推しの正体が幼馴染でした~人気実況者に溺愛されています~

はじめアキラ@テンセイゲーム発売中

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<21・からくり時計と悩み事。>

――くっそ、和歌子のやつめ……!

 その日、千鶴は一人でカードショップに来ていた。最後に遥と会ってから半月ほど経過した後のことである。機嫌はすこぶるよろしくない。
 遥との関係は順調に思われた。時々会っておうちデートをして、セックスもしている。ただ、それを踏まえてもどうにも彼の様子がおかしいと感じるのだ。
 理由その一。一緒にお出かけしたいということをやんわり伝えたら、明らかに遥が乗り気ではなかったこと。千鶴と外に出かけたくないというより、どうにもやけに人目を気にしている様子なのだ。それとなく、旅行も先延ばしにしたい気配がうかがえた。少し前まではあんなに楽しみにしていたというのにだ。
 理由その二。千鶴を家に帰す時、最低でも駅までは見送りしたがるようになったのである。初日は普通に千鶴一人で家に帰っていたにも関わらず。しかも、前よりもがっつり変装するようになった。まるで、何かに怯えるような様子も見受けられる。あれもこれも、NEXT実況のイベントが終わってからのことだ。
 何かトラブルがあったのではないか。そう思って、和歌子にそれとなく電話で相談したのである。すると彼女は――恐らく電話の向こうで酔っ払っていたのだろう。しれっとこんなことをのたまってくれたのだ。

『まあ、人気者だからね。変な人に絡まれることも多いんだどうけど……!一応あっちも気にしておいた方がいいかもよ?超絶モテるだろうしさー。あのイベントのあとだと余計にそうでしょ』
『あっちって?』
『決まってんじゃん。浮気よ、浮気。そもそも、アンタの存在を隠したいってのがさー、本当にアンタのためなのか、自分のためなのかちょっとわかんないなってあたしは思っちゃうわけでー。つか、あたしが前に付き合った男にそういう奴がいたのよ。あたしに迷惑かけたくないつって、彼女がいますってことを隠してさ。実は他のオンナとも二股かけてたってやつがさー。あっはっはっは、あれはマジで傑作だったわぁ』

 酔っ払いの戯言だ。千鶴だってそう思いたい。
 思いたいが、それでも一度その可能性が頭を過ぎってしまうとどうしても抜けなくなってしまうのが人間というものだ。

――そんなわけ、ないよね?

 旅行はお出かけは先延ばしにされたが、家でのデートは許されている。会いたくない、なんてことはないはずだ。だって、家にいる時の遥は本当に楽しそうに見えるのだから。毎回、料理も作ってくれるし、それに。

『千鶴がマジで好きになった男を疑いたくはないけど、一応アタマの隅には入れておきなさいよね。世の中には、エッチだけしてれば満足っつー最低男もいるわけだからさぁ』

 えっち一つとってもそう。気を遣われなかったことなんてない。痛い思いなんか一度もしていない。彼が快楽だけ追い求める人間なら、きっとそうはなっていないだろうと思うのに。

――……やめだやめだ。こんなこと、一人で考えてたってしょうがない!とにかく、次に会う約束だってちゃんとしてるんだから……。私は私なりに、遥と楽しいデートをする方法、考えなきゃ!

 暗い考えを振り払って、目の前の棚に集中する。ずらずらと並んでいるのは、決闘王のカードのパック。先日、新シリーズが発売されたばかりなのだ。
 あまりにも遥相手に連敗が続くので、新しいデッキを構築してみようかと思い立ったのである。実のところ、千鶴が組んでいるデッキは先日ぼこぼこに負けたデビルマフィアデッキだけではないのだ。他にもいくつか、大会で使ったのことのあるデッキもないわけではない。
 しかし、彼のシルバーブレッドデッキに対抗するには、正直なところどれもこれも火力不足なのだ。
 というより、サポートカードが微妙に足りていないものが多い。地区大会で初級者レベルと対戦するのならどうにかなっても、遥レベルを相手にするにはどうあがいても力不足なのである。

