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<28・二人だけの未来を。>
ストーカーの件も片付いたし、遥の直近のイベントもひとしきり終わった。
ということで、いざ小旅行に行こう!という話になったのだが。
『千鶴、あんたの幸せ絶頂期に水をさすようで大変悪いんでございますけどね?』
相談に乗ってくれたお礼もかねて、再びご飯を共にした和歌子は。頭から足先まで千鶴をねめつけて、はっきりこうのたまってくれたのだった。
『海に行くんでしょ?つーことは水着だ?……入るわけ、そのカラダで。言いたかないが、最近あんた明らかに幸せ太りが……』
『NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!』
いや、実は自分でも気づいていたのだ。元々大食いなのがさらに加速している、ということを。そして体重計に乗ることからとにかく逃げまくっていた。お腹周りがちょっとたぷたぷしてきたな、と思っていたのも見て見ぬふりをしていたのである。
久しぶりに意を決して乗った体重計は、思っていたよりも十キロ以上重い数字を示していた。
でもって、以前使っていた水着は着れなくなっていた。確実に太った証拠である。これはまずい。非常にまずい。無論、おデブでも着られる水着を買ってしまえばいいのかもしれないが、それがさすがに千鶴としてもプライドが許さない。
と、いうわけで。
「……遥。頼みがあるんだけど」
「ん?」
今日は遥の家にお泊り。なんとなくキスをして布団になだれ込み、そういう雰囲気になってきたところで千鶴は遥に頼むことにしたのだった。
「あんたさ、昔と比べると体も丈夫になったし……結構体作り頑張ったんでしょ?ってことは、どっか上手に鍛えられるスポット知ってんだよね?華奢だけど綺麗に筋肉ついてるし」
「ま、まあ。ジムとか行ってるけど」
「……私も昔は行ってたんだけど、前通ってたところが潰れちゃってからまあ……サボってたわけでして。旅行に向けて、暫くジムデートに付き合ってくれませんでしょうか……痩せたい」
千鶴が切実な思いを伝えると、遥は“それは全然いいんだけど”と目を丸くした。
「ちーちゃん、全然太ってないよ?俺の目から見れば。むしろ、あんまりガリガリに痩せてる方が心配になるからやだなあ。マッチョになるならいいけど」
「ちなみに遥殿、そなたの守備範囲ってどれくらいよ?体重的に」
「ちーちゃんなら百二十キロくらい超えても全然大好きだよ!」
「アテにならねえ!」
まあ、そんなことだろうと思っていた。相変わらずこの人ときたら、千鶴には激アマすぎるほど激アマなのだ。おかげで、こういうアドバイスがまったく意味をなさない。――その溺愛されっぷりに幸せを感じてしまっている自分もまた、大概だとは思うけれども。
「私が、遥に釣り合うオンナになりたいの!つまり私の心の問題です!……ジムデート、付き合ってくれるよね?」
自分がレイヤードのカノジョであることは秘密である。それでも、リンという名前で存在を公表してから、結構いろいろな意見が出ていたのも事実なのだ。レイヤードみたいなイケメンと一緒にいるのがブスだったらありえない、なんてのもあった。本来気にするべきものではないのかもしれないが、千鶴としては“一理あるかもしれない”なんて思ってしまったのである。
人気ユーチューバーで、みんなを笑顔にする天才。この天才の足を引っ張ることだけはしたくない。将来はただの恋人じゃない――その先の先まで見据えるなら尚更に。
「……ふふふ、わかったよ。おおせのままに、俺の、お姫様」
首筋にキスを落とされて、体と心が震える。ここ最近ご無沙汰だったこともあって、切羽詰まっていたのはお互い様であったようだ。お互いの手で、どんどん脱がされていく衣服。色気もへったくれもなく脱ぎ捨てられたそれらにもう笑うしかない。
特に千鶴ときたら。キスだけでもう十分高まってしまっている。下着を足から引き抜く前に、水色の布地に優しい指で触れられた。明らかに湿り気を帯びている。上からそっと筋を撫でられただけでねちゃ、ねちゃ、と水音が鳴ってしまった。
「ちょ、遥ってば!」
「今日は、少しだけイジワルしてみたい気分。だっておねだりする時のちーちゃん、すっごく可愛いんだもん」
「だもんとかいうなって……んんっ」
もどかしくてたまらない。だって、割れ目を下着越しで撫でられるだけでは肝心な刺激が得られないのだから。ぬる、ぬる、と布地が滑って染みが大きくなっていく。しかも薄い布地を押し上げて、どんどんクリが存在感を主張し始めるのだ。
元々は中ばっかりで一人遊びをしてしまうタイプの千鶴だったが、遥と出会ってからはそっちにも目覚めてしまっている。布越しに弾かれて、もどかしい刺激に腰が揺れた。
「ねえ、ちーちゃん。一人でシテみてよ。俺がその気になっちゃうくらいに。脱ぎたいんでしょ?俺、今日はちーちゃんが自分で脱ぐの見たいなぁ」
「き、君ねっ……ああもう!」
ちなみにこの時点で、遥はまだ上半身しか脱いでいない。均整の取れた美しい筋肉で覆われたからだに、少しばかり汗が光っている。白い肌がどこまでも美しい。その姿を見ているだけで、こっちは生唾が沸くというのに。
ええいままよ、ばかり盛大に自分で下着を脱ぎ捨てた。そして大きく足を開き、遥をその気にさせるための行動を開始する。恥ずかしいが、今日は電気を少し薄暗くしている。初めて二人で繋がった日より、少しばかり羞恥心が薄れていた。
まあ、千鶴も余裕がなさすぎて、恥ずかしがっている場合ではなくなっているというのも正しいのだが。
「ふっ……ふうっ……!」
ヘアからぴょっこりと飛び出して存在を主張している肉芽に指を添え、つる、つる、と撫でていく。ぴりぴりとした刺激を与えられ、さながら小さな陰茎のごとく反り返ってしまうクリ。他の女子のココなんて見たことはないが、結構大きめなのではないだろうか。触れば触るほど、むくむくと充血して膨らんでいってしまう。
「ちーちゃんのそこ、大きくて可愛い。食べちゃいたいくらい」
「ば、ばかっ」
「ねえ、ちーちゃん。ソコだけで足りるの?だってもう、下からジュースがいっぱい漏れてるよ?」
「う、うううううっ」
多少薄暗くても、誤魔化すことなどできやしない。直接触っていない割れ目が切なくて、さっきから勝手に涎を垂らし続けているのがなんとも品がない。おかげで肉芽を撫でる指が滑ってしょうがなかった。気持ちよいのに、物足りない。直接的な刺激がほしい。耐えられず、そちらの指を滑らせる。
一人遊びに慣れ切った体は、あっけなく指二本を飲み込んだ。大洪水を起こしているせいでどんどん奥へと滑りこんでいく。ぬるぬるしていて、あまりにも熱い。あっという間に興奮と摩擦で赤く腫れ、みっともなさといやらしさを増していく。
――遥が、見てる。
一人ですることなんて、千鶴からすれば珍しいことでもなんでもなかった。それこそオタクの薄くてキラキラした本で抜くことなんてよくあるし、お風呂場で慰めて我に返ったこともしばしばである。気持ちよいからこそするわけだが、ここまで興奮することなんてなかった。
そう、遥が見ているのでなければ。その優しくも熱い視線が、女性として一番恥ずかしい部分に注がれているのがわかる。それだけで、勝手に体が指を食い締めてしまう。だってこの先、もっともっと気持ちいい時間が待っていることを知ってしまっているのだから。
二本の指では足らない。そして、一番欲しいところまで届かない。さっきから軽く絶頂はしているのに、頭の隅がまだ冷えている。これでは嫌だ。もっともっと、右も左も上も下もわからなくなるくらいぶっ飛んでしまいたい。雑念をすべて消して、好きな人だけ考えられる高みまで上りたい。
一つになりたい。
足らないものを、空っぽの肉を、寂しい心を埋めてくれる相手は――ただ一人だけ。
「た、足らないよう……っ!」
我ながらどこまでも情けない声が出てしまった。
「は、遥ぁ。足らない、全然、足らないから。一人じゃ、寂しいだけだから、お願い!」
「具体的には?」
「ここ、ここをっ……遥でいっぱいにして。奥の奥まできて、離さないで……!」
恥ずかしいところに指をねじ込んだままオネダリしたことで、ようやく及第点を貰えたらしい。しょうがないな、と言わんばかりに遥が千鶴の頬にキスを落とした。唇が熱い。本当は、彼も理性の糸が切れる寸前だったのだと知る。その手が用意していた避妊具をつける僅かな時間さえ、あまりにももどかしい。
――いつか。
ゴムごしの熱を感じながら、千鶴は思う。
――いつか、もっともっと時間を積み重ねて……ちゃんと結婚できる時がきたら。その時は、この隔たりもなしに、一つになりたい。家族になりたい……家族が、ほしい。
そう思えるのは、本気の恋を知ったからこそ。
欲しがって収縮する膣に、ぐい、と彼の先端が食い込むのがわかった。びしょぬれで口を開けたそこが、美味しそうに飲み込んでいくのを感じる。欲しかったものを与えられる、満たされる。その悦びに、足を跳ね上げて喜ぶ千鶴。
初めてのセックスではないのに、どうしてこの瞬間はこんなにも心満たされるのだろう。気持ちよいと感じるのは体だけじゃない。泣き虫でもないくせに、じんわりと視界が滲んで、泣きたい気持ちになるのだろう。
「なんでかな」
耳元で遥が言う。
「なんで、ちーちゃんと一つになる瞬間っていつも……こんなに嬉しい気持ちになるんだろう」
ああ、自分達は今、同じ景色を見ている。千鶴は彼の後ろに回す腕で、それに応えたのだった。
「私も、本当に幸せ。……あるんだね。泣きたいくらい幸せな瞬間って」
病める時も健やかなる時も、当たり前のように貴方の傍にあらんことを。
愛し合う二人の時間に、終わりなどないのだから。
ということで、いざ小旅行に行こう!という話になったのだが。
『千鶴、あんたの幸せ絶頂期に水をさすようで大変悪いんでございますけどね?』
相談に乗ってくれたお礼もかねて、再びご飯を共にした和歌子は。頭から足先まで千鶴をねめつけて、はっきりこうのたまってくれたのだった。
『海に行くんでしょ?つーことは水着だ?……入るわけ、そのカラダで。言いたかないが、最近あんた明らかに幸せ太りが……』
『NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!』
いや、実は自分でも気づいていたのだ。元々大食いなのがさらに加速している、ということを。そして体重計に乗ることからとにかく逃げまくっていた。お腹周りがちょっとたぷたぷしてきたな、と思っていたのも見て見ぬふりをしていたのである。
久しぶりに意を決して乗った体重計は、思っていたよりも十キロ以上重い数字を示していた。
でもって、以前使っていた水着は着れなくなっていた。確実に太った証拠である。これはまずい。非常にまずい。無論、おデブでも着られる水着を買ってしまえばいいのかもしれないが、それがさすがに千鶴としてもプライドが許さない。
と、いうわけで。
「……遥。頼みがあるんだけど」
「ん?」
今日は遥の家にお泊り。なんとなくキスをして布団になだれ込み、そういう雰囲気になってきたところで千鶴は遥に頼むことにしたのだった。
「あんたさ、昔と比べると体も丈夫になったし……結構体作り頑張ったんでしょ?ってことは、どっか上手に鍛えられるスポット知ってんだよね?華奢だけど綺麗に筋肉ついてるし」
「ま、まあ。ジムとか行ってるけど」
「……私も昔は行ってたんだけど、前通ってたところが潰れちゃってからまあ……サボってたわけでして。旅行に向けて、暫くジムデートに付き合ってくれませんでしょうか……痩せたい」
千鶴が切実な思いを伝えると、遥は“それは全然いいんだけど”と目を丸くした。
「ちーちゃん、全然太ってないよ?俺の目から見れば。むしろ、あんまりガリガリに痩せてる方が心配になるからやだなあ。マッチョになるならいいけど」
「ちなみに遥殿、そなたの守備範囲ってどれくらいよ?体重的に」
「ちーちゃんなら百二十キロくらい超えても全然大好きだよ!」
「アテにならねえ!」
まあ、そんなことだろうと思っていた。相変わらずこの人ときたら、千鶴には激アマすぎるほど激アマなのだ。おかげで、こういうアドバイスがまったく意味をなさない。――その溺愛されっぷりに幸せを感じてしまっている自分もまた、大概だとは思うけれども。
「私が、遥に釣り合うオンナになりたいの!つまり私の心の問題です!……ジムデート、付き合ってくれるよね?」
自分がレイヤードのカノジョであることは秘密である。それでも、リンという名前で存在を公表してから、結構いろいろな意見が出ていたのも事実なのだ。レイヤードみたいなイケメンと一緒にいるのがブスだったらありえない、なんてのもあった。本来気にするべきものではないのかもしれないが、千鶴としては“一理あるかもしれない”なんて思ってしまったのである。
人気ユーチューバーで、みんなを笑顔にする天才。この天才の足を引っ張ることだけはしたくない。将来はただの恋人じゃない――その先の先まで見据えるなら尚更に。
「……ふふふ、わかったよ。おおせのままに、俺の、お姫様」
首筋にキスを落とされて、体と心が震える。ここ最近ご無沙汰だったこともあって、切羽詰まっていたのはお互い様であったようだ。お互いの手で、どんどん脱がされていく衣服。色気もへったくれもなく脱ぎ捨てられたそれらにもう笑うしかない。
特に千鶴ときたら。キスだけでもう十分高まってしまっている。下着を足から引き抜く前に、水色の布地に優しい指で触れられた。明らかに湿り気を帯びている。上からそっと筋を撫でられただけでねちゃ、ねちゃ、と水音が鳴ってしまった。
「ちょ、遥ってば!」
「今日は、少しだけイジワルしてみたい気分。だっておねだりする時のちーちゃん、すっごく可愛いんだもん」
「だもんとかいうなって……んんっ」
もどかしくてたまらない。だって、割れ目を下着越しで撫でられるだけでは肝心な刺激が得られないのだから。ぬる、ぬる、と布地が滑って染みが大きくなっていく。しかも薄い布地を押し上げて、どんどんクリが存在感を主張し始めるのだ。
元々は中ばっかりで一人遊びをしてしまうタイプの千鶴だったが、遥と出会ってからはそっちにも目覚めてしまっている。布越しに弾かれて、もどかしい刺激に腰が揺れた。
「ねえ、ちーちゃん。一人でシテみてよ。俺がその気になっちゃうくらいに。脱ぎたいんでしょ?俺、今日はちーちゃんが自分で脱ぐの見たいなぁ」
「き、君ねっ……ああもう!」
ちなみにこの時点で、遥はまだ上半身しか脱いでいない。均整の取れた美しい筋肉で覆われたからだに、少しばかり汗が光っている。白い肌がどこまでも美しい。その姿を見ているだけで、こっちは生唾が沸くというのに。
ええいままよ、ばかり盛大に自分で下着を脱ぎ捨てた。そして大きく足を開き、遥をその気にさせるための行動を開始する。恥ずかしいが、今日は電気を少し薄暗くしている。初めて二人で繋がった日より、少しばかり羞恥心が薄れていた。
まあ、千鶴も余裕がなさすぎて、恥ずかしがっている場合ではなくなっているというのも正しいのだが。
「ふっ……ふうっ……!」
ヘアからぴょっこりと飛び出して存在を主張している肉芽に指を添え、つる、つる、と撫でていく。ぴりぴりとした刺激を与えられ、さながら小さな陰茎のごとく反り返ってしまうクリ。他の女子のココなんて見たことはないが、結構大きめなのではないだろうか。触れば触るほど、むくむくと充血して膨らんでいってしまう。
「ちーちゃんのそこ、大きくて可愛い。食べちゃいたいくらい」
「ば、ばかっ」
「ねえ、ちーちゃん。ソコだけで足りるの?だってもう、下からジュースがいっぱい漏れてるよ?」
「う、うううううっ」
多少薄暗くても、誤魔化すことなどできやしない。直接触っていない割れ目が切なくて、さっきから勝手に涎を垂らし続けているのがなんとも品がない。おかげで肉芽を撫でる指が滑ってしょうがなかった。気持ちよいのに、物足りない。直接的な刺激がほしい。耐えられず、そちらの指を滑らせる。
一人遊びに慣れ切った体は、あっけなく指二本を飲み込んだ。大洪水を起こしているせいでどんどん奥へと滑りこんでいく。ぬるぬるしていて、あまりにも熱い。あっという間に興奮と摩擦で赤く腫れ、みっともなさといやらしさを増していく。
――遥が、見てる。
一人ですることなんて、千鶴からすれば珍しいことでもなんでもなかった。それこそオタクの薄くてキラキラした本で抜くことなんてよくあるし、お風呂場で慰めて我に返ったこともしばしばである。気持ちよいからこそするわけだが、ここまで興奮することなんてなかった。
そう、遥が見ているのでなければ。その優しくも熱い視線が、女性として一番恥ずかしい部分に注がれているのがわかる。それだけで、勝手に体が指を食い締めてしまう。だってこの先、もっともっと気持ちいい時間が待っていることを知ってしまっているのだから。
二本の指では足らない。そして、一番欲しいところまで届かない。さっきから軽く絶頂はしているのに、頭の隅がまだ冷えている。これでは嫌だ。もっともっと、右も左も上も下もわからなくなるくらいぶっ飛んでしまいたい。雑念をすべて消して、好きな人だけ考えられる高みまで上りたい。
一つになりたい。
足らないものを、空っぽの肉を、寂しい心を埋めてくれる相手は――ただ一人だけ。
「た、足らないよう……っ!」
我ながらどこまでも情けない声が出てしまった。
「は、遥ぁ。足らない、全然、足らないから。一人じゃ、寂しいだけだから、お願い!」
「具体的には?」
「ここ、ここをっ……遥でいっぱいにして。奥の奥まできて、離さないで……!」
恥ずかしいところに指をねじ込んだままオネダリしたことで、ようやく及第点を貰えたらしい。しょうがないな、と言わんばかりに遥が千鶴の頬にキスを落とした。唇が熱い。本当は、彼も理性の糸が切れる寸前だったのだと知る。その手が用意していた避妊具をつける僅かな時間さえ、あまりにももどかしい。
――いつか。
ゴムごしの熱を感じながら、千鶴は思う。
――いつか、もっともっと時間を積み重ねて……ちゃんと結婚できる時がきたら。その時は、この隔たりもなしに、一つになりたい。家族になりたい……家族が、ほしい。
そう思えるのは、本気の恋を知ったからこそ。
欲しがって収縮する膣に、ぐい、と彼の先端が食い込むのがわかった。びしょぬれで口を開けたそこが、美味しそうに飲み込んでいくのを感じる。欲しかったものを与えられる、満たされる。その悦びに、足を跳ね上げて喜ぶ千鶴。
初めてのセックスではないのに、どうしてこの瞬間はこんなにも心満たされるのだろう。気持ちよいと感じるのは体だけじゃない。泣き虫でもないくせに、じんわりと視界が滲んで、泣きたい気持ちになるのだろう。
「なんでかな」
耳元で遥が言う。
「なんで、ちーちゃんと一つになる瞬間っていつも……こんなに嬉しい気持ちになるんだろう」
ああ、自分達は今、同じ景色を見ている。千鶴は彼の後ろに回す腕で、それに応えたのだった。
「私も、本当に幸せ。……あるんだね。泣きたいくらい幸せな瞬間って」
病める時も健やかなる時も、当たり前のように貴方の傍にあらんことを。
愛し合う二人の時間に、終わりなどないのだから。
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