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第2章 異世界(トゥートゥート)
11. メスゴリラのマウント
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「私はアラブルトン侯爵の娘キャロライン。こちらはお友達のクララにジェニー、ミランダ、リタ、ソフィアよ。」
ご丁寧にキャロライン自ら、後ろに引き連れたご令嬢まで紹介してくれた。
うぉー、名乗りたくねぇー。
とはいえ、もう素性はバレバレだから名乗らざるを得ない。
ここは出来るだけ、穏便に当たり障り無くいこう。
「スノウ・レッドモアです。みなさんよろしくお願いしますね。」
乗り気じゃないのが表情に出てしまっている気がする。
俺、全部顔に出ちまうんだよな・・・。
そういや前世から、お前は分かりやすいと友達に言われてたわ。
そこが可愛いとかバカなこともほざいていたが。
あぁ、やっぱ社交って苦手だ。
上手く笑えてると良いけど・・・。
「・・・・ッ!!なるほど・・・、そのように儚げに微笑んで、殿方の庇護欲を誘い出しては取り込んで来たというわけね。」
なんだかキャロラインと後ろの娘たちが狼狽えた様に見えたが、俺はそんなにひどい顔してるのか?
「浅ましい方。そういった特技は、ここではなく、もっと役立つ場所があるのではなくて?聞いた話ですと、市井には女性が殿方を慰めるお仕事があるとか。そちらの方があなたにはお似合いだと思いましてよ。やはり庶民として生活するのが、あなたの為ではないかしら。皆さんそう思いません?」
そう言って、引き連れたお友達に同意を求めるキャロライン。
娘たちは口々に、その通りですわと肯定の言葉を述べる。
どうやらお仕事とは娼婦のことを言っているらしい。
そういえば随分前に、子供を身籠った娼婦が、育てきれないからと教会に生まれた子を預けに来たことがあったな。
彼女は暇を見つけては子供に会いに来ていたけど、結局病気で死んでしまった。
娼婦はあまり長生きできないと聞いている。
可哀想だったな。
多分、お金を貯めたら引き取りに来るつもりだったんだろう。
「確かに庶民の生活が長かったもので、色々と無作法をしてしまい皆様にはご迷惑をおかけしています。なにぶん勉強中なもので、目に余ることがあるかもしれませんが、その時は言ってくださいね。少しでも皆さんに近付けるよう、精進してまいりますので。」
できればその攻撃力を弱めて欲しいんだが・・・。
「まぁまぁ、そんなに無理してはいけませんわ。人には生まれながらの血筋というものがありますの。あまり調子に乗らない方がよろしくてよ?」
どだい無理そうだ。
「困った方。これだけ言ってもわからないのかしら。」
後ろの娘たちが同調して、やれやれと言った様子で佇んでいる。
よく連携が取れているじゃないか。
貴族の娘も縦社会なんだな。
「ブラッド様はお優しく心の広いお方ですから、哀れな孤児を見て救いの手を差し伸べられたのは分かります。おそらく、赤毛であるあなたを選んだのも、何かお考えがあってのこと。それを良いことに大きな顔をされてはこちらの立つ瀬がありませんわ。いいこと?あなたは公爵家のお情けで此処にいるのです。それをお忘れなきよう。」
俺は堪らずカチンとしてしまう。
意識するより早く、言葉が先に出ていた。
「私の家族を侮辱するのはやめていただけます?」
「はぁ?何を言ってますの?いつ私が侯爵様を侮辱しましたか。」
「家族は情けや同情で私を養子にした訳では有りません。確かに私は侯爵の庇護下にありますが、皆さん私を愛し、1人の人間として対等に接してくれています。不幸な人々を弱く無力なものと見下し傲慢に手を差し伸べる方々と同じにして頂きたくありません。私の家族は、偏った概念に囚われず、その人個人を見て公正な判断をする賢明な・・・っ!」
『賢明な方たちです。』そう続けようとしたら、キャロラインに思い切り顔面に液体をかけられた。
ギャーーーー!!!
嘘だろ!!
よりにもよって赤ワインかよ!
ドレスにもかかったじゃん。
落ちんのかよこれ・・・。
キャロラインは空になったグラスを、側にあるテーブルに叩きつけるように置くと、真っ赤になって怒り出す。
「誰にものを言っているの!!これだから庶民は嫌なのよ!自分の立場もわきまえず偉そうな口を利いてっ、無礼にも程があるわ!あなたのような人と同じ空気を吸っているだけでも虫唾が走る!二度と私の前に現れないで!!!」
キャ、キャロラインさん・・・化けの皮が剝がれ落ちてますよ?
いやっ、頼むから落ち着いてくれ!
