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第2章 異世界(トゥートゥート)
02. そういう意味じゃない
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「わっ!!!」
という淑女らしからぬ叫びで目覚めた俺は、夢の中で刺された胸のあたりをネグリジェの上からギュッと握る。
額には嫌な汗が滲んでいた。
「これが灯雪としての最後の記憶・・・。」
指先に感じるドクドクと脈打つ鼓動に、間違いなく生きている事を認識してホッと息をこぼす。
初めの激痛、朦朧とした意識、脈が弱くなり身体が冷え呼吸が僅かになるまで、自分が死んでいく過程をリアルに感じた。
「恐ぇ・・・」
ついつい前世の喋り方が出てしまう。
あの時の自分は無我夢中だったけれど、冷静に考えるとよくあんなことが出来たなと思う。
人間って追い詰められると何するか分からんな。
良くも悪くも。
正直こんな生々しい夢を見るのも、もう勘弁して欲しい。
そう回想に耽っていると、廊下から怒涛のごとく足音が近付く。
「スノウっ!!!!」
ドアを蹴破る勢いで入って来たのは俺の家族だ。
父、母、兄の3人が、遠慮なしにベッドに乗り上げ俺を取り囲む。
「スノウ、大丈夫か!?お前の悲鳴が聞こえたっ。何があった!」
そう言って俺の頬を両手で包み込むのは、父親のレッドモア公爵であるデイモン。
「あ・・・ちょっと怖い夢を見て、思わず声が出たみたい。」
「まぁ、可哀想に!もう怖くないわよ。お母様が側にいるわ。」
と言って俺を思いきり胸に抱きしめるのは、母親のレッドモア公爵夫人であるメラニー。
「余程酷い夢を見たんだな。すごい寝汗だ。今夜は私が一緒に寝てあげよう。」
心底心配そうに顔を覗き込んで、額に張り付いたほつれ毛を指で整えるのは、兄である長男のブラッド。
「あ、ありがとう、ブラッド。でもすっかり落ち着いたからもう大丈夫。お父様もお母様も、こんな時間に起こしてしまってごめんなさい。」
「気にするな。お前の顔を見られて安心した。」
「そうよ、何かあったらいつでも呼ぶのよ。」
「本当に一緒にいなくて大丈夫なのか?1人で怖くはないか?」
3人が3人とも、まるで幼子をあやす様な態度で接してくる。
だが俺は今14歳で、もうすぐ15歳になるという年齢だ。
この世界の成人は16歳、その歳になれば結婚だってできる。
こうなると家族の異常な過保護っぷりに、前世との既視感を否応なく感じてしまう。
「大丈夫。正直もうそんなに覚えていないの。だから怖くないわ。」
散々ごねる家族をなんとかなだめると、不承不承ながらも部屋を後にしてくれた。
ここでハッキリと拒絶しておかないと、マジで3人ともベットの中に入ってくる。
1人で寝るにはゆとりのあるサイズだが、4人で寝ると流石に狭い。
この部屋じゃゆっくり寝れないと思うんだが、やたらと一緒に居たがる。
「相変わらず、強烈だね。スノウの家族は。」
ちゃっかりベッドの下へ避難していたらしい、チャタもといプン太が顔を出す。
そう、プン太も転生(・・・と言えるのだろうか?)したのである。
実はプン太、フロラが使わした聖獸なんだとか。
どうりでスイーツしか食べなかったし、そのくせ平均寿命を過ぎてもピンピンしていた。
犬にしては変な生き物だと思っていたんだ。
なんでも地上にいる俺を手助けするため側にいる事を命令されたらしい。
でも正直助けてもらった覚えがないんだか。
それを言ったら、フロラにも役立たずと罵られ、転生前に地獄の様な特訓を受けたそうだ。
おかげで人の言葉も習得できたんだとさ。
転生ごとにレベルアップするのなら、今に二足歩行で歩き出したりナイフとフォークで食事したりするのだろうか?
