追放勇者は愛されていた。

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<16・自己満足>

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 こんな日が、いつか来てしまうんじゃないか。そう思っては、いた。
 だってそうだろう。仲間達に置いていかれ、村で同情と好奇の視線を集めるようになってしまったケント。その一番傍で、寄り添ったのは他ならぬリリーである。元々ケントは、自分に対しては相当好意的であったとは思うが。それに加えてこの境遇。何も思わない、なんていうのは不可能に近かったことだろう。
 吊り橋効果、という言葉を今更にして思い出してしまっていた。同時に、もしかしたらそこまでグレイスは計算していたのではないか、なんてことも。
 同性だから間違いが起こらないなんてことはないように、異性だから必ずしも恋愛感情に発展するなどということはない。それでも、少し気になっていた女の子が、ドン底の状況で手を差し伸べてくれたなら。ぐらり、と気持ちが傾くのは極めて自然なことであったに違いない。例えそれが、報復やリベンジのためという名目であったとしてもだ。

「……ずっと自分の気持ちに向き合ってきて、思ったんだ。ここから先、賢者の泉で鏡を手に入れられるかどうかはわからないし、手に入れられても魔王に倒されて死ぬかもしれないし。勿論そうならないように頑張るつもりだけどさ、勝負に絶対なんてものはないだろ?」

 ケントは苦笑しながら言った。多分、彼は誤解したのだろう。リリーが固まった理由。何も言えないままでいる理由が、困惑のせいであるのだと。
 彼が言うように、リリーが淡い気持ちを抱いている相手は他にいる。グレイスに少なからず気があるからこそ、彼の計画に協力することにしたのである。それは事実だし、ケントの予想は外れていない。でも。

――違うよ、ケント。

 紙袋を抱える手が、震える。

――そうじゃない。そうじゃないの。

 好意を向けられて、嬉しくないはずがない。一番恋愛感情を向けている相手ではないとしても、仲間としてとても大切に思ってきたのは事実だ。そういう人物に、温かな気持ちを向けられることは純粋に嬉しい、それは間違いないことである。でも。
 ああ、もしもこれが、旅立つ前なら。
 グレイス達がケントを追放する前なら。
 それこそ、リリーがグレイスに何も話を聞く前であったなら――どれほど、どれほど嬉しいと思えたことか違いないのに。

「ごめんね、リリー。リリーが、グレイスが好きなのわかってて言ってるし。もうすぐ死ぬかもしれないから、その前に気持ちを伝えておこうだなんて卑怯なのは知ってるんだけど。それでも、言わずにはいられなかったんだ。付き合って欲しいとか、応えて欲しいとか思ってない。今まで通りで全然いいんだ。ただ、知っておいて欲しかった。僕の自己満足だってわかっててもさ」

 優しい少年だった。傷つくのが自分であることがわかっていながら、リリーが傷つかないようにと、リリーが悪者にならないようにとそればかり考えて言葉を巡らせるのである。優しく、ある意味とても卑怯だった。そんな言い方をされてしまったら、自分は彼の言葉を冗談混じりに流して逃げることも、冷たく突き放すこともできなくなってしまう。
 同時に、あまりにも理不尽だと思うのだ。誰も彼も、何故自分を顧みないのだろう。彼らが己のことばかり考える身勝手な人間ならばいっそ救われた。傷つけることに躊躇もせずにいられた。それなのに実際は、誰かの心配ばかりするお人好しばかりが揃っている。
 グレイスは、世界よりも何よりも、ただ一人――ケントを救うために、自ら悪役になることを選んだ。
 ケントはそのグレイスに、酷いやり方で勇者のパーティから追放されても憎み切ることができず。そして純粋に、傍に寄り添ったリリーの優しさを疑うことなく信じているのである。
 自分とは大違いだった。だってそうだろう。自分がケントを励ましたのはケントのためではない。グレイスの計画を成就させるためと言えば聞こえはいいが、結局それさえも自分のためだった。あのグレイスに頼られて嬉しくて、どんな役回りであってもグレイスの役に立ちたくてどこかで舞い上がっていただけ。グレイスに好かれたい、自分自身のためにやっていただけのこと。目の前の、誰より自分を案じてくれるケントを裏切りながら。

「僕は、とっても弱い人間だから。一人だったら、勇者になる夢なんて諦めちゃっていたと思う。立ち上がるきっかけは、結局のところなんでも良かったんだ。リリーがきっかけをくれて、僕みたいな補助魔法しか使えない奴でも戦える方法を提示してくれた。そして、たった二人だけの……あんまりにも無謀な旅なのに。承諾してくれて、一緒に魔王を退治するって命を託してくれた。……今まで誰にも頼られたことなんかなくて、必要にされてるって実感もなかった僕にとって……ほんと、滅茶苦茶嬉しかったんだよ」
「け、けん、と……」
「な、なんていうか、小っ恥ずかしいけど!……辛い時、一番僕のことを想ってくれて、支えてくれた君のことがさ。やっぱりすごく大切だっていうか、大切にしたいっていうか、そういう気持ちがどんどん強くなるっていうか……!な、なんだろうね!何小っ恥ずかしいこと言ってんのかな僕!こんな街中でさ!」