そんな地団太踏んで怒んなよ。
鼻息荒く息巻いたキャロラインは、俺をキッと睨みつけるとフンッと顎を上げて立ち去った。
後ろの娘達が、動揺したようにオロオロと付いていく。
ホールは楽団の演奏と、人々の歓談の声で騒がしくしている。
どうやら、キャロラインの絶叫もそんな喧噪がかき消してくれたようだ。
もともと目立たぬ様にと、人目のつかない場所を選んでいたので、周りの目もあまり無い。
とりあえず騒ぎにならずホッとする。
ヤベェ・・、当たり障り無く行こうとしてたのに、何をやってんだ俺は。
う~ん、しかしこれどうしよう。
俺は濡れたドレスを見下ろし途方に暮れる。
「あなたって勇気があるのね・・・感心しちゃったぁ。」
振り向くとそこに、片手でハンカチを差し出す少女が笑顔を向けていた。
爽やかなミントグリーンのドレスを着た少女は、茶色味がかった艶のあるダークゴールドの髪をサイドに纏め、カールした髪を胸元まで垂らしている。
つり上がり気味のクリッとした強気な目が印象的な、可愛らしいお嬢さんだ。
「これ使って。あっ、返さなくていいから。お父様がお土産におんなじ物ばかりたくさん買って来たの。そんなにいらないってのに。」
そう言って、やや呆れた様な顔をする少女。
父親と仲が良いんだろうな。
「ありがとう。すごく助かる。」
さっきの今で、彼女が天使に見えている俺は、自然と笑顔が溢れた。
あぁ、人の優しさが染み渡る・・・。
「うわぁ~、噂には聞いていたけれど、ホントに綺麗な人ね。なんだか人間じゃないみたい。」
うん、彼女に悪気がないのは分かる。
すごく素直な感性をしているのだろう。
だけど、人間じゃないって・・・俺は一体どんなバケモンに見えてんだ?
「こりゃ、キャロラインも嫉妬する訳だ。あっ、さっきの娘ね・・・う~ん、ちょっとそのハンカチじゃカバーしきれないわね。向こうに、婦人用の休憩室があるの。そこで身嗜みを整えましょ?髪まで濡れてしまってるわ。」
彼女は「こっちよ」と言って、俺の手を引く。
貴族の娘に、こんな風に気軽に話し掛けられた事なんて今まで無かった。
それだけでも、今日来てよかったなぁ~。
養子になってからは、こうやって同年代の子と仲良くする機会も無かったし、もしかしたら、友達になれるんじゃないだろうか?
だったら嬉しいな。
俺は貴族になってから初め出来そうな友達に、ワクワクしながら隣を歩いていた。
ご丁寧にキャロライン自ら、後ろに引き連れたご令嬢まで紹介してくれた。
うぉー、名乗りたくねぇー。
とはいえ、もう素性はバレバレだから名乗らざるを得ない。
ここは出来るだけ、穏便に当たり障り無くいこう。
「スノウ・レッドモアです。みなさんよろしくお願いしますね。」
乗り気じゃないのが表情に出てしまっている気がする。
俺、全部顔に出ちまうんだよな・・・。
そういや前世から、お前は分かりやすいと友達に言われてたわ。
そこが可愛いとかバカなこともほざいていたが。
あぁ、やっぱ社交って苦手だ。
上手く笑えてると良いけど・・・。
「・・・・ッ!!なるほど・・・、そのように儚げに微笑んで、殿方の庇護欲を誘い出しては取り込んで来たというわけね。」
なんだかキャロラインと後ろの娘たちが狼狽えた様に見えたが、俺はそんなにひどい顔してるのか?