――うう、どれを買うべきか。マキシマム・ファイアには次元封印とか入ってんだよね。あれはどのデッキに使っても使える汎用罠だから一枚は欲しい。でも、マキシマム・ファイアシリーズで構築する予定じゃないから、全然関係ないカードが大量に来ちゃうかもだし……。

 あまり予算もない。
 ならば、フェアリーランドデッキを組むことも見越して、フェアリーランドの新規カードが入っている“ホーリーガール”のパックを買うべきかどうか。

――で、でもなあ……!ジャンク・アタックのパックも捨てがたい!私もシルバーブレッドで組んでみたい感はあるう……!この間の遥の様子見てるとあのデッキマジで回るんだよな。手札ゼロからドロー一枚でひっくり返せるだけのポテンシャルがあるのは魅力的……ぐぬぬぬぬ。

 彼と戦うつもりでいるのに、彼にアドバイスを貰ってばかりなのもどうかとは思うが。今回一人で来たのは失敗だったかもしれない、と少しだけ思ってしまったのだった。
 なんといっても、千鶴はまだまだ決闘王のカードゲーマーとしては未熟なのである。地区大会に出たことがあるとはいえ、大して対人経験があるわけでもない。
 極めて複雑、だからこそ戦略性が高いと名高いゲームなのがこの決闘王なのだ。やっぱりここは恥をしのんで、構築から遥のアドバイスを貰うべきだったかもしれないと痛感する。

――無いものねだりしても仕方ない!とにかく、今日どれを買うか決めないとととととと!

 結局。千鶴はその場で一時間、カードのパックたちを相手ににらめっこをすることになるのだった。
 すぐ傍にいた中学生くらいの男の子たちの集団に、微妙に不審な目で見られていたような気がするがきっと気のせいだろう。気のせいでなくては困る。



 ***



 実のところ今日カードショップに来たのは、ある用事の“ついで”もかねていたりするのだった。
 千鶴だっていつもデートのことだけ考えていればいいわけではない。ブログ記事を一つでも多く書かなければ収入にならないのだ。いつもならば登録している企業から出された“お題”を元に、ネットで情報収集をして記事を書く。しかしごくごく稀に、それではネタとして不十分と感じる時があるのである。
 例えば、ネットでいくら探しても欲しい情報が見つからない、なんてケース。
 その上で、足を運べばその情報が手に入るかもしれないともなれば――少しばかり家から出て、調査に走ることもあるのだ。
 今回は、“からくり時計”がお題だった。なんでも少し前にワイドショーで各地のからくり時計に関して取り上げられて、一部マニアの間で話題が沸騰しているというのである。近所にからくり時計がある場合は、その写真を撮ってきてくれると嬉しい、写真も提出してくれたら報酬に上乗せしますよと言われているのだった。
 ゆえに、千鶴は自宅の最寄り駅の一つ隣の駅まで足を運び、駅前広場のからくり時計の写真を撮っているというわけである。閉じている時の写真と、それから開いて動いている時の写真。ついでに動画も撮影すると決めていた。

――そろそろ時間、かな。

 腕時計にちらりと目を落とした。からくり時計は十時、十一時といったぴったりの時間になると姿を変える。音楽を鳴らしながら中から人形が飛び出したり、装飾が動き出したりするというわけだ。
 ひと昔前まではデパートがたくさんあったこともあり、からくり時計そのものがけして珍しいものではなかった。デパート前の広場に大きくて豪華なからくり時計があり、定時にはそれを見るために人がたくさん集まっていたなんてこともあったという。
 しかし近年は、そもそもデパートそのものが数多く閉店し、必然的にオシャレなからくり時計の数そのものが減ってしまった。せっかく人形たちが演奏していても、それを見るために足を止める人もあまりいなくなってしまったという印象である。人々の心がかつてより忙しいものになってしまったというのもあるのかもしれない。
 そう考えると、千鶴もちょっぴり寂しい。
 自分も幼い頃、母に手を引かれてデパートに足を運んだことが何度もある。からくり時計が動く時間に通りがかると、家族で時計を見上げて演奏に注目したものだ。残念ながら子供の頃一番足を運んだデパートは十年ほど前に経営難で閉店し、なくなってしまったわけだが。