それはそれで、見てみたい。
「そんなに叫んだわけでもないのに、なんであんなに反応が早いのかしら・・・。」
閉められた扉を見ながら疑問に思う。
この建物はさすが貴族の屋敷というだけあって、かなり重厚にできている。
壁も扉も分厚い。
ちょっと驚いただけでは、各々部屋で眠っている人を起こすほどの騒音はしないと思うのだが。
今の世界には、盗聴器やカメラといった類もない。
「あの感じだと、日本の家族がそのまま転生したと思うのだけど、そんな話、神様からは聞いてないし。」
「うん、僕も聞いてない。でもあの気絶するくらい禍々しい魂の色は、間違いなく前世のお父さんとお母さんと幸希くんだね。」
気絶する程禍々しい色とはどういう物なのだろうか。
あまり見たいとは思わんが。
幸希は何故か俺の兄として転生していた。
みんな俺よりだいぶ後に死んだと思うんだが、どうやら転生する順番はそういう事とは関係ないらしい。
「その辺の事は、超下っ端の僕にはほとんどわからないよ。それより、夢を見たんでしょ?灯雪くんの最後の記憶を。」
前世のプン太より、若干毛足が長くなっただけでほとんど似た様な容姿のチャタ。
ベッドに前足を引っ掛けて、真剣な表情で聞いてくるチャタを抱え上げ、隣に降ろす。
真っ平らな顔面と、真っ白な毛、短足寸胴の小型犬もどきは相変わらずだ。
「ええ。これで前世の記憶は全て見たことになるのよね?」
転生してから毎日、夢の中で前世の自分を見ていた。
その記憶は今世の自分の過ごした時間と連動していて、自分のとった歳の分までしか見る事はできなかった。
1歳の時は1歳の記憶まで、5歳の時は5歳の記憶まで。
徹夜でもしない限り、ほとんど毎日夢を見ているので、だいたいその日1日分の前世を、同じ様な時間軸で見ていた。
そのせいか、幼い頃見たはずの夢は結構忘れている。
「今日は灯雪の命日だったのね。」
汗に濡れたネグリジェを着替えようと、ベッドから立ち上がった。
クローゼットの前に置いてある姿見に映る自分は、少女の姿をしている。
「今日一日どこか元気が無かったのはそのせい?」
「・・・・。」
悲しげに俯くチャタを見ると、なんとも言えない複雑な気持ちになる。
前世の灯雪と、今世のスノウは自分の中では、ひとつながりに存在していた。
すごく大雑把に言うのなら、日本で生まれ育った人間が海外に移住して、また新しくその文化や慣習に合わせて生きている様な、そんな感覚か。
だからどうしても、頭で考えている事や、思いがけず咄嗟に出てしまう言葉には灯雪だった時の影響が色濃く出てしまう。
「ねぇ、お父様達が前世の記憶を持ってるって事はないわよね?今日が命日だったから、私の事が心配で警戒していたとか。」
「それはないよ。前世の記憶があるってのはだいぶ特殊な事例なんだ。普通の人間には、まずあり得ない。そもそもスノウの一挙手一投足に眼を配っているのは、君の家族の通常運転だと思うけど。」
「うん・・・、まぁ・・そうよね。」
一瞬遠い目をしてしまう。
生まれ変わった家族の過保護っぷりは更に拍車がかかっていた。
家族も転生していると気付いた時には流石に驚いたが、チャタの話によると転生自体は頻繁に行われるものらしい。
なんでも魂の数には限りがあるとかで、新しく生み出される事もほとんど無いそうだ。
そのため同じ魂が何度も違う時代や世界で、全く別の生を与えられ生きるとか。
流石に同じ家族に転生するのは珍しいらしいけど。
「でもまさか女性に転生するなんて・・・。」
鏡に映る自分を見ながら不思議に思う。
別に自分の性別に違和感があるわけではないけど、なんとなく男として転生するのだと思い込んでいた。
腰まで伸びた緩やかなウェーブの赤毛に、ラベンダー色の瞳。
日焼けしない白い肌や、これといって特徴のない目鼻立ちは、どことなく前世の面影を残している。
もちろん全体的に女性らしいシルエットをしているが。
「神様は灯雪くんの希望だって言ってたよ。覚えてない?」
「私の?そんな事望んだ覚えは・・・。」
ふと思う。
さっき見た夢で、俺は最後まで女性のおっぱいを触りたいと思っていた・・・。
死の間際だってのに、思春期男子の考える事はろくでもない。
自分のスノウとして生きてきた半生が灯雪を馬鹿にする。
「まさかそれで女性に?」
確か、天界で朦朧とする俺に、神様はいくつかの加護を授けると言っていた気がする。
これがその内のひとつなのだろうか?