 そうだ、街中だ。彼の言葉で思い出した。人通りが多い道を歩きながら話しているせいで、存外周囲の者達には告白タイムの真っ最中だなんてことには気づかれていないらしい。特に、振り返ってくる者もいない。いっそ騒ぎになって、そのまま言葉が流されてしまったらどれだけ良かったことかと思う。
 人はたくさんいるのに。
 今この“セカイ”にいる存在は、自分とケントだけだった。
 逃げ場所なんて何処にもない。もうすぐ宿に着く――着いてしまう。

――わたし、何やってるの。さっさと答えないと、ケントに。ありがとう、でもなんでもいいから。だから。

 ケントが答えを期待しているわけではないことは、わかっている。それでも、このまま沈黙して、何も返さないままで本当に良いのか。彼は真剣に、想いを伝えてくれているのに。自分はこのまま、彼の誠実さに応えないままで?

――そういう気持ち、嬉しいよ。正直ケントのことどう想っているとかよくわからないけど、ありがとうね。……それでいいでしょ。何で、言葉が出ないの。

 喉の奥で、声がつかえたように出てこない。わかっているからだ。お礼を言いたい気持ち。嘘じゃない。でも。
 そこには、一番大事な、真実というものが含まれていない。彼は誤解したままではないか。リリーが好意で自分に付き合ってくれたと、リリーが愛するに足る優しい少女であると。
 そう信じたままなら、きっと自分達の関係は壊れない。友達同士のままであっても、今まで通り彼は優しく自分を慮ってこれることだろう。きっとそれが一番いい。グレイスもそれを望んでいるはずである。誰も傷つけない。リリーの胸が、罪悪感でキリキリと締め付けられることを除いたならば。

「……リリー?」

 唐突に足を止めたリリーを、振り返るケント。
 宿まであと数百メートル。もう、この道を真っ直ぐ行けば到着してしまう。そのタイミングでリリーの足は完全に動かなくなった。ああ、これはいけない。不審に思われる。笑わなければ。少し困ったように笑えば効果抜群、自分の気持ちなどきっと彼は疑わないでくれるに決まっている。
 さあ、声を。根性で、声を出せ。本当のことなど話しても救われない。自分の気持ちが少し軽くなるだけ。そんな自己満足などさっさと捨てるべきだ。そうしなければ――そうでもしなければ。

「……ごめん」

 あれ、おかしいな。リリーは思う。
 何故今、自分は――謝罪を。

「ダメだよ、ケント。ダメなの」
「あ、いや……いいって。リリーが本当に好きな人が誰なのかは俺もよく知って……」
「そうじゃない。そういうことじゃないの」

 言っちゃいけない。此処まで来て。あと少しという此処まで来ておきながら、グレイスが積み上げたものを自分が壊すというのか。納得したはずではないか。グレイスがそうしたいと願うのなら自分はそれを尊重するべきだと。例え計画に沿った結果、グレイス本人が死ぬ確率を上げるのだとしても。彼が命に換えても守りたいと願った人を自分が守るのだと。それなのに。

「わたし、そんなんじゃない。そんな、優しい人間じゃない。自分のことしか考えてないの、最初から、全部……っ」

 もう耐えられない、と思った。
 一度思ってしまったらもう、どうにもならなくて。
 想いは決壊して、溢れる、溢れる。一度流れ出してしまった気持ちを止める術はない。堰は壊れてしまった。箍は外れてしまった。流れ落ち、あとは崩れ落ちるのみ。

「わたし、が……ケントに……グレイスに、リベンシしようって。思い知らせてやるために、勇者になって頑張ろうって……そう、持ちかけたの、は。……全部、全部全部、グレイスにそう、頼まれたから、なの」
「え」
「ごめん、なさい。ごめん、ごめん……本当の、本当にごめん……っ!」

 道の真ん中で、自分は何を座りこんでいるのだろう。さすがに、何かに気づいたのか通りすがりの人達がちらちらとこちらを見てくるのがわかる。それでも、止まれなかった。もう真実を伝えなければ、我慢がならなかったのである。

「ケント、間違えちゃ、だめ。ケントを一番心配して、一番想ってくれた人は……わたしなんかじゃない……っ」

 崩れ落ち、ぎゅうっと抱きしめた紙袋。その茶色い袋に、ぽたぽたと雫が落ちる。濡れてしまう、何をやっているの、馬鹿なの――ぐるぐるぐるぐる、自分を責めても身体はあっさり心を裏切る。歯止めがきかない。壊れてしまいそうだ、全部。

「“ケントに、憎まれるために一芝居打つから、協力して欲しい。”グレイスは、わたしにそう言った。だからグレイスのことを憎んでほしくて、わたしはケントに思ってもいないことをたくさん言ったの」
「に、憎まれるって、グレイスが?自分で?な、なんで……!」
「死んじゃうから」

 きっと今、自分は世界で一番醜い顔をしている。
 それがわかっていてなお、リリーは顔を上げて――動揺を隠しきれないケントを見上げるのだ。

「ケントが、死んじゃうことをグレイスが知っていたから。……グレイスは世界よりも何よりも、ケントの命を選んだの」
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