。
さらに少しぶつかったりするだけでパラパラと破片が落ちてくる。
いつ瓦礫が崩れるかわからない。
俺は道の瓦礫の隙間を慎重に進んでいった。
そして次の角を曲がったとき、予想もしないものが目に入ってきた。
「ーーっっ!!?」
仰天してしまった俺は腰が抜け、座り込んだ。
そこにあったものは瓦礫に挟まれた人間の死体だった。
初めてそれを見てしまった俺は、急に胃液が込み上げてきてその気持ち悪さに嘔吐した。
「ゔっ…ぅあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」
あれだけの戦いを見たのだ。
人間の死体があるに決まってる。
そして、ここへ来た時覚悟もしていた。
…でも本物を目のあたりにすると…俺には耐えられなかった。
…それでも俺は涙が出ていなかった。
「くそ、くそぉ…」
俺はやっとのことで立ち上がり、ふらふらと逆の方向へ進む。
この先、もっとたくさんの死体に出会うはずだ…。
俺はそれを見ても精神状態を保つことが出来るのか…?
心臓がバクバク暴れる。…怖い…。
「…っ!?」
足元を見ていなかった俺は何かに足を取られ、前に転んだ。
地面にぶつけた膝に鈍い痛みを感じる。
「いったたた…な、なんだよ………っつ!!?」
俺の足元を見ると1本の手が伸びていた。
「たす…け………て…」
手の先には男がいた…血まみれだが…気はある。
…だが
「…うぁああ」
俺はその男をおいて駆け出した。
その男には右足が関節から無かったのだ。
そのグロさにまた吐き気が蘇ってくる。
走っている間も人間の死体のようなものがちらほら視界に入った。
「も、戻ろう…俺にはこの場所は無理だ」
俺はカラスに変身し、この場所をあとにした。
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