24 / 29
第2章 異世界(トゥートゥート)
10. 初めての経験
しおりを挟む
ええと・・・これはこれは。
???
・・・・どういう事だ?
豪勢なシャンデリアがキラキラと輝き、宮廷楽団の演奏でホールにいる男女が色とりどりの衣装を着て、華やかに踊っている。
その奥の上座には、すでに王様と王妃様が鎮座していた。
あれがこの国の王様とお妃様かぁとマジマジと見ていたが、どうも様子がおかしい。
金ピカの立派な玉座に座っている王様は、肘掛に片肘を立てて頬杖を付いた状態で、なんとも不貞腐れた表情を浮かべて宴を見るともなしに見ていた。
その隣では、玉座よりやや小ぶりの金ピカの椅子に座る王妃様が、背筋を伸ばした美しい姿勢で、だらしなく座る王様の姿を半眼で、文字通り見下している。
「どうやら計画は上手くいったようだな。」
横にいるブラッドが悪どい表情を浮かべてニタリと笑った。
なんだか背筋がゾッとしたんだが。
いや・・・何も聞くまい。
しかし、あれが王様かぁ・・・。
大柄でガッチリとした貫禄のある体躯に、プラチナブロンドの髭を蓄えた強面の顔。
おそらく普通に座っていれば威厳があるんだろうな。
今はなんだか、項垂れて萎んでいるようだ。
隣にいる王妃様は、シルバーの美しいストレートヘアを腰まで伸ばした、凛として知性的なクールビューティーだ。
二人はなかなか子宝に恵まれなかったらしく、王子は王が40代、王妃が30代の時にやっと授かった一人息子らしい。
さぞや可愛かろう。
その気持ちは分かるぞ。
俺も幸希が来た時は、本当に嬉しかったもんな!
そうこうしていると、城の使いと思われる人物がブラッドに「王子の体調が優れないため本日の謁見は中止となりました。どうぞごゆるりと舞踏会をお楽しみくださいませ。」と言ってきた。
今日の舞踏会で、王子は一人一人の娘と踊る予定だったはずだ。
どうやらそれが中止になったらしい。
「スノウ、そういう事だ。私はとっとと挨拶を済ませてくるから、お前はここで座って待ってなさい。ダンスに誘われても、踊ってはダメだよ。足を怪我していると言いなさい。」
めっちゃ階段登ってきたけど。
「ブラッド、あそこに並べてある軽食は食べてもいいのかしら?」
そんなことよりもさっきから気になっていたのは、壁際のテーブルに用意されているオードブルの数々だ。
「フッ、そう言うと思って一番近いこの椅子を選んだんだよ。」
ブラッドがクスリと笑うと、何故だか周囲の人がザワザワした。
気のせいか?
でも、娘たちはブラットの笑顔に見惚れているようだ。
罪な男だな、ブラッドは。
「じゃあ、行ってくる。大人しくしているんだ。いいな。なるべく早く済ませて帰ってくるから。」
そう言って、ブラッドは俺の頭にキスをして、王様や側近が集まるホールの奥へと歩いて行った。
一体俺のこと、何歳だと思っているのだろうか。
これじゃまるで、留守番をする子供だな。
早速オードブルを物色する。
まだ舞踏会が始まったばかりということもあり、そこには誰もいなかった。
そもそもコルセットがキツすぎて、女の人は食べる事も出来ないのではないだろうか。
実際俺も、あまり入らなそうだ。
腹は減っているというのに・・・クソっ。
「良かったら、お取りしましょうか?」
腹に入れられる量が限られてくるとなると、よく吟味して選ばなければ・・・、そう真剣に考えていたら、いつの間にか隣に知らない男が立っていた。
アッシュブロンドの髪を綺麗にセットした、優男風のイケメンだ。
「ありがとうございます。でも自分で選んで取るのも楽しみの一つなんです。」
「あぁ、なるほど。わかりますよ。あなたは自立した女性なのですね。」
・・・それしきの事で、自立とか言われてもな。
この国の貴族の女性って想像以上に窮屈なのか?
「迷っているのでしたら、これがオススメですよ。宮廷で出されるパイ料理は評判ですから。」
と、気づけば反対側の隣にも知らない男が立っている。
ビビった~。
全然気付かなかったぜ。
しかし聞き捨てならない。
なになにパイ料理だと?
「それはぜひ頂きます。」
パイには魚と牛肉と鶏肉の三種類があるようだ。
それぞれ味付けが違うらしい。
よし、3つともゲットだぜ!
「庶民街ではパイ料理は珍しいですか?」
3つも欲張ったからだろうか?
貴族の娘はいっぺんにそんなに食べないのだろう。
がっついて見えたようだ。
いや、がっついてはいるんだが。
「おいっ、失礼だろそんな言い方。」
「あっ、ごめんなさい。そんなつもりじゃ・・・、僕あまり庶民のことを知らなくて・・・。」
本当に申し訳なさそうに言う少年。
まだ16,7歳ぐらいだろうか?