俺の胸には立派なおっぱいが付いていた。
晶馬(ショウマ)の姉ちゃん程の爆乳ではないが、それなりにはあると思う。
そっとその膨らみに触れてみる。
「・・・・。」
当たり前だ。
生まれた時から付き合っている体なんだ、なんとも思わない。
自分の体の一部で興奮する様な特殊な趣味なんて俺は持ち合わせていない。
どうすればこうなるんだ・・・。
こんな事に加護を使うとか無駄すぎるだろ。
もはや嫌がらせとしか思えない。
・・・やっぱりあいつは信用できねぇ。
そう再認識した俺は、乾いた溜息をひとつ零すと、とっとと着替えて二度寝を貪ることにする。
隣でチャタが「いい神経してるね。」と呆れた様に言っていたが、その時にはもう半分眠りかけていた。
せっかく今日から、前世の夢を見なくていいんだ。
ゆっくり寝よう。
という淑女らしからぬ叫びで目覚めた俺は、夢の中で刺された胸のあたりをネグリジェの上からギュッと握る。
額には嫌な汗が滲んでいた。
「これが灯雪としての最後の記憶・・・。」
指先に感じるドクドクと脈打つ鼓動に、間違いなく生きている事を認識してホッと息をこぼす。
初めの激痛、朦朧とした意識、脈が弱くなり身体が冷え呼吸が僅かになるまで、自分が死んでいく過程をリアルに感じた。
「恐ぇ・・・」
ついつい前世の喋り方が出てしまう。
あの時の自分は無我夢中だったけれど、冷静に考えるとよくあんなことが出来たなと思う。
人間って追い詰められると何するか分からんな。
良くも悪くも。
正直こんな生々しい夢を見るのも、もう勘弁して欲しい。
そう回想に耽っていると、廊下から怒涛のごとく足音が近付く。
「スノウっ!!!!」
ドアを蹴破る勢いで入って来たのは俺の家族だ。
父、母、兄の3人が、遠慮なしにベッドに乗り上げ俺を取り囲む。
「スノウ、大丈夫か!?お前の悲鳴が聞こえたっ。何があった!」
そう言って俺の頬を両手で包み込むのは、父親のレッドモア公爵であるデイモン。
「あ・・・ちょっと怖い夢を見て、思わず声が出たみたい。」
「まぁ、可哀想に!もう怖くないわよ。お母様が側にいるわ。」
と言って俺を思いきり胸に抱きしめるのは、母親のレッドモア公爵夫人であるメラニー。
「余程酷い夢を見たんだな。すごい寝汗だ。今夜は私が一緒に寝てあげよう。」
心底心配そうに顔を覗き込んで、額に張り付いたほつれ毛を指で整えるのは、兄である長男のブラッド。
「あ、ありがとう、ブラッド。でもすっかり落ち着いたからもう大丈夫。お父様もお母様も、こんな時間に起こしてしまってごめんなさい。」
「気にするな。お前の顔を見られて安心した。」
「そうよ、何かあったらいつでも呼ぶのよ。」
「本当に一緒にいなくて大丈夫なのか?1人で怖くはないか?」
3人が3人とも、まるで幼子をあやす様な態度で接してくる。
だが俺は今14歳で、もうすぐ15歳になるという年齢だ。
この世界の成人は16歳、その歳になれば結婚だってできる。
こうなると家族の異常な過保護っぷりに、前世との既視感を否応なく感じてしまう。
「大丈夫。正直もうそんなに覚えていないの。だから怖くないわ。」
散々ごねる家族をなんとかなだめると、不承不承ながらも部屋を後にしてくれた。
ここでハッキリと拒絶しておかないと、マジで3人ともベットの中に入ってくる。
1人で寝るにはゆとりのあるサイズだが、4人で寝ると流石に狭い。
この部屋じゃゆっくり寝れないと思うんだが、やたらと一緒に居たがる。
「相変わらず、強烈だね。スノウの家族は。」
ちゃっかりベッドの下へ避難していたらしい、チャタもといプン太が顔を出す。
そう、プン太も転生(・・・と言えるのだろうか?)したのである。
実はプン太、フロラが使わした聖獸なんだとか。
どうりでスイーツしか食べなかったし、そのくせ平均寿命を過ぎてもピンピンしていた。
犬にしては変な生き物だと思っていたんだ。
なんでも地上にいる俺を手助けするため側にいる事を命令されたらしい。
でも正直助けてもらった覚えがないんだか。
それを言ったら、フロラにも役立たずと罵られ、転生前に地獄の様な特訓を受けたそうだ。
おかげで人の言葉も習得できたんだとさ。
転生ごとにレベルアップするのなら、今に二足歩行で歩き出したりナイフとフォークで食事したりするのだろうか?