「お」

 十時。
 ごーん、ごーん、ごーん――と十回鐘が鳴ると同時に、音楽が鳴り始めた。この駅前のからくり時計は、かつて千鶴が見たデパートの時計と比べると各段に小ぶりである。それでも、文字盤のパネルが開き、中から可愛らしい人形が飛び出してくる姿はなかなか壮観だ。
 千鶴はスマホで写真を撮り、すぐに動画に切り替える。イッツアスモールワールドの曲と共に、妖精のような姿のピンク色の少女が文字盤から飛び出してきた。くるくるとダンスを踊り彼女たちが引っ込むと、次にはトランペットを掲げた兵隊のような人形が現れる。愉快に首を振り、彼らが引っ込めば次にはバイオリンを抱えたノッポな男性の登場だ。

――懐かしいなあ。

 今の仕事が好きだ。
 確かに会社勤めと比べて稼げないし、何度も修正依頼をされてうんざりすることも少なくない。けれど、会社から出される“お題”にあわせて、今まで興味がなかったことや新しいことを調べて記事を書くのは純粋な面白さがある。もし今回“からくり時計”というお題を出されなければ、自分は幼い頃の楽しかった記憶を掘り起こすこともなかったかもしれない。
 幼い頃見たあのからくり時計は、どうなってしまったのだろうか。
 デパートの閉店と一緒にどこかに売られたか、あるいはスクラップにされてしまったのか。そう思うと寂しさは募る。でも。
 かつて、誰かが言っていた。人がその存在を覚えている限り、人もモノもけして死ぬことはないのだと。誰かの記憶の中で永遠に近い時を生きることができるのだと。
 それはアニメや小説、音楽、絵画でも同じ。
 名作を残した小説家や作曲家、制作スタジオや歌手。彼らは例えこの世を去っても、作品が残る限り人々に忘れられることがない。命は消えても、想いは永遠に残り続けることができるのだと。

――いいな。……私も、いつかそんな風に……誰かの心に残る仕事ができたらなあ。

 演奏時間は十分にも満たなかったはずだ。それでもからくり時計が再び閉じて沈黙するまで、随分と長い時間浸っていたような気がする。
 余韻を息と一緒に吸い込み、千鶴はスマホをしまった。少しだけ、センチメンタルな気持ちになっている。なんとなく遥のことを思い出していた。ユーチューバーなんて芸術家じゃないという人もいるかもしれない。でも、自分から言わせれば彼らだって立派に何かを残そうと藻掻き、人々の心に刻まれるべき存在だ。だって毎日のように、誰かのことを笑顔にしようと頑張っているのだから。
 そうだ、自分が一番最初にレイヤードという存在に惹かれたのも、そういう理由だったような気がしている。彼は懸命に、何かになろうと戦っていた。そして、見ている人を楽しませるために何ができるのかを考え続けている、そんな印象を受けた。
 だからきっと自分は彼を見つけることができたのだろう。そうだ、運命とは偶然が齎すものではない。彼の努力が引き寄せたものなのだと今ならわかる。
 では自分は。自分も、運命を引き寄せるために努力ができるだろうか。未来を、明日を、幸福を、愛を。後悔しないように、離さないように、一つずつ積み上げていくことができるだろうか。

「……?」

 駅前広場を離れて改札へ戻ろうとしたその時のことである。千鶴はふと、視界の端を見慣れたものがよぎったことに気付いた。
 それは深緑色の帽子を被った青年。
 遥が先日、自分を送ってくれた時に身につ行けていたものと同じ――そう思ってその後ろ姿を目で追いかけて、千鶴は気づく。
 あの少しツヤが不自然な黒髪。サングラス。それからあの背丈。
 見間違えるはずがない。変装している時の、遥の姿だ。

「え!?」

 思わず小さな声を上げてしまっていた。
 遥らしき青年はすぐ隣に、小柄な女性を引き連れてレストランに入っていったのだから。

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