栗色のサラサラヘアの可愛らしい少年だ。
「いえ、いいんですよ。気になさらないでください。確かに庶民街ではこういった、飾りが施してある繊細な作りのパイは見かけませんね。でも、煮込み料理やスープをパイで包んで食べる事はありますよ。それは、それで美味しいんです。」
街のパン屋で食べたパイの味を思い出しながら、恐らく俺はまただらしない顔で話しているのだろう。
それを聞いていた、二人の顔も赤く染まっていく。
俺のパイ料理への熱意が伝わったか。
「へぇ~、美味しそうですね。食べてみたいなぁ。」
「お、俺も、一度庶民街には行ってみたいと思ってたんだ。」
それなら打って付けじゃないか!
庶民街にはそこそこ詳しいし、何より俺もパイが食べたい。
これは良い理由が出来た!
「良かったらご案内しますよ。庶民街へは最近もよく行くんです。」
ていうか、ここのとこ毎日行ってたな・・・。
ただ、なかなか寄り道できないってのが悩みの種だ。
「え?今でも・・?」
「はい。ですから、行きたいところがあったらおっしゃって下さいね。」
「ホント?!じゃあ僕、前から行きたかったところが・・・」
「アラン様、ここにいらしたの?キャサリンが探していたわ。ダンスの約束をしたのでしょ?」
ちょうど話が盛り上がり始めたところ、何やら一際威厳を放つゴージャスな美少女がゾロゾロと4、5人の娘を引き連れてやって来た。
「え?あぁ・・・うん。そうだったね、今行くよ。」
栗色のサラサラヘアの少年はアランというらしい。
行ってしまったが、また会えるだろうか?
結局街へは行くのか?行かないのか?
「エリック様もイザベラを放っておいて良いのですか?」
「あぁ、これから行こうと思ってたんだ。では、失礼。」
アッシュブロンドの優男はエリックか。
手の甲に口付けして、カッコ良く去って行ってしまった。
あぁ、せっかく寄り道する口実が出来たと思ったのに・・・。
「困りましたわね。殿方の火遊びにも。」
美少女が頬に手を当てて、悩ましげに首を傾けて溜息をついた。
「庶民の女性は、食事にも異性関係にも大らかだと聞きますけれど・・・ホントに無邪気で可愛らしい方ね。」
そう言って、美少女は俺に向かって可憐に微笑んだ。
「・・・・。」
こ・・・こぇ~~~~~~~!!!!!
何これ!すげぇ恐ぇ~じゃん!!
取って付けたような言い回しに、笑顔のフルコンボ!
精神をザクザクと削っていくこの感じ・・・。
俺、この娘苦手だ。
人生初めての経験だった。
食べ物を目の前にしながら、早くここから立ち去りたいと、そう思ったのは。
???
・・・・どういう事だ?
豪勢なシャンデリアがキラキラと輝き、宮廷楽団の演奏でホールにいる男女が色とりどりの衣装を着て、華やかに踊っている。
その奥の上座には、すでに王様と王妃様が鎮座していた。
あれがこの国の王様とお妃様かぁとマジマジと見ていたが、どうも様子がおかしい。
金ピカの立派な玉座に座っている王様は、肘掛に片肘を立てて頬杖を付いた状態で、なんとも不貞腐れた表情を浮かべて宴を見るともなしに見ていた。
その隣では、玉座よりやや小ぶりの金ピカの椅子に座る王妃様が、背筋を伸ばした美しい姿勢で、だらしなく座る王様の姿を半眼で、文字通り見下している。
「どうやら計画は上手くいったようだな。」
横にいるブラッドが悪どい表情を浮かべてニタリと笑った。
なんだか背筋がゾッとしたんだが。
いや・・・何も聞くまい。
しかし、あれが王様かぁ・・・。
大柄でガッチリとした貫禄のある体躯に、プラチナブロンドの髭を蓄えた強面の顔。
おそらく普通に座っていれば威厳があるんだろうな。
今はなんだか、項垂れて萎んでいるようだ。
隣にいる王妃様は、シルバーの美しいストレートヘアを腰まで伸ばした、凛として知性的なクールビューティーだ。
二人はなかなか子宝に恵まれなかったらしく、王子は王が40代、王妃が30代の時にやっと授かった一人息子らしい。
さぞや可愛かろう。
その気持ちは分かるぞ。
俺も幸希が来た時は、本当に嬉しかったもんな!
そうこうしていると、城の使いと思われる人物がブラッドに「王子の体調が優れないため本日の謁見は中止となりました。どうぞごゆるりと舞踏会をお楽しみくださいませ。」と言ってきた。
今日の舞踏会で、王子は一人一人の娘と踊る予定だったはずだ。
どうやらそれが中止になったらしい。
「スノウ、そういう事だ。私はとっとと挨拶を済ませてくるから、お前はここで座って待ってなさい。ダンスに誘われても、踊ってはダメだよ。足を怪我していると言いなさい。」
めっちゃ階段登ってきたけど。
「ブラッド、あそこに並べてある軽食は食べてもいいのかしら?」
そんなことよりもさっきから気になっていたのは、壁際のテーブルに用意されているオードブルの数々だ。
「フッ、そう言うと思って一番近いこの椅子を選んだんだよ。」
ブラッドがクスリと笑うと、何故だか周囲の人がザワザワした。
気のせいか?