それはそれで、見てみたい。
「そんなに叫んだわけでもないのに、なんであんなに反応が早いのかしら・・・。」
閉められた扉を見ながら疑問に思う。
この建物はさすが貴族の屋敷というだけあって、かなり重厚にできている。
壁も扉も分厚い。
ちょっと驚いただけでは、各々部屋で眠っている人を起こすほどの騒音はしないと思うのだが。
今の世界には、盗聴器やカメラといった類もない。
「あの感じだと、日本の家族がそのまま転生したと思うのだけど、そんな話、神様からは聞いてないし。」
「うん、僕も聞いてない。でもあの気絶するくらい禍々しい魂の色は、間違いなく前世のお父さんとお母さんと幸希くんだね。」
気絶する程禍々しい色とはどういう物なのだろうか。
あまり見たいとは思わんが。
幸希は何故か俺の兄として転生していた。
みんな俺よりだいぶ後に死んだと思うんだが、どうやら転生する順番はそういう事とは関係ないらしい。
「その辺の事は、超下っ端の僕にはほとんどわからないよ。それより、夢を見たんでしょ?灯雪くんの最後の記憶を。」
前世のプン太より、若干毛足が長くなっただけでほとんど似た様な容姿のチャタ。
ベッドに前足を引っ掛けて、真剣な表情で聞いてくるチャタを抱え上げ、隣に降ろす。
真っ平らな顔面と、真っ白な毛、短足寸胴の小型犬もどきは相変わらずだ。
「ええ。これで前世の記憶は全て見たことになるのよね?」
転生してから毎日、夢の中で前世の自分を見ていた。
その記憶は今世の自分の過ごした時間と連動していて、自分のとった歳の分までしか見る事はできなかった。
1歳の時は1歳の記憶まで、5歳の時は5歳の記憶まで。
徹夜でもしない限り、ほとんど毎日夢を見ているので、だいたいその日1日分の前世を、同じ様な時間軸で見ていた。
そのせいか、幼い頃見たはずの夢は結構忘れている。
「今日は灯雪の命日だったのね。」
汗に濡れたネグリジェを着替えようと、ベッドから立ち上がった。
クローゼットの前に置いてある姿見に映る自分は、少女の姿をしている。
「今日一日どこか元気が無かったのはそのせい?」
「・・・・。」
悲しげに俯くチャタを見ると、なんとも言えない複雑な気持ちになる。
前世の灯雪と、今世のスノウは自分の中では、ひとつながりに存在していた。
すごく大雑把に言うのなら、日本で生まれ育った人間が海外に移住して、また新しくその文化や慣習に合わせて生きている様な、そんな感覚か。
だからどうしても、頭で考えている事や、思いがけず咄嗟に出てしまう言葉には灯雪だった時の影響が色濃く出てしまう。
「ねぇ、お父様達が前世の記憶を持ってるって事はないわよね?今日が命日だったから、私の事が心配で警戒していたとか。」
「それはないよ。前世の記憶があるってのはだいぶ特殊な事例なんだ。普通の人間には、まずあり得ない。そもそもスノウの一挙手一投足に眼を配っているのは、君の家族の通常運転だと思うけど。」
「うん・・・、まぁ・・そうよね。」
一瞬遠い目をしてしまう。
生まれ変わった家族の過保護っぷりは更に拍車がかかっていた。
家族も転生していると気付いた時には流石に驚いたが、チャタの話によると転生自体は頻繁に行われるものらしい。
なんでも魂の数には限りがあるとかで、新しく生み出される事もほとんど無いそうだ。
そのため同じ魂が何度も違う時代や世界で、全く別の生を与えられ生きるとか。
流石に同じ家族に転生するのは珍しいらしいけど。
「でもまさか女性に転生するなんて・・・。」
鏡に映る自分を見ながら不思議に思う。
別に自分の性別に違和感があるわけではないけど、なんとなく男として転生するのだと思い込んでいた。
腰まで伸びた緩やかなウェーブの赤毛に、ラベンダー色の瞳。
日焼けしない白い肌や、これといって特徴のない目鼻立ちは、どことなく前世の面影を残している。
もちろん全体的に女性らしいシルエットをしているが。
「神様は灯雪くんの希望だって言ってたよ。覚えてない?」
「私の?そんな事望んだ覚えは・・・。」
ふと思う。
さっき見た夢で、俺は最後まで女性のおっぱいを触りたいと思っていた・・・。
死の間際だってのに、思春期男子の考える事はろくでもない。
自分のスノウとして生きてきた半生が灯雪を馬鹿にする。
「まさかそれで女性に?」
確か、天界で朦朧とする俺に、神様はいくつかの加護を授けると言っていた気がする。
これがその内のひとつなのだろうか?
俺の胸には立派なおっぱいが付いていた。
晶馬(ショウマ)の姉ちゃん程の爆乳ではないが、それなりにはあると思う。
そっとその膨らみに触れてみる。
「・・・・。」
当たり前だ。
生まれた時から付き合っている体なんだ、なんとも思わない。
自分の体の一部で興奮する様な特殊な趣味なんて俺は持ち合わせていない。
どうすればこうなるんだ・・・。
こんな事に加護を使うとか無駄すぎるだろ。
もはや嫌がらせとしか思えない。
・・・やっぱりあいつは信用できねぇ。
そう再認識した俺は、乾いた溜息をひとつ零すと、とっとと着替えて二度寝を貪ることにする。
隣でチャタが「いい神経してるね。」と呆れた様に言っていたが、その時にはもう半分眠りかけていた。
せっかく今日から、前世の夢を見なくていいんだ。
ゆっくり寝よう。
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