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愁玲という人物(3)
夕食の時間になったから部屋を移動する。
何となく足どりが軽い気がした。ヴァルガはどんな反応をするだろうか。短い髪型も案外似合うと思う。
部屋の扉を開けた瞬間、気づけば椅子に座ってた筈のヴァルガが目の前にいた。
「誰にやられた」
「だれ?」
「チッ、おい サデュア!」
「はい」
圧が凄い。ヴァルガに呼ばれたサデュア以外、みんな俯き体を震わせている。その中で愁玲は一人だけ状況が分からず目を白黒させていた。
「アイツらの躾はちゃんと出来てるだろうな?」
「勿論で御座います。誰も愁玲様を害する者はおりません」
「がい?」
「なら侵入者でも出たか?」
「その様な報告は受けておりませんが…」
ヴァルガとサデュアの視線が愁玲に向けられる。
「愁玲様、その髪。とてもお似合いだと思いますが誰に切って頂いたのでしょう?」
「っ、そうだろ!自分で切ったんだ!初めてだったけど、結構うまく出来てるだろ?」
自分の髪に指を通し広げるように相手に見せる。その瞬間、ヴァルガの瞳が困惑げに揺れた。
何となく足どりが軽い気がした。ヴァルガはどんな反応をするだろうか。短い髪型も案外似合うと思う。
部屋の扉を開けた瞬間、気づけば椅子に座ってた筈のヴァルガが目の前にいた。
「誰にやられた」
「だれ?」
「チッ、おい サデュア!」
「はい」
圧が凄い。ヴァルガに呼ばれたサデュア以外、みんな俯き体を震わせている。その中で愁玲は一人だけ状況が分からず目を白黒させていた。
「アイツらの躾はちゃんと出来てるだろうな?」
「勿論で御座います。誰も愁玲様を害する者はおりません」
「がい?」
「なら侵入者でも出たか?」
「その様な報告は受けておりませんが…」
ヴァルガとサデュアの視線が愁玲に向けられる。
「愁玲様、その髪。とてもお似合いだと思いますが誰に切って頂いたのでしょう?」
「っ、そうだろ!自分で切ったんだ!初めてだったけど、結構うまく出来てるだろ?」
自分の髪に指を通し広げるように相手に見せる。その瞬間、ヴァルガの瞳が困惑げに揺れた。
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