「浅ましい方。そういった特技は、ここではなく、もっと役立つ場所があるのではなくて?聞いた話ですと、市井には女性が殿方を慰めるお仕事があるとか。そちらの方があなたにはお似合いだと思いましてよ。やはり庶民として生活するのが、あなたの為ではないかしら。皆さんそう思いません?」
そう言って、引き連れたお友達に同意を求めるキャロライン。
娘たちは口々に、その通りですわと肯定の言葉を述べる。
どうやらお仕事とは娼婦のことを言っているらしい。
そういえば随分前に、子供を身籠った娼婦が、育てきれないからと教会に生まれた子を預けに来たことがあったな。
彼女は暇を見つけては子供に会いに来ていたけど、結局病気で死んでしまった。
娼婦はあまり長生きできないと聞いている。
可哀想だったな。
多分、お金を貯めたら引き取りに来るつもりだったんだろう。
「確かに庶民の生活が長かったもので、色々と無作法をしてしまい皆様にはご迷惑をおかけしています。なにぶん勉強中なもので、目に余ることがあるかもしれませんが、その時は言ってくださいね。少しでも皆さんに近付けるよう、精進してまいりますので。」
できればその攻撃力を弱めて欲しいんだが・・・。
「まぁまぁ、そんなに無理してはいけませんわ。人には生まれながらの血筋というものがありますの。あまり調子に乗らない方がよろしくてよ?」
どだい無理そうだ。
「困った方。これだけ言ってもわからないのかしら。」
後ろの娘たちが同調して、やれやれと言った様子で佇んでいる。
よく連携が取れているじゃないか。
貴族の娘も縦社会なんだな。
「ブラッド様はお優しく心の広いお方ですから、哀れな孤児を見て救いの手を差し伸べられたのは分かります。おそらく、赤毛であるあなたを選んだのも、何かお考えがあってのこと。それを良いことに大きな顔をされてはこちらの立つ瀬がありませんわ。いいこと?あなたは公爵家のお情けで此処にいるのです。それをお忘れなきよう。」
俺は堪らずカチンとしてしまう。
意識するより早く、言葉が先に出ていた。
「私の家族を侮辱するのはやめていただけます?」
「はぁ?何を言ってますの?いつ私が侯爵様を侮辱しましたか。」
「家族は情けや同情で私を養子にした訳では有りません。確かに私は侯爵の庇護下にありますが、皆さん私を愛し、1人の人間として対等に接してくれています。不幸な人々を弱く無力なものと見下し傲慢に手を差し伸べる方々と同じにして頂きたくありません。私の家族は、偏った概念に囚われず、その人個人を見て公正な判断をする賢明な・・・っ!」
『賢明な方たちです。』そう続けようとしたら、キャロラインに思い切り顔面に液体をかけられた。
ギャーーーー!!!
嘘だろ!!
よりにもよって赤ワインかよ!
ドレスにもかかったじゃん。
落ちんのかよこれ・・・。
キャロラインは空になったグラスを、側にあるテーブルに叩きつけるように置くと、真っ赤になって怒り出す。
「誰にものを言っているの!!これだから庶民は嫌なのよ!自分の立場もわきまえず偉そうな口を利いてっ、無礼にも程があるわ!あなたのような人と同じ空気を吸っているだけでも虫唾が走る!二度と私の前に現れないで!!!」
キャ、キャロラインさん・・・化けの皮が剝がれ落ちてますよ?
いやっ、頼むから落ち着いてくれ!
そんな地団太踏んで怒んなよ。
鼻息荒く息巻いたキャロラインは、俺をキッと睨みつけるとフンッと顎を上げて立ち去った。
後ろの娘達が、動揺したようにオロオロと付いていく。
ホールは楽団の演奏と、人々の歓談の声で騒がしくしている。
どうやら、キャロラインの絶叫もそんな喧噪がかき消してくれたようだ。
もともと目立たぬ様にと、人目のつかない場所を選んでいたので、周りの目もあまり無い。
とりあえず騒ぎにならずホッとする。
ヤベェ・・、当たり障り無く行こうとしてたのに、何をやってんだ俺は。
う~ん、しかしこれどうしよう。
俺は濡れたドレスを見下ろし途方に暮れる。
「あなたって勇気があるのね・・・感心しちゃったぁ。」
振り向くとそこに、片手でハンカチを差し出す少女が笑顔を向けていた。
爽やかなミントグリーンのドレスを着た少女は、茶色味がかった艶のあるダークゴールドの髪をサイドに纏め、カールした髪を胸元まで垂らしている。
つり上がり気味のクリッとした強気な目が印象的な、可愛らしいお嬢さんだ。
「これ使って。あっ、返さなくていいから。お父様がお土産におんなじ物ばかりたくさん買って来たの。そんなにいらないってのに。」
そう言って、やや呆れた様な顔をする少女。
父親と仲が良いんだろうな。
「ありがとう。すごく助かる。」
さっきの今で、彼女が天使に見えている俺は、自然と笑顔が溢れた。
あぁ、人の優しさが染み渡る・・・。
「うわぁ~、噂には聞いていたけれど、ホントに綺麗な人ね。なんだか人間じゃないみたい。」
うん、彼女に悪気がないのは分かる。
すごく素直な感性をしているのだろう。
だけど、人間じゃないって・・・俺は一体どんなバケモンに見えてんだ?
「こりゃ、キャロラインも嫉妬する訳だ。あっ、さっきの娘ね・・・う~ん、ちょっとそのハンカチじゃカバーしきれないわね。向こうに、婦人用の休憩室があるの。そこで身嗜みを整えましょ?髪まで濡れてしまってるわ。」
彼女は「こっちよ」と言って、俺の手を引く。
貴族の娘に、こんな風に気軽に話し掛けられた事なんて今まで無かった。
それだけでも、今日来てよかったなぁ~。
養子になってからは、こうやって同年代の子と仲良くする機会も無かったし、もしかしたら、友達になれるんじゃないだろうか?
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