でも、娘たちはブラットの笑顔に見惚れているようだ。
罪な男だな、ブラッドは。
「じゃあ、行ってくる。大人しくしているんだ。いいな。なるべく早く済ませて帰ってくるから。」
そう言って、ブラッドは俺の頭にキスをして、王様や側近が集まるホールの奥へと歩いて行った。
一体俺のこと、何歳だと思っているのだろうか。
これじゃまるで、留守番をする子供だな。
早速オードブルを物色する。
まだ舞踏会が始まったばかりということもあり、そこには誰もいなかった。
そもそもコルセットがキツすぎて、女の人は食べる事も出来ないのではないだろうか。
実際俺も、あまり入らなそうだ。
腹は減っているというのに・・・クソっ。
「良かったら、お取りしましょうか?」
腹に入れられる量が限られてくるとなると、よく吟味して選ばなければ・・・、そう真剣に考えていたら、いつの間にか隣に知らない男が立っていた。
アッシュブロンドの髪を綺麗にセットした、優男風のイケメンだ。
「ありがとうございます。でも自分で選んで取るのも楽しみの一つなんです。」
「あぁ、なるほど。わかりますよ。あなたは自立した女性なのですね。」
・・・それしきの事で、自立とか言われてもな。
この国の貴族の女性って想像以上に窮屈なのか?
「迷っているのでしたら、これがオススメですよ。宮廷で出されるパイ料理は評判ですから。」
と、気づけば反対側の隣にも知らない男が立っている。
ビビった~。
全然気付かなかったぜ。
しかし聞き捨てならない。
なになにパイ料理だと?
「それはぜひ頂きます。」
パイには魚と牛肉と鶏肉の三種類があるようだ。
それぞれ味付けが違うらしい。
よし、3つともゲットだぜ!
「庶民街ではパイ料理は珍しいですか?」
3つも欲張ったからだろうか?
貴族の娘はいっぺんにそんなに食べないのだろう。
がっついて見えたようだ。
いや、がっついてはいるんだが。
「おいっ、失礼だろそんな言い方。」
「あっ、ごめんなさい。そんなつもりじゃ・・・、僕あまり庶民のことを知らなくて・・・。」
本当に申し訳なさそうに言う少年。
まだ16,7歳ぐらいだろうか?
栗色のサラサラヘアの可愛らしい少年だ。
「いえ、いいんですよ。気になさらないでください。確かに庶民街ではこういった、飾りが施してある繊細な作りのパイは見かけませんね。でも、煮込み料理やスープをパイで包んで食べる事はありますよ。それは、それで美味しいんです。」
街のパン屋で食べたパイの味を思い出しながら、恐らく俺はまただらしない顔で話しているのだろう。
それを聞いていた、二人の顔も赤く染まっていく。
俺のパイ料理への熱意が伝わったか。
「へぇ~、美味しそうですね。食べてみたいなぁ。」
「お、俺も、一度庶民街には行ってみたいと思ってたんだ。」
それなら打って付けじゃないか!
庶民街にはそこそこ詳しいし、何より俺もパイが食べたい。
これは良い理由が出来た!
「良かったらご案内しますよ。庶民街へは最近もよく行くんです。」
ていうか、ここのとこ毎日行ってたな・・・。
ただ、なかなか寄り道できないってのが悩みの種だ。
「え?今でも・・?」
「はい。ですから、行きたいところがあったらおっしゃって下さいね。」
「ホント?!じゃあ僕、前から行きたかったところが・・・」
「アラン様、ここにいらしたの?キャサリンが探していたわ。ダンスの約束をしたのでしょ?」
ちょうど話が盛り上がり始めたところ、何やら一際威厳を放つゴージャスな美少女がゾロゾロと4、5人の娘を引き連れてやって来た。
「え?あぁ・・・うん。そうだったね、今行くよ。」
栗色のサラサラヘアの少年はアランというらしい。
行ってしまったが、また会えるだろうか?
結局街へは行くのか?行かないのか?
「エリック様もイザベラを放っておいて良いのですか?」
「あぁ、これから行こうと思ってたんだ。では、失礼。」
アッシュブロンドの優男はエリックか。
手の甲に口付けして、カッコ良く去って行ってしまった。
あぁ、せっかく寄り道する口実が出来たと思ったのに・・・。
「困りましたわね。殿方の火遊びにも。」
美少女が頬に手を当てて、悩ましげに首を傾けて溜息をついた。
「庶民の女性は、食事にも異性関係にも大らかだと聞きますけれど・・・ホントに無邪気で可愛らしい方ね。」
そう言って、美少女は俺に向かって可憐に微笑んだ。
「・・・・。」
こ・・・こぇ~~~~~~~!!!!!
何これ!すげぇ恐ぇ~じゃん!!
取って付けたような言い回しに、笑顔のフルコンボ!
精神をザクザクと削っていくこの感じ・・・。
俺、この娘苦手だ。
人生初めての経験だった。
食べ物を目の前にしながら、早くここから立ち去りたいと、そう思ったのは。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる