旅鉄からの手紙

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山形新幹線

もう一つの蔵王~坊平高原~

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奥羽山脈(板谷峠)を越えるほど険しくはないが、峠を越えると今度は少し遠目に見える、スキーや温泉、コマクサなどの高山植物、そして火口に水が溜まってでき御釜と呼ばれている火口湖で有名な蔵王連峰にも迎えられるように山形盆地へと入って行く。

列車の旅では山形駅からのバスで蔵王温泉にアクセスするのが定番のルートとなっている。

もう一つの蔵王とも言えるかみのやま温泉駅から無料シャトルバスなどで坊平高原からアクセスするのも面白い。スキー場は蔵王スキー場から離れており規模もあまり大きくないがら、時期になるとリフトで一番上まで行くと一帯に広がる真っ白な樹氷の中で真っ昼間なら静寂の空気を味わえる。夏は先述したように御釜やコマクサなどを目当てに蔵王連峰を縦走するためのスタート(ゴール)地点にもできる。 

息子が2~3歳でスキーをまだ滑れない頃、託児所があり樹氷が綺麗とネットに載っていたので、坊平高原のスキー場に2回行った事がある。2回目で3歳の時は託児所に預け、午前中に一人で滑り終えた後の昼時に、一緒にスキー場の一番標高が高い所までリフトで向かい更に少し登って行くと3月でも樹氷が残り静寂の空気が漂う青空の下で、息子と雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり、さらに樹氷の木の下を秘密基地にするなどして何時間ものびのびと雪遊びをした。

自分だけではなく息子もとても楽しそうに雪遊びをしていた。本当に気持ち良くて楽しかった。遊んだ後に息子と食べたスキー場の名物とも言える石窯ピザも美味かった。

かみのやま温泉駅のある上山市出身の歌人斎藤茂吉も

「ひむかしの蔵王の山は見つれども きのうもけふも雲さだめなき」

など蔵王連峰を描いた歌も数々残している。
その歌だけでも蔵王連峰の眺めを想像の世界でも堪能できるほか、吉田拓郎氏の歌「人間なんて」も連想できる。

「空に浮いている雲は形を変えながらいずれはどこかへ飛んでいく。それくらい人生(人間)は悠久な自然と比べものにならないくらいに短くて、なにが起こるか本当にわからない」

以上のような歌の意味の解釈も例に、新幹線から在来線に乗り換えるなど茂吉記念館前駅に途中下車し記念館に立ち寄れば、数々の短歌を詠むことができ歌旅も楽しめそうだ。
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