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第二話「挑戦の日々」
六.対戦開始!
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視界が開けると、そこは古いヨーロッパの街並みにも似た、石とレンガでできた家々が連なる場所だった。
道は広く平坦だが、通りが入り組んでいるので視界は確保できない。だが、建物の屋根にでも上がれば街を見渡すことができそうだった。
エイジがキョロキョロと辺りを見回すと、すぐ近くに他の建物よりも頭一つ高い塔のようなものが見えた。頂上まで上がれば、街の中がよく見えることだろう。
「アツシ、君はあの塔に登って身を隠しながら敵を探してみて。僕は堂々と通りを歩いて、敵を引き付ける」
「なるほど、オトリ作戦だな」
「うん。――でもアツシ、あの塔みたいに『いかにも』な場所は、敵も注目してると思うから、気を付けてね」
「オッケー! その辺りは柔軟に、な」
「ああ、いつも通りだね」
バドミントン時代から二人の役割分担は変わらない。
エイジが頭を使って作戦を立てて守りを固める。
アツシはエイジが敵の攻撃を防いでくれている間、じっとチャンスを待ち、ここぞという時に攻めに転じる。
この「ダブルス!」の中でも、二人の名コンビぶりはきっと発揮できるはずだった。
***
エイジが「ガシャン! ガシャン!」という鎧の派手な音を立てながら街中へ進んでいったのを確認してから、アツシは塔へと向かった。
丸く細長い塔は中心が吹き抜けになっており、壁に沿ってぐるりと螺旋階段が上へ延びていた。薄暗い中をグルグルグルグルと塔の内側を上っていけば、頂上まで辿り着けるようだ。
敵の姿がないことを油断なく確認してから、螺旋階段を上り始める。既にエイジの鎧の音は遠い。この距離だと声も届かない。二人の「あうんの呼吸」が大切だった。
薄暗い螺旋階段を黙々と上っていく。やがて、塔の頂上が近くなってきたのか少しずつ明るくなってきた。頭上を見上げると、頂上に通じるらしい穴から日の光が差し込んでいるのが見えた。
アツシはそろりと穴に近付くと、用心深く顔を出し――。
「げっ」
慌てて顔をひっこめた。直後、頭上から「ドゴォーン!」という爆発音が響き、穴から熱波が押し寄せてきた。アツシの体力が「100」だけ減る。熱によるダメージらしい。
「熱っ!? くっそう、魔法で狙われたな!」
どうやら対戦チームには「魔法使い」がいるらしかった。アツシの位置を「使い魔」で探り当てた上で、塔の頂上に上がって来たところに「魔法攻撃」を食らわせようとしたらしい。
そろりと顔を出したおかげですぐに物陰へ逃げ込むことができたが、考え無しに頂上へ飛び出していたら、今の一撃でやられていたことだろう。
「やるなぁ、どこの誰とも知らんヤツ! ――っと、感心してる場合じゃない。次の魔法を撃つまでには時間がかかるはずだから……」
今度は迷わず、アツシは勢いよく頂上へと飛び出し、「魔法攻撃」が飛んできたと思しき方向を探った。
すると……いた。数百メートル離れた建物の屋上で、アツシの方に背中を向けて逃げ出そうとしているローブ姿のアバターが見えた。
間違いなく敵チームの「魔法使い」だ。
「丸見え……なんだよ!」
すぐに物陰に隠れられていたらアウトだったが、何故か敵は逃げるのにもたついて姿を現したままだった。
この距離なら長弓の射程内だ。アツシは素早く長弓を引き絞ると狙いを定め――「光の矢」を放った。
矢はキレイな放物線を描きながら猛スピードで飛んでいき、敵「魔法使い」に見事に命中した!
だが――。
「ん? ちょっと外したか?」
このゲームでは、距離が離れていても自分が与えたダメージの表示が見えるようになっている。アツシから見えたダメージ表示は「900」。「魔法使い」の体力である「1000」には少し足りない。
アツシはあわてて次の矢を放とうとしたが、敵は建物の陰に隠れてしまったらしく、もう見えなかった。
「ちぃっ! 仕留めそこなったか。しゃーない。こちらも移動するか。エイジの様子も気になるしな」
アツシは塔の頂上から素早く移動し、エイジの後を追って街中へと走り出した。
***
「ダブルス!」のバトルフィールドの広さは、おおよそ五百メートル四方。プレイヤー視点ではかなり広く感じるサイズだ。
「長弓使い」の鈍足では、フィールドをぐるっと回るのさえ一苦労だ。だからこそ、「長弓使い」には素早くフィールドマップの特徴を捉え、身を隠しながら攻撃できる場所を敵よりも先に確保する能力が求められる。言ってみれば「勘の良さ」が重要だ。
エイジが言うには、アツシには「野生のカン」があるので「長弓使い」が向ているのだとか。ほめられているのやら、バカにされているのやら、アツシは少し複雑な気持ちだった。
――しかし、エイジの言うことはあながち間違っていなかった。今もアツシは、パッと見ただけで「あ、ここは狙撃ポイントに向くな」と、ある建物にピンときたところだったのだ。
アツシはそのまま、音をたてないように木の扉を開けて建物の中に入り、そっと閉めた。室内には古い家具が散乱していて、窓の外からちょっと見ただけでは、中にアツシがいることは分からないだろう。
三階建ての石造りの建物だ。丈夫そうなので、建物の外から「魔法攻撃」されてもダメージはほとんど受けないはずだった。
階段で三階まで駆け上がり、そっと窓の様子をうかがう。すると、少し離れた通りを「重戦士」がドタドタと小走りしているのが見えた。エイジだ。
「ダブルス!」では、チームメイトの体力が常に見える仕様だ。エイジの頭の上には「3000」と表示されている。まだダメージを受けていない証拠だ。
「おっ? あれは……」
その時、エイジの少し後ろの建物の陰で、何かが動いたのが見えた。目を凝らして見てみると、それは敵の「軽戦士」だった。どうやら、背後からエイジに不意打ちをかけようとしているらしい。
「軽戦士」はエイジに気を取られて、アツシの存在には気付いていない。
「よぉし」
少しだけ窓を開け、隙間から敵「軽戦士」に狙いを定める。今回は距離が近い。「今度こそ外さない」と闘志を込める。
――そのまま、矢を放つ。矢は放物線を描かずほぼまっすぐに「軽戦士」へと飛んでいき、その背中に見事突き刺さった!
ダメージ表示は「1000」、つまり体力の半分を削った。おまけに矢を受けた衝撃で、敵「軽戦士」が派手な音を立てて倒れ込んだ。
その音に気付いたエイジが、倒れたままの敵「軽戦士」に突撃し――。
***
対戦はアツシ達の勝利に終わった。
エイジは見事に敵「軽戦士」を倒した後、どこかに隠れていた「魔法使い」からの攻撃を受けて大ダメージを負ったが、ギリギリ体力が残った。
その間にアツシが建物の屋上までよじ登り、敵「魔法使い」の姿を見付けると、今度こそ長弓の一撃を命中させた。それで決着が付いた。
『お見事! あなた方の勝利です!』
機械音声がアツシ達の勝利を告げ、派手なファンファーレが鳴り響いた。こういうところはいかにもゲームっぽいが、悪い気はしなかった。
バトルフィールドから「ホーム」へ転送されると、アツシとエイジはにっこりと笑い合って、アバターの手でハイタッチをした。最高の気分だった。
「もしかして、オレ達って強い?」
「いやいや、相手が初心者だったのかもしれないよ」
「それを言うなら、オレ達だって初心者だぜ」
「……それもそうか」
そんな、あまり意味のない会話をしながら、初勝利を喜び合う。
――実際、その後に何本か対人戦をやってみたが、勝ったり負けたりと成績は安定しなかった。
はたして、自分達の実力はどのくらいなのか? 全国に通用するのか?
彼らがその答えを知る機会は、意外にも早く訪れることになった。
道は広く平坦だが、通りが入り組んでいるので視界は確保できない。だが、建物の屋根にでも上がれば街を見渡すことができそうだった。
エイジがキョロキョロと辺りを見回すと、すぐ近くに他の建物よりも頭一つ高い塔のようなものが見えた。頂上まで上がれば、街の中がよく見えることだろう。
「アツシ、君はあの塔に登って身を隠しながら敵を探してみて。僕は堂々と通りを歩いて、敵を引き付ける」
「なるほど、オトリ作戦だな」
「うん。――でもアツシ、あの塔みたいに『いかにも』な場所は、敵も注目してると思うから、気を付けてね」
「オッケー! その辺りは柔軟に、な」
「ああ、いつも通りだね」
バドミントン時代から二人の役割分担は変わらない。
エイジが頭を使って作戦を立てて守りを固める。
アツシはエイジが敵の攻撃を防いでくれている間、じっとチャンスを待ち、ここぞという時に攻めに転じる。
この「ダブルス!」の中でも、二人の名コンビぶりはきっと発揮できるはずだった。
***
エイジが「ガシャン! ガシャン!」という鎧の派手な音を立てながら街中へ進んでいったのを確認してから、アツシは塔へと向かった。
丸く細長い塔は中心が吹き抜けになっており、壁に沿ってぐるりと螺旋階段が上へ延びていた。薄暗い中をグルグルグルグルと塔の内側を上っていけば、頂上まで辿り着けるようだ。
敵の姿がないことを油断なく確認してから、螺旋階段を上り始める。既にエイジの鎧の音は遠い。この距離だと声も届かない。二人の「あうんの呼吸」が大切だった。
薄暗い螺旋階段を黙々と上っていく。やがて、塔の頂上が近くなってきたのか少しずつ明るくなってきた。頭上を見上げると、頂上に通じるらしい穴から日の光が差し込んでいるのが見えた。
アツシはそろりと穴に近付くと、用心深く顔を出し――。
「げっ」
慌てて顔をひっこめた。直後、頭上から「ドゴォーン!」という爆発音が響き、穴から熱波が押し寄せてきた。アツシの体力が「100」だけ減る。熱によるダメージらしい。
「熱っ!? くっそう、魔法で狙われたな!」
どうやら対戦チームには「魔法使い」がいるらしかった。アツシの位置を「使い魔」で探り当てた上で、塔の頂上に上がって来たところに「魔法攻撃」を食らわせようとしたらしい。
そろりと顔を出したおかげですぐに物陰へ逃げ込むことができたが、考え無しに頂上へ飛び出していたら、今の一撃でやられていたことだろう。
「やるなぁ、どこの誰とも知らんヤツ! ――っと、感心してる場合じゃない。次の魔法を撃つまでには時間がかかるはずだから……」
今度は迷わず、アツシは勢いよく頂上へと飛び出し、「魔法攻撃」が飛んできたと思しき方向を探った。
すると……いた。数百メートル離れた建物の屋上で、アツシの方に背中を向けて逃げ出そうとしているローブ姿のアバターが見えた。
間違いなく敵チームの「魔法使い」だ。
「丸見え……なんだよ!」
すぐに物陰に隠れられていたらアウトだったが、何故か敵は逃げるのにもたついて姿を現したままだった。
この距離なら長弓の射程内だ。アツシは素早く長弓を引き絞ると狙いを定め――「光の矢」を放った。
矢はキレイな放物線を描きながら猛スピードで飛んでいき、敵「魔法使い」に見事に命中した!
だが――。
「ん? ちょっと外したか?」
このゲームでは、距離が離れていても自分が与えたダメージの表示が見えるようになっている。アツシから見えたダメージ表示は「900」。「魔法使い」の体力である「1000」には少し足りない。
アツシはあわてて次の矢を放とうとしたが、敵は建物の陰に隠れてしまったらしく、もう見えなかった。
「ちぃっ! 仕留めそこなったか。しゃーない。こちらも移動するか。エイジの様子も気になるしな」
アツシは塔の頂上から素早く移動し、エイジの後を追って街中へと走り出した。
***
「ダブルス!」のバトルフィールドの広さは、おおよそ五百メートル四方。プレイヤー視点ではかなり広く感じるサイズだ。
「長弓使い」の鈍足では、フィールドをぐるっと回るのさえ一苦労だ。だからこそ、「長弓使い」には素早くフィールドマップの特徴を捉え、身を隠しながら攻撃できる場所を敵よりも先に確保する能力が求められる。言ってみれば「勘の良さ」が重要だ。
エイジが言うには、アツシには「野生のカン」があるので「長弓使い」が向ているのだとか。ほめられているのやら、バカにされているのやら、アツシは少し複雑な気持ちだった。
――しかし、エイジの言うことはあながち間違っていなかった。今もアツシは、パッと見ただけで「あ、ここは狙撃ポイントに向くな」と、ある建物にピンときたところだったのだ。
アツシはそのまま、音をたてないように木の扉を開けて建物の中に入り、そっと閉めた。室内には古い家具が散乱していて、窓の外からちょっと見ただけでは、中にアツシがいることは分からないだろう。
三階建ての石造りの建物だ。丈夫そうなので、建物の外から「魔法攻撃」されてもダメージはほとんど受けないはずだった。
階段で三階まで駆け上がり、そっと窓の様子をうかがう。すると、少し離れた通りを「重戦士」がドタドタと小走りしているのが見えた。エイジだ。
「ダブルス!」では、チームメイトの体力が常に見える仕様だ。エイジの頭の上には「3000」と表示されている。まだダメージを受けていない証拠だ。
「おっ? あれは……」
その時、エイジの少し後ろの建物の陰で、何かが動いたのが見えた。目を凝らして見てみると、それは敵の「軽戦士」だった。どうやら、背後からエイジに不意打ちをかけようとしているらしい。
「軽戦士」はエイジに気を取られて、アツシの存在には気付いていない。
「よぉし」
少しだけ窓を開け、隙間から敵「軽戦士」に狙いを定める。今回は距離が近い。「今度こそ外さない」と闘志を込める。
――そのまま、矢を放つ。矢は放物線を描かずほぼまっすぐに「軽戦士」へと飛んでいき、その背中に見事突き刺さった!
ダメージ表示は「1000」、つまり体力の半分を削った。おまけに矢を受けた衝撃で、敵「軽戦士」が派手な音を立てて倒れ込んだ。
その音に気付いたエイジが、倒れたままの敵「軽戦士」に突撃し――。
***
対戦はアツシ達の勝利に終わった。
エイジは見事に敵「軽戦士」を倒した後、どこかに隠れていた「魔法使い」からの攻撃を受けて大ダメージを負ったが、ギリギリ体力が残った。
その間にアツシが建物の屋上までよじ登り、敵「魔法使い」の姿を見付けると、今度こそ長弓の一撃を命中させた。それで決着が付いた。
『お見事! あなた方の勝利です!』
機械音声がアツシ達の勝利を告げ、派手なファンファーレが鳴り響いた。こういうところはいかにもゲームっぽいが、悪い気はしなかった。
バトルフィールドから「ホーム」へ転送されると、アツシとエイジはにっこりと笑い合って、アバターの手でハイタッチをした。最高の気分だった。
「もしかして、オレ達って強い?」
「いやいや、相手が初心者だったのかもしれないよ」
「それを言うなら、オレ達だって初心者だぜ」
「……それもそうか」
そんな、あまり意味のない会話をしながら、初勝利を喜び合う。
――実際、その後に何本か対人戦をやってみたが、勝ったり負けたりと成績は安定しなかった